ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園 万座

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2018年10月25日子どもパークレンジャー:万座地域で初開催!

上信越高原国立公園 小林 直樹

10/20(土)、万座温泉にて子どもパークレンジャーが開催されました。

前回8月は台風の接近で中止になったため、万座地域では初めての開催となります。

参加者は地元の小学生3名で少数精鋭。

今回のテーマは「万座温泉にて大地の不思議をさぐろう!」です。

【まずは任命式】

環境省のレンジャーからJPR手帳をもらい、

今日1日、万座での大地と自然の調査を任されます。

その後、ジオパーク推進協議会の専門家が先生となり、

万座周辺の地形、火山や温泉のメカニズムなどについて勉強をスタート。

【熱心に説明を聞く子ども達】

pH試験紙を使って、身近ななもののpHの酸性・アルカリ性を調べる練習も。

【梅干、レモン、酢からトイレ洗剤までいろいろ試します。】

準備ができたところで、屋外での調査開始!
万座の名所「空吹き」を見ながら、火山ガスの秘密を探り・・・

【火山ガスってどんなガス?】

湯畑付近では、さきほど練習したpH試験紙を使って

スタッフが汲んだ川の水や湧水の水質を実際に調べ・・・

【はたして万座の川のpHは?】

【pH試験紙がオレンジ色=酸性でした!】

熊四郎洞窟ではその名前の由来となった伝説を聞き、

たくさんの珍しい植物も観察しました。

【言い伝えに耳を傾ける子ども達】

【硫黄泉の地上などに生育するイオウゴケ】

【長寿のゴヨウマツをバックに記念撮影】

無事に屋外調査を終え、万座しぜん情報館に帰ってからは

館長さんに万座に生息する生き物について解説してもらいました。

【クロサンショウウオに興味津々】

そして最後は壁新聞作りと発表です。

たくさん学んだことをどんな風にまとめるか悩みながらも、

みんなで協力して最後には立派な「万座の自然新聞」ができました!

【壁新聞作りの作業】

【発表は少し緊張気味】

最後にレンジャーに今日の活動を報告して無事に終了。

壁新聞は万座しぜん情報館に展示しているので、ぜひ見に来てください。

万座はちょっと寒かったけどみんな1日よく頑張りました。

参加人数は少なかったものの、ひとりひとりとても積極的に活動してくれました。

万座の貴重な自然や温泉は、子ども達同様、地域の宝です。

皆で大切にして行きましょう!

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2018年10月16日深まる秋、万座の小景!

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

今年の秋は秋雨前線の影響で雨の日が非常に多かった万座ですが、

このところ雨はおさまってすっかり秋が深まり、朝晩は暖房器具が欠かせない日々に

なって参りました。

そんな中、現在は標高1,500前後の山間で紅葉が見頃となっており、徐々に

麓にも広がりつつあります。

今回は最近業務で巡視に行った山や湖沼の秋の身近な風景をダイジェストでお届けします。

【万座温泉 牛池】

標高1,800mを越える万座温泉は、早い時期に紅葉を迎えます。

木々の紅葉が鏡のような水面に映って幻想的な雰囲気です。

【湯ノ丸山~烏帽子岳】

湯ノ丸山や烏帽子岳は植物が豊富。真っ赤なナナカマドの実が冬を感じさせます。

運がよければオコジョも見ることができます。

【池の平湿原・見晴岳】

春夏は高山植物が咲き乱れる池の平湿原ですが、秋もまた違った味わいがあります。

ぜひ足下の秋にも注目してみてください。

見晴岳からは遠方に北アルプスの山々が望めます。

【浅間山(前掛山・湯の平)】

今年8月に浅間山の噴火警戒レベルが1に下がり、現在は前掛山まで登山が可能です。

前掛山から湯の平を見下ろすと、背の低いカラマツの森が黄金色に染まっています。

山肌のごつごつした岩や石とササ原やまばらな樹木が、北欧のような不思議な世界を醸し出します。

【秋のマルバダケブキ】

夏には大きな黄色い花をつけるマルバダケブキも、秋にはこんな姿になります。

【秋のニホンカモシカ】

若いニホンカモシカが登山道の上から登山者たちをじっと見つめていました。

いったいどんなことを考えているのでしょうか。

上信越高原国立公園には、地元の人々にとっては当たり前でも観光客にとっては驚くような

知られざる紅葉の名所がまだまだたくさんあります。

なぜか見るとほっとする秋の小景。

そんな日常の風景の一幕が、日々の暮らしのリズムや季節感を感じさせるのではないでしょうか?

ぜひ自分のお気に入りの紅葉スポットを探してみてください。

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2018年09月26日秋支度急ぐ篭ノ登山(かごのとやま)!

