ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園

49件の記事があります。

2017年02月21日2017年シーズン、活動開始!

上信越高原国立公園 湯原敦子

2月18日、群馬県登山指導センターの開所式が行われました。

このセンターは、昭和41年12月20日に制定された群馬県谷川岳遭難防止条例により、設置された施設です。約50年の歴史を持ち、谷川岳登山の安全を、長い間、見守ってきました。

■群馬県谷川岳遭難防止条例制定までの経緯■(群馬県谷川岳登山指導センターHPから抜粋)

『谷川岳はその独特の山容から年間を通じて多くの登山者が訪れ、

 中でも一ノ倉岳を中心とする急峻な岩場地帯には、滑落の危険にもかかわらず、

 登坂成功の喜びと達成感を得るため、多くのクライマーが果敢に挑戦しています。

 遭難防止条例が制定された昭和41年までには455人にのぼる登山者が、尊い命を落とし、

 特に昭和41年には37人もの命が失われています。

 この当時の登山者には、登山経験が未熟なうえ、十分な登山計画や山岳装備を持たず

 に入山するケースが多く、また天候の急変など様々な原因が影響し、遭難事故に至っています。

 このため、これらの不慮の事故発生を防止し、かけがえのない尊い命を守るため、

 群馬県谷川岳遭難防止条例が制定されました。

 この条例では、特に死亡事故の発生数が多い、

 一ノ倉岳から南面の山域を登山危険地区と位置づけ、ここへ入山する登山者に対し、

 登山届け、又は登山計画書の提出を義務づけることにより、遭難事故を未然に防止し、

 登山に対する心構えと、安全啓発を行うことを目的としています。』



当日は、雪混じりの強風が吹く中、約20名が出席しました。

 
 【関係機関】群馬県観光局観光物産課

       登山指導員

       群馬県警沼田警察署

       谷川岳警備隊

       谷川岳ロープウエー株式会社

       みなかみ町長(代理:観光商工課)

       群馬県山岳連盟会長

       谷川自然保護官事務所










登山指導センター所長から、ザイルやピッケルの装備品が、登山指導員一人一人へ貸与されました。

その受け取る手から、任務への強い思いが伝わってきます。








登山指導員主任から、宣誓の言葉。










センター長の挨拶後、群馬県警沼田警察署長、みなかみ町長(代理:観光商工課)、群馬県山岳連盟会長らが、祝辞を述べました。

        【群馬県山岳連盟会長】

昨年12月の閉所式以来、館内に眠っていた看板を表に出し――――



















谷川岳登山指導センター、谷川岳警備隊、

2017年シーズン、いよいよ活動開始です!

登山指導員、谷川岳警備隊の笑顔が、遭難や事故を吹き飛ばしてくれそうです!

谷川岳登山指導センターには、
山岳に詳しいプロフェッショナルな登山指導員の方々がいらっしゃいますので、

登山についてのご不明な点など、気軽にたずねてみてはいかがでしょうか。

昭和41年の37名以降、死亡者は年々減少し、平成28年は2名でした。

ただ、この2名は、一ノ倉沢の岩場での死亡ではなく、一般登山道上で、発作や転倒によるものです。

           今年も、みなさん無事に、谷川岳周辺を楽しめますように―――

                    【昨年の夏の様子】

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2017年02月15日スノーシューハイキング 志賀高原JPR第2回

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。


2月5日に子どもパークレンジャー(略称:JPR)の今年度2回目の活動を行いました。

テーマは前回に続き「水」ですが、冬なので「雪」。スノーシューハイキングで雪を楽しみながら、冬ならではの自然観察をしました。場所は長野県高山村のスキー場です。


<リフトに乗って歩行開始地点まで移動。シングルリフトです。これもめったにできない経験だと思います。後ろ姿は自然保護官。>


<スノーシューを履いて試し歩きをします。スキーでは雪に慣れている子どもたちですが、スノーシューを履くのは初めてという子供が多くいました。>


<歩き始めは、スキー場の初級者コースになっている緩やかな下り坂です。ここは雪がない時は車道です。冬は通行止めになります。>


<途中では、駆け出したくなるような真っ白な雪原があったり>


<林の中を歩いたり>


<尻滑りをしたり、いろいろな形で楽しみました。>



雪を楽しむ一方で自然観察もしました。

<地面にたくさん落ちた氷のかけら。どこから落ちてきたのでしょう? 「エビのしっぽ」と呼ばれる樹氷が幹や枝から落ちたのです。樹氷は幹や枝の片側だけに付いています(この写真では幹や枝の右側)。「エビのしっぽ」は風が吹いてくる方向に伸びていくので、風がどちらから吹いたか分かります。>


