ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園 立山

55件の記事があります。

2017年06月13日薬師岳夏山開き

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

6月に入っても立山町はそれほど暑くはなく、比較的快適に過ごしています。

610日(土)、11日(日)と薬師岳夏山開き安全祈願祭及び記念登頂会に参加しました。

この夏山開きは、夏山シーズンの登山者の安全を祈願し、また全国に薬師岳の夏山シーズンの到来をPRするものです。

10日は、まず富山市大山地区の亀谷(かめがい)温泉郷に関係者が集い、槍ヶ岳を開山したことでも知られる播隆上人(ばんりゅうしょうにん、現在の富山市大山地区出身)像の前で登山者の安全を祈願しました。

【安全祈願祭】610日撮影

安全祈願祭

その後に登山口である折立(おりたて)に移動し、登山口に入ってすぐの十三重之塔へ。

昭和38年に三八豪雪に遭い薬師岳遭難死した愛知大学山岳部員13名の慰霊のため設置されたものです。

【十三重之塔】610日撮影

十三重之塔

10日は太郎平小屋まで向かい、翌11日に薬師岳山頂へ登頂しました。

山頂には祠があり、薬師如来が安置されました。

薬師如来は、左手に薬壺(やっこ)を持ち、病気に苦しむ人々を救う仏であるとされています。

夏山開き時に山頂の祠に薬師如来を安置することで、夏山シーズンの登山者の安全を祈願しました。

【薬師岳山頂での安全祈願】611日撮影

薬師岳山頂での安全祈願

登頂した11日は晴天に恵まれ、山頂や登山道からは素晴らしい景色を堪能できました。

立山、剱岳、槍ヶ岳、穂高連峰と言った山だけでなく、富山平野や日本海も望めました。

【薬師岳山頂から立山・剱岳方面の景色】611日撮影

薬師岳山頂から立山・剱岳方面の景色

【薬師岳登山について】

611日現在、薬師岳はまだ多くの残雪に覆われています。

山頂付近は特に風が強く、急に天候が変化することもあります。

雨具、防寒着、アイゼン等を準備してお越しください。

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2017年06月01日アクティブ・レンジャー国立公園写真展開催!

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

立山自然保護センター及び美女平駅で、国立公園の写真展を61日より開催しています。

平成28年度に長野自然環境事務所管内(中部山岳国立公園、妙高戸隠連山国立公園、上信越高原国立公園)のアクティブ・レンジャーたちが撮影した、四季折々の素晴らしい景色や生き物たち、国立公園における取り組みの写真を展示しています。

3つの国立公園についての紹介、レンジャーやアクティブ・レンジャーの仕事について紹介したパネルも併せて展示していますので、ぜひゆっくりとご覧ください。

また、美女平駅の写真展会場の机の上にノートを置いてありますので、写真展の感想を書いていただけると幸いです。

◇平成29年度環境省アクティブ・レンジャー国立公園写真展in立山◇

期 日:平成2961日(木)~630()

場 所:立山自然保護センター(8:3017:00)、美女平駅(7:0017:30

入場料:無料

【立山自然保護センターの写真展】531日撮影

階段の踊り場で展示しています。

国立公園写真展

立山自然保護センター

【美女平駅の写真展】531日撮影

2階で展示しています。

国立公園写真展2

美女平駅

なお、立山以外の地区でも国立公園写真展を開催します。

詳しくは下記リンク先をご覧ください。

http://chubu.env.go.jp/nagano/pre_2017/29_3.html

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2017年05月29日ライチョウの様子

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

平地では30℃近くにもなる暑い日もありますが、標高2450m程度の立山室堂は未だに豊富な残雪に覆われています。

暑さや雨により雪解けが進み、「ハイマツ」という背丈が低いマツの木が目立つようになりました。

そのハイマツ周辺やハイマツ帯の中で、種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されている「ライチョウ」をよく見かけます。

