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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋

240件の記事があります。

2018年11月12日続・巡視のこと ~赤い看板やフラッグのついた鳥~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

みなさま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

先日、山﨑ARから私たち名古屋自然保護官事務所のメンバーによる鳥獣保護区巡視の報告がありました。

今日は、巡視の時に私たちが何をチェックしているのか、少しご紹介したいと思います。

まずは、これ。ご存知ですか?

赤い看板 鳥獣保護区を示す標識看板

<鳥獣保護区を示す制札、いわゆる看板>

この赤い看板が指定の位置にちゃんと立っているか、壊れていないかなどを確認します。

山に登られる方などは、見たことがあるかもしれません。

見たことないな、知らないよ、と言う方は、ぜひ今度山に行かれる際には探してみてください。

写真では「環境省」となっていますが、これが都道府県になっていることもあります。

鳥獣保護区は国または都道府県のどちらかで指定されるのですが、「環境省」と言う文字が入っている場合は、国指定の鳥獣保護区、と言うことがわかります。

そして、なんといってもその季節ごとの鳥獣保護区の様子。

2018年11月5日 セグロカモメとハマシギの群れ

<11月5日:セグロカモメとハマシギの群れ>

寒い季節には人間界でもインフルエンザが流行りますが、鳥界でもインフルエンザが流行ることがあるため、鳥たちの様子も巡視の際には観察しています。

藤前干潟の景色

<ヨシ原が夏の緑から、薄茶色へと変化し、秋の色合い>

山﨑ARが日記に書いてくれた巡視の日には、なんと飛来したハマシギの中に「フラッグ」をつけたハマシギが混じっていました。

2018年11月5日 ハマシギ(フラッグ)

<どのハマシギにフラッグがついているか、わかります?>

アップしてみましょう。

2018年11月5日 ハマシギ(フラッグ)

<左から3番目:フラッグのついたハマシギ>

このようなフラッグを「標識」と言いますが、これは渡り鳥の生態を解明するために考えられた調査として行われているものです。

環境省では、金属の足環を使って調査を実施していますが、その他の国や調査によってはカラーフラッグを使用している場合もあり、カラーの組み合わせや装着している部位などによって取り付けられた日時や場所などが分かるようになっています。

このような調査から、渡り鳥がどのようなルートを通って渡りを行っているのか、何年くらい生きるのか、と言った様々なことがわかってきています。

いつも観察しているフィールドの鳥たちの中に、こうしたフラッグを付けた鳥を見つけるのも楽しいですね。

もしも、こうした鳥を見つけた方は、ぜひ下記までお知らせください。

自分の見つけた情報が調査に一役買っている、と思うとワクワクしませんか?

http://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html#ashiwa

ちなみに、このハマシギは、カムチャッカ半島で放鳥されたとのことです。

標識調査について、もっと詳しく知りたい!と言う方は、ぜひ下記を参照してみてください。

●鳥類標識調査

http://www.biodic.go.jp/banding/index.html

●(公財)山階鳥類研究所

http://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html#ashiwa

●渡り鳥に関する情報

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/index.html

このほかにも、巡視の際には不法投棄や密猟、危険行為をする人などがいないか等、様々なことを確認します。

藤前干潟で双眼鏡を持って、揃いの緑色の服で歩いている人たちを見かけたら、それはもしかすると名古屋自然保護官事務所のメンバーかもしれません。

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2018年11月05日~初めて自転車で庄内新川橋を渡りました!~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子

皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
名古屋自然保護官事務所内では、既に、レッグウォーマーや、膝掛けは必需品となっています。

さて、普段は鳥獣保護区内の巡視に車を使用することが多いのですが、今日は、稲永ビジターセンターから藤前活動センターまで、往復、8キロ弱を西部ARと初めて自転車で出かけることにしました。
晴れのち曇りで、撮影と巡視をするには、まずまずのお天気です。

<途中途中で、西部ARがプロミナを立てて、鳥を見せてくれます>

私たちの目の前に、ハマシギの群れが飛来してきました。飛来の様子はカメラに収めることが出来ませんでしたが、近くで見ることが出来たので、1羽1羽の特徴がよく確認出来ました。

<ハマシギ>                < ハマシギの群れの中にトウネンが1羽>

<そして、かわいい足取りのシロチドリ>

必死に干潟を観察していると、後ろでコツコツコツ!っという音が。コゲラです。木をつついているのですが、こんなに大きな音が聞こえるとは、びっくりです。

<大きな音で休む間もなく木をつつくコゲラ>

そして、庄内新川橋を渡ります。

 

<これは車では撮影出来ない橋の上からの導流堤とヨシ原の景色です>


<そして、プロミナを背負って自転車をこぐ頼もしい西部ARです!>

本日、庄内川周辺で見られたカモたちの一部です。色が徐々にきれいになってきています。

 

 
<マガモ(左上)、ススガモ(右上)、オナガガモ(左下)、ヒドリガモ(右下)です>

自転車で鳥を観察しながらの巡視、まさしくアクティブレンジャーな一時でした!