<雪に残った動物の足跡の観察。この足跡は付き方が特徴的なのでウサギだと分かりました。ウサギは足跡から進行方向も分かります。>


<雪深さを知るのも自然観察です。吹きだまりでは車道のカーブミラーが埋まるくらいの積雪でした。スキー場の方によると、積雪はいつもの年より多く3mを超えているとのことでした。>



雪は地域の重要な自然資源です。冬はスキー場など地域の観光に利用されます。そして雪が溶けた「水」は、森林の植物とそこで生活する動物を育み、また、人の生活や麓の農業などに重要なものになります。冬にもJPRを行ったのは、これを知ってもらいたかったという思いがあったためです。

言葉は難しいですが、「志賀高原ユネスコエコパーク」を舞台に、「水」の流れを通じて、「緩衝地域」と「移行地域」のつながりを感じてもらえたと思います。



さて、冒頭で今回の活動場所を高山村のスキー場と書きましたが、ここは、夏は牧場となります。

<撮影場所が少し違いますが、冬の風景と夏の風景です。昨年度は夏にここでJPRを行っており、2年続けて参加した子どもは、冬と夏で景色がすごく違うので驚いたと思います。>


今回の活動場所の標高は1,500m。冬はスキーに十分な積雪があり、夏は格好の避暑地となります。周辺には宿泊施設があり、夏にはキャンプ場が開設されます。ぜひ、スキーに、夏の避暑にお出かけください。



なお、「志賀高原ユネスコエコパーク」については次のページで分かりやすく解説されています。

・2015みんなで作る山ノ内キッズBOOK制作委員会「学ぶ ユネスコエコパークとは」<http://yamanouchi-kids.com/learn/>

・山ノ内町役場「志賀高原ユネスコエコパーク」

<http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/shiga_highland_biosphere_reserve.html>



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2017年02月06日アクティブ・レンジャー国立公園写真展開催中in群馬県嬬恋村

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

みなさん、こんにちは!

現在、嬬恋村観光案内所にてアクティブ・レンジャー写真展を開催しています。

JR吾妻線の万座・鹿沢口駅から徒歩3分ほど。

観光案内所外観はこんな感じ。逆光になってしまいましたが、焦げ茶色の外壁に黄色い看板が目印です。

観光案内所から万座・鹿沢口駅を撮影。ほら、とっても近いですね^^

道路沿いにある施設なので、気軽に足を運んで頂けるのではないでしょうか。

こんな感じで展示を行っています。

写真展は2月26日(日)まで開催しています。

上信越高原国立公園や妙高戸隠連山国立公園、中部山岳国立公園で活躍するアクティブ・レンジャーが、日々の業務の中で撮影した風景や自然保護の取組などを紹介しています。また、それぞれの写真には、各アクティブ・レンジャーによる解説やメッセージが添えられています。限られたスペースの中に悩みながらも想いを詰め込んでいるので、ご覧いただけたら幸いです☆

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2017年01月26日志賀高原での子どもパークレンジャー第2回はパウダースノーを楽しみます

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、上信越高原[じょうしんえつこうげん]国立公園の志賀高原地区担当です。


長野県高山村の山田牧場で2月5日(日曜日)に、子どもパークレンジャー(以下、JPRとする。)の活動を行います。

先日、会場の事前確認を行いました。

<写真1 初心者用のスキーコースを歩く。無積雪期は車道。>


<写真2 林の中を歩く。スノーシューを履いているからこその醍醐味。>


<写真3 雪が一面に積もった緩やかな斜面。大人だとスノーシューを履いていても膝まで沈むくらい「ふかふか」。>


<写真4 傾斜のある斜面。尻すべりができるかも。>


活動の内容は、スノーシューでスキー場を歩き、地域の雪深さを体感します。

コースは、リフトで標高の高い所まで上った後、スキーコース(写真1)や林の中(写真2)を歩いて下りてきます。また、歩くだけではなく、途中の写真3のような緩やかな斜面の雪原や写真4のような傾斜のある斜面では、雪深さを感じる遊びも考えています。出発から到着まで2時間前後になる予定です。