ハイマツ周辺だけでなく、岩の上でオスが見張りをする姿や雪の少ない場所で番(つがい)で行動する姿も見かけます。

【見張り中】512日撮影

一際目立つところで動き回って周辺を見回していました。縄張りを守るための見張りをしていたのかと思います。

見張り中

【番で行動中】524日撮影

オス(右)がメスの後をつくような形で、草をつっついていました。

番で行動中

ここで皆様に、ライチョウを観察・撮影するときのお願いがあります。

○これからライチョウは卵を産み、子育ての時期に入ります。あまり近づきすぎないよう、少し離れて見守るようにしましょう。

○雪解けがさらに進むと、ハイマツ以外の植物もどんどん見えてきます。ライチョウにとってはそれらの植物がエサとなりますので、植物を踏み荒らしたり採取したりしないようにしましょう。

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2017年05月15日ゴールデンウィークの立山室堂巡視

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは。

立山自然保護官事務所の中山です。

ゴールデンウィーク期間中、立山室堂から雷鳥沢野営場まで巡視をしました。

この巡視では、地獄谷やライチョウ保護区域といった立入禁止区域への立入がないかの確認を行いました。

【大日連山を眺める利用客のみなさま】54日撮影

雄大な大日連山を眺めつつ、写真を撮る方が多く見られました。手前には地獄谷があり、火山ガス濃度が上昇して危険であり、立入禁止としています。滑落の危険性もありますので、ロープの内側には入らないようお願いします。

大日連山を眺める利用者のみなさま

【雷鳥沢野営場】54日撮影

多い日では250張以上が張られていたそうです。カラフルなテントが、白一色の世界によく映えました。

雷鳥沢野営場

【雷鳥沢野営場で回収したゴミ】57日撮影

残念ながら、こんなにもゴミがありました。雪に埋めてしまっても、雪が解けたら出てきます。ゴミは捨てずに持って帰るようお願いします。また、雷鳥沢野営場には水洗トイレがありますが、携帯トイレを持参され、室堂ターミナルで捨てるかご自宅で捨てるようお願いします。

雷鳥沢野営場で回収したゴミ

その他、以下をご一読いただき、自然と景観を守りつつ安全に登山、散策等を楽しんでいただきたく思います。

地獄谷の通行規制→http://chubu.env.go.jp/nagano/post.html

室堂平の積雪期利用ルール→H29_春期リーフレット .ai

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2017年04月20日雪上の小さな出会い

中部山岳国立公園 立山 中山博人

こんにちは。

立山自然保護官事務所の中山です。

自宅の近くや森、山の中等で様々な植物の花を楽しんでいる方が多いのではないでしょうか。

そんな中でも、立山室堂はまだまだ大量の雪に覆われています。

さて、冬と言えば、スキーやスノーボードといったアクティビティが楽しめますね。

スキー場ではもちろんのことですが、自然のフィールドでもスノーシューやクロスカントリースキーを履いて雪上の散策ができます。

いくら日が差すことがあるとは言え氷点下にもなる雪の世界で、果たして生き物に出会うことはあるでしょうか?

冬の自然観察においては、雪の上にできた動物の足跡や木の枝等の食べ痕、フンといった動物の痕跡を探す「アニマルトラッキング」が楽しめます。

フィールドによって対象の動物は変わりますが、室堂周辺ではやはりライチョウでしょう。

10日には、ライチョウの足跡を見かけました。

【ライチョウの足跡】

真ん中のほう上と下についているのが分かりますか?どちらに向かって歩いて行ったと思いますか?

ライチョウの足跡

まだ植物が雪に覆われている中だったので動き始めるのはもう少し先かなと思っていましたが、もしかしたら出会えるかな!?と期待が膨らみました。

少し足跡を追いかけるように歩きましたが、残念ながらその日は出会うことはかないませんでした。

このように痕跡は見つけられても、動物そのものを見つけるのは中々難しいです。

しかし、残雪期になると比較的よく雪の上で見つけることができる昆虫がいます。

それが、「セッケイカワゲラ」の仲間です。

【セッケイカワゲラの仲間】

セッケイカワゲラの仲間

多くの昆虫は春~秋とある程度暖かい時期に活動が活発であり、翅があって飛ぶことができます。

しかしセッケイカワゲラの仲間は、寒い時期でないと生活できず、暑くなると死んでしまいます。

それに、翅が退化して飛ぶことができないため、成虫は雪の上で過ごしています。

こんな変わった昆虫ですが、一度見つけるとあちこちで見つけられます。

10日に室堂周辺で10匹程度見かけたでしょうか。

とても小さいですが、白い雪の上に黒い昆虫がいるので、意外と目立つものです。

周辺の雪景色は素晴らしいですが、ぜひ足下にも注目してみてください。

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2017年04月19日立山黒部アルペンルートが全線開通しました!

