ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

国指定藤前干潟鳥獣保護区

55件の記事があります。

2017年12月14日鴨の羽色

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 吉塚藍

あたたかく着込み、時に冷たい風を浴びながら、冬の干潟を眺める散歩もなかなか乙です。

そんな藤前干潟からこんにちは。アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(事務所がある稲永公園にやってきたカワラヒワ)

朝晩が冷えてきて、さすが師走。今年もあと少しです。

冬になると、藤前干潟では昼の間、干潟が見える時間帯が少なくなっています。

しかし冬の今は多くのカモの仲間が越冬のためやってきて、のんびりと過ごしています。

干潟に入るのに気合いが必要な冬は、干潟の傍でのんびりカモウォッチングをするのもおすすめです。

突然ですが、日本の伝統色の中に「鴨の羽色」または「小鴨色」、「鴨羽色」と呼ばれる色があります。

ネットで調べればすぐに出てくる時代ですが、どんな色だと思いますか...?

............。

............。

............ヒントはマガモです。

............。

............。

............さらにヒントはマガモのオスです!

............。

............。

答えは...青緑っぽい色です。(ぜひ調べてみてください♪)

鴨の羽色はマガモのオスの頭の綺麗なグリーンに由来している説が有力です。

こんな風に日本の伝統色には、自然の草花や動物の色に由来していることが多いので、色名を見て、昔親しまれていた生き物を思い描いたりできます。

しかし!観察すると、実際のカモたちにはたくさんの種類がいて、たくさんの色があります。

(お馴染みのカルガモたち(混ざっています))


(赤い頭が綺麗なヒドリガモ


(尾羽がピンと長いオナガガモ


(他のカモと比べて、名前の通り小さいコガモ


(落ち着いた色で、個人的にまだ見分けるのが難しいオカヨシガモのカップル)


(水中に潜って餌を採るのが上手なスズガモとキンクロハジロ


(今年の春に突然やってきた、藤前干潟では珍しいコオリガモ♀)

また先日、西部ARがハシビロガモの撮影をしていました!

ホシハジロなども今、藤前干潟に来ています。

その他、藤前干潟には来ないオシドリ、オオハクチョウやマガンなどもカモの仲間です♪

カモは身近な鳥のひとつだと思いますが、藤前干潟に来てから、カモの仲間は想像していたより多く、なかなか出会えない珍しいカモもいることを知りました。

羽の色や体の特徴、食べるものも違っていて...。

メスについては、オスよりさらに特徴が分かりにくく...。

全ての種類を見分けることは、カモの仲間だけに絞ってもとても難しいです。。

たくさんのカモを見るなら、今がチャンス!

ぜひカモ好きな方も、そうでない方もCome on!!

藤前干潟に遊びに来てください。そして自分だけの印象的な鴨の羽色を見つけてください♪

ではでは!近日の藤前干潟イベント情報をご案内します!

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

藤前干潟サイエンスカフェ

フクロエビ類ってなぁに?~ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし~

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

藤前干潟に1日だけのカフェがオープン!!

海の中の不思議な生物のことを学びませんか?

飲み物片手に講師と参加者のみなさんで、語りあいましょう。

☆飲み物やお菓子の持ち込み大歓迎!

◆日時:2018年1月20日(土)14:00~15:30

◆会場:稲永ビジターセンター 1階 研修室

    (名古屋市港区野跡4-11-2)

    ※あおなみ線「野跡」駅下車 徒歩15分

◆定員:20名(要事前申込:1月14日(日)〆切)

◆費用:無料

◆申込・問合せ:「参加者氏名」「住所」「電話番号」をメール、はがき、またはFAXでお申込ください。

        名古屋自然保護官事務所

        〒455-0845 名古屋市港区野跡4-11-2

        TEL:052-389-2877 FAX:052-389-2878

        アドレス:WB-NAGOYA@env.go.jp

ページ先頭へ↑

2017年11月28日【報告】「カヤネズミ」の講演会と今後の藤前干潟に関するイベント

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

毎日毎日、ごーごーと伊吹おろしの吹きすさぶ藤前干潟から、こんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

空気が澄んで、ここ藤前干潟からも鈴鹿山脈が良く見えるようになるこの季節、ちょっと寒いなぁ~と思うと、藤原岳の山頂辺りがうっすらと白くなっていたりして、冬の訪れを感じます。

そして、稲永公園ではジョウビタキやカワラヒワなども見かけるようになり、ヒドリガモの群れが稲永VC前の草地でもぐもぐと草を食べているところに出くわすと、またまた、あぁ冬だなぁと感じます。

ヒドリガモの群れ  カワラヒワ

<ヒドリガモの群れ>              <カワラヒワ>

この間は、草地でこんな可愛らしいお客さまにも出会いました!

イソシギです。

干潟にいるものとばっかり思っていたイソシギなのですが、草地で餌をとることがあるんですね。地面の中から幼虫らしきものをつまんで、パクっ!寒い時期の干潟は、カニもゴカイも泥の奥深くに潜ってしまって、餌をとるのが大変なんでしょうか??

イソシギ 嘴 拡大

<左:イソシギ、右:嘴を拡大!幼虫みたいですね!>

さて、ようやく本題ですが、、、めっきりと冬めいてきた藤前干潟で、先日1123日に、講演会「カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~」が開催されました。

なごや生物多様性センター(http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/biodiversity/)の野呂達哉氏を招いての講演会で、名古屋市におけるカヤネズミの現状についてお聞きしました。

講演会「カヤネズミ」

ところで、皆さま、カヤネズミってご存知でしたか?