志賀高原でのJPR第2回の申し込み、問合せ先は次のとおりです。

ただし、対象は「長野県山ノ内町または高山村の小学4年生から6年生」です。ご注意ください。

■子どもパークレンジャー志賀高原地区事務局(長野県志賀高原自然保護センター運営協議会内)

電話0269-34-2133

FAX 0269-34-2480

E-mail shizenhogo-center@shigakogen.gr.jp



なお、今回のJPRは高山村で行いますが、スノーシューハイキングは高山村だけでなく、周辺の市町村でも楽しむことが出来ます。

例えば、志賀高原自然保護官事務所がある志賀高原では、JPRの申し込み先となっている長野県志賀高原自然保護センターや一部の宿泊施設で、ガイドによるスノーシューツアーが開催されています。また、須坂市峰の原高原、野沢温泉村でもスノーシューツアーが開催されています。

ほかにも、志賀高原地区が担当する木島平村、栄村でも地域の雪深さを活かした冬ならではのアクティビティが行われています。

スキーだけではなく、冬の国立公園の自然を楽しめる催しがいろいろとあります。どうぞ冬の国立公園へお出かけください。


自動車でお出かけの際、雪道の運転はくれぐれもご注意ください。


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2016年11月04日野反湖から北へ 秋というよりは冬

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。


志賀高原自然保護官事務所のある蓮池周辺(標高約1,500m)では、朝の気温が氷点下になる日があり、先日は積雪もありました。この時期には国道292号線(志賀草津道路)の渋峠は、凍結、積雪のため一時的な通行止めになることがあるのでご注意ください。なお、国道292号線の長野県山ノ内町陽坂ゲートから群馬県草津町天狗山ゲートまでの区間は、11月15日13時から冬期閉鎖となる予定です。


さて、10月25日は、群馬県中之条町の野反(のぞり)ダムから北へ、長野県栄村の渋沢ダムへ向かう道を歩きました。

<紅葉は終わっています。歩道はブナやダケカンバの落葉で覆われています。>


<落葉が終わり、咲いている花はないので、見るべきものがないように思われるかもしれませんが、足元を見てください。コケの胞子に朝露が付いてきれいでした。>


<同じく足元。北向き斜面を歩くようになると、霧氷の付いた葉が地表に落ちていました。>


<野反湖(のぞりこ)の奥に浅間山(あさまやま)>


<岩菅山(いわすげやま)から中ノ岳を経て烏帽子岳(えぼしだけ)付近の稜線。志賀高原は、この山並みの向こう側にある。>


では、歩道の状況です。

■刈払いが行われています。ただし、刈払われたササが歩道上に残っているところがあります。■ササや落葉に霜が付いていると滑りやすくなるので注意してください。

■水量の少ない沢をいくつか越えますが、対岸の歩道へ取付く場所に赤テープなどの目印はありません。視界の悪い時にそのまま沢を進むことの無いよう注意してください。

■「北沢」を増水時に渡渉する場合は注意が必要です。今回は水量が少ないので石伝いで靴を濡らすことなく渡渉できました。

<10月25日の北沢。この水量であれば石伝いで渡渉可能。>



なお、今回の登山口の野反ダムまでの道路(国道405号線の吾妻郡中之条町入山地内:和光原地区から野反湖まで)は、平成28年12月1日(木)午後3時から冬期閉鎖となります。ご注意ください。

また、この時期の登山は冬山に近い装備が必要となります。お気を付けてお出かけください。


<概略図。水色は湖、河川。茶色は国道、林道。魚野川流域は原生的な林がみられる。>

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2016年09月20日広がる取組の輪-学生ボランティアによる外来種防除作業-

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

この夏、自然公園財団草津支部のご指導の下、国士舘大学21世紀アジア学部の学生によるボランティア活動が草津町の『西の河原園地』を中心に行われました。

今回の主な活動内容は"外来種対策"でした。西の河原園地には特定外来生物に指定されている"オオハンゴンソウ"が繁茂しています。

【オオハンゴンソウ】


この場所では、6年ほど前から環境省と自然公園財団で主催する防除活動に関係各所にもご協力頂きながら取り組んでいますが、なかなかの長期戦となっています。

そのような中、学生によるおおよそ1ヶ月間のこの防除作業は、オオハンゴンソウの増殖を抑え、地域のあるべき姿の保全に一役買ったのではないかと感じています。

地味ですが、体力と精神力を要するこの作業。泥にまみれながらも一生懸命に活動へ取り組んでいた学生さんに感謝です!ありがとうございました!!


