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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

乗鞍岳春山バス

2016年05月09日
松本 丸山由起子

はじめまして

4月より松本自然環境事務所にアクティブレンジャーとして着任しました松本・平湯地区を

担当します 丸山 と申します。

どうぞよろしくお願いいたします!

 

少し前の話題になりますが、4月20日に乗鞍岳春山バス試運転に参加してまいりました。

 

乗鞍岳の長野県側では冬期閉鎖期間中の県道乗鞍岳線を利用して、乗鞍観光センターから

大雪渓肩の小屋口まで春山バスを運行しています。

今回の試運転は安全対策・環境対策の確認や宣伝広報のために行われ、関係機関や報道関係者が

参加しました。

 

【雪壁とバス】

TV局や新聞社等のカメラマンがベストショットを求めてカメラを向けています。

立山黒部アルペンルートの雪の大谷ほど高さはありませんが、十分迫力のある雪壁です。

 

今年は中部山岳のどこの山もそうですが雪解けがはやく、乗鞍でも雪壁が例年より2~3m

低いそうです。 ただし除雪されている方によると、位ヶ原山荘より上の方では例年並みの

積雪に思えるというお話もありました。

 

この日は位ヶ原山荘の前まで除雪が完了していました。

その先、肩の小屋口までの除雪も着々と進められており、5月中旬頃までには完了するそうです。

 

【位ヶ原山荘と雪壁】

 

 

【位ヶ原山荘にて意見交換会】

位ヶ原山荘で春山バスについて関係者による意見交換会が行われました。

バス運行について事前に十分な安全確認を行うことや国立公園内であるため入山者に対して

環境配慮への注意喚起をしっかり行ってもらいたいとの話がありました。

また今冬は雪崩や大雨によって道路が破損した箇所があったため、その復旧が春山バスの

運行開始に間に合ってよかったとの話も出ていました。

 

乗鞍岳では春山バスを利用して手軽に雪の山を楽しむことができます。

また、麓にある一ノ瀬園地はミズバショウをはじめとする植物を楽しむことができ、

のんびりトレッキングするのも楽しいですよ。

ぜひ、自然環境等に配慮しつつ、乗鞍岳の豊かな自然をお楽しみください!

 

 

【観光センター前の駐車場より自然保護センターと乗鞍岳】

マイカーはこの駐車場あるいは三本滝の駐車場に停めていただき、春山バスにお乗り換えください。

※ 運行の詳細につきましてはアルピコグループのWEBサイト等でご確認ください。