アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
立山室堂のGW
2022年05月12日
立山
中部地方環境事務所
こんにちは。立山管理官事務所の一ノ枝です。
今回は、5月の連休中の立山室堂の様子をお伝えします。
<4/30 室堂から立山(雄山)を望む>
今年は、天候にも恵まれ、過去2年間には見られなかった賑わいを見せていました。
5月2日に発生した落石により、立山有料道路(一般車両は通行禁止エリア)が通行止めになってしまいましたが、アルペンルートは終日運行されていました。(通行止めエリアは関係機関により復旧の作業にあたっていただいています。)
<4/30 室堂ターミナル>
<4/30 雪の大谷>
<4/30 雪の大谷横にあるパノラマロード>
この時期の室堂平は特に天候に左右されます。
天気が良ければ、半袖姿で歩く人の姿を見ることができますが、たちまち悪天候になると吹雪、ホワイトアウトによる視界不良で前に全く進めなくなることもあります。
<5/7 立山と下には凍っているミクリガ池>
<5/7 奥大日岳、大日岳方面>
<5/1 視界不良の室堂平>
また、積雪があるこの時期に室堂平周辺では、利用ルールを設けています。ご利用の前に確認いただき、ルールを守った利用のご協力お願いいたします。
○立入禁止区域があります。(詳しくはマップをご確認ください)
・地獄谷立入禁止区域
・ライチョウ保護区域
・除雪作業区域
<4/14 地獄谷立入禁止エリアへの看板等の設置作業>
○ハイマツなどの植生が出ている場所は、植生保護のため踏み込まないでください。
○登山、スキー、スノーボードをされる方は以下の点もお守りください。
・入山届を室堂ターミナルで提出をお願いします。
・雪崩ビーコン、プローブ、ショベルを携帯ください。
・携帯トイレを携行してください。
・融雪防止剤は使用しないでください。
・山岳保険に加入しましょう。
室堂平ターミナルをはじめ、アルペンルート各駅周辺にポスターやチラシを掲載しております。また登山、スキー、スノーボードをするには冬山に対する知識・技術が必要になりますので、十分な計画、情報収集をお願いします。
室堂ターミナル内に入山安全登山窓口がありますので、ぜひお立ち寄りください。
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