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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

199件の記事があります。

2020年12月25日白山パークボランティア 刈込池の解説看板もきれいにしました♪

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。

白山自然保護官事務所の大石です。
今年も残すところあと数日となりました。
事務所のある石川県白山市白峰周辺は、先週の雪ですっかり雪に覆われました。

(白峰にある白山国立公園センター付近から見た白山。12/24撮影)
前回お伝えした時よりもさらに冬らしい雰囲気になりました。

さて、今日は2020年のパークボランティア活動を振り返るAR日記第三弾。
9月の活動をご紹介します。

【9月26日(土) お天気:雨時々曇り、刈込池周辺の看板清掃】
福井県大野市に位置する刈込池へ出かけたのは9月最後の土曜日。朝から小雨が降ったり止んだり・・・ひとまず現地に行ってみましょうと出発しました。
現地に着くとなんとか雨は止んでくれました。

上小池駐車場から刈込池を巡る道沿いには、周辺の生き物や伝説など、刈込池周辺について学べる解説看板が複数設置されていますが、表面が汚れて文字が読みにくくなってしまっていました。
紅葉シーズンになれば刈込池にはたくさんの人が訪れるので、その前にきれいにすることにしました。
この日も新型コロナウィルス対策として、少人数の班に分かれて出発です。

(掃除道具や清掃用の水を持って長い階段を登る。パークボランティア撮影)

一つのルート上にある看板を清掃していくため、先行する班ばかりが看板を清掃することがないように、どの看板をどの班が掃除するか、出発前にルールを決めました。参加したメンバーには「看板をきれいにしたい」という熱い思いがあふれていましたが、このルールによって看板の取り合いという事態は回避され、大勢が密集することもなく、とても効率よく清掃ができました。


(持って来た水とブラシやぞうきんを使って清掃。パークボランティア撮影)


(左:清掃前、右:清掃後。パークボランティア撮影)
とても丁寧に拭いたので、ササの影が映りこむほどに!
周囲の風景に溶け込んで目に付きにくくなってしまっていた看板は、白く輝いて文字が読みやすくなりました。

現在、刈込池へ続く道路は冬期通行止めとなっていますが、来シーズン以降、訪れることがあれば、ぜひ解説看板にも目をとめていただければと思います。


今年は戸惑うことも多い年となりましたが、様々な方の協力や工夫で何とか白山での活動を終えることができました。アクティブ・レンジャー日記も読んでくださり、ありがとうございました。
新しい年は、この看板のように明るく輝くものになりますように。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

※ 白山国立公園は冬の間、冬期通行止めによってアクセスできないエリアが多くありますので、ご注意ください。
※ 刈込池に関しては過去の記事もぜひご覧ください↓↓
2020年05月01日 #STAYHOME おうち de 白山国立公園の旅!その1 刈込池

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2020年12月04日白山パークボランティア 2020年も種子除去マットを大掃除 

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。

白山自然保護官事務所の大石です。
12月になりました。白山は雪をまとって神々しい姿になっています。

(雪をまとった白山 12月4日撮影)

さて、今日は白山国立公園パークボランティアの2020年の活動を振り返るAR日記第二弾です。
年末が近づき、大掃除に取りかかっている方も多いと思いますが、今回は白山のパークボランティアが8月に種子除去マットの大掃除をした活動をご紹介します。

【8月22日(土)お天気:晴れ後曇り、種子除去マットの清掃】
12月の今となってはちょっと懐かしい暑さの中、甚ノ助避難小屋の近くに設置している種子除去マットの清掃と土砂回収作業を行いました。

(午前中は快晴でした♪甚之助避難小屋から撮影。パークボランティア撮影)

白山では、標高の高いところにはもともと生えていない植物(外来植物)の種子が山の上に持ち込まれるのを防ぐために、登山口などの要所に「種子除去マット」や「種子除去ブラシ」を設置しています。登山者の皆さんには、泥などと一緒に靴についた外来植物の種子をマットやブラシで落としてもらって、山の上に持ち込まないようにしていただいています。

外来植物の侵入を防ぐのに活躍している種子除去マットですが、きちんとメンテナンスをしないと目詰まりを起こして機能しなくなってしまいます。このため、こうしたマットは定期的にメンテナンスをしています。
白山国立公園にはいくつも種子除去マットがありますが、パークボランティアは甚之助避難小屋の近くに設置されたものをここ数年、毎年清掃しています。

