ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園 谷川

47件の記事があります。

2019年04月16日新年度がはじまりました!

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

新年度がはじまりました!今年度もよろしくお願いします。

本年度は上信越高原国立公園が出来てから70年となります!

その記念行事として、上信越高原国立公園70周年記念写真展を行います。

例年であれば各保護官事務所で年に1回か2回、1ヶ月程度しか開催しない国立公園写真展ですが、今年は上信越高原国立公園地域のみ、各市町村で1ヶ月ずつ開催します。

各保護官事務所で厳選した上信越高原国立公園の魅力が詰まった写真の数々を展示しています。

また、写真だけでなく地域毎に紹介パネルもありますので「上信越高原国立公園って何?」という方にも楽しんで頂けると思います。

谷川自然保護官事務所では4月8日から5月7日の間、みなかみ町のJR上毛高原駅で開催しています。ゴールデンウィークを挟みますので、お近くに来られた際はぜひお立ち寄りください!

今後の開催地域、開催時期は下記環境省HPで順次掲載を予定していますので、チェックしてみてください。

信越自然環境事務所HP http://chubu.env.go.jp/shinetsu/

上信越高原国立公園HP http://www.env.go.jp/park/joshinetsu/

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2019年02月27日子どもパークレンジャー「雪上観察会」

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

子どもパークレンジャー事業という環境省主催のふれあい活動があります。

今年度、谷川では初めての子どもパークレンジャー事業として「雪上観察会」を開催しました。

今回は小学校4~6年生が対象です。

出発する前に少しだけ事前学習。そもそもパークレンジャーって何?国立公園って何?

ということについて知ってもらいます。

レンジャーの話を聞きながら、みんな熱心に国立公園パンフレットを読んでいます。

事前学習を終えたらいよいよ観察会へ!会場は谷川岳のお膝元、土合地域です。

土合周辺には2m以上雪が積もっているので、スノーシューを履いて行います。

初めてスノーシューを使う人もいましたが、ガイドさんが丁寧に教えてくれます。

みなさん、準備はバッチリのようです!

それでは、いざ出発!

最初の班はオニグルミの木に行きました。

ガイドさんが「この木には面白い模様があるよ!」ということでさっそく観察開始。

枝を近くで見ると・・・

ありました!ニコッと笑った顔のように見えました。これは葉っぱが落ちた痕「葉痕」の模様です。

人によってはサルに見えたりヒツジに見えたり、中には「ジブリ映画のコダマに似ている!」

という子もいました。あなたには何に見えますか?

こちらの班ではアジサイの花を見つけました。

背の低い植物はみんな雪の下なのにどこから?

正体はツルアジサイの花でした。木の上まで絡みついて花を咲かせるので雪が降った後に、

上から落ちてきて姿を見せてくれます。

今回の観察会は午後に報告会があります。

みんな面白い発見がないかじっくり観察し、写真に収めていきます。

街中にいると見ることの出来ない広い雪原。観察だけでなく、その非日常感も楽しいです。

また、観察は大地の上だけではありません!

「何か飛んでる!」と上を見上げると

遥か空高くにイヌワシ?の影が見えました!私自身も土合地域では初めて見ました。

写真に上手く収められるかな?

この地域の特質的な植物、ユビソヤナギ。時期的には早いですが、ふわふわの花が出始めていました。

2mの雪の上からなので、枝がすぐ近くで見られました。

朽ち木は色々な生き物が利用しています。虫やキツツキの開けた穴がいっぱいあります。

休憩後はルーペを使った雪の観察です。

積もった雪が新雪の時は、結晶がきれいに見えます。

残り時間も半分、張り切っていきましょう!

ブナの木には地衣類という菌の仲間がよくつきます。

一見地味な内容ですが、観察会の中で鍛えられたみんなの目がそれを見逃しませんでした。

なんと、かわいいお化けが隠れていました!ちょっと口がへの字なのがまたなんとも・・・

地衣類にこんな面白さがあることも初めて知ることができました。

同じ木で今度は枝が落ちた痕がハート型になっているのを発見!

そしてもうひとつ、参加者のみんなに教えてもらったものが「枝の影アート」!

日の当たり具合、木の並び具合、枝の伸び方で様々な模様を見せてくれる枝の影はまさしくアート作品!

曲がった枝の下にはつららが張っていました。

そして観察会の最後にはおまちかね、雪のスライダー!