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは。

立山自然保護官事務所の中山です。

暑くなったり寒くなったりな日が続いており、服装に悩む毎日です。

皆様も体調を崩されないようお過ごしください。

さて、ご存じの方も多いかと思いますが、415日(土)に立山黒部アルペンルートが全線開通しましたので、その様子をお伝えします。

立山駅に8時過ぎに到着しましたが、すでに多くのお客様がお越しになっていました。

外国のお客様も多く、国外でも立山の注目度の高さがうかがえました。

立山駅では、みなさまに楽しんでいただける催し物も実施されていました。

【立山駅の中の様子】

ケーブルカーをまだかまだかと待ちわびていたお客様でいっぱいでした。

立山駅の中の様子

【太鼓の演奏】

太鼓の演奏

立山駅をあとにし、ケーブルカーで美女平駅へ、そこでバスに乗り換えて室堂まで行き、安全祈願祭に参加しました。

富山県・長野県の関係者が集い、今年度も約7ヶ月半、事故なく立山やその周辺の観光・登山等を楽しんでいただけるよう祈願してまいりました。

【安全祈願祭】

安全祈願祭

安全祈願祭が終わり、ようやく外へ!

しかし、風が強く、周りが霧で真っ白になり視界が悪い状態でした。

数メートル先が見えないため、一歩間違えれば遭難の危険性もありました。

残念ながら雪の大谷ウォークは終日中止となりましたが、雪景色を楽しんでいただけた様子です。

18日にも見に行き、昼間は青空に恵まれたこともあり、最高19mの雪の大谷を堪能するお客様が多く見受けられました。

雪の大谷ウォークは622日(木)まで開催予定ですが、ぜひ雪の大谷が高いうちにお越しください。

【雪の壁】15日撮影

雪の大谷ではなくても、こんな雪の壁が見られます。ご覧の通り、視界が悪かったです。

雪の壁

【雪の大谷】18日撮影

今年の高さは19m!迫力があります!

雪の大谷

お越しの際は、フード付きのジャケット(レインウェア、ハードシェル等)を準備されることを推奨いたします。

靴も暖かいスノーブーツや防水性の登山靴が快適です。

また、この時期は平日といえども混雑し、ケーブルカーやバス等に乗るためにしばらく待たなければいけないことも多いため、時間に余裕を持った計画を立てましょう。

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2017年04月11日立山黒部アルペンルート開通に向けて

中部山岳国立公園 中山博人

皆様、はじめまして。

4月より立山自然保護官事務所のアクティブレンジャーに着任しました、中山博人(なかやまひろと)と申します。

アクティブレンジャー日記を通して、立山周辺の魅力やアクティブレンジャーの日々の活動をお伝えしていきたいと思いますので、どうか温かい目で見守ってください。

立山周辺で緑色のレンジャー服を着ている人を見かけましたら、ぜひ声をかけていただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

さて、415日(土)に立山黒部アルペンルートが全線開通し、積雪期に訪れる方が地獄谷に迷い込まないように案内標識やポールを設置するため、立山室堂まで行ってきました。

