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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園 立山

66件の記事があります。

2017年10月19日歩くアルペンルートの巡視

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

1017日に立山は初冠雪を記録しました。

1019日現在室堂でも積雪があり、山にはもう冬が訪れています。

寒さ対策、雪対策はしっかりと準備してお出かけください。

立山の状況は、インターネット自然研究所の「立山三山」からご覧になることができます。

http://www.sizenken.biodic.go.jp/

1018日に、「歩くアルペンルート」の巡視を行いました。

歩くアルペンルートは、立山信仰のために利用されていた旧立山登拝道を整備してできた登山道であり、立山駅近くの国立登山研修所前から室堂、さらには黒部ダムまで歩くことができます。

今回歩いたのは、標高1,630mの弘法から標高480mの国立登山研修所前までです。

この区間はタテヤマスギやブナ、ホオノキ等の巨木が立ち並んでおり、今の時期は紅葉が楽しめます。

春から夏にかけては、花の観察も楽しめそうです。

【弘法周辺の登山道】10月18日撮影

弘法周辺は紅葉の見頃が過ぎ、たくさんの落ち葉の上を歩きました。

弘法周辺の登山道

【歩くアルペンルートから見た立山黒部アルペンルート】10月18日撮影

少し開けた場所では、立山黒部アルペンルート(写真は標高1,380mの桑谷)が見られます。途中、道路のすぐ傍や道路を歩くことがありますので、車やバスにご注意ください。

桑谷

【梯子】10月18日撮影

1箇所だけ梯子が設置されています。慎重に登り下りしましょう。

梯子

【材木石】10月18日撮影

材木石という溶岩が露出しています。立山火山の一部であり、その火山から噴出して固まる際に六角柱状に割れて出来たもので、形が材木に似ていることからその名前がつけられました。