日本に棲むネズミの中では一番小さくて、わずかに体重7~10g程という、なんとも可愛らしいネズミで、イネ科の植物を巧みに使って球状の巣を作ることで知られています。しかしながら、最近はヨシ原や水田などが減ってきていることから、数を減らしているのではないかと心配されている生きものの一つでもあります。

藤前干潟に流れ込む庄内川沿いの河川敷には生息しているとのことですが、なぜか、下流部の港区に入ると確認が難しいそうで、原因ははっきりとはわからないとのこと。塩水であることや、潮の満ち引きによるヨシ原の浸水時間なども影響していそうですね。

私はこれまで、渡り鳥やカニやトビハゼなど干潟の生きもののことばかり注目してきたので、哺乳類などはあまり頭にありませんでした。けれど、「藤前干潟鳥獣保護区」と一口に言っても、海域、干潟、河川、河川敷などの陸域、と様々な環境が合わさって成立している自然環境なんですよね。まだまだ知らないことばかり。

もっと視野を広げなければっ!などと思った日でもあり、今回のテーマは、私にとっても勉強になる講演会でした。

でも、ちょっとお子さま方には難しかったかな?

参加いただいた皆様、ありがとうございました!

藤前干潟にある藤前活動センター、稲永ビジターセンターでは、藤前干潟を通じて様々な環境や生きものについて学べるプログラムを行っています。今週末には、今年度最後のプログラムが予定されていますので、興味のある方はご参加ください。

干潟観察会

このほかにも、まだまだ藤前干潟に関するイベントがありますよ。

●藤前干潟ふれあい事業 藤前干潟サイエンスカフェ

「フクロエビ類ってなぁに?~ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし~」

東海大学の田中克彦先生を招いて、フクロエビ類ってなぁに??というお話をお聞きします!

エビ?いやいやエビではないんです!

藤前干潟で良く見られるのはヨコエビの仲間たちなのですが、ちらっとお聞きしたところでは、ダイオウグソクムシとか、フナムシとか・・・みーんなフクロエビ類、なんだとか?!

ちょっと興味がわいてきたのではありませんか?

フクロエビ類ってなんぞや?

皆さま、ぜひぜひ、ご参加ください!

藤前干潟サイエンスカフェ

 講 師:田中 克彦氏(東海大学海洋学部講師)

 日 時:平成30年1月20日(土) 14:00~15:30

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

対 象:一般

 定 員:20名

 参加費:無料

 申込み:メール、はがき、FAXで申込

 締切日:平成30年1月14日(日)必着

 申込・問合せ先:

     環境省名古屋自然保護官事務所

     TEL:052-389-2877 FAX:052-389-2878

     メール:WB-NAGOYA@env.go.jp

●レンジャー写真展2017 in 名古屋

帰って来たレンジャー写真展!

今年度、最後の写真展は、日ごろから藤前干潟の普及啓発にご協力いただいているイオンスタイル名古屋茶屋店さんで行いますので、ぜひ皆さまご来場ください。

期間中には、1日だけのワークショップも実施します。

詳細については、現在、いろいろと打合せ中ですので、また近くなりましたらご連絡いたします。

 日 時:平成30年1月17日(水)-1月30日(水)

 場 所:イオンスタイル名古屋茶屋店

 入場料:無料

 問合せ:環境省 名古屋自然保護官事務所

TEL:052-389-2877

ページ先頭へ↑

2017年11月28日魚大好き集団

国指定藤前干潟鳥獣保護区 吉塚藍

11月半ばを過ぎたくらいから、急にひんやりしてきた藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

今回は全国的にもよく見られる「カワウ」という鳥が主役です。

(群れでいることが多いカワウ。川岸で休憩中。)

カワウは魚を食べる鳥として知られており、藤前干潟にも多くの群れがやってきます。

たくさん魚を食べてしまうことから、漁業被害などがあり、実は他県ではあまり好かれていない様子のカワウですが、藤前干潟では現在、漁業が行われていないため、のんびりと過ごしています。

(以前は漁業が盛んだったそうです。)

(水に潜って魚を探すカワウたち。)

実はカワウは高度経済成長期、開発等が進み、生息環境が悪化したことで絶滅の危機にあったとされています。愛知県知多郡美浜町では、カワウの繁殖地があり、そこではカワウの糞を採取し、農業用の肥料として活用していたという経緯もあり、少なくなったカワウを保全する中で、繁殖地が「鵜の山ウ繁殖地」として天然記念物に指定されています。また、糞肥料の収益から地元の小学校も建設されたという経緯もあり、愛知県では比較的見守られている鳥です。

(魚をゲット!)

そんなカワウは、藤前干潟で巨大ウナギを丸呑みすることも!さすが名古屋にやってくるカワウです。

またカワウは水の中に潜って、羽を濡らしてしまうため、度々羽を広げて乾かしている姿も見られます。(他の水鳥のように水を弾いてしまうと潜水できないため、濡れてしまうそうです。)

(太陽の光が差すとポカポカして気持ちよさそう。)

(比較的大きな体のカワウは、そこそこ体重もありそうですが、潜ったり、飛んだりとパワフルな鳥。)

ちなみに岐阜県の長良川や愛知県の犬山市の木曽川で行われる有名な「鵜飼い」は、鵜を人が操って、鮎などの川魚を捕る伝統漁ですが、カワウではなく、ウミウを使うことが多いそうです。(似ていますが、ウミウの方が飼い慣らしやすいそうです。ややこしいですね。)

そんなカワウを個人的にはおもしろい鳥だと思って見ているのですが、つい先日、調査に向かう途中で、すごい数のカワウが川全体を利用して追い込み漁をしているのを目撃しました!

(庄内川の下流から上流に向かって、ものすごい数の群れで魚を追い込む。)

水しぶきや羽の音、鳴き声も聞こえてきて、ギョッとする迫力があり、私が見た中では、今年一番の追い込み漁でした。

カワウの追い込み漁を一度見てみたいという方はぜひ足を運んでみてください。

そして今年は、月刊誌「たくさんのふしぎ」の11月号「水辺の番人 カワウ」の中に、稲永ビジターセンター内に常設してあるセンタースタッフ特製のカワウの着ぐるみが紹介されていました。

子どもから大人まで大人気の着ぐるみなので、ぜひ稲永ビジターセンターにお越しの際は、楽しんで頂けたらと思います♪

(着てみると翼も広がり、迫力がありますよ!)

