アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
アルペンルート全線開業50周年。積雪期の利用ルール。
2021年04月26日こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。
4月15日より立山黒部アルペンルートが開通しました。
今年は全線開業50周年という記念すべき年で、様々な催し物が開催されています。
室堂平はアルペンルート上で最高地点の標高2450mです。立山の冬は厳しい豪雪地帯ですが、その中でも特に集中して雪が積もる場所が室堂平にあります。それが「雪の大谷」です。
今年は「雪の大谷メモリアルウォーク」として歩くことができます。
<雪の大谷とバス>
開通当日(4/15)で最高14mの高さがあります。例年に比べて積雪は少ないですが、今年は開業当初の雪の大谷を再現している区間があります。1車線の区間を通過する際は大迫力です!(※歩いて通行はできません。)
<この先が1車線区間。車内から臨場感を体験できる。>
また、雪の大谷を上から見ることができる場所まで歩いて行くことができます。(一度室堂ターミナルへ戻り、屋上へ出て歩きます。)
<当然ですが、雪の上を歩いて行きます。>
<上から見た雪の大谷>
<雪のカレンダー>
<除雪車「熊太郎」展示>
お立ち寄りの際はぜひご覧ください。
また、この時期に室堂平周辺では利用ルールがありますのでご覧になり、ルールをお守りください。
○立入り禁止区域があります。(詳しくはマップをご確認ください)
・地獄谷立入禁止区域
・除雪作業区域
・ライチョウ保護区域
○ハイマツなどの植生が出ている場所は踏み込まないでください。
○登山、スキー、スノーボードをされる方は以下の点もお守りください。
・入山届を室堂ターミナルで提出をお願いします。
・雪崩ビーコン、プローブ、ショベルを携帯ください。
・携帯トイレを携行してください。
・融雪防止剤は使用しないでください。
・山岳保険に加入しましょう。
室堂平駅をはじめ、アルペンルート各駅周辺にポスターやチラシを掲載しております。(※新型コロナのため、パンフレットを設置していない場合があります。)
この時期の室堂平は厳冬期に近い気象条件です。登山、スキー、スノーボードをするには冬山に対する知識・技術が必要になりますので、十分な計画、情報収集をお願いします。
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