ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2020年04月27日#STAYHOME CS立体図の紹介

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

今回はCS立体図という地形表現図を紹介します。まずは実際にご覧ください。

志賀高原の志賀山付近のCS立体図と2万5千分の1地形図を並べて表示します。

志賀山は5万年前まで(1万年前までという説もあり)活動した火山で、溶岩が噴出し主に北(図の上側)に流れました。

CS立体図では

・尾根(凸地)は赤く、谷(凹地)は青く表現されます。

・傾斜の緩いところは明るく、傾斜が急なところは暗く表現されます。

・面積の広い池などの開放水面は白く表現されます。

<まず驚いたのは、CS立体図では、志賀山の溶岩の流れを読み取りやすくなっていることです。

図の右側にある大沼池は志賀山の溶岩で堰き止められてできたものです。これまで地形図を見ただけでは分かりにくかったのですが、CS立体図で納得できました。>

■興味を持たれた皆様

CS立体図は、GIS(地理情報システム)ソフトとデータを準備すれば、お手持ちの端末で見ることができます。

コロナウイルスの感染拡大を受けて、在宅勤務などに切り替わった方の多いこの機会に紹介しました。

なお、本記事はCS立体図の紹介が主目的です。CS立体図の閲覧のためのソフトのインストールやデータのダウンロードは各自の判断で行ってください。

本記事の末尾に閲覧や作成のための参考情報を書いておきます。

さて、志賀山から噴出した溶岩は現在も見ることができます。

写真は、志賀山の北西にある「おたの申す平」で見られるものです。ここは信州大学志賀自然教育園として自然観察路があります。

<大きな塊状溶岩>

<小さな溶岩は地表を敷き詰めるように広がり、その上に亜高山性針葉樹林が成立しています。>

■CS立体図についての参考情報

・GISソフトについてはオープンソースのものもあります。この記事に載せたCS立体図はその一つQ***で表示させたものです(特定のソフトだけを明示できないので伏字にしました)。オープンソースソフトウエアとは、ソフトの設計図にあたるソースコードが公開され、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布を行えるようにした無償で利用できるソフトです。

・CS立体図のデータについては無償で利用できるものがあります。「G空間情報センター」< https://www.geospatial.jp/gp_front/>では、長野県林業総合センターが、長野県内の民有林について0.5mメッシュDEMで作成したものを公開しています。記事の最初に示した図はこのデータを使用しました、また、全国について10mDEMで作成したものを公開しています。ともに位置情報付きなのでGISソフトで容易に閲覧が可能です。

・CS立体図の作成方法が公開されているので自作も可能です。作成を容易にするためのツールも公開されています。「CS立体図 作成方法」で検索すると出てくると思います。

・CS立体図は長野県林業総合センターが考案した図法で、細かな地形を読み取りやすく表現された地図です。等高線だけでは読み取ることが難しい情報も認識可能です。地形図から判読できる3つの地形量「標高」、「曲率」、「傾斜」を異なる色調で色付けしたもので、CSのCは曲率(勾配変化:curvature)の頭文字、Sは傾斜(slope)の頭文字です。

・CS立体図の特徴や地形判読の例については、「CS立体図とは」で検索すると出てくると思います。

■お願い

コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、不要不急の外出自粛要請が出されています。早期収束に向け、皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

環境省信越自然環境事務所では「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。この記事がお役に立てば幸いです。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