【引き抜き作業】


【乾燥作業】


ちなみに、この活動で防除されたオオハンゴンソウの最終駆除数は1,290kg!!

改めて、大量のオオハンゴンソウが生育していたのだと驚きました。


また、この活動の他に、高山植物の保護パトロール、地元の子どもたちを対象とした自然観察会の開催や利用者案内なども行ったそうです。

この経験が、活動に参加されたみなさんにとって、国立公園を始めとした地元地域の自然環境などについて考えるきっかけとなれば幸いです。


【西の河原園地に咲くノハラアザミを吸密するアサギマダラ】

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2016年08月12日今回のテーマは「水」、志賀高原でもJPRを開催しました

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。


志賀高原地区では7月31日に、子どもパークレンジャー(略称:JPR)の活動を行いました。

今回のテーマは「水」です。11名のJPRとともにスタートです。


<出発前に志賀高原に詳しいガイドさんから今日の行程を聞きます>


■きれいな「水」にすむ生き物

「せせらぎ遊歩道」という、せせらぎ程度の流れに沿った遊歩道を歩きます。探したいものは、きれいな水に住む生き物です。


<せせらぎに架けられた橋の上から、ガイドさんから注意を受けたとおり、そっと川を覗き込みます。ここでは目的の生き物を2匹見つけることが出来ました。>


場所を移動して、再び同じ生き物を探します。次の場所はスキー場を流れる水路。側面がコンクリートになっていて、建物が近くにあります。果たして、こんな場所にもいるのでしょうか?


<子供たちは川を覗き込んでいます。何かを見つけたのか、指さしている人もいます。>


<探していたのは「イワナ」。ヒレに白いラインが入っているのがイワナの仲間の特徴です。上の写真のようにたくさんの人が観察していても全く逃げません。ここは禁漁区。釣られないことを知っているのでしょうか。>


イワナを観察した後、旅館の建物やスキー場の近くを流れる川でもイワナがいる理由を志賀高原漁業協同組合の方からお聞きしました。簡潔にまとめると「地域の方の協力を得て、汚れた水を川に流さないようにしたため」とのことでした。協力していただくまでは、かなりの苦労があったとも話されていました。



■次は、山頂で「水」に関係のあるもの

イワナを観察した後は「焼額山(やけびたいやま)」の山頂を目指します。山頂で「水」に関係のあるものって何でしょう?

答えは下の写真。


<「水」に関係のあるものというより水そのものが焼額山山頂にあります。「稚児池(ちごいけ)」と呼ばれています。山頂なので、池の水は、雪溶け水か雨水がもとになっているはずですが、積雪が少なくても、日照りが続いても、満々と水をたたえているのだそうです。>


<稚児池の周りには湿地(湿原)が広がります。ガイドが湿地の特徴を説明する中で、「湿地のミイラ」の話がありました。学術的な説明とともにインパクトのある話題で興味を引き付け、湿地の特徴を印象付けようとしていたので、説明が心に残りました。>



これで「水」に関係するものの観察は終わり、後は麓へ下りるだけです。冬にはスキー場となる斜面に付けられた管理用道路を歩いて下ります。


<リフトの支柱とケーブルが、今歩いている地面よりも、あんなに高い所にある。いったいどのくらいの高さまで雪が積もるのでしょうね。>


そして、下りる途中、チョウを超たくさん見ることが出来ました。十数頭のチョウがとまっている場所では、歓声が上がりました。

<どのチョウも同じ種類の花にとまっています。左:ミドリヒョウモン、中:アサギマダラ、右:ヒメキマダラヒカゲ。>


<最後にまとめの会。さすがに「疲れた」という感想の子どもが多かったです。>


参加した11名のJPRには、夏休みの楽しい行事になったと思います。主催者としては、「上信越高原国立公園」、「志賀高原」という言葉も、この行事の思い出とともに心に残してもらえると、うれしいです。

