中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

花盛りの白馬岳

2017年08月08日
後立山 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは。8月3日、4日に白馬三山(長野県白馬村)を歩きました。コースは、猿倉→白馬大雪渓→白馬岳(しろうまだけ)→杓子岳(しゃくしだけ)→白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)→白馬鑓温泉→猿倉で、登山道の状況などを確認しました。なお、白馬三山とは、白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の3つの山を総称した呼び名です。


まず、登山道の状況についてのトピックスは3点です。

・大雪渓上部は秋道を利用するようになっています。大雪渓と秋道との行き来はロープに従ってください。秋道は最低限の整備はされていますが、道が悪いので通行に注意してください。(秋道とは雪渓の上を歩けなくなった場合に、山の斜面に迂回路として設けられる登山道のこと)


・大雪渓下部で雪渓に割れ目ができているところがあります。紅ガラ(染料)に従って通行してください。

<割れ目の左側を通行しました。紅ガラは薄くなっていますが、赤テープを巻いた小石が置かれています。現在は状況が変わっているかもしれません。現地の誘導ロープ等に従ってください。>


・小雪渓は今年度死亡事故が起きています。アイゼンを着用して通過するよう注意喚起されています。

<手前が白馬尻側、奥が山頂側。夏山常駐隊の方がステップ切りの作業中でした。>



さて、タイトルのとおり花盛りでした。

写真のほかにもいろいろな花が咲いています。


<雪解けの遅いところではウルップソウが咲いていました。村営白馬岳頂上宿舎付近。>


<お花畑。クルマユリ、ハクサンフウロなど。杓子岳付近。>


<一面のチングルマ。雪解けの遅いところではチングルマが花盛りでした。大出原。>


<ミヤマキンポウゲの群落。白馬鑓温泉小屋付近。>



〇〇 広域情報 〇〇

白馬村の天狗山荘は営業していませんが、テント場は8月5日から利用できるようになったとのことです(水場、トイレは利用可能。ただし、売品はなく、食堂営業も行われません。)。これを踏まえて登山計画をお考え下さい。天狗山荘の最新情報は白馬村振興公社のサイトなどでご確認下さい。<http://hakubakousha.com/index.php/hut>。

<現在、解体、補修工事中で、小屋内は立入禁止です。左側から雪に押され損傷を受けました。8月3日撮影。>