あたり一面真っ白な雪に覆われる中、山小屋などの関係者の方々が除雪等の準備をされていました。

積雪は室堂周辺では8m程度、雪の大谷は20m程度と言われており、例年よりも多い雪を楽しめそうです。

しかし、GWでも吹雪いて視界が悪くことがありますので、余裕を持った計画を立ててお越しください。

地獄谷では有毒な火山ガスが発生しており、中毒の危険性があるため、地獄谷及びその周辺の通行規制を行っています。

噴気活動の拡大活発化により中毒の危険性が高いため、地獄谷内は通行止めとなっています。

周辺でも天候や風向きによっては火山ガス濃度が高くなり、中毒の危険性が高くなるため、水に濡らしたタオルで口を覆う等の対策を行って速やかに通行してください。

詳細は、下記リンク先をご覧ください。

http://chubu.env.go.jp/nagano/post.html

それ以外にも、皆様に安全に楽しんでいただくよう、また立山の自然を守っていただくよう下記のことをお願いしております。

お越しの前にぜひご一読いただければ幸いです。

rules2017spring .pdf

【立ち入り禁止の案内看板

立ち入り禁止の案内看板

上記のような注意事項はありますが、火山が創り出したその大自然は壮大です。

この時期に天気が良ければ、こんな景色が見られます。

【立山三山】

モデルは、木村保護官と山本ARです。10日は天気が良く、ずっと立山三山を眺めることができました。

立山三山

【大日岳(左)と奥大日岳】

真っ白な山々が素晴らしいです。

大日岳と奥大日岳

【みくりが池】

少しずつ解けてきていますので、池の上は歩かないようお願いします。

みくりが池

麓は暑くても、室堂や弥陀ヶ原等はまだまだ冬の装いですので、ダウンジャケット、ニット帽子、手袋等の暖かい服装を準備しましょう。

また、日焼け対策もしっかりと準備してお越しください。

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2016年10月05日火山ガス対策訓練

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

9月末に、立山室堂での火山ガス事故を想定した、救急救助訓練を

関係者でつくる協議会で行いました。

訓練当日は、雨のため屋内での訓練となりましたが、

緊張感のある訓練になりました。

救助活動に使う機材や、防毒マスクの装着方法などの確認も行いました。

あわせて、事故発生時の緊急連絡網の訓練も行い、実際に近くの山小屋や施設の間でも電話を回しました。

室堂平周辺はたくさんの山小屋等の施設がありますが、

何かあったときには、協力して利用者のみなさんの安全を守れるよう、

定期的に訓練や話し合いが行われています。

様々な事態を想定して準備をするのが、山の基本!とはいえ、

想定外のことが起こりうるのも山の常識。

アルペンルートで簡単に来られるとはいえ、標高2,400m以上の山の上。

みなさんも室堂へお越しの際は、火山ガス対策のハンカチと

想定外のことが起こったときの心構えをよろしくお願いいたします。

火山ガスへの対策方法は、こちらもご確認下さい。

http://chubu.env.go.jp/nagano/post.html

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2016年05月25日いつもより早い雪解け

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

徐々に日差しが強くなり、梅雨も近づいて来たこの頃ですが、

標高約2500mの立山室堂周辺はまだまだ雪が沢山あります。

それでも冬の積雪が少なかったことや、春先の天候の影響もあり、

例年よりもかなり雪解けが進んでいます。

ライチョウも4月中旬の写真と比べると・・・

5月中旬では、かなり羽の色が変わっています。

こちらは、左がオスで右がメスです。

ライチョウは、季節によって羽の色が変わります。

雪が融けるこの時期から、ライチョウは繁殖期に入り、

オスはナワバリを見張る岩の上、メスは砂や草の上で目立ちにくい色になります。

立山室堂では、ミクリガ池周辺のハイマツの陰などを探すと見つけられます。

ただし、ロープや柵を越えて歩道の外に出たり、植物を踏んだりしないように、

マナーを守って観察して下さい。

また、ライチョウを追いかけたり、触れたりせず、

離れたところから観察していただくよう、お願いいたします。

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2015年06月23日薬師岳の開山祭

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

少々時間がたってしまいましたが、

6月13日から14日に、薬師岳の夏山開きと記念登頂会が行われました。

富山市(大山地区)の亀谷(かめがい)温泉郷にて、安全祈願祭が行われました。

同地域出身で、槍ヶ岳を開山したことでも知られる播隆(ばんりゅう)上人の像の前で、地域の関係者や記念登頂会参加者が、今シーズンの山の安全を祈願しました。

播隆上人像


その後、登頂会参加者は折立登山口へ移動し、1泊2日で薬師岳へ。

折立の登山口から入ってすぐに、「十三重之塔」があります。

1963(昭和38)年1月の豪雪で遭難した愛知大学山岳部の13名の慰霊のために造られたものです。

十三重の塔

彼らが迷い込んだ薬師岳山頂手前の東南稜線への分岐点にも、二度とこのような事故が起きないように、という願いが込められたケルンが建っています。

次薬師のケルン

薬師岳山頂の祠に薬師如来像が安置され、登頂した約100名が再度、安全を祈願しました。

薬師岳山頂

遭難事故からは50年以上経過していますが、山の安全を願う気持ちは、しっかりと引き継がれていると感じました。

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