それでは藤前干潟・近日中イベントのご紹介!ご興味がある方はぜひ足をお運びください。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

<干潟観察会>

石ころ干潟のガタモンを探せ!

たくさんの生きものがいる藤前干潟の石ころ干潟で、

小さな干潟の生きもの(ガタモン)を探してみよう!

◇日時:12月3日(日)10001230

◇場所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2-202

◇持ち物:帽子、タオル、水筒、筆記用具、運動靴か長靴

◇費用:大人200円、小中学生100円、幼児無料

◇定員:20名

◇問合:052-3097260(藤前活動センター)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ページ先頭へ↑

2017年11月01日【報告】日光川不法投棄ゴミ撤去活動

国指定藤前干潟鳥獣保護区 管理者(名古屋自然保護官)

台風が過ぎ去り、スカッと晴れたと思ったら、ぐーんと寒くなりましたね。

でも、そんな日は藤前干潟の夕日がとっても美しく見えるんですよ。

そんな夕日の美しい藤前干潟からこんにちは、アクティブレンジャーの西部です。

さて、前回のAR日記で、私は1021日に藤前干潟の大規模な清掃活動が行われることを告知していましたが、台風21号の影響で残念ながら中止となってしまいました。その後には台風22号も影響し、藤前干潟には様々なものが流れ着いていました。

ここのところ、なかなか晴れる日がなかったので、今回ご紹介する活動も心配していたのですが、ようやくスカッとした青空が見えて、活動日和となり、無事に活動を終えることが出来ましたので報告したいと思います。

藤前干潟鳥獣保護区内 日光川不法投棄ゴミ撤去

藤前干潟には、庄内川、新川、日光川の3本の川が流れ込んでいますが、その一つ、日光川の左岸堤防で、1031日(火)に愛知県産業廃棄物協会の名古屋支部と、愛知県、名古屋市、 中部地方環境事務所が協力し、ゴミの撤去活動を行いました。ここでは堤防の直下に簡単に下りられるようになっていないため、重機や廃棄物の専門家の協力が無いとゴミの回収や処分が出来ないところなのです。

愛知産業廃棄物協会、名古屋市、愛知県、中部地方環境事務所

まずは、参加者全員で、記念撮影、さあ、ゴミ拾いにがんばるぞー。

ペットボトルのゴミで埋もれている現場

昨年度も実施したゴミ撤去作業ですが、やはり1年で不法投棄されたゴミや漂着したゴミが一杯になっていました。ゴミ拾い開始直後の状態。ペットボトルのゴミ捨て場かと思うほど溜まっていますね。

堤防上に重機をあげる

堤防上に愛知県産業廃棄物協会の方がこのような重機を用意してくれました。

ゴミ拾いは人力です

堤防下では各自でゴミを集め、可燃・不燃・粗大ゴミに分別し、フレコンバックに詰めて、これを重機で運び出します。この場所は人が簡単に入れる場所ではないので、こうした重機でないとゴミを運び出すのも一苦労です。

吉塚AR

必死でゴミを拾う吉塚AR(手前側)を激写。

不法投棄されたタイヤの山と流れ着いたライターの山

不法投棄されたタイヤの山、カゴに集められているのは使い捨てライター

参加者の方々が一生懸命活動した結果、可燃ゴミ1,860kg、不燃ゴミ1,610kgのゴミが回収されました。その他に、写真に写っているタイヤ等、ゴミ処理施設に直接搬入できなかったゴミもあります。参加されたみなさん、ありがとうございました。

こうした不法投棄ゴミや漂着ゴミの問題は、藤前干潟鳥獣保護区全域で問題になっています。

流れ着いたゴミがヨシ原などにからんで堆積し、回収しても回収しても下からどんどん出てくる状況です。

さてこれをどうしたらいいんだろうか?と思っていただいた方もいらっしゃるかもしれませんね。

何か行動をしたい、と思われた方は、ぜひ河川のクリーンアップ活動などに参加し、お住まいの地域の河川にどれくらいゴミが溜まっているかを体験してみてください。もしかすると、以外にキレイかもしれませんし、思っていた以上に汚いかもしれません。

出来ることなら、藤前干潟のような最下流の場所でもゴミ拾いをしてみてほしいのです。上流ではキレイな河川でも下流部ではどうでしょうか。

出前講座でも、ゴミは自然にわいてくるものでは無く、人が捨てたもの、捨てる人が減って拾う人が増えればきっとゴミが減って自然環境が守られると説明していますが、今後も、こうした問題についての啓発活動もしていけると良いなぁと思います。

アオアシシギ

せかせかと餌を求めて歩き回るアオアシシギ

●藤前干潟の今後のイベント

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□□ 稲永ビジターセンター 環境学習プログラム     □□

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 藤前干潟講演会【カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~】

 ヨシ原に棲んでいるとっても小さな可愛らしいネズミ、

 「カヤネズミ」って知っていますか?

 なごや生物多様性センター研究員の野呂達哉氏を招いてお話を聞きます。

 講 師:野呂達哉氏(なごや生物多様性センター研究員)

 日 時:平成29年11月23日(木・祝)13:30~15:00

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

 対 象:一般(幼児~大人)

 定 員:30名

     ※事前申し込み先着順、当日空きがある場合当日参加可

 参加費:無料

 申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□□ 藤前活動センター 環境学習プログラム     □□

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 【石ころ干潟観察会② ~石ころ干潟のガタモンを探せ!~】

 泥の干潟とは一味違った石ころ(礫)干潟。小さな生きものガタモンを

 探しに出かけましょう!

 8月の観察会の続編、センター企画展「ガタモン・ワールドにようこそ!」とも

 リンクした内容で、楽しく学ぶことが出来ますよ!