(甚之助避難小屋の種子除去マット)
この場所の種子除去マットでは、登山者の皆さんが靴から土を落とすと、マット下のコンクリート枠の中に土が溜まるようになっています。ただ、土が溜まり過ぎるとマットが目詰まりを起こして機能しなくなるため、年に1回程度、清掃し、種子が含まれた土砂を回収することで機能を維持しています。


(重いマットをめくって溜まった土砂を回収。パークボランティア撮影)
この日はパワーのある男性陣の活躍で、マットの裏に詰まった土と下に溜まった土が取り除かれてきれいになり、しっかり機能するようになりました。

(左:清掃前、右:清掃後。パークボランティア撮影)
種子除去マットのことを知っている人も知らなかった人も、白山を訪れる際は白山の自然を守るためにも是非使ってくださいね。

種子除去マットの清掃は少人数でできるので、同行した他のメンバーは甚之助避難小屋の清掃や置き去りにされたごみの回収を行いました。今年は新型コロナウィルス感染症のこともあって清掃やごみ回収は特に感染予防に気を遣いましたが、手際よくきれいにしていただきました。

(すっきりキレイになった小屋の中。パークボランティア撮影)

清掃の仕事を終えて、さあ下山...と思いきや、メンバーは山頂方面へ登ります。
ひと仕事終えた後であっても、時間が許せば登って楽しむのが白山国立公園パークボランティア流。...というより、初めから登って楽しむ気満々で集合時間を早めに設定する等の計画を立てています。

(仲間と歩くのも楽しい。パークボランティア撮影)

白山の自然から鋭気をもらった後、下山時は甚之助避難小屋から重い重い土砂入りの土のう袋やごみ袋をザックに詰め込んで下山します。性別関係なく、全員が各自の体力に合わせて分担して背負います。

(回収物を入れるために、わざわざ大きいザックで来ています!)
回収したゴミを詰め込む時は「テント泊楽しんだ後みたいな荷物だね!」とわいわい♪♪ 大変な作業も運搬も、活動全てを楽しんで白山を満喫しちゃうのがパークボランティアのメンバーです!

さて、下山後に回収した土砂を計量したら、なんと合計37.6kg。
1個5kgを超える土のう袋もありました。
こんな数値を目にすると、パークボランティアの存在の大きさを強く感じます。

国立公園の維持には大変な作業がたくさんあって、それを支えているのは実は環境省職員だけではないということをアクティブ・レンジャーになってから知りましたが、今も再認識の日々を重ねています。
当たり前のように利用している避難小屋やトイレ、登山道などはたくさんの方の維持活動によって支えられているということを思い出しながら、私自身も感謝して利用していきたいと思います。

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2020年11月30日赤兎山 紅葉&雪景色コラボレーション♪

白山国立公園 白山 森由利子

みなさまこんにちは!森です。

数週間前に赤兎山の巡視へ行ってきました。

今年は昨年より寒くなるのが早い気がしておりましたが・・・。

標高が高い場所はこの通りもう雪道でした!

今年は紅葉と雪景色が同時に見ることが出来ました。

あまりにも美しい光景にシャッターを何度も切ってしまいます。

・・・ん?誰かの足跡があるゾ。

足跡は山頂まで続いておりました。

アナグマやカモシカなど(推定)たくさんの動物達の足跡が残っておりました。

登山者だけではなく、動物たちも登山道を利用しているが面白いですね。

山頂です。

良いお天気に綺麗な白山!

やっぱり山って良いなあ。

■赤兎山 登山情報

※現在は登山口へ続く小原林道が冬期閉鎖中です。また来年お越し下さいね。

・赤兎山 大野市公式ウェブサイト

https://www.city.ono.fukui.jp/kanko/kanko-joho/guide/akausagiyama.html

・勝山ジオパーク観光情報

https://www.city.katsuyama.fukui.jp/kankou/kankouweb/tozan/akausagi.html

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2020年11月04日紅葉の森で白山パークボランティアが看板そうじ♪

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
寒気の流入で今朝はぐっと冷え込み、国道に設置された温度計は1℃を表示していました。
そして、先ほど白山の登山口がある別当出合へ続く県道白山公園線の市ノ瀬~別当出合の区間が雪のため冬期閉鎖となりました。昨年より2週間ほど早いです。

(これは10月31日の白山。岩屋俣谷園地 パノラマ展望台から撮影)


いよいよ冬...ということで、白山国立公園パークボランティアの山での活動も今シーズンはそろそろ終わりです。今年は新型コロナウィルスに翻弄されましたが、8月から活動を再開し、感染予防対策を取りながら活動をしてきました。
今回から数回にわたって、まだ紹介していない今年のパークボランティア活動をお伝えしたいと思います!

