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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

志賀高原 春と冬を行ったり来たり

2023年04月17日
志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
野沢温泉村や志賀高原の複数のスキー場は、春の大型連休(ゴールデンウイーク)まで営業予定のところがあります。まだまだ滑ることができます。お出かけください。
 
 
志賀高原では4月8日(土)の夜に積雪がありました。9日の気温が低かったため、10日(月)になっても日陰では雪が残っていました。
標高1,500mにある志賀高原管理官事務所でも積雪があり、雪解け後に膨らみ始めたフキノトウもいったん雪に隠れました。
雪に埋もれたフキノトウ
そして、17日(月)にも積雪がありました。
4月半ば過ぎた時期の積雪は意外に思いました。でも、過去の写真を見ると、この時期に降雪や積雪している年もありました。今シーズンは3月に暖かい日があったので、これが平年並みということを忘れてしまっていました。
事務所の駐車スペースから蓮池方向を撮影。写真中央に左右に広がるのが蓮池。
志賀高原管理官事務所から蓮池を望む
 
さて、来週26日(水)に国道292号の冬期閉鎖が解除される予定です。昨年11月以来5ヶ月ぶりに山ノ内町と草津町を車道で行き来できるようになります。通り抜けをご予定の方もおられると思いますが、途中で標高2,172mの国道最高地点を通過します。標高の高い所では、その時期でも雪が降ったり、路面が凍結したりする可能性があります。お出かけの際には、冬用タイヤを装着するか滑り止めを携行するなどの準備をお願いします。
 
 
では、事務所周辺にある琵琶池、蓮池、三角池の3つの池の様子です。写真は4月13日または14日撮影しました。これらの池は道路近くにあるのでアクセスしやすいです。
 
まず琵琶池です。標高約1,400mにあり、志賀高原で2番目に面積の大きい池です。池を一周する約2.5kmの遊歩道があります。奥の山は坊寺(ぼうでら)山です。池の周りの斜面に残雪がみられます。
琵琶池を望む。周辺の斜面に残雪がある。
  
続いて蓮池です。標高約1,500mにあります。
水面は4月初めに見えるようになりました。蓮池を周回する遊歩道では写真奥の「山の駅」付近に残雪があります。一周しようとすると雪の上を歩くことになるのでご注意ください。
蓮池の遊歩道から蓮池を望む

最後は三角(みすま)池です。標高約1,620mにあります。
日当たりの良い手前側は雪が解けていますが、奥側は雪が残っています。
三角池。写真奥のほうには雪が残っている。

志賀高原の標高1,500mでは、まだ木々は展葉しておらず、新緑の時期まではもう少し時間がかかりそうです。