 日 時:平成29年12月3日(日)10:00~12:30

 場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2丁目202)

 対 象:一般(幼児~大人)※小学3年生以下は保護者同伴

 定 員:20名(先着順)※先着順

 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料

 申込み・問合せ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

ページ先頭へ↑

2017年10月24日秋は夕暮れ。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 管理者(名古屋自然保護官)

猛烈な台風が過ぎ去り、秋の晴れ空に期待する藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(台風一過の藤前干潟。まだ潮のひき始めのため、干潟はあまり見えていません。)

干潟のシーズンといえば、干潟に入って、どろんこになって遊んだり、泥の中に住む生きものを観察する。夏のイメージが強いですよね。

そんな夏の楽しみ方ももちろんありますが、今回は、秋の藤前干潟はまたひと味違う、とても良いシーズンだということを少しお知らせしたいと思います。

(夕方、ごはんを求めて飛んできたトウネンたち。)

何故なのかといいますと、藤前干潟では、秋になるとちょうど夕日と重なるタイミングで、潮がひいて干潟が出てくることが多くなってきます。するとそこへ、干潟に住む生きものを食べに、渡り鳥が飛んでやってきます。

そうすると、夕日を背景に、渡り鳥たちのシルエットが浮かび上がります。

想像してみて下さい。とても綺麗な絵ですよね♪

その景色を見た時、私は思わず、学生時代の古文で習った「春はあけぼの...」で始まる枕草子の中の一節にある「秋は夕暮れ...」と、秋の愉しみを謳っている箇所があることを思い出しました。

(干潟でごはんを探すシギたち。影になっているのですが、恐らくオバシギだと思われます。)

枕草子は清少納言が書いたとされる文章ですが、大まかな内容(かなり省略してるかもしれませんが...汗)としては、秋は夕暮れが綺麗な季節であり、夕日を背景に鳥たちが山のねぐらに向かって、飛んで行く姿が美しいと謳っています。清少納言は特に遠くへ飛んで行き、小さくなっていく鳥の姿が趣深いと書いてありました。

この詩を読んだ時に、今も昔も綺麗だと思う気持ちは変わらないんだなぁと思いました。

ただこの夕日の中、鳥たちが飛んでいる姿をビル街の中では、あまり見ることがありません。

(夕方、藤前干潟の空を飛ぶタカの仲間。)

そのため、秋の藤前干潟では、この「秋は夕暮れ...」を体感できる場所だと思います。

昔はビルなどありませんから、鳥の群が夕日の中を飛んでいく姿をたくさん見たのかもしれません。

そういう意味で、藤前干潟は日本の原風景を感じさせる部分があります。

秋といえば、紅葉や栗などの美味しい食べ物などが挙げられますが、藤前干潟に来て、おっきな夕日をバックに鳥たちが飛んだり、ごはんを食べたりしている姿を見てみませんか。

(※夕日と干潟が出るタイミングを事前にチェックしてから来て下さいね。天気も重要ですよ!)

カメラもあれば、風流な写真を撮るチャンスですよ♪

おっきな夕日は、これからの時季ということで、私もこれからチャンスを狙いたいと思います!

(夕方せっせと干潟の中のごはん(ゴカイなど)を捕まえるトウネン。結構くちばし突っ込みますね~。)

ページ先頭へ↑

2017年10月10日秋の干潟

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

だんだんと半袖では寒くてつらい季節になってきましたね。

藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

この間、潮の良い日に保護区の巡視をしながら秋の藤前干潟の生きものの様子を見てきました。

この時期は、渡去するシギチドリ類も多いですが、まだまだ残留組も残っていますし、代わって飛来するカモ類もいるので、なんだか賑やかな様子。先日はヨッシ―こと吉塚ARが干潟の人気者トビハゼのことを紹介していましたが、まだ寒さが本格的ではないので、カニやトビハゼといった干潟の小さな生きものたちも元気に動き回っていて、干潟の観察が楽しい季節です。

干潟に飛来したハマシギ

<ちょうど干潟に飛んできたハマシギの群れ>

その日は朝、早めに巡視に出ていくと、途中で鳥獣保護区管理員さんにバッタリ。天気も良く、潮も良い日は、皆干潟に集まります!

藤前干潟で活躍する鳥獣保護区管理員さんは5人いらっしゃるのですが、鳥獣の専門家として保護区を巡視していただいており、いろいろな情報を私たちに教えてくれる貴重な存在です。この日はシギチドリ類のほかカモ類も飛来し干潟が賑やかだという情報をさっそく入手しました。

途中、台風で一部ダメージを受けていたヨシ原の状況も確認しましたが、徐々に回復してきている模様。

しかし、河川の増水によって干潟に堆積していたゴミが増えました。そうした情報も定期的に鳥獣保護区管理員さんから報告されますが、やはり拾っても拾っても溜まります。現在、藤前干潟に溜まっているゴミは河川などから流れ着く漂着ゴミがほとんどですが、中には不法投棄されたゴミもあります。

海岸漂着ゴミ

<台風で倒れたヨシの上に枯れたヨシや流木などの自然ゴミとプラスチック製品などの人工ゴミが堆積する>

ゴミ問題については、語りだすと長くなってしまうのでまた別の機会に。

ちなみに、1021(土)には、毎年春と秋に開催されている「藤前干潟クリーン大作戦」というボランティアイベントがあります。市民団体が呼びかけ、行政、企業、自然保護団体や地元住民の方々が協力して行っている清掃活動です。興味のある方は、ぜひご参加ください。

話が脱線してしまいましたが、私たちは巡視の際に、渡り鳥など生きものの情報だけでなく、こうしたゴミの状況や鳥獣保護区であることを示す制札などが破損していないか、といった現場の状況も把握し関係者の間でで情報共有しています。