材木石

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2017年10月06日黒部峡谷の案内施設

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

先日、黒部峡谷鉄道のトロッコに乗って欅平に行ってきました。

欅平には、環境省直轄の施設である「欅平ビジターセンター」があります。

そのビジターセンターで、Wi-fi開通工事の立会いをしてまいりました。

無事に工事が終了し、ビジターセンターの館内でWi-fiに接続できるようになりました。

欅平ビジターセンターは、黒部峡谷鉄道の欅平駅を出てすぐ左側にある施設で、黒部峡谷の地形や動植物、遊歩道・登山道等を、様々な展示物で紹介しています。

職員が常駐しており、様々なお話が聞けます。

また、黒部峡谷自然解説員(ナチュラリスト)もビジターセンターの入口で黒部のことに関してご案内しております。

欅平にお越しの際は、ぜひビジターセンターに足を運んでみてください。

詳細はWebサイトをご覧ください。

http://www.keyakidaira.info/

【欅平ビジターセンターの外観】10月4日撮影

欅平ビジターセンターの外観

【展示スペース ~1階~】10月4日撮影

入口から入ってすぐ右側では、ビデオで黒部の四季を紹介しています。

欅平ビジターセンター展示①

【展示スペース ~階段~】10月4日撮影

階段も展示スペースとなっており、欅平から黒部ダムまでの登山道が紹介されています。

欅平ビジターセンター展示②

欅平ビジターセンター周辺は遊歩道が整備され、少し歩くだけで雄大な黒部峡谷のV字谷を見ることができます。

特にこれからは紅葉が見られる時期で、より一層美しい景色が楽しめることと思います(10月4日現在、ほとんど色づいていませんでした)。

【黒部峡谷】10月4日撮影

欅平駅から徒歩約10分でこの景色が楽しめます。赤色の奥鐘橋からの景色も見事ですよ

黒部峡谷

宇奈月駅から欅平駅までは片道で約1時間20分かかりますので、時間に余裕を持ってお越しください。

冷え込む日もありますので、ジャケットや手袋等も準備されることをおすすめします。

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2017年10月05日火山ガス救急救助訓練

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

朝晩は冷え込み、山では氷点下の日もあるようです。

そろそろ室堂でも雪が降るかもしれません。

さて、9月29日に山岳警備隊、消防本部、室堂の山小屋関係者等が集まって、火山ガス救急救助訓練を行いました。

この訓練では、室堂のエンマ台から大日展望台間で火山ガス事故を想定した連絡体制の確認や救助訓練を行いました。

【傷病者を発見し呼びかける】9月29日撮影

傷病者を発見

【傷病者を搬送】9月29日撮影

傷病者を搬送

【無線で連絡を取り合う】9月29日撮影

火山ガス情報ステーションの監視員同士で無線連絡を取る様子。

無線で連絡を取り合う

地獄谷では噴気活動が拡大活発化しており、風向きや天候によってエンマ台から大日展望台の火山ガス濃度が高まる恐れがあります。

火山ガスの情報は、室堂ターミナルや立山自然保護センター、火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板で得ることが出来ます。

火山ガスの対策として、水で濡らしたタオルやハンカチ等を口に当てることが有効ですので、ぜひお持ちください。

火山ガスに関しては、9月8日の記事もご覧ください。

http://chubu.env.go.jp/blog/2017/09/post-443.html

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2017年09月22日黒部源流域へ

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

筆無精で、かなり久々の更新になってしまいました。

台風通過前に、黒部源流域に行って参りました。

雲ノ平から望む水晶岳

水晶岳から望む薬師岳

鷲羽岳から望む鷲羽池と槍ヶ岳

薬師沢

山の上は、もう冬の足音が聞こえてきています。

霜に耐える高山植物も美しいのですが、やっぱり寒い・・・。

寒くなってくると、"ふわふわ"や"もふもふ"が恋しくなりませんか?

私のおすすめ"もふもふ"は、ライチョウ、オコジョ、マルハナバチです。

触ることは出来ませんが、出会えるとちょっと暖かい気持ちになります。

みなさんも"もふもふ"を探しながら歩いてみませんか?

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2017年09月22日紅葉の様子

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

先週末から今週にかけて台風18号が上陸し、多大な被害に遭われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