まずは10月末の活動をご紹介しましょう。

【10月31日(土)お天気:晴れ、看板そうじ。】
この日は市ノ瀬周辺(石川県白山市)での看板清掃とごみ拾いが目的。
朝は霜が降りるほど冷え込みましたが、11人が集まり、掃除と散策を大いに楽しみました。

(散策しながらあちこちに設置された看板を目指します 10月31日撮影)

この日のメインの活動場所となったのは岩屋俣谷園地。市ノ瀬に入り口があります。
園地と言うと平坦な場所をイメージしますが、ここは平坦ではありません。市ノ瀬から一番奥の展望台までは標高差が約450mあり、コースタイムは登り2時間ほど。しっかりとした登りがあります。ただ、コース上にはベンチが置かれていたり白山を望める展望台があったり、ゆっくりできる場所があるのでハイキングにぴったりです♪

(岩屋俣谷園地 白山展望台から見る白山 10月31日撮影)

有名な場所ではありませんが、ミズナラやブナなどの落葉樹を中心とした木々の間を進む道は、初夏から秋まで季節ごとに様々な顔を見せてくれるので楽しめます。

活動日はちょうど紅葉真っ盛りでした。

(10月31日の岩屋俣谷園地の様子)
色づいた木々によって黄金色の光が差し込んだような森を満喫しながら、メンバーは出会う看板を次々に拭いていきました。

(水を背負って行って、ぞうきんでピカピカに♪)


(入り口の案内図もきれいにしました)

そろそろ冬を迎えてしまいますが、園地を訪れる際は、きれいになった看板を見ながら散策を楽しんでくださいね。

※岩屋俣谷園地は、掛かり木等の危険木があるため、コースの一部が通行止めになっています。
※県道白山公園線は昨年は12月5日から冬期閉鎖となりました。今後の道路情報にご注意ください。
※市ノ瀬ビジターセンターは11月6日から冬期閉館予定です。

(水色線の箇所が今回ご紹介した園地)

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2020年10月22日白山国立公園 紅葉情報

白山国立公園 大石佳織

こんにちは。
白山自然保護官事務所の大石です。

前回は白山(標高2,702m)の初冠雪をお伝えしましたが、今回は石川県白山市側の標高1200m~500m付近の紅葉状況をお伝えします。

まずは別当出合周辺。

(標高1,100m付近で撮影 10月21日)
市ノ瀬から別当出合に向かう道路沿いでは黄や赤に色づいた木々を見ることができます。

(10月21日撮影)
こちらは遠景。別当出合駐車場(標高約1,200m)は写真のちょうど真ん中付近です。
全体的になんとなく黄色く色づいているでしょうか。

一方、こちらは市ノ瀬(標高約820m)の様子。

(芝生広場から六万山と白山方面を撮影 10月21日)
全体的にもう一息でしょうか。もう少し色づいて欲しいなぁと思いますが、所々、鮮やかな木々も見られます。
この日は平日でしたが、お天気が良かったので、芝生やベンチでお弁当を食べている方々を何組かお見かけしました。風もなかったので、外でのランチはとても気持ち良さそうでした♪


(芝生広場の対岸の斜面には赤く色づいた木々も・・・ 10月21日撮影)


ちなみにこちらは白峰地区(標高約500m)から見える山の様子。

(10月21日撮影)
白峰地区の紅葉はまだこれからのようですね。


毎年白山を見ている方々に聞くと、今年の紅葉はいまいちなんだそうです。
確かに遠くから山を見たとき、ブナやダケカンバの鮮やかな黄色の印象があまりないような・・・。
ただ、近づいて見ると、秋らしさ満点です!!
日が差し込んだ時は輝いてとてもきれいですし、落ち葉をかさっ、かさっと踏んで歩くのも楽しいです。

(別当出合駐車場近くで撮影 10月21日)
曇りや日が陰ったときには冷え込みますので、紅葉を楽しもうという方は防寒対策をお忘れなく♪

(白山国立公園マップ 水色の下線箇所が今回紹介した場所)

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2020年10月19日白山 初冠雪!