さて、ゴミの堆積状況を見ると気分も沈んでしまうのですが、この日はいろんな鳥が干潟に入って賑やかだ、ということでしたので、気をとりなおして先に進みます。ここからは、この日見られた藤前干潟の生きもの風景を一気にご紹介していきましょう。

オグロシギ

<干潟の遠いところにシギチを発見!ピンボケですが、手前側の4羽はオグロシギ。私にとってはオオソリハシシギとの見分けが・・・難しい!>

オナガガモの飛翔

<オナガガモ:まだ数は少ないですが、ピンと伸びた尾が特徴。首が細長く、個人的には泳いでいる姿がとても優雅で好きなカモです。>

ハシビロガモの飛翔

<ハシビロガモ:20羽ぐらいが群れていました。まだエクリプスの個体が多くて雄雌の区別が難しい>

※エクリプス:エクリプスとは、主に繁殖期後半に風切が一斉に抜けて飛べなくなる時期に、外敵から身を守るためにオスがメスと同じような地味な羽色になることを言う。日本に飛来する頃には次の繁殖に向けて徐々に繁殖羽へと変化している途中であることが多く、まだ地味な羽の個体が多い。

トウネンとヤマトオサガニ

<トウネンとヤマトオサガニ:こうしてみるとトウネンって小さな鳥なんですね。羽繕いに一生懸命でした>

キリアイ2羽

<この写真だけ次の日に撮影した写真:藤前干潟では数が多くないので見られたらラッキーなキリアイ。トウネンと良く似た姿をしていて、トウネンの群れと一緒にいると私にはさっぱり見つけることが出来ません・・・>

ヤマトオサガニ

<甲羅干し中のヤマトオサガニ。背は泥がカラカラに乾いて真っ白。干潟に同化していますが、目が慣れてくると沢山のヤマトオサガニを見つけることが出来ます。>

干潟からヨシ原にかけて連続した自然環境のある場所では、ヤマトオサガニだけでなく、チゴガニやコメツキガニ、アシハラガニやクロベンケイガニといったたくさんのカニが生息しています。

先日(9月23日)は、稲永ビジターセンターで「カニパラダイスへレッツゴー!」というなんとも楽しい観察会もあって、まだまだ元気に動き回るカニたちをみんなで観察して楽しみました。

2017年9月23日カニパラダイスへレッツゴー

<9月23日開催の観察会の様子:まずは堤防の上から静かにカニの行動観察>

藤前干潟では、こんな風に漂着ゴミにも負けずに今日もたくさんの生きものが暮らしています。

けれど、ゴミがどんどん増え続けると、いつか彼らの生きていく場所を奪ってしまうことになるかもしれません。

藤前干潟のレンジャーの口癖、「ゴミを出すのも人間、拾うのも人間」。

動植物はゴミを拾うということは出来ないので、人間が拾わない限り無くなることはありません。いつかは私たちに跳ね返っても来る問題でもあるので、日ごろからゴミを減らすなどの心がけをしていきたいですね。

というわけで、先ほども少し書きましたが、近々、藤前干潟では大規模なゴミ拾いボランティア活動が行われます。我々自然保護官事務所のメンバーも参加し、ゴミ拾いの後には干潟観察会を行います。興味のある方は、ぜひご参加ください。

■藤前干潟で行われる今後のイベント

<藤前干潟の清掃活動「藤前干潟クリーン大作戦」>

 日 時:平成29年10月21日(土)

 場 所:愛知県名古屋市港区

申込み:当日受付

 問合せ:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会事務局

TEL:090-8421-1037

     MAIL:suzuki.1@re.commufa.jp

詳 細:http://cleanupfujimae.jimdo.com/

 主 催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会

<藤前干潟 藤前活動センターと稲永ビジターセンターの企画展>

 藤前活動センターと稲永ビジターセンターでは、企画展を実施中です。

 藤前干潟の不思議な生きものたちのことや、生きものたちを苦しめるゴミの話など、

 企画展をとおして、今の藤前干潟を知ることが出来る展示になっています。

★ 藤前活動センター ★

「ガタモン・ワールドにようこそ!~干潟の小さな生きものが果たす大きな役割~」

 藤前干潟に生息する大きさ数ミリの生きものたち「ガタモン」。

 小さな生きものたちの世界をのぞいてみよう!

 期 間:平成29年7月30日(日)~12月17日(日) 9:00~16:30

     (毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、第三水曜日は休館)

 場 所:藤前活動センター2階(名古屋市港区藤前2-202)

 入館料:無料

問合せ:藤前活動センター

     TEL:052-309-7260、FAX:052-309-7261

★ 稲永ビジターセンター ★

「ゴミファイターになろう!」

 ゴミ埋め立てから保全された干潟という歴史を持つ藤前干潟。

 しかし、生活の中でどうしても出てしまうゴミを減らすにはどうする?

 すごろくやみんなのアイディア募集など、楽しみながら学ぼう!

 期 間:平成29年8月1日(火)~10月31日(火) 9:00~16:30

     (毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、第三水曜日は休館)

 場 所:稲永ビジターセンター1階(名古屋市港区野跡4-11-2)

 入館料:無料

問合せ:稲永ビジターセンター

     TEL:052-389-5821、FAX:052-389-5822

ページ先頭へ↑

2017年09月27日干潟じゃないとツライんです。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 吉塚藍

半袖が少し寒く感じられるようになり、晴れ空が綺麗になってきた藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(みんなでポカポカお昼寝タイムのカルガモ)

今日は干潟のアイドル。トビハゼ特集です!!


前回の記事にも紹介されたトビハゼが、藤前干潟では今たくさん見ることができます。

今回、西部ARが発見し、近くで撮影することができました♪

愛くるしいルックスの彼等は、多くの人に知られていますが、私はこれまで野生のトビハゼを間近で見たことはありませんでした。

それが、今は間近でたくさん見ていることにびっくり!!感動です!!!