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2018年10月30日藤前干潟で秋のクリーン大作戦が実施されました!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

みなさま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

稲永公園では、カワラヒワのキリキリと言う鳴き声があちらこちらで聞かれるようになってきました。

稲永公園のカワラヒワ

<稲永公園にて、グミの実で嘴が真っ赤になっているカワラヒワ>

秋も深まって来た今日この頃、最近の藤前干潟の生きものたちの様子をお伝えしたい、と思いつつも、、、

ここのところ、しつこく干潟のごみの話題ばかりで申し訳ありません。

それでも、今日は先日のAR日記で書いたペットボトルの面白い調査、と藤前干潟のクリーン大作戦について書きたいと思います。

ペットボトルの面白い調査は、1023日にクリーン大作戦実行委員会のメンバーと四日市大学の千葉賢先生が実施したもので、清掃活動に先駆けて行った調査でした。

どんな調査だったかは、千葉先生がブログに掲載されていますのでご覧いただくとして、この日、私と山﨑AR、四日市大学の学生さん2名と実行委員会事務局の鈴木氏の5人で、2時間程度のあいだに400本近いペットボトルを拾い、そのペットボトルを種類ごとに分けると言う作業を行いました。

わずか5人で仕分けの時間も含めてですから、本当にあっという間に400本と言う感じ。

1M四方に埋まっているペットボトルの量を、ヨシ原の面積に直すと気が遠くなる量になりそうです。

2018年9月6日 藤前干潟 導流提の河川敷

<9月6日の様子:しかし、この状態から10/23時点で状況はほとんど変化なし>

千葉先生は、この後、これらのペットボトルの年代調査を行い、町から出たごみがどれくらいの月日をかけて海に流れ出ていくのか、などを調査していきたいとのことです。

●ペットボトル調査の報告ブログ

https://eis-yokkaichi-u.jp/archives/6438/

そんな事前調査などにも協力しているクリーン大作戦実行委員会ですが、メインの活動は春と秋に実施する大規模な清掃活動です。

2018年は5月に春の活動を実施しましたが、秋のクリーン大作戦が1027日(土)、藤前干潟で行われました。

今回で29回目をむかえる藤前干潟クリーン大作戦で、名古屋市周辺の市町村から1000人近い人たちがボランティアとして集まりましたが、皆さん、かつてないほどのごみの量に驚かれたようです。

クリーン大作戦のメイン会場となる中提会場の様子は、クリーン大作戦実行委員会のホームページや名古屋市野鳥観察館のブログをぜひご覧ください。

●クリーン大作戦実行委員会のホームページ

https://cleanupfujimae.jimdo.com/

●名古屋市野鳥観察館のブログ

https://blog.goo.ne.jp/kansatukan/e/2767048544702a2b9a46bfa5ff9da7ff

私たち環境省のメンバーは、稲永ビジターセンターから一番近くの野跡・稲永会場に参加。ここは小さなエリアと言うこともあって、稲永スポーツセンターや稲永ビジターセンター、名古屋市野鳥観察館のスタッフらの他、国交省庄内川河川事務所の方々や、近隣の企業の方々、遠くは豊田市や刈谷市などから個人で参加される方など30人程度が集まって清掃活動を実施しました。

受付 開会式

<受付>                     <開会式>

ごみの分別方法

<ごみの分別について、保護官から皆さんにお知らせ>

小さなヨシ原にもごみがたくさん!

<中提ほどではありませんが、面積の割にはたくさんのごみがありますね>

みんなでごみを拾います

<やはりペットボトルをはじめとするプラスチックごみは、ここでも目立ちます>

その後、私たちは清掃活動に参加した人だけが申し込める干潟観察会の講師として、中提会場に移動。

各会場から集まった参加者の方々と集合写真を撮った後、いよいよお楽しみの干潟観察会の実施です!