白山国立公園 大石佳織

こんにちは。

白山自然保護官事務所の大石です。

冷え込むと思っていたら、10月17日、白山と別山の初冠雪が確認されました!

(うっすら冠雪した白山 10月18日撮影)
10月19日の朝、出勤時に遠くから見た様子だと雪はほぼ消えてしまっているように見えましたが、標高の高い場所はもう冬です。

この時期の登山道は積雪がなくても凍結の恐れがありますし、 気温が低く、風が吹くと体感温度がかなり低くなるなど夏山シーズンとは状況が全く違います。
防寒具やアイゼン等の準備を忘れないようお願いします。

また、日没時間も早くなり、暗くなるのも早まっています。ちょっとしたトラブルで予定より下山が遅れた場合を想定して、ヘッドランプ等も必ずお持ちください。

なお、白山の山小屋(室堂、南竜)の営業は10月15日で終了しています。
白山は比較的登りやすい山と言われることもありますが、日帰りはそれなりに体力が必要です。
夏山シーズンとはかなり状況が異なりますので、ご自身の装備や経験、体力等と相談し、入山していただきますようお願いいたします。

安全に楽しく白山国立公園をお楽しみください♪

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2020年08月21日白山国立公園の山!稜線歩きが楽しい ♪別山♪

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。

白山自然保護官事務所の大石です。
白山国立公園と言えば、白山の御前峰、剣ヶ峰や大汝峰周辺の大らかな山頂域や火口湖のある風景を思い起こす方が多いかもしれません。

しかし、白山には違った山容を楽しめる場所もあります。
その一つは別山(べっさん)です。

(秋の別山。 20199月別山平の御手洗池から撮影)
別山は私の大好きな山ですが、事故や道迷いが発生している山でもあるので、今回は魅力と注意点の両方をお伝えしたいと思います。

別山は標高2,399m。石川県白山市、岐阜県高山市、白川村の境に位置する山です。
御前峰などは火山活動によって形作られた山で今も気象庁が観測を続ける活火山ですが、別山は堆積岩が隆起してできた山で、火山ではありません。

別山へは、
■ 上小池(福井県大野市)から鳩ヶ湯新道を進み、三ノ峰を経て至る登山道(片道約8km
■ 市ノ瀬(石川県白山市)から別山市ノ瀬道を進む登山道(片道約9.5km
■ 別当出合(石川県白山市)から南竜ヶ馬場を経て登る登山道(片道約9.7km
■ 石徹白(岐阜県郡上市)から石徹白道(南縦走路や美濃禅定道とも呼びます)を進み、三ノ峰を経て至る登山道(片道約18.9km
などがあります。
※ 距離は登山アプリ等で示される水平距離とは異なります。

それぞれ見どころがありますが、今回は、南竜ヶ馬場(みなみりゅうがばんば)から別山へ登る登山道を見てみましょう。

南竜ヶ馬場を出発して最初の見どころは南竜湿原です。

(左:南竜湿原、右:ハクサンオオバコ 819日撮影)

ここではハクサンオオバコやイワイチョウ、イワショウブなど湿った環境に生育する植物を木道沿いで間近に観察しちゃいましょう。

湿原を堪能したら赤谷へ下り、油坂を登ります。

(南竜湿原から油坂 南竜道から撮影)
見るからに大変そうな登り...。
実際にキツイ登りですが、「もうダメだ...」と思い始めた頃に北アルプスの遠景や白山などの素晴らしい景色が待っているので、単純な私は途中で辛さを忘れて登れてしまいます。

(油坂から振り返れば白山♪)

そして、
キツイ坂を上り切って油坂の頭に到着すれば、ここから先は稜線歩き。
景色は一変します。
私はここからの稜線歩きで見られる景色が大好きです。

(天空の道を行く♪ 2019年9月撮影)
狭い稜線のため、登山道はちょくちょく崖の際についており、慎重に歩く必要があります。

(登山道はこんな崖の際についています。足元には注意!)
危険な場所ですが、私は空を飛んでいるかのような爽快な気分になってしまいます。

人にとってはどきりとするような急峻な崖ですが、多様な植物が生育し、色とりどりの花を咲かせていて目を奪われます。

(急斜面で咲き誇る花々。 819日撮影)
花はとてもきれいですが、くれぐれも足元には注意してくださいね。

また、所々に小さな池があり、空に近い場所に池がある様子は別世界のようです。

(天池 20199月撮影)
この稜線の道は、かつて石徹白(岐阜県郡上市)から白山へ登拝するために、多くの人に利用されていた歴史があるため、室跡などもあります。

こうした見どころを楽しみつつ、登っていくと別山に到着です。
山頂横には別山神社があり、ここでも歴史ある信仰の山であることを感じられます。

(山頂からの白山を望む)

もちろん360度絶景です!

