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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

乗鞍岳の春山状況

2009年05月11日
松本
松本の平野部では30度を超える真夏の暑さを記録したところですが、標高3,000mを超える乗鞍岳はまだまだ白銀の世界です。ゴールデンウィーク中の様子を見に行ってきました。

大雪渓付近(標高約2,600m)。春山を楽しみに来た人たちが列をなしてさらに上を目指します。登山、スキー、スノーボード、楽しみ方は様々なようです。

標高を上げていくと不意に現れたのは穂高連峰。上高地から見上げる姿とは角度が違い、同じ高さの目線から眺めると新鮮なものがあります。今日は槍ヶ岳まで望むことができました。

ツアーコースを滑って降りる場合は標識やロープを見落とさないようにご注意ください。特に視界の悪い日は沢に迷い込む危険があります。また、安全面・自然保護面から滑走範囲が決められていますのでルールを守って楽しみましょう。詳細は位ヶ原山荘など要所で配布しているパンフレットをご覧ください。

周辺ではライチョウの鳴き声が方々から聞こえました。飛び交う姿も複数見られ、繁殖に向けて活動が活発になってきています。生活の場となるハイマツ帯には近づかないでくださいね。