お疲れ様でした。次は冬に会いましょう。


【第2回の予告】

第2回は平成29年2月5日(日曜日)に行います。場所は長野県高山村のYAMABOKUスキー場で、内容はスノーシューでスキー場周辺を歩き、地域の雪深さを体感します。テーマは同じく「水」ですが、冬なので水が変化した「雪」となります。

申し込みについては、改めてお知らせします。



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2016年08月04日平成27年度JPR活動新聞展示②

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

平成27年度JPR活動新聞を長野県小諸市にある「小諸高原美術館・白鳥映雪館」のロビーにて展示しています。


展示は8/3(水)~9/1(木)まで行っておりますので、ぜひ足をお運びください。


また、海野和男さんの昆虫写真展と第2回生きもの写真リトルリーグが8/69/4まで開催されているそうです。小中高生は無料で利用できるとのことですので併せてお楽しみください(写真展をご覧になる場合、大人の方は500円の料金がかかります)。


その他にもこの美術館は、富士見城跡を含んだ飯綱山公園内にあり、周辺散策を楽しむこともできます。壮観な光景が広がる場所に位置しており、気持ちの良いヒトトキを楽しめるのではないかと思いますよ(o´∀`o)


なお、9/3(土)~9/26(月)は東御市中央公民館2階のロビー(教育委員会横のスペース)にてJPR活動新聞を展示予定です。

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2016年08月03日第2回JPR開催報告

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

第2回目の子どもパークレンジャー(略称:JPR)は、17人の子どもたちと共に「高山蝶の保護」についてLet's learn

本日の講師は、子どもたちが次々見つけてくる昆虫の名前を言い当ててしまう"昆虫博士"こと群馬昆虫学会の久保さんと生田さんです。


長野県東御市の池の平湿原にて、実際に高山蝶を観察しながら、高山蝶について学びます。まず、調査地についてのルート確認。

これから歩くルートの把握はとっても大切!みんな真剣に耳を傾けていました。


お~っと!さっそく何かを発見との情報!!

なになになーに??


オレンジに黒い斑点のような模様の付いたチョウチョ "コヒョウモン"が出迎えてくれました。

幸先、良い感じ♪ちなみに、日本固有の蝶は約250種類いるとのこと。

今回は、その内の何種類が見られるかな^^楽しみだね。


子どもたちからは「チョウチョってヒラヒラ泳ぐみたいに飛んでいてかわいいね」といった意見も聞かれました。 "泳ぐみたい"との表現に、海の中にチョウチョが泳いでいる風景を思い浮かべ、ちょっと面白く不思議な感覚になりました。


その山の海の中には、チョウチョをはじめとした多くの昆虫を確認することが出来ました。

そんな中、「変わったチョウチョを発見!」との情報が!!

どれどれ・・・


本当だ!右側の羽が小さく縮れています。

久保さんにご確認いただいたところ "羽化不全"という状態で生まれてきてしまった個体だそうです。

羽化不全が発生してしまう原因として考えられることは、遺伝子の異常や栄養不足、その時の環境の影響など様々な要因があるそうです。

この個体の他にも、羽化不全の状態の甲虫も発見されました。今年の春先の気候変動が大きかったことが影響しているのでしょうか・・・。自然界で生きていくことの難しさを感じました。


道中に様々な生きものを見つけながら、ようやくチョウチョの群生地に到着!!

いた!いた!!ミヤマモンキチョウを発見です^^

到着時は日照が十分でなく、気温が低かったためチョウチョの動きが鈍く・・・

ちょっと離れたところに留まっているミヤマモンキチョウをみんなで観察。

そして、この周辺になぜ、ミヤマモンキチョウが多く生息しているのかみんなで考えました。実は、ミヤマモンキチョウの幼虫の食草であるクロマメノキの群落があるためなのです。生きていくための自然環境が整っているからこそ、そこに暮らし命を紡いでいけているんだなぁと感じました。


チョウチョの生息する環境には、多くの花々が咲いています。チョウチョが舞う様子もまたその景観に花を添え、より一層素敵な自然景観を演出しています。

しかし、近年の地球温暖化などによる生息環境の変化、愛好家や販売業者らによる卵や幼虫・成虫の捕獲などにより、個体数が減少している現状があります。

そこで、"あるべき自然"を守っていこうと、高山蝶の生息環境保全やパトロールなどの活動が地域主体となって日々行われています。


現地調査でミヤマモンキチョウをはじめとした様々なチョウチョや昆虫が暮らしている環境を確認した後は、鹿沢インフォメーションセンターに戻り、調査して分かった事や感じた事について、まとめ作業を行いました。

みんなどんなことを感じ・考えてくれたかな~o(^-^)o


いよいよ、発表です!