<別山登山の注意点>
別山は魅力的な山ですが、少し注意も必要です。
■ 滑落に注意
南竜ヶ馬場から別山までの区間は、片側が谷へ急激に落ち込んでいる場所が何か所かあります。慎重に歩けば問題ありませんが、滑落事故も発生しています。通行の際は、浮石や路肩に十分ご注意ください。

(危険個所の一例:岐阜県側へ崩れた斜面)

■ 道迷いに注意
また、別山から御舎利山を経て市ノ瀬へ下る分岐付近には、紛らわしい踏み跡がついています。石や杭などで踏み跡の入口を塞いでいますが、ガスがかかって視界が悪い時に誤って踏み入り、滑落する事故が発生しています。

(道迷いが発生した分岐)

(道迷いが発生した場所の遠景)
踏み跡はとてもはっきりしているので、登山道と勘違いしやすいのですが、次第に不明瞭になります。その先は崖となっており、非常に危険です。
視界が不明瞭なときは地図で登山道の状況を確認しながら歩き、不安を感じたら、わかるところまで戻ることが大切です。

別山への道は、距離や高低差が大きいため体力も必要です。水場も日差しを遮る木陰もほとんどありません。ご自身の体力や体調と相談して、ゆとりを持った計画で、安全登山をしてくださいね。

(水色線の箇所が今回ご紹介したルート)

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2020年08月17日白山国立公園 クリーンデーとwithコロナ登山のマナー啓発活動

白山国立公園 白山 大石佳織

皆さん、こんにちは。
長い長い梅雨が明けたと思ったら、猛暑ですね。
お元気ですか?

白山では、8月1日が梅雨明け後最初の晴れの週末となり、たくさんの登山者が訪れました。

(快晴の空と別当出合の鳥居 8月1日)
この日、有志のパークボランティアの皆さんと自然公園クリーンデーの清掃活動と、withコロナの登山マナーについて啓発活動を行ってきました。

自然公園クリーンデーは毎年8月の第1日曜日ですが、白山では土曜日の方が入山者が多いため、土曜日にパークボランティアの皆さんとクリーンデーの活動を行っています。

例年は清掃活動と、登山者にごみの持ち帰りの呼びかけを行っていますが、今年は新型コロナウィルスのことを考慮し、大きな声で呼びかけをしない、大人数で活動しない、積極的な会話は控える等、注意をして活動をしました。

白山国立公園の市ノ瀬~別当出合の区間は、夏の週末、マイカー規制が実施されています。このため、登山者は市ノ瀬に車を止めて、シャトルバスで別当出合の登山口にやってきます。

(続々と下車する登山者の皆さん。今年は市ノ瀬で検温後、乗車してもらっています。)

withコロナの登山マナーを周知するために、シャトルバスから降りてくる登山者の目につくよう、大きな啓発看板を全員が身につけて清掃活動を行いました。

(withコロナの登山マナー看板を着用)

ごみ拾いももちろんこのスタイルです。
この装備に、火ばさみとごみ袋が加わります!

なお、看板で呼びかけを行ったのは、下記の内容です。
<withコロナ 登山マナー と お願い>
■ 検温にご協力を
■ 発熱や風邪症状がある場合は登山を控えて!
■ 適度な 距離 をあけて登山しよう
■ 休憩時も密集しない
■ すれ違い時の挨拶は控えよう
■ ゴミは密閉して持ち帰ろう

<山小屋の宿泊>
■ 予約しましたか?
■ マスクや消毒用品は持ちましたか?
■ 山小屋泊でも寝袋などが必要です

<避難小屋の利用>
■ 避難小屋を利用する際は、窓を開けて換気を良く!
■ 利用後は窓を閉めてくださいませ

今年は山小屋も宿泊定員を減らしたり、寝具の貸し出しを取りやめたり等、様々な工夫をして、感染予防に取り組んでいます。
自分自身と周りの人が安心して気持ちよく登山できるように、白山へお越しになる場合は、ぜひ、マナーを意識した行動をお願いします。

