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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

須坂市の米子大瀑布周辺の登山道整備

2019年07月05日
志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

少し古い話題ですが、6月23日は長野県須坂市の米子大瀑布(よなこだいばくふ)周辺の登山道整備に参加しました。

「米子大瀑布」は「日本の滝100選」に選ばれており、また、「米子瀑布群(よなこばくふぐん)」という名称で国の名勝に指定されています。

少し前の大河ドラマのオープニング映像で注目を集めた滝です(映像では滝の上に城が合成されて写っているが、実際には城はないというもの)。

米子大瀑布は滝つぼ近くまで行くことができ、また1周1時間30分程度の周遊歩道があります。

米子大瀑布

<城はなくても十分に雄大な景色。常時水が落ちている滝は2本、左が権現滝(ごんげんたき)、右が不動滝(ふどうたき)。この近くの岩壁に雨の後に出現する滝が何本かあり、これらを含めて米子瀑布群と呼ぶ。平成27年5月25日撮影。>

さて、今回は「根子岳登山道整備の会(ねこだけとざんどうせいびのかい)」という、米子大瀑布周辺の山への登山道整備を20年近く続けていただいている団体の登山道整備作業に自然保護官とともに参加しました。

作業の参加者は24名で、地元の方が主体ですが、当所のほか、林野庁北信森林管理署の職員、須坂警察署の署員、市職員も参加されました。

今回、特に整備した箇所は、権現滝上流部の沢の登山道をう回させる箇所です。

登山道整備箇所

<これまで登山道は写真下中央から左上方向にありましたが、登山道近くの赤丸付近に斜面の崩落の頂点があり、登山道の崩落のおそれがあるためう回させました。今後はピンクのテープに従って山側を歩いてください。>

場所は下の地図の赤丸です。

根子岳周辺の登山道の地図

<米子大瀑布と根子岳を結ぶコースは、他のコースと比べ高低差があります。根子岳へのコースは自身の体力と技術を考えて、峰の原や菅平牧場からのコースも利用してください。>

<注意>

須坂市観光協会の6月18日の記事によると、

・米子大瀑布から小根子岳北肩へ通じる登山道は、木橋の改修工事のため、7月1日(月)から7月5日(金)まで通行止め(通り抜け禁止)。

・天候・工事の進捗状況により期間を変更する場合がある。

■米子大瀑布駐車場から米子大瀑布へは、通常通り観光できる。