今回のJPR活動目的と実際に行った作業内容についてまとめられていました。


「ふだんはできない保存活動ができて楽しかった」「レンゲツツジの花を見るのは初めてだったのできれいだった」「もっとミヤマモンキチョウのえさが育つのをふやしてほしい」などの感想も発表してくれました。

JPRのみんなにまとめてもらった"活動新聞"については、今後様々な施設での展示を予定しています。

展示の際にはこのアクティブ・レンジャー日記でご連絡いたしますので、是非会場に足をお運びください^^


楽しい思い出になっていたら嬉しいな♪

2日間のJPR活動、お疲れさまでした(ノ´∀`)

最後にみんなで、はいポーズっ☆

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2016年07月15日第1回JPR開催報告

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

"地域の自然環境保全の取組とその重要性について知る"をテーマに、平成28年度は全2回開催で予定しています。


第1回目は「レンゲツツジの保全活動」について。

15名の子どもパークレンジャー(略称:JPR)と共に活動を行いました。


まずは、任命式。

やまレンジャーから、一人一人に任命手帳が渡されました!


「国立公園」についても学習しました。


任命手帳に早速メモメモ・・・


そして、いよいよ・・・レンゲツツジ群落のある湯の丸高原に到着!

レンゲツツジカラーのビブスが眩しいね(≧∀≦)


杉山さん(NN:おすぎ)から、「湯の丸レンゲツツジ群落」についてお話がありました。

ここが牧場だったなんてビックリだね!ただ現在は、畜産業の衰退などにより閉牧してしまっています。それ以降、人の手でこの自然景観を守っているんだって。

さて、どんなことをしているのだろう?実際にレンゲツツジ群落の保全活動を行っている"湯の丸レンゲツツジ保存会"の下谷会長(NN:ワイルド)にお話を頂きました。



湯の丸レンゲツツジ群落は、歴史的な状況が影響していたということ、この標高の高さにこんなにも多くのレンゲツツジが存在しているということは本当にすごいこと。パッと見ただけで約60万株も見ること出来るって言われているんだって!!

そんなレンゲツツジですが、環境の変化により数が少なくなってしまっているそう・・・。周辺樹木やササの成長により、レンゲツツジの日当たりが悪くなっていることが一つの原因であり、保全活動では支障木の伐採やササの刈り払いを行うことでレンゲツツジ群落を保全しているとのことでした。


さて、みんなも実際に保全活動を行ってみよう(ノ´∀`)


剪定ばさみで、レンゲツツジ周りのササをジョキジョキ・・・

ササに埋もれていたレンゲツツジがキレイに顔を出しました。

そして、それぞれが担当したレンゲツツジにネームプレートを取り付けました。


来年のレンゲツツジの開花、既に楽しみです♪


一日かけて、レンゲツツジ群落保全のための地域の取り組みを学び、実際に保全作業も行いました。みんな、自分の担当したレンゲツツジ周辺がキレイになっていく様子が楽しくて仕方なかったようです。私も何気にこの作業、好きです(*´ェ`*)


そして、今日学んだことや感じたことをやまレンジャーに報告しました。

「レンゲツツジの生態やレンゲツツジについて知ることが出来た」「レンゲツツジがスッキリさっぱりになり、うれしかった」「大変だったけど、みんなでしたから早く終わった」などといった感想がありました。

この湯の丸レンゲツツジ群落は、国立公園内に存在し、国の天然記念物にも指定されています。この景観の保全に関わったことに誇りと愛着を持ってもらえたらうれしいな^^


そうそう、作業を終えた帰りには牛の歓迎を受けました。この牛たち、観光のために夏の期間湯の丸高原で放牧されていますが、レンゲツツジ群落の保全にとっても心強い存在です。

一緒にレンゲツツジ群落守っていこうね!!


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