今年の白山登山についての注意点は、県や環境省中部地方環境事務所のホームページにも掲載されていますので、白山にお越しの際はご確認ください。


(水色の下線箇所箇所が今回の活動場所)

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2020年07月17日白山国立公園 毎年恒例☆桂湖畔でのオオキンケイギク除去活動

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
白山自然保護官事務所の大石です。

富山県南砺市に位置する桂湖の畔でオオキンケイギクの除去作業が行われました。
今年は新型コロナウィルス感染症の影響で開催できるかやきもきした時期もありましたが、感染予防対策を取って実施することができたので、今日はそのご報告をしたいと思います。

(桂湖。見ていると心が静かになる気がします)

オオキンケイギクをはじめとした外来種については、全国各地のアクティブ・レンジャーが報告しているのでご存知の方も多いと思いますが、ちょっと解説しておきましょう。

(オオキンケイギク)
オオキンケイギクはオレンジ色の可愛い花を付ける「外来種」です。

外来種とは、
もともとその地域にいなかったのに人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことです。植物だったら外来植物と呼んだりしますし、外来生物という言葉もよく使われていますね。
三つ葉のクローバーでおなじみのシロツメクサや、ヒメジョオンなども外来植物です。

(左:シロツメクサ、右:ヒメジョオン)

外来種は、私たちの身近なところにたくさん分布していますが、日本の生物多様性に影響を与えることが心配されています。日本に昔からいた生き物たちの住みかや食べ物を奪ってしまったり、日本の生き物と雑種を作ってしまったり、日本の自然に影響を与えてしまいます。
そして、このような外来種の中には、特に影響力の大きな生き物が存在します。こうした生き物は特に注意が必要ということで「特定外来生物」に指定されています。

特定外来生物は、
外来生物の中でも特に生態系へ大きな影響を及ぼすものや、私たちに直接危害を加える恐れがあるもの、野菜や果物など農作物に被害を及ぼすものなどが、法律に基づいて指定されます。
現在、アライグマやカミツキガメなど約150種が指定されています。
また、特定外来生物は、飼育や栽培はもちろん、生きたまま運搬することも禁止されていて、違反すると罰則があります!
※ 詳しくは外来生物法をご確認ください。参考:日本の外来種対策

今回、桂湖で除去したオオキンケイギクは特定外来生物です。
オオキンケイギクはきれいな花を付けるため、多くの場所で緑化のために利用されてきましたが、生命力がとても強く、在来植物の生育場所を奪ってしまうことから、特定外来生物に指定されています。

桂湖でも増えてしまったため、地域の方と協力して除去活動を毎年実施しています。
継続した活動の成果か、湖岸付近では少なくなってきたようです。
しかし、草むらをかき分けて湖面に近い場所へ降りていくと、除去をかいくぐってきた強者たちがちらほら。

(草むらの向こう、湖面近くに花を発見!)
オオキンケイギクは地上に出ている葉をいくら刈り取っても、根茎が残っていると再び元気な芽を出してしまいます。このため、除去するときは根元からしっかり取り除きます。

(根元からしっかり除去)

花を付けた個体の近くには、必ずと言っていいほど小さな個体も生えているので、それもしっかり除去します。

(ヨモギの陰のオオキンケイギク。赤丸の箇所)
除去を始めたばかりの頃は、全然見つけられなかった小さな個体。今ではこの写真のように他の植物の陰に隠れていても見つけられるようになりました。

そして、こちらはオオキンケイギクに乗っ取られてしまったかのような法面。5月に草刈が行われたので花を付けたものは少なかったのですが、一面オオキンケイギクに覆われてしまっています。

(除去前:黄緑色の細長い葉は全てオオキンケイギク)

これを除去すること約2時間。

(除去後!)
かなり除去できました。
今年は25名で作業を行い、除去量は31袋、約179kg!
しかし、今回の作業でも取り切れなかった株がたくさんあるので、根絶への道はまだまだ先です。

地域の皆さま、これからもご協力よろしくお願いします。
そして、これを読んでくださっている皆さま、あなたの身近にもオオキンケイギクはあるかもしれません。身近な自然を守るためにも、除去にご協力をお願いします。

参考:特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除にご協力下さい!

