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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

いよいよグリーンシーズン

2021年06月07日
志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

志賀高原のスキー場は、昨年の11月14日にオープンし、5月30日に営業を終了しました。営業期間は半年を超え、200日近くでした。

志賀高原もいよいよグリーンシーズンとなります。

志賀高原管理官事務所の近くにある蓮池(はすいけ)の様子と、清水(しみず)新道(しんどう)の様子をお伝えします。

■蓮池

蓮池の標高は約1,500mです。

植物の葉が開き始め、花も咲き始めています。エゾハルゼミの鳴き声も聞こえます。

写真は6月1日に撮影。

6月1日の志賀高原蓮池

池を周遊する遊歩道から撮影。左は芝生広場。奥に見える建物「山の駅」周辺に駐車スペースがあります。

レンゲツツジとアズマシャクナゲ

左:レンゲツツジは花が開き始めたものがありますが、まだ、つぼみが多かったです。

右:アズマシャクナゲの花は終わりかけでしたが、きれいなものが残っていました。

アサギマダラ

アサギマダラが飛翔していました(飛翔中なのでピントが甘いです)

■清水新道

清水新道は「池めぐりコース」の清水口と「自然探勝コース」の信州大学自然教育園を結ぶ遊歩道です。清水口の標高は約1,550mです。

清水口の駐車スペースの脇に原生的な林があります。

清水新道

左:大小の塊状の溶岩の上に針葉樹林が成立しています。

右:重なった溶岩の隙間から出てくる風は冷たく感じます。そのような隙間に雪が残っていることがあります。

ムラサキヤシオツツジ

ムラサキヤシオツツジの花が見頃でした。

ミツバオウレンとコミヤマカタバミ

左:ミツバオウレン。右:コミヤマカタバミ。

林床の蘚苔類と地衣類

地衣類や蘚苔類(コケ)も目に入ります。

左:ヒロハセンニンゴケ属(地衣類)。右:ツボミゴケ属(苔類)だと思います。

なお、グリーンシーズンとはいえ、標高の高い所を通過するトレッキングコースには、まだ残雪があるようです。

志賀高原観光協会のトレッキングコース状況<https://www.shigakogen.gr.jp/news/trekking.html>によると、5月31日時点で「歩行不可(残雪)」となっているのは4つで、「池めぐりコース」、「岩菅山登山コース」、「鉢山・横手山コース」、「赤石登山コース」ですのでご注意ください。

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

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厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

首相官邸「新型コロナウイルス感染症に備えて 一人ひとりができる対策を知っておこう」

<https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html>