魚なのに、本当に泥の上でぴょんぴょん跳ねています!!


潮がひくと、水際を追っかけるようにしてたくさんのトビハゼたちが跳ねてきていました。

トビハゼのことを調べてみると、彼等はえら呼吸と皮膚呼吸をしているようで、普通の魚のように水中で過ごそうとすると、どうやら溺れてしまうそうです。

かと言って、カラカラに乾いた場所では、えら呼吸ができず、また皮膚をある程度、湿らせることが必要で、よく泥の上で体を転がせて全身泥パックをしているような姿を見かけます。

干潟という環境のような場所でしか生きられない彼等は、限られた環境でたくましく生きています。

これからも彼等が生きていける環境があり続けるように願います。


(ヨシにつかまっているカワザンショウガイの仲間)

またトビハゼと同様、ヨシ原が広がる干潟の環境で生きる巻き貝がいます。

カワザンショウガイという貝なのですが、数ミリ程度の大きさで、実はいくつか種類がいます。

ただし、見ただけではどの種類か判別するのは難しいので、私たちはカワザンショウガイの仲間としか呼べません。

彼等も水中で過ごすことは苦手なようで、湿った泥の上にいることが多いです。写真では水から逃げるようにヨシの茎につかまっていました。

今回紹介したトビハゼとカワザンショウガイの仲間たちはどちらも、干潟の減少と共に数が少なくなっている生きものです。

まだ見たことがない方は、ぜひ一度藤前干潟で見て欲しいです。

(※干潟は見られる時間帯が限られており、また泥で足を取られる危険性もありますので、見られる場所、時期や時間等については、事前に稲永ビジターセンターか藤前活動センターにお問合せください。また観察会なども実施しておりますので、各センターまでお問合せください。)

今トビハゼは、稲永ビジターセンター側の干潟でよく見られています。


(いつの間にか他のカニをおんぶしているヤマトオサガニ)

●藤前干潟の今後のイベント

 【石ころ干潟観察会①~石の下には何がいる?~】

 干潟にたくさん転がる石の下に隠れている生きものたちをのぞいてみます!

 様々な生きものたちに会えることでしょう。

 日 時:平成29年107日(土)13:0015:30

 場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2丁目202番地)

 対 象:一般(幼児~大人)※小学3年生以下は保護者同伴

 定 員:20名

 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料

 申込・問合:藤前活動センター(TEL:052-309-7260

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

ページ先頭へ↑

2017年09月13日最近の藤前干潟は。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

藤前干潟からこんにちは、アクティブ・レンジャーの西部です。

今日はすっきりとした秋空が広がる藤前干潟ですが、週末には天気が荒れ模様のようです。

せっかくの連休なので、少しでも晴れ間が続くと良いですね。

それではさっそく、最近すっかり秋めいてきた最近の藤前干潟の様子をご紹介しましょう。

干潟の上では、小さな生きものたちが活発に動き回る様子が見られます。干潟の上をよーく目を凝らして見ると、小さな小さなトビハゼがあちらこちらに!とても小さく、干潟と同系色なので見過ごしてしまいそうですが、何かの拍子にぴょんっと飛んで逃げるのでわかります。残念ながら、写真で撮るのは至難の業です。

トビハゼ

<上写真:2年ほど前に撮影した同じ時期のトビハゼ>

そして、藤前干潟といえば、渡り鳥たち。だんだんと渡りの鳥たちの姿が多くなって来ているようです。先日、910日には環境省が実施している鳥類調査があったのですが、藤前干潟では恐らく初認となるアカアシカツオドリが1羽入ってきたという報告がありました!証拠写真は、お隣、名古屋市野鳥観察館の方がバッチリおさえてくれましたので、そちらをご覧ください。

→名古屋市野鳥観察館ブログ(http://blog.goo.ne.jp/kansatukan

私はといえば、巡視の時に、初めてホウロクシギを間近に見ることが出来ました!

とはいえ、普通よりも嘴が短く、体も小さめだったため、チュウシャクシギかな?と思ってみていたのですが・・・ちょっと違うなぁと思って野鳥観察館で確認してもらったところ、ホウロクシギだった!というわけです。

まだまだ初心者バードウォッチャー。フィールドですぐにこれっ!とわかるまでには、長い道のりが必要ですね。

ホウロクシギ

見分けるコツは、背中の白い部分とお腹の模様や色など、だそうです。

飛び立った時の写真、わかりますか?上の鳥がチュウシャクシギ、下がホウロクシギです。

この白色部分、飛ばないとわからない、というなんとも難しい識別点ですね・・・

ホウロクシギとチュウシャクシギ

さて、話はかわって、秋といえば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋!などと言いますが、イベントの秋!でもあります。

今週末(916日)には環境デーなごや2017が開催され、稲永ビジターセンターと藤前活動センターのブースも出ます。いろいろな団体がそれぞれの切り口で環境について考え、取り組んでいる様子がわかる楽しいイベントになっていますので、藤前干潟のブースをのぞきつつ、遊びに来てください!

→環境デーなごや2017http://kankyoday.com/

ウミネコの成鳥と若鳥

ウミネコの成鳥と若鳥。若鳥にあっち行け~と言っているのでしょうか?

トウネン

この時期、数が増えてきているトウネン。漢字では当年。体がとても小さいので、今年生まれの・・・と言う意味で当年と言う名前なのだそうですよ。

●藤前干潟の今後のイベント

 【カニパラダイスへレッツゴー!】
 稲永ビジターセンターで、カニを観察する干潟観察会が開かれます。
 子どもも大人もカニパラダイスへご招待!