帰ってきてお昼を食べたら、もう一度、国立公園のレクチャー。

あらためて上信越高原国立公園の自然の素晴らしさを実感していただけましたか?

そして、班ごとに今日の観察会で発見したもの印象に残ったものを3つずつ発表してもらいます。

まずはみんなで意見を出し合って

発表することを決めて、写真も選びます。

最後に模造紙の上で内容をまとめて完成!

報告会は保護者の方にも来て頂き、全員の前で発表です。

どの班でも、それぞれの発見だけでなく考察や関連性、そこから自然の大切さをまじえての発表で、

素晴らしい発表でした!

また、3つの班が3つずつ項目を発表したのですが、相談したわけでもないのに全て違う項目での

発表となったことも面白かったです。

ガイドさんからの講評もいただきました。

最後に子どもパークレンジャーのメダル授与式!

みんな今日一日、素晴らしいパークレンジャーでした!おめでとう!

目に映るものをしっかり観察し、発見する視点には、私もたくさんのことを教えてもらいました。

今回の子どもパークレンジャーが開催できて本当に良かったです。

共催していただいたみなかみ町役場の皆様、担当していただいたガイドの皆様、そしてなにより参加してくれたみなさんに感謝いたします!ありがとうございました!

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2019年01月23日スノーシュー講習会

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

みなかみ町と地元のガイドの方々が行うスノーシュー実施研修に参加しました。

これはみなかみ町で1月26日に行われる「スノーシューフェスティバル」というイベントの実施研修で、ガイドの方の打合せも兼ねて行われました。

現在、谷川岳周辺には2mほどの雪がつもっていて、いつもは見えない高さで景色も植物も眺めることが出来ます。

雪が沢山降る地域の中では谷川は比較的暖かい場所で、雪の中をゆっくり歩いて楽しむスノーシューをするのには最適な場所なんだそうです。

冬は木々の葉が落ちてしまい、花ももちろん咲いていないので何がなんだか分からない状態だったのですが、プロガイドの方が一つ一つ解説をされていました。

冬芽や枝の分かれ方、樹皮で判断するそうです。勉強になります。

(下の写真は小さな冬芽をたくさん付けるアブラチャン)

マチガ沢手前の環境省の四阿は雪でほぼ完全に埋まっていました。

積雪量を示す指標としては、ある意味一番分かりやすいかもしれないです。

そして最後は雪のスライダー!

5mほどの高低差をいっきに滑り降ります。雪と自然の地形を活かしたクールなアトラクションですが、イベント当日参加者が安全に滑られる様に、今回コースを確認していました。

今回の研修では天気があまりよくなく、景色を見ることが出来ませんでしたが、晴れると素晴らしい景色が広がっています!

(下の写真は別の日に撮ったものです。)

スノーシューフェスティバル当日も、ぜひ参加者の方に谷川の絶景を楽しんでいただきたいです!

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2018年12月03日摩耶の滝 遊歩道の清掃作業と通行止めのお知らせ

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

谷川自然保護官事務所は中之条町にある四万地区も担当しています。

四万といえば四万温泉で有名な地域です。(こちらも国立公園内です!)

その四万温泉地からほど遠くないところに「摩耶の滝」という名前の滝があります。

この滝は「摩耶姫伝説」というお話しとともに、地元から愛されている滝です。(興味があればぜひ調べてみて下さい!)

その摩耶の滝まで続く摩耶の滝遊歩道があります。

山の中にある遊歩道のため、木々に囲まれていて紅葉が綺麗なのですが、紅葉が終わると毎年大量の落ち葉が積み上がってしまいます。放置しておくと落ち葉が水を吸ってしまいヒルを呼ぶ原因になるということで、地元の方が年に数回清掃作業をしています。

初めは枯れ葉まみれの道も

皆さんの尽力で、熊手とブロワーだけを使った清掃で見違えるほどに。

金色のキノコも顔を出していました。(名前は分かりませんでした。)

掃除が終わった後は、遊歩道の途中に架かっている橋の修繕のために閉鎖となりました。

春頃にはまた開通する予定です。

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2018年10月23日谷川の紅葉!

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

皆さん!遅くなってしまい申し訳ありませんが、谷川は今週が紅葉のピークを迎えます!

ということで、少しばかりですが、3日前の一ノ倉沢の写真を上げさせて頂きます。

【一ノ倉沢方面の道(国道291号)】

【色づきかけのカエデ】

【笠ヶ岳、朝日岳】

【マチガ沢】

【一ノ倉沢】

あと1週間くらいでピークになりそうです。

谷川の雄大な自然を感じながらハイキングを楽しんでみませんか?

