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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

チャツボミゴケ公園ハルザキヤマガラシ駆除と武具脱の池

2018年05月30日
万座 小林 直樹

5月28日(月)午前中、「白根山系の高山植物を護る会」主催のチャツボミゴケ公園周辺のハルザキヤマガラシ駆除活動に参加しました。

集まった参加者は、自然公園財団や中之条町の職員、ボランティアの方々など総勢17名ほど。

【山本保護官の挨拶】

チャツボミゴケ公園入口付近のハルザキヤマガラシの数は半端でなく、道路両側にびっしりと群生しており、大きく成長していました。

ここでは今まで駆除をしていなかったのですが、このままでは車などによってチャツボミゴケ公園内に持ち込まれてしまう恐れがあるため、今回初めて駆除作業を実施することになりました。

【作業の様子】

みんなで手分けして作業すること約2時間。すっかり綺麗になりました。

以下は作業前と後の同じ場所の写真です。

【作業前の状況】

【作業後の状況】

回収したハルザキヤマガラシは軽トラックほぼ一杯分の量でした。あとで計測すると、180kgあったそうです。

【回収したハルザキヤマガラシ】

【作業したみんなで記念撮影】

午後は自然公園財団の湯田調査役に案内していただき、草津町の武具脱(ものぬぐ)の池を巡視しました。

「武具脱の池」という名前は、源頼朝の軍勢に追われた源義仲(木曽義仲)の兵士たちがこの池に武具を投げ捨てて逃げた、という伝説に由来するそうです。

今はちょうど真っ白なワタスゲが見ごろです。

【武具脱の池とワタスゲ】

ここでも一部に外来の熱帯スイレンが見つかり、昨年駆除されたのですが、今年もまた出てきていました。まだ完全には駆除できていないようです。

【熱帯スイレン】

先週から駆除作業に参加して外来種の繁殖力の強さを思い知り、運転中などに道路脇の黄色のかたまりを見ると憂鬱になるようになりました。

しかし、人手をかけて毎年地道に作業を行うのが重要で、作業に参加してくださるメンバーの方々の協力や関係者の方々の努力には本当に頭が下がります。

ありがとうございました!