 日 時:平成29年9月23日(土)13:30~15:30
 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

 対 象:一般(幼児~大人)※小学3年生以下は保護者同伴
 定 員:20名(先着順)
 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料
 申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)
 主催等:環境省中部地方環境事務所
     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

ページ先頭へ↑

2017年08月29日【実施報告】藤前干潟ふれあい事業 干潟を音であそぼ

国指定藤前干潟鳥獣保護区 吉塚藍

8月ももうわずかとなり、朝晩が涼しく感じられるようになってきた藤前干潟からこんにちは

・・・とは言ってもまだまだ暑いですね。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

先日カルガモ親子を見つけましたが、6月半ば頃に産まれたカルガモの雛は、もう大人の姿に変わりつつありました。


カモがゆったりと歩いている姿を見ていると癒やされますね。

羽づくろいしている姿なんて、とても涼しげです♪あぁ、私も水浴びしたい・・・

そんなまだまだ暑い日が続く中、敢えてホットな話題をお届けします!

822日(火)に親子参加で行われた藤前干潟ふれあい事業「干潟を音であそぼ~貝殻やヨシで打楽器つくり~」の様子を紹介します♪

このイベントではパーカッショニストの本多"taco-bow"正典さんをお招きし、藤前干潟にある素材を使って、打楽器をつくり、参加した子どもたちが藤前干潟の生きもの(トビハゼ、ヤマトオサガニ、チュウシャクシギ)になりきって寸劇を演じ、演奏しました。


参加者のほとんどは初めて藤前干潟に来た方ばかり!

なので、まずは藤前干潟についてどんな場所か?どんな生きものがいるのか?などをお話させて頂きました。


干潟の話を聞いてから、外に出て、干潟を前にtaco-bowさんと耳を澄ませる時間・・・

どんな音が聞こえてきたかな?

セミや車の音も聞こえていたけど、今年はもう秋のシギ・チドリなどの渡り鳥がやってきている時季だったので、鳥の鳴き声も少し聞こえてきたね。

そしてこの日は、パーカッショニストのtaco-bowさんがたくさんの打楽器を操り、藤前干潟の映像に合わせて演奏を披露!

イベント終了後のアンケートでは「素晴らしかった」という感想も。

しかし残念ながら、これは参加した方にしか伝えることができないため、ぜひまた次の機会を狙って下さい♪

(本多"taco-bow正典氏について興味がある方は、右リンクをご覧下さい。http://taco-bow.com/

いよいよお待ちかねの打楽器つくり。

藤前干潟で採れたカキの貝殻と、乾燥したヨシの茎を使ってウインドチャイムをつくりました。

私自身もイベント前につくってみたのですが、このウインドチャイムは想像していたより、とても綺麗な音がするんですよ♪

ビーズなどを付ければ、飾っても可愛い仕上がりになり、みんな夢中になって取り組みました。

ウインドチャイムだけじゃなく、空のペットボトルに砕いた貝殻を入れて、軽やかな音色のマラカスもつくっちゃいました♪

自分の楽器ができた所で、taco-bowさんから楽器の鳴らし方のアドバイスを受け、最後は2班に分かれて寸劇を行いました。

寸劇では藤前干潟にいる生きものたちが登場します。

潮が引き、現れた干潟の上でぴょんぴょん跳ねるトビハゼ、泥を食べるヤマトオサガニ、そしてトビハゼやヤマトオサガニを狙って飛んできたチュウシャクシギ。そんな藤前干潟で繰り広げられる生きものたちの姿を子どもたちで楽しく演じました。(なんとヤマトオサガニがチュウシャクシギにパクッと食べられてしまうシーンも・・・!)ちなみにスタッフは潮の満ち引き役で登場しました・・・!

出番を控えている子たちは、taco-bowさんのアドバイスの下、寸劇の展開を見て、打楽器を変えながら演奏します。演奏にはご家族の皆さんにも、スタッフで用意した楽器を使ってもらい、参加して頂きました♪

寸劇終了後、カーテンコールを行い、参加者みんなで記念撮影。

藤前干潟を見て、耳を澄ませ、藤前干潟にある素材で打楽器をつくり、藤前干潟の生きものになりきり、奏でる・・・という藤前干潟づくしの2時間でしたが、taco-bowさんのリズムや場を楽しんでいると、あっという間に時間が過ぎ、最後はみんなで「海」を歌ってお開きにしました。

(ちなみに名古屋市野鳥観察館ブログでも今回の様子が投稿されています。http://blog.goo.ne.jp/kansatukan/e/e6542346c05a6f34eee7a904bceddef1

普段、私たちは出前講座などで学校に伺い、藤前干潟について「学ぶ」という形でお話をさせてもらいますが、今回のようにイベントとして「楽しむ」ことを一番に考え、だけどいつの間にか、藤前干潟に興味を持っていくという場も、とても大切なことだと感じました。

今回「干潟を音であそぼ」に来てくれたみんなには、また藤前干潟に遊びに来て、ぜひ演じた生きもの(トビハゼ、ヤマトオサガニ、チュウシャクシギ)を見に来て欲しいです♪

(干潟が現れるとたくさん出てくるヤマトオサガニたち)

そして干潟に入ってみたくなった方へ♪

最後に干潟に入れるイベントをご案内します!

---------------------------------------------------------------------------------------------

環境学習プログラム 干潟の生きもの観察会

■日時:9月23日(土)

      13:30~15:30

■会場:稲永ビジターセンター

■定員:20名(※9月9日より参加受付開始)

■対象:幼児~大人

■持ち物:サンダル、筆記用具、水筒、帽子、タオル、(弁当は適宜)、あれば双眼鏡

■参加費:幼児無料、小中学生100円、大人200円

■問合せ:稲永ビジターセンター(※月曜・第3水曜をのぞく、9:30-16:00)

       TEL:052-389-5821、FAX:052-389-5822

---------------------------------------------------------------------------------------------

環境学習プログラム 石ころ干潟観察会~石の下には何がいる?~

■日時:10月7日(土)

      13:00~15:30

■会場:藤前活動センター

■定員:20名(※9月23日より参加受付開始)

■対象:幼児~大人

■持ち物:運動靴or長靴、筆記用具、水筒、帽子、タオル、(弁当は適宜)、あれば双眼鏡

■参加費:幼児無料、小中学生100円、大人200円

■問合せ:藤前活動センター(※月曜・第3水曜をのぞく、9:30-16:00)

       TEL:052-309-7260、FAX:052-309-7261

※干潟体験のプログラムについては、稲永ビジターセンター、藤前活動センターまでお問い合わせください。

ページ先頭へ↑

2017年08月09日【実施報告】藤前干潟ふれあい事業 干潟の泥であそぼう

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

台風5号が去り、すっかり晴れて青空の藤前干潟から、こんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

ヨッシ―撮影 チュウシャクシギ

写真はヨッシ―こと吉塚ARが8月4日の巡視で撮影したチュウシャクシギ。

まさに降り立つところを激写!チュウシャクシギって背中の羽が白いんですね!