集合写真

<モリゾーとキッコロも!>

干潟観察会

<観察会の様子>

干潟観察会で生きものについて学ぶ

<実行委員会のメンバーや私たち環境省の職員から干潟の生きものについて学びます>

自分たちが清掃した場所にどんな生きものがいるのかな、泥の干潟に入るって楽しいなぁ、と言ったいろんなことを感じてもらえたのではないでしょうか。

清掃活動とこの観察会を通して、ゴミの下に埋もれてしまっているかもしれない生きものたちのことを知っていただけると嬉しいです。

そして、今後も日々の生活の中で思い出して、あ、今日はプラスチック製品の少ないものを買おう、なんて思ってもらえると、さらに嬉しいなと思います。

秋は夕日に映える干潟が美しい季節です。

ぜひ、藤前干潟に遊びに来てくださいね。

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2018年10月26日~無数のプラスチックごみとマイクロプラスチック~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 山﨑 陽子

皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
朝晩は随分冷え込み、日中との気温差もあり、体調には十分気をつけたい季節ですね。

先日、藤前干潟の日光川河口で、愛知県産業廃棄物協会さんの協力のもと、大規模な清掃活動が行われました。

西部ARが日記に書いているように、大きなごみを回収すると、一見、きれいになったように見える地面ですが、実は、ここには、無数のプラスチックごみが流れ着いているのです。おわかりでしょうか?

<無数のプラスチックごみの様子>
一カ所にじっと座って、何分でも拾えるくらいのプラスチックごみがあるのです。
見えている部分を拾ってから、土を少し掻き分けると、また、この状態です。
無心になって拾いましたが、ごみは一向に減らないのです。拾っても拾っても限りがなく、とてもやりきれなく悲しくも感じました。

<小さなプラスチックごみを拾う様子>

特に目についたのが、ペットボトルキャップです。無数に落ちています。

そして、砕けた発泡スチロール、ボロボロになったビニール袋、飴の小袋も多く、今、話題になっているストローもたくさんありました。

 

その他、ライター(土をかくと、ひたすら出てきました)、歯ブラシ、洗濯ばさみ、そして球体の物体はスーパーボールでしょうか?

 

<土を掻き分けると次々と出てくるライター>  <このような球体が多数ありました>

そして、一見きれいに見えるのですが・・・まだ小さいプラスチックごみの山が残っています。そして、それが、今問題視されているマイクロプラスチックへと、どんどん小さくなっていくのです。
おわかりになりますか?ほんの一部をマークしました。

<小さいプラスチックごみにくっついているマイクロプラスチック>
これらが、今、問題視されいるもので、先日、人間の糞便にも存在することが初めて発表されました。

ごみは、人が出したものです。今一度、社会全体でごみ問題について考えていかなければならないと思います。

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2018年10月25日藤前干潟の日光川河口で不法投棄ごみを撤去しました!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

みなさま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

ここのところ少し天気が安定し、秋晴れの続く藤前干潟です。

カモ類がだんだんと増えてきました。

嬉しいのは、ようやくハマシギが見られるようになってきたこと。

群れはあまり大きくはないのですが、干潟の上を飛ぶ姿はやはり美しいですね。

さて、そんな秋晴れの10月24日、藤前干潟の日光川河口で清掃活動が行われました。

(一社)愛知県産業廃棄物協会さん、愛知県さん、名古屋市さん、そして我々、環境省中部地方環境事務所で実施している活動です。この清掃活動は、廃棄物処理のプロである愛知県産業廃棄物協会さんの協力もあって、大きな不法投棄物、たとえばテレビや冷蔵庫と言ったものも重機を使って引き上げることが出来ます。

例年実施してきた甲斐もあって、ここ数年は大きな不法投棄ゴミの数は減っているようですが、それでもタイヤや電子レンジと言ったゴミが投棄されていました。

2018年10月24日 日光川不法投棄ゴミ撤去 開会式

<開会式の様子:朝方は雨が降っていましたが、この頃には青空が!>

2018年10月24日 清掃前の様子

<清掃前の様子:ペットボトルなどプラスチックのごみが多いですね>

2018年10月24日 清掃活動開始!