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

万座自然保護官事務所の周辺も日に日に秋めいてきて、山の上では紅葉も始まっています。

そんな中、9月20日に篭ノ登山(かごのとやま)周辺を巡視しました。

浅間山外輪山と車坂峠を挟んで西に、水の塔山、東篭ノ登山、西篭ノ登山という3つの峰が連なっており、

9月末に開催されるASAMA2000スカイレースの会場でもあります。

高峰温泉前にある登山口から登り始めると、すぐに様々な秋の高山植物に出会えます。

【シラタマノキ】

【マツムシソウ】

最初は森の中の登山道を進みますが、水の塔山の山頂に近付くにつれ、

登山道は岩場になり、大きな岩がところどころに立ちふさがるようになります。

【登山道に立ちふさがる大きな岩】

高山の岩場に生息する日本固有種イワインチンも見頃です。

【イワインチン】

水の塔山山頂からは東篭ノ登山を目指して稜線歩きになります。

稜線では、湯の丸高峰林道や遠くの町がよく見えます。

切り立っていて道が狭い場所もあるので、しっかり足下に注意して歩きましょう。

【東篭ノ登山の遠景】

【稜線から切れ落ちているガレ場】

【東篭ノ登山の山頂】

巡視当日はあいにくの曇りだったのですが、東篭ノ登山の山頂は周囲に木がないので

晴れていれば長野県側、群馬県側の360度の展望が開けます。

また、高山植物保護のためにロープが張られています。

登山道を外れて植物が生えている場所に立ち入らないようにしましょう。

【高山植物保護のために張られたグリーンロープ】

山頂から池の平湿原方面に下り、ガレ場を抜けると樹林帯に入ります。

ナナカマドやカラマツなどが色づき始めており、いよいよ紅葉のシーズン到来です。

40分程度で、林道沿いにある池の平駐車場に到着します。

【赤い実をたくさんつけたナナカマド】

そして本日のクライマックスは下山後に林道で見かけたカモシカ!

食欲の秋に、たくさん餌を食べて準備しているのでしょうか。

【優雅な姿です】

これから秋が深まり、一月も経てば山も雪に覆われ始めることでしょう。

しかし、個人的にはその短い秋が最も美しくて好きです。

この季節を充分に楽しみながら日々の仕事に励みたいと思います!

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2018年08月31日浅間山 噴火警戒レベル引き下げ!

上信越高原国立公園 小林 直樹

8月30日、浅間山の噴火警戒レベルが「レベル1(活火山であることに留意)」に引き下げられました。

登山道の立入規制も緩和され、「前掛山(2,524m)」までの登山が可能になりました。

2015年に噴火警戒レベル2となってから、約3年ぶりの開通です。

この開通に先駆け、小諸市、長野県警小諸分署、浅間連峰地区遭対協などと一緒に、総勢13名で登山道の緊急点検を行いました。

天狗温泉浅間山荘の登山道入口を8:00過ぎに出発し、不動滝、火山館、湯の平分岐を経て「賽の河原分岐点」に到着。ここから先が、今まで立入禁止となっていた本格的な登山道点検箇所となります。

【不動滝】

【賽の河原分岐点の立入禁止看板】

途中に倒木の処理が必要な箇所があったもののその後は特に問題はなく、

ガレ場の急斜面をひたすら登って火口から500mの地点に到着。

ここにはいざという時のために避難用のシェルターが設置されています。

周りには樹木はなく、強風が吹き付ける中、崖上のなだらかな道を進み、前掛山山頂を目指します。

【火口から500mの付近】

【避難用シェルター、左奥が前掛山】

登山道の安全が確認できたため、正式に入山規制緩和がされ、一般登山者の入山が可能になりました。

前掛山山頂からは、目の前に浅間山(釜山)が見え、黒斑山からの景色とはまた違った岩だらけの壮大な景色が望めます。

浅間山(釜山)の火口周辺は、レベル1となっても立入禁止となっているため、この前掛山が最も火口に近づけるポイントとなっています。

【前掛山山頂】

【浅間山(釜山)の火口】

【前掛山の先の断崖部分】

小諸市職員が規制ロープの張り替え作業等を行い、下山の途に着きました。

【作業の様子】

牙山(ぎっぱやま)あたりまで下ると晴れて来て浅間山の雄大な景色が浮かび上がりました。

【牙山】

【木漏れ日の中を下る】

浅間山は地元のシンボルであり、また上信越高原国立公園を代表する山のひとつです。

この素晴らしい景観を多くの人たちに体験してもらいたいと思います。

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2018年07月31日万座温泉:硫化水素ガス定期監視

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

731日(火)、万座温泉にて、草津白根山系硫化水素ガス安全対策連絡協議会主催の硫化水素ガスの定期監視を行いました。

万座温泉は硫黄を多く含んだ泉質で、温泉街を歩くと硫黄の匂いが感じられます。

この匂いは硫化水素(H2S)によるものです。
万座では、
有名な「空吹」だけでなく河川沿いのガレ場などでも噴気が出ており、火山のエネルギーを間近に見ることができます。

【噴気】

温泉と切っては切れない硫化水素ガスですが、多量に吸い込むと健康に影響が出る危険性があります。

そこで万座では、毎年4回、火山ガス噴出地に行ってガス濃度や地熱、植生変化などをチェックし、硫化水素ガスの状況を監視しています。

今回は、村役場、環境省のほか、万座自然保護官事務所に来ているインターン生、万座温泉観光協会、消防署、警察署などの方々、総勢9人が参加しました。

検査では危険区域にも立ち入るため、全員ガスマスクを装着します。

【ガスマスク】

測定ポイントまでの道のりは険しく、ガレ場も多く、またガスマスクの呼吸制限も相まって、少しハードな検査となりました。

【いざ、測定ポイントへ】

【川を越えて...】

測定ポイントに着いたら、検知管を使ってガス濃度を測定します。

【測定の様子】