心よりお見舞い申し上げます。

室堂では大きな被害はなく、3連休明けの19日にはすっきりとした青空が広がりました。

さて、山の方では本格的な紅葉シーズンに突入します。

立山では、弥陀ヶ原やそれより標高が高い場所で既に紅葉が楽しめます。

19日現在、見頃とは言えないものの黄色やオレンジ、赤色の葉が目立つようになりました。

弥陀ヶ原では、草が紅葉する「草紅葉」が見られるようになってきました。

他にもナナカマドの葉や実が赤くなってきており、緑色とのコントラストが美しいです。

富山平野や大日連山を眺めながら、弥陀ヶ原でゆっくり過ごすのもおすすめです。

【弥陀ヶ原の草紅葉】9月19日撮影

弥陀ヶ原の紅葉

室堂では、イワイチョウの葉が黄色くなっているのが目立ちます。

今週に入り、チングルマの葉が赤くなり始めました。

【立山の紅葉】9月19日撮影

立山の紅葉

紅葉だけでなく、動物にも目を向けてみてください。

弥陀ヶ原ではベニヒカゲ、コヒョウモンといった蝶が優雅に飛び回り、室堂ではライチョウの親子やイワヒバリ、ホシガラスといった野鳥が元気に過ごしています。

【コヒョウモン】9月4日撮影

コヒョウモン

【ライチョウ】9月11日撮影

ライチョウ

日中と朝晩の寒暖差が大きくなってきましたので、特に宿泊される方は、ダウンジャケットや手袋等の防寒着を準備されてください。

また、植生に足を踏み入れての写真撮影等はご遠慮いただくようお願い致します。

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2017年09月08日火山ガスにご注意ください

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

室堂周辺では秋らしさを感じるようになってきました。

ウインドブレーカーやフリース等の羽織り物が必須です。

さて、立山室堂周辺の地獄谷では火山ガスが噴出しています。

地獄谷内の歩道は通行止めになっておりますが、地獄谷の近くを通り上から望むことはできます。

地獄谷の近くを歩いたことがある方は、卵が腐ったような臭いを感じることがあったと思います。

火山ガスは、風向きや天候によって濃度が上昇することがあります。

また、人によって感じ方も違い、喘息の方や妊娠中の方等は特に注意が必要です。

火山ガスの影響を弱めるため、お越しの際はタオル等を水で濡らして口に当てることが有効です。

【水場】8月18日撮影

火山ガス情報ステーション横、雷鳥荘近くに水場が設置されています。

水場

室堂ターミナルや火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板の案内も確認して行動してください。

【火山ガス検知器】8月18日撮影

火山ガス検知器

【電光掲示板】

写真はテスト画面です。

電光掲示板

火山ガスの濃度の上昇が続いた場合に備えて、室堂山荘から雷鳥沢野営場間の「代替歩道」を整備しています。

室堂山荘側からは、少し一ノ越方面へ向かい左折します。

雷鳥沢野営場側からは、浄土川を渡り右折します(左折すると剱御前・奥大日岳方面です)。

道が狭く、足場が不安定な場所があります。

また、遅くまで残雪があるため、積雪状況に注意してください。

【代替歩道(上:室堂山荘側 8月10日撮影 下:雷鳥沢野営場側 727日撮影)】

代替歩道(室堂山荘側)

代替歩道(雷鳥沢野営場側)

火山ガスに関する詳細は、長野自然環境事務所のHP(http://chubu.env.go.jp/nagano/post.html)をご覧ください。

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2017年08月17日大日岳巡視

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

お盆休みはいかがお過ごしでしたか?