<清掃活動開始:100人近い人たちが2カ所の清掃場所にわかれて掃除します>

2018年10月24日 大きなゴミを集める 2018年10月24日 地面に残る小さなごみ

<左:大きなごみ、右:大きなごみを撤去した後の地面には・・・>

2018年10月24日 愛産協さんの重機1

2018年10月24日 愛産協さんの重機2

2018年10月24日 愛産協さんの重機3

<集めたごみを一気に回収!>

日光川河口は堤防との段差が2~3M近くあるため、たとえゴミを拾ったとしてもその回収が大変な場所です。危険も伴うため、ボランティアさんによる清掃活動を実施出来る場所ではありません。

しかし、こうしたゴミ回収のプロの方々、愛知県産業廃棄物協会さんから重機を出していただけるので、一気に吊り上げて回収することが可能です。

こうして、午前中に集めたゴミの量は、燃えるごみで1トン弱、不燃ごみで1.3トンぐらいにもなりました。

2018年10月24日 閉会式

<閉会式:雨も降ることなく、無事に活動を終えることが出来ました。>

今回もたくさんのごみを回収することが出来ました。

参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!

ここのところゴミの話ばかり記事にしているような気がいたしますが、、、

それぐらい台風21号以降、藤前干潟のごみがすごい!と言うことなのです。

この間、藤前干潟に落ちているペットボトルを調べる面白い調査に同行しました。

この話は、また別の機会に書きたいと思いますが、30分くらいのうちに4人であッと言う間に200本近いペットボトルを集めることが出来ました!

それでも、景色は変わらず・・・つまり、見た目のごみの量は減っている気がしない、と言う状況です。

今週末、10月27日には、市民ボランティアさんによる大規模な清掃活動も実施されます。

たくさんのごみを拾うには、たくさんの人の力が必要ですので、ぜひ、皆さま、ご参加ください。

18秋のクリーン大作戦

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2018年10月15日今週末は、藤前干潟へGo!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

皆さま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

飛島干潟

<10月9日:飛島干潟 サギが飛び交う>

さっそくですが、皆さま、今週末は藤前干潟で過ごしてみませんか?

今週末の日曜日(10月21日)には、藤前干潟で干潟観察会が実施されます。

稲永ビジターセンターで開催されている干潟のごちそう展と連動した企画で、

昔から人は干潟の生きものたちを食べ物として利用してきました。

「潮干狩り」もその一つですよね。

干潟にいるシジミやアサリなどは、美味しくて私たちの生活を豊かにしてくれる食べ物です。

ごちそうとして見る干潟の生きもの、そんな視点で観察してみるのも、きっと面白いですよ。

また、観察会の中では、生きもののすごい能力についても知ることが出来るみたいですよ!

飛島干潟 ヤマトオサガニ

<10月9日:飛島干潟 たくさんのヤマトオサガニ>

干潟観察会の様子

<干潟観察会のイメージ写真>

今年はまだ干潟に入っていないよ、と言う方は、ぜひご参加ください。

冬になると藤前干潟では潮の引く時間帯が2回とも夜間にかかってしまうので、

観察会の実施は難しくなるのです。

そんなわけで、ラストチャンスと思っても良いかもしれません。

今日は少しお天気が悪いのですが、今週末あたりには天気も回復しそうですし、

申込はまだ間に合うそうです!

秋晴れの藤前干潟で、干潟の生きものたちを探してみましょう!

┏━┓
┃ ┃ 稲永ビジターセンター 干潟体験「干潟の生きもののすごいとこ!」
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 日 時:平成30年10月21日(日) 10:00~12:00
 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-12)
 定 員:20名
 参加費:大人200円、子供100円、幼児無料
 参加受付:10月7日から受付開始
 問合せ先:環境省稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

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2018年09月28日藤前干潟を学習の場として活用してみませんか?

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

藤前干潟から、こんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

少し秋晴れの日があって気持ちの良い季節がやって来たなぁと思ったら、ここのところ連日の雨。台風まで発生してしまい、まだしばらく雨の日が続きそうですね。ちょっと外へ出るのが億劫なお天気ですが、私はちょっとした晴れ間を見つけたら5分でも良いので外へ出てみるようにしています。

稲永公園 コサメビタキ

<コサメビタキ:少し前の爽やかな秋晴れの稲永公園にて>

秋の渡りシーズン、干潟のシギ・チドリ類だけでなく、いろんな鳥が渡っていきますので、普段とはちょっと違うなぁと言う動きを観察できますよ。

干潟のごみとダイゼン

<ダイゼン:大きなごみの近くで>

最近、台風の影響か干潟の上にも大きなごみが流れ着いています。

先日も台風で流れ着いたごみをレポートしましたが、干潟を見ていると、私たち人間と干潟の生きものたちは繋がっているんだなぁと思い知らされます。

一見すると関係のない日常のごみと干潟の生きものたち。

これも干潟にやって来て、初めて実感する事柄の一つですよね。

そんなことを日々感じている私たち名古屋自然保護官事務所のメンバーは、最近、この藤前干潟をもっともっと皆さんの学習の場として活用してもらいたい、と言う思いを強くしています。