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2018年10月03日平標避難小屋トイレ浄化装置「再」復旧作業

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

以前、平標避難小屋のトイレの復旧作業を行ったのですが、残念なことにまだ上手く機能しないとのことで、再度復旧作業に行ってきました。

作業道具を載せた背負子を担いで避難小屋まで上がっていきます。

道中ではナナカマドの実が赤く色づいていました。

秋の気配が近づいてくるようですね!紅葉も楽しみです。

避難小屋に到着。

さて、今回のミッションは穴掘りです。製造業者に相談したところ、浄化水を蒸散させる配管の周りの土が固まっているのではないか、とのことでした。

2人掛かりで交代しながら配管の埋まっている場所まで穴を掘っていきます。

上の方は比較的柔らかい土質だったのが、ある程度掘ったところで固くなりました。

そこから丁寧に土を削っていくと・・・

浄化水っぽい臭いとともに、水がじんわりと染み出てきました!

隣の配管の上もでも同じような状態になっていました。

やはり硬い土が水の蒸散を妨げていたようです。

今度こそ、解決されると信じて経過を見ていきます・・・。

山のトイレはほとんど公共の下水道が使えない場所なので、最近は山の環境を守るために特別なトイレを設置している場所が増えています。そのため、処理方法や何かあったときの対処も一筋縄ではいきません。

トイレに限ったことではありませんが、そのことを頭の片隅におきながら山の施設を利用していただけたらと思います!

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2018年09月27日スノーカントリートレイル オープニングセレモニー

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

スノーカントリートレイル オープニングセレモニー

ちょっと前のことになってしまいましたが、9月8日にスノーカントリートレイル(以下、SCT)が開通し、一ノ倉沢でそのオープニングセレモニーが開催されました。

SCTは上信越国境に位置する雪国観光圏の事業として設置されました。

7市町村にまたがる全長307kmのロングトレイルです。

谷川自然保護官事務所の管内では谷川岳や平標山、苗場山などの上信越地域を代表する山々がコースに含まれています。

会の最後にはリングベントセレモニーが行われました。

リングベントセレモニーは下の写真のようにスリング(登山用のロープ)をカラビナ(登山用のフック)で繋いでいきます。

そして、ロープの端と端を繋げて輪にして・・・

最後にSCTのロゴが入った布バナーを取り付けて完成!

普通行われるテープカットではなく、市町村同士の繋がりを大事にするという意味が込められているそうです。素敵ですね!

エイエイオー!の掛け声とともに今後のSCTの成功を祈願します。

谷川事務所管内では8月に群馬県境稜線トレイルも開通しています。これらを機に、上信越地域の山岳地帯が育む、雪や温泉をはじめとした自然の恵みや高山植物、山岳景観などの魅力が伝わっていくとうれしいです!

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2018年09月03日平標山避難小屋のトイレ復旧作業

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

平標山にある避難小屋にはトイレがあります。今年で12年という施設なのですが、そのトイレの浄化装置が上手く機能しなくなったとのことで復旧作業に向かいました。

必要な機材を背負子に載せて避難小屋まで上がっていきます。写真の背負子だと総重量7~8kgといったところでしょうか。信越事務所から来てくれた助っ人と交代しながら担いで上がっていきます。

日頃のメンテナンスをお願いしている山小屋の方にもお手伝いいただきながら作業開始です。

故障の原因は浄化した水を蒸散する装置にヌメリが溜まってしまったことだと思われたので、高圧洗浄機と配管掃除専用のホースを使って落としていきました。

蛇口への接続が少し緩かったため水圧でホースが外れないように連携を取って作業を行いました。「はい、スイッチ」「蛇口」「ガン(放水トリガー)」みたいな掛け声をかけます。

詰まっていたと思われるパイプを洗浄し水を流すと中からヘドロみたいなものが流れてくるのが見えました。お掃除大成功です!

ちなみに完全防備で挑みましたが、臭い自体はマスクを外してもそこまで酷くはありませんでした。

後は経過を見て問題が無ければミッションコンプリートです。上手くいきますように・・・。

山の上となるとトイレの復旧もなかなか大変な作業です。皆さんも山の施設は大事に使ってあげて下さい。

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2018年08月29日オオハンゴンソウ除去活動

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

谷川岳の麓の土合地域で、特定外来生物のオオハンゴンソウ 除去活動が行われました。

今年で6回目になる活動で、この活動のおかげで付近のオオハンゴンソウは年々減少しているようです。

(オオハンゴンソウの詳しい説明はこちら

集合場所の土合周辺は自然の中でのアクティビティや群馬県境稜線トレイルの開通でとても賑わっています!