さて、8月8日(火)は、藤前干潟ふれあい事業「干潟の泥であそぼう」を実施しました。

とはいえ、台風5号の影響で、前日には東海地方各地で暴風、波浪、大雨警報などが発令されたため、干潟に入るのは難しい状況になってしまいました・・・。

参加者の皆さま全員に、当日は雨天プログラムを実施予定とのお知らせをいたしましたが、皆さん大変楽しみにしていただけに、ちょっと残念。

今日は、そんな中、実施した「干潟の泥であそぼう」について報告したいと思います!

●当日スケジュール(雨天プログラム)

10:20~ オリエンテーション、アイスブレイク

10:30~ DVD鑑賞

藤前干潟の場所と概要についての紹介

干潟の泥をさわって観察、ヤマトシジミの浄化実験などなど

10:40~ 藤前干潟 生きものカルタ作り!

11:20~ 石ころ干潟で生きもの観察!

12:00  終了

まずは、とにかく干潟に入れなくても集まっていただいた参加者の方に、少しでも生きものに触れてもらおう!と、事前にスタッフが、藤前活動センターの前の石ころ干潟で、カニなどの観察が出来るかどうか、増水による影響や危険物は流れ着いていないか、、、などをチェックした後、まずは雨天プログラムを行い、その後の天候の回復状況を見て、石ころ干潟の観察ということに決定しました。

雨天プログラムでは、今回のテーマである「干潟の泥」を触ってもらったり、藤前干潟の代表的な生きものであるヤマトシジミを使った水の浄化実験を子供たちに手伝ってもらって行いました。

<参加者の二人に手伝ってもらって、ヤマトシジミの浄化実験中>

その後、「藤前干潟 生きものカルタ作り!」を実施。

読み札(文字の書いてある札)と、とり札(絵の書いてある札)を親子で協力して作ります。

藤前活動センターには、

・1階には、常設展示として水槽の生きもの展示

・屋外には、船水槽(本物の木船を水槽代わりにして生きもの観察が出来る!)、

・2階には、7月30日からスタートした「ガタモン・ワールドにようこそ!」という干潟の小さな生きものたちにスポットをあてたパネルによる解説と、生きもの水槽の展示

があります。※ガタモンとは、干潟のモンスターを略したものでセンタースタッフが考えた造語

それらの展示をよーく観察したり、図鑑を見ながら、みんな一生懸命にカルタを作っていました。

出来上がったカルタがこちら!

30分という短い時間でしたが、素敵なカルタが出来上がりました!

今回は、石ころ干潟での観察も行うスケジュールに変更したので、カルタ作りの時間としては少し短い時間となりました。そのため、時間内に色が塗りきれなかったお友達もいましたが、読み札、とり札ともに無事作成することが出来ました!

色を塗って完成させたカルタが出来上がったら、ぜひ名古屋自然保護官事務所まで写真を送ってくださいね。

さて、みんなでカルタを見せ合った後には、いよいよ、石ころ干潟の観察にレッツゴー!

事前の連絡で、天候の回復次第ではもしかしたら屋外で生きもの観察が出来るかもしれないことをお伝えしていたこともあり、「帽子・タオル・水筒」の干潟の3種の神器は、皆さんしっかり持って来ていただいたので、準備は万全、さっそく出かけることが出来ました。

<見つけた生きものをみんなでシェアして観察中>

たくさんのカニやヤドカリ、貝などを発見することが出来ました!

最後に、ヤマトシジミの浄化実験結果を確認!

どうなったのでしょうか!泥水はきれいになったかな!

アンケートでは、やっぱり泥干潟に入りたい!という意見は多かったものの、

・今日は生きもの観察が出来ると思っていなかったので良かった、

・カルタ作りが楽しかった!

といった意見が聞かれ、スタッフ一同、ほっとしました。

プログラムにご参加くださった皆様、ありがとうございました!

さて、私たち名古屋自然保護官事務所では、藤前干潟ふれあい事業の夏の体験イベントをもう一つ企画しています。既にお知らせしていますが、8月22日(火)に実施する「干潟を音であそぼ」貝がらとヨシで打楽器づくり、です!

まだ受付中ですので、お近くの方はぜひお申込みください!

そして、やはり泥や砂の干潟にも入ってみたいという皆さまには、今後の干潟体験の予定をお知らせします。

1)8月20日 環境学習プログラム 夏休み!干潟観察会 ~ガタモンを探せ!~

  日時:820日(日)10001200

  場所:藤前活動センター(港区藤前2-202)

  定員:20名(先着)

  参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料

  電話:052-309-7260

  ※現在、参加者受付中(先着順のため、センターにご確認ください)

2)923日 環境学習プログラム 干潟の生きもの観察会

  日時:923日(土)13301530

  場所:稲永ビジターセンター(港区野跡4丁目112号)

  定員:20名(先着)

  参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料

  電話:052-3895821

  ※99日より参加受付開始となります。

※そのほか、干潟体験のプログラムについては、

 稲永ビジターセンター、藤前活動センターまでお問い合わせください。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