藤前干潟 コガモとトリトン(名港西大橋)

藤前干潟のおひざ元、名古屋市の小学生は、学校の授業の中で藤前干潟について学ぶ機会があるのですが、教科書だけで学んだ子どもたちと、実際に干潟を見たり、そして干潟に入って体感したりした子どもたちでは、心に残る度合いが違う!と感じています。

実際に藤前干潟を利用されている先生方からも、

「実際に生き物に触れた後の方が、興味がわき、熱心に取り組んでいる」

「干潟がイメージ出来ていなかったが、実際に体験して、とても楽しそうだ」

と言った意見が聞かれました。

百聞は一見に如かず、とはまさにこのことですよね。

藤前干潟では、干潟体験以外にも、海岸清掃などの活動を行うことが出来ます。

平成29年5月27日 藤前干潟クリーン大作戦

<写真は、平成29年5月27日のクリーン大作戦。清掃活動のイメージです。>

学校に限らず、町内会、会社、部活動などなど、様々な活動の中で、学びの場やイベントの中に学習を組み入れたい、と言った事を模索している方もいらっしゃると思います。

ぜひ、名古屋近郊にお住いの方は、「藤前干潟」と言うフィールドを活用していただけると良いと思います。

興味のある方は、ぜひ名古屋自然保護官事務所(TEL:052-389-2877)までお問い合わせくださいね。

●藤前干潟のイベント

①稲永ビジターセンター 干潟体験「生きもののすごいとこ!」

稲永ビジターセンター 干潟観察会「生きもののすごいとこ!」

 藤前干潟鳥獣保護区には、広大な泥干潟だけではなく、河川敷などに広いヨシ原が広がっています。このヨシ原には、様々な生きものたちが暮らしています。どんな生きものに出会えるのでしょうか。

 日 時:平成30年10月21日(日) 10:00~12:00

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-12)

 定 員:20名

 参加費:大人200円、子供100円、幼児無料

 参加受付:10月7日から受付開始

 問合せ先:環境省稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

②'18 秋の藤前干潟クリーン大作戦

2018年秋の藤前干潟クリーン大作戦

 毎年恒例となってきたボランティアの皆さんによるごみひろい。

 海のプラスチックごみが世界的に問題となる昨今、藤前干潟でも大量のプラスチックごみが流れ着きます。この機会に、ぜひ藤前干潟をキレイにする活動にご参加ください。

 日 時:平成30年10月27日(土) 10:00~12:00

 会場①:藤前活動センター前(名古屋市港区藤前2-202)

 会場②:中提

 会場③:稲永・野跡会場(名古屋市港区野跡4-11-2)

 参加費:無料

 主催・問合先:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会(TEL:090-8421-1037)

③藤前干潟ふれあい事業 藤前干潟写真展

 四季折々の藤前干潟の風景や渡り鳥・トビハゼなどの生きもの写真など、皆さまから募集した藤前干潟の写真を展示します。

 日 時:平成30年10月6日(土)~10月31日(水)

 場 所:イオンモール名古屋茶屋 3階(名古屋市港区西茶屋2-11)

 主 催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

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2018年09月27日干潟の学校「ヨシ原探検隊!~ヨシ原に隠れている生き物を探そう~」開催

国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子

こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。

干潟の学校「ヨシ原探検隊!」が9月22日(土)に、開催されました。
9時まで降り続いていた雨がすっと止んで、10時には、予定通り、観察会が始まりました。

今回は、スタッフや、参加者の方の写真を含めて、観察会の流れをご紹介したいと思います。


<事前にスタッフが念入りに準備と打ち合わせをしています>


<最初にスタッフより、カニのつかみ方など、小物を使った楽しい説明がありました。>


<みなさん、長靴を履いて準備万端で、干潟へ出発!>


藤前干潟を眺めながら、歩いて15分ほどで、ヨシ原に到着!
ヨシ原とは、イネ科の植物であるヨシがたくさん生えている所で、小さな生き物や鳥たちの住みかとなっている大切な場所です。

<ヨシ原です。>

干潟に入る前に、まず、スタッフから説明があります。


<ヨシ原の干潟に入る前の3つの約束です。>
説明を聞きながら、カニが巣穴から出てくるまで、じっと待ちます。

<みんなでじっと待っている様子>


でも、子どもたちは早く生き物探しがしたくてうずうずしていました!