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2020年07月03日白山国立公園の山! 法恩寺山

白山国立公園 白山 大石佳織

皆さん、こんにちは。
白山自然保護官事務所の大石です。
梅雨の晴れ間はむし暑いですね。水分をこまめにとって、熱中症には気をつけましょう。

さて、今日は白山国立公園の山の1つ、法恩寺山(ほうおんじさん)をご紹介します。
法恩寺山は標高1356m。越前禅定道上にある山で、白山の歴史を感じられる山です。

■ 白山の歴史と禅定道
霊峰白山は717年に泰澄大師が開山したとされ、古くから多くの人に登られている歴史ある信仰の山です。山頂は修行の到達点である「禅頂(ぜんちょう)・禅定(ぜんじょう)」と考えられ、山頂への道は修行の道「禅定道(ぜんじょうどう)」と呼ばれています。

(霊峰白山 6月4日撮影)
禅定道は越前(福井県)、加賀(石川県)、美濃(岐阜県)の三箇所からそれぞれ開かれ、それぞれの麓には馬場(ばんば)と呼ばれる登拝の拠点がありました。

前回のAR日記でご紹介した平泉寺白山神社は「越前馬場」で、ここから始まる禅定道は「越前禅定道」と呼ばれています。


では、法恩寺山登山に出かけましょう!

登山口は越前馬場、平泉寺白山神社の奥にあります。
平泉寺白山神社の拝殿などの更に奥へ参道進んで行くと三ノ宮があり、その左裏手に登山道の入口があります。

(左:三ノ宮とその左奥にある登り口を示す道標(赤矢印)、右:動物よけのゲート)

入口には動物よけのゲートが...。
出入りの際はしっかり閉めましょう♪
ゲートにある注意書きにお気づきだと思いますが、ツキノワグマも出没するので鈴などの対策はしっかりしておく必要がありますね。

ゲートからしばらくはスギ林です。
コアジサイの群落があったりして楽しいのですが、ほどなく修行の道らしい急な登りが始まります...。足腰が鍛えられそうです。

(修行の道)

登り続けた後は、幅が広くてなだらかな道になるので、うきうき♪と歩けます。
ただ、ちょっと距離が長いんです。
だから、木からぶら下がる幼虫をじろじろ見たり、チョウの写真を撮ったり、トンボに忍び寄ったり、楽しみながら進みましょう♪

(左:じろじろ見た幼虫、右:うまく忍び寄れたトンボ(ニホンカワトンボ))

そうこうしていると、林道にぶつかります。

(交差する林道)

最初の林道との交差地点を過ぎて、ほどなく現れるのは稚児堂。
ここには悲しい恋の伝説が残されています。
昔も幸せになれない恋愛ってあったのね...と思ったら、この伝説の二人が急に身近な存在に思えてしまいました...。
こういう伝説があるのは、歴史ある地域ならではですね。

(左:稚児堂の案内板、右:稚児堂の石仏)
この他にも、法恩寺山のルート上には剣ノ宮や法音寺跡など、白山信仰に関係のある場所があります。

何度か林道を通過すると、お昼ご飯を食べるのに丁度良い東屋が現れ、そのすぐ後に中ノ平避難小屋に到着し、さらに進むとブナが目に付く楽しい道になります。

(楽しいブナの道)

しかし、すぐに急坂(階段)が出現します。
修行の道、再び。
日が高くなってからの登りは体に堪えます。
飲み物がどんどん減ります。

きつい登りを頑張って、ついに山頂です!
頑張って登りきった人にはこんな景色が待っています!

(山頂から見える景色。左奥が白山、右奥が別山。)
山頂には展望台やベンチなどがあります。展望台は一段高くなっているので、白山がよく見えます♪

それにしても、昔の人の体力はすごいですね。
法恩寺山の山頂から見ると遠くに見える白山へ歩いて行っていたんですから。車で登山口まで行ける今って、とても便利ですね。

車で行けると言えば、実は法恩寺山は標高1000m付近(避難小屋がある付近)まで林道がついていて、そこから登ることもできるんです。(※法恩寺山有料道路を通る場合は通行料が必要です。) 自分の体力に合わせて登山計画を立ててくださいね。

(水色の下線箇所が今回登った山)

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