駐車場は朝から満車でした。

今回のオオハンゴンソウ除去活動には前橋方面から「ぐんま環境学校(エコカレッジ)」の方が参加して下さり、全員で50名近くの人が集まりました。

まずはオオハンゴンソウを引っこ抜いていく作業です。

できるだけ根っこを残さないように抜いていくのですが、この時期は他の植物も繁茂しているので茂みの中に頭を突っ込んで作業しなくてはなりません。大変!

そして次は花や実と茎を分ける作業です。

特定外来生物は移動が禁止されており、特に花や実などの生殖器官にあたる部分は移動が法律で固く禁じられています。

死んだ状態(植物なら完全に枯れた状態)にすれば持ち運びが可能なので、基本的にはその場で枯らすことが多いのですが、オオハンゴンソウは枯らすとゲル状になって異臭を放つそうなので、できるだけ枯らす量を少なくするために花と茎を分けるそうです。

例年だと花が咲く前に除去活動を行っていたそうなのですが、今年は花が咲く時期が異常に早かったそうです。

除去作業も一段落したところでスイカを頂きました!

この活動で中心になって動いて下さっている方の家で作られているスイカで、とっても甘くておいしいスイカでした。お話しによるとこのスイカ目当てに活動に参加している人もいるのだとか。

その後は県自然研究会の方がミニ観察会をして下さりました。

まずは動物から。イノシシは牙が伸びたら堅い木などにこすりつけてすり減らすそうなんですが、すり減った後は年輪のような模様が見られます。また、すり減らすと言うことは牙を研いでいることにもなるようで、縁の方を触ったらカミソリのように鋭かったです。やっぱりちょっと怖い・・・。

そして植物の観察会も。付近の植物を丁寧に紹介して下さりました。

観察会もあり、スイカもあり、盛りだくさんのオオハンゴンソウ除去活動でした。参加された方々も満足した顔で帰って行かれました。この活動を通して、改めて外来種問題について考える機会になれば良いなと思います。


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2018年08月01日上信越歩道線パトロール

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

環境省では苗場山山頂付近の木道を整備していて、施工をお願いしている新潟県の関係者と一緒に和田小屋から神楽ヶ峰を通って山頂へ行きました。

前回、別件で来たときは6月の初めでまだ雪で道が埋まってしまっている状態でした。

そのため、7月になり雪も溶けきったところで歩道等の調査を行いました。

(↓上は6月初めの写真で、下が今回行ったときに撮った同じ箇所の写真)

この登山道のすごいところは休憩場所がしっかり整備されているところです。

広いスペースを使って綺麗なベンチが設置されているので、ゆったり休むことができます。登山道を外れる必要も無いので、木道と同じように周辺の植物にとっても優しいですね!

今回、一番問題になっていたのは歩道の洗掘。登山道での洗掘とは、主に雨や流水などで地面が削られてしまうことです。

下の写真でも洗掘防止のために杭が打たれているのですが、残念ながら水の勢いが強すぎるのか杭の下の地面ごと削られてしまったようです・・・

放置すると洗掘が進むので、改善策を現地で関係者と一緒に考えました。

ところで、上の写真の右端に写っているので気になっている方もおられるかもしれませんが、この時期はニッコウキスゲが見頃でした!

ちなみに、この場所の名前は「お花畑」。分かりやすくて良いですね。

写真の「お花畑」の後ろに見えているのが苗場山頂の一部です。

あと少しで苗場山山頂の全貌を見られる!と意気込んで最後の急騰を登ると・・・

広い!広すぎる!

全貌なんて確かめようもありませんでした。しかも上の写真で撮ったのは面積的には狭い方面だそうです。広い方面は晴れていても先が見えなさそうですね。まさに高原。

山頂では木道の整備が着々と進んでいるようで、しっかり整備されていました。

また、ワタスゲが見頃でした。湿原にワタスゲが広がっていると、天気が曇りでも幻想的で見応えがあります。

パトロールを行い、今後の課題を確認しながら苗場山の良さを知ることができました。

今回のコースタイムは往復8時間です。山頂湿原の広さと美しさは言葉で言い表しきれないので直接見ていただきたいです!ぜひ苗場山におこし下さい。


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