さて、815()に称名平から大日小屋(大日岳山頂まで20分程度の山小屋)までの巡視を行いました。

登山口は、レストハウス称名から称名滝へ向かう途中にあります。

大日平までは急な坂、鎖場、梯子等がありますが、慎重に足を運びました。

【大日岳登山口】815日撮影

大日岳登山口

【登山道の様子①】815日撮影

岩場に鎖がかかっている場所は急で滑りやすいので、足元を確認しながら歩いてください。

登山道の様子①

木道が見えてくると、まもなく大日平です。

2012年に弥陀ヶ原とともにラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録された湿原です。

広々とした湿原の風景と湿原地帯に生育するチングルマやワタスゲ等の植物に癒やされました。

【大日平】815日撮影

この景色を眺めながらゆっくりするのもおすすめです。

大日平

大日平より大日小屋に向かう途中も急な坂が続き、沢を渡る箇所が数箇所あります。

増水時には十分ご注意ください。

【登山道の様子②】815日撮影

写真ではわかりにくいですが、沢沿いを登っています。

登山道の様子②

今回はこのコースを日帰りで歩きましたが、標高差がありコースタイムで9時間以上(登山口~大日小屋往復、山と高原地図参照)かかります。

展望が良いコースですので、ぜひ宿泊されて景色を楽しまれることをおすすめします。

大日小屋から奥大日岳へ向かい、室堂へと縦走することも可能です。

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2017年08月08日登山者カウンター設置

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

梅雨明けを喜んだのも束の間、今度は台風の影響で8日午前現在は時折強い雨が降っています。

先日、室堂周辺及び弥陀ヶ原に登山者カウンターを設置しました。

毎年登山者カウンターを設置し、夏山シーズンの利用者数を確認しています。

各所で以下のような登山者カウンターを見かけた場合、その前で立ち止まらないようにお願いします(カウント数が余計に増えてしまう恐れがあります)。

また、登山者カウンターには触れないようお願いします。

【登山者カウンター①】727日撮影

登山者カウンター①

【登山者カウンター②】727日撮影

こちらのタイプのカウンターは、登山道の両側に設置されています。

登山者カウンター②

登山者カウンターの設置中にも周りの景色が気になるものです。

室堂には週に1回ほど足を運びますが、7月は梅雨の影響で青空と広々とした景色を見ることが中々できませんでした。

少しの時間とは言え久しぶりに青空が広がり、景色が楽しめました。

【青空と立山】727日撮影

青空と立山

本格的な夏山シーズン、立山は多くの利用者で賑わっています。

涼しい立山でゆっくりと散策、登山を楽しんでみてはどうでしょうか。

天気予報はしっかりと確認され、悪天候の場合は無理な行動はしないようお願い致します。

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2017年07月10日朝日岳山開き

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

非常に暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

78日(土)、9日(日)に朝日岳山開き登山会に参加しました。

朝日岳は、富山県と新潟県にまたがり、北アルプス・後立山連峰にある山です。

非常に多くの積雪があり、雪解け後には多くの高山植物が花を咲かせます。

この山開きに参加し、今シーズンの登山の安全を祈願してまいりました。

8日には、麓の朝日町・小川温泉元湯に関係者らが集い、入山式が行われ、登山における注意事項等を説明していただきました。

入山式後には登山口である北又小屋まで移動し、テープカットを行いました。

【入山式】78日撮影

入山式

北又小屋から宿泊地の朝日小屋までは標高差約1400mあり、急な場所もあるため、ゆっくりと登り深緑や高山植物を楽しみました。

【キヌガサソウ】79日撮影

キヌガサソウ

朝日小屋に到着後、小屋の近くにある朝日神社にて山開き及び登山安全祈願祭を行い、今シーズンの登山の安全を祈願しました。

【山開き、登山安全祈願祭】78日撮影

山開き、登山安全祈願祭

9日早朝、真っ暗な中ヘッドライトを点けて朝日岳山頂に向かいました。

山頂でしばらく待つと、素晴らしい朝日(ご来光)が見られました。

山開きの日に朝日が見られたのは45年ぶりとのことで、初めて登頂した私としてはとても幸運でした。

【ピンク色に染まった朝日】79日撮影

ピンク色に染まった朝日

朝日岳への登頂ルートはいくつかありますが、いずれも長時間歩く必要があります。

79日現在、まだ残雪が多く、視界が悪いときは道迷いの危険性があります。

事前に情報を確認され、余裕をもった計画を立てて登山していただきたいと思います。

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2017年06月28日立山町千寿ヶ原コミュニティ防災訓練

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

6月27日に、立山町主催の千寿ヶ原地域コミュニティの防災訓練に参加しました。

千寿ヶ原地域は、中部山岳国立公園の富山県側の玄関口であり、国内外から多くの観光客が訪れます。

立山自然保護官事務所では、地獄谷の火山ガス対策を行っており、地域住民の方に火山ガスのことやその対策を知っていただきたく思い、説明する機会をいただきました。

始めに、集中豪雨による土砂災害を想定した防災訓練が行われました。

立山駅で待っていると放送が流れ、近くの国立登山研修所へ避難するよう指示があり、消防や警察の協力の元避難訓練が行われました。

日本語だけでなく台湾語と英語でも放送し、外国人観光客に向けても情報を発信しました。

避難後には保健師による救護・健康観察を行い、参加者はアルファ米と飲料水を受け取りました。

【国立登山研修所へ避難】6月27日撮影

国立登山研修所へ避難

防災訓練後は立山駅に戻り、火山ガス対策について説明しました。

まずは火山ガスの基礎知識(性質や対策)、火山ガス検知機器の設置や情報発信状況について、木村保護官が説明しました。

その後、防毒マスクと簡易呼吸器(酸素ボンベ)の装着方法について中山が説明し、参加者にも実際に装着していただきました。

普段見ることがないであろう防毒マスクや簡易呼吸器に、地元住民の方々は興味津々であり、「防毒マスクをつけても思ったより息苦しくない」「簡易呼吸器は重い」と言った声があがりました。

【火山ガスに関する説明】6月27日撮影

火山ガスに関する説明

【防毒マスクの装着の実演】6月27日撮影

防毒マスクの装着の実演

防毒マスクや簡易呼吸器は、緑色の防災箱に入っています(エンマ台に今後置く予定です)。

地獄谷の火山ガス濃度が高くなり危険を感じた場合は、ご使用ください。

また、水で濡らしたタオルやハンカチ等で口や鼻を覆うことで、影響を減らすこともできます。

詳細は以前の日記(http://chubu.env.go.jp/blog/2017/06/post-389.html)もご覧ください。

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