干潟に入ると夢中で生き物を捕まえていました。岩をひっくり返すと、カニがたくさん。
カニの雄と雌の見分け方。雄は内側の三角部分が小さく、雌は大きい、なぜなら卵をかかえるためだそうです。

 

<雄>                    <雌>


トビハゼも隠れていましたが、ぴょんぴょんと逃げ足が速く、捕まえるのはなかなか大変です。


<トビハゼを追いかけている様子>

その後、どんな生き物が捕れたのか、みんなで観察します。

<捕まえた生き物をみんなで観察。>

センターに戻って、改めて生き物観察をします。

この日はたくさんの生き物を観察することが出来ましたよ!
一部、写真で紹介したいと思います。

 

<アナジャコ>                <アシハラガニ>

 

<ハサミシャコエビ>             <ヨウジウオ>


藤前干潟には、どのくらいの種類の鳥がいるのか?や、観察会はまたあるのか?など、保護者の方の関心もとても高く、帰り道、歩きながら、いろんなお話をさせていただきました。子どもさんも泥んこになって、楽しんでいました。干潟観察会はとても人気です。皆さまも機会があれば、是非、稲永ビジターセンター、藤前活動センターまでお問い合わせ下さい。

また、両センターの現在展示中の企画展と藤前干潟ふれあい事業の「藤前干潟写真展」もご紹介いたします。

①藤前活動センター 企画展「アナジャコ展~干潟の穴掘り名人の謎~」

 「エビ」のようでエビでなし

 「シャコ」のようでシャコでなし

 「ザリガニ」のようでザリガニでなし

 こいつは、いったい何者だ?!

 日 時:平成30年7月28日(土)~12月16日(日) 9:00~16:30

 場 所:藤前活動センター 2階多目的室(名古屋市港区藤前2-202)

 入館料:無料

 休館日:毎週月曜日、第3水曜日(祝日の場合は翌日)

 問合せ先:環境省藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

②稲永ビジターセンター 企画展「干潟のごちそう展」

 食べ物としてみる干潟の生きものたち

 日 時:平成30年8月1日(水)~11月30日(金) 9:00~16:30

 場 所:稲永ビジターセンター 1階(名古屋市港区野跡4-11-2)

 入館料:無料

 休館日:毎週月曜日、第3水曜日(祝日の場合は翌日)

 問合せ先:環境省稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

③藤前干潟ふれあい事業 「藤前干潟写真展」

【藤前干潟写真展 藤前干潟の魅力~風景・生き物~】

市民の皆さんから寄せられた藤前干潟の写真から、四季折々の藤前干潟の風景や生きものたちの姿を見つめます。撮影者のエピソードも交えて展示されます。

日 時:平成30年10月6日(土)~10月31日(水)

場 所:イオンモール名古屋茶屋 3階(名古屋市港区西茶屋2-11)

入館料:無料

主 催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

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2018年09月20日~ゴミと共に暮らす生き物と人との関わり~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子

こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。

先日の台風の被害で藤前干潟にはたくさんのゴミが漂着しているため、プラスチックを回収しようと出かけました。
すると、潮が満ちてくるタイミングだったため、たくさんのトビハゼが陸地に避難しようと必死に飛び回っていました。

<陸に向かってジャンプするトビハゼたち>

その様子を見ていると、小さなトビハゼたちの周りの岩や砂に絡まっている釣り糸がとても気になってしまい、カメラを向けて観察していました。

その近くには、釣り糸が。危ない!!

<よく見ると、重りのような物と釣り糸でした。>

<釣り糸の近くには、鳥の足跡もたくさんありました。>

それらの釣り糸を回収していると、公園を散歩している方に話しかけられました。
その方は、30年以上、釣りを楽しんでいるとのことで、私が釣り糸を回収しているのを見て、こんな物を見せてくれました。

<これは、魚を釣り上げる際に使う網だそうで、先端を自分で付け替えて、釣りの際に切れてしまった釣り糸を回収するために、いつも持っているとのこと。長さは6m40cmもあるそうで、何十年も前から、こうして釣りの際には、持ち歩き、切れてしまった釣り糸を回収しているのだそうです。>

自然の中で、ルールを守り楽しんでいる、とても大切なことだと感じました。

自然と生き物、人との関わりの大切さをとても実感出来るお話を、聞くことが出来ました。

また、アクティブレンジャーとして活動する中で、普及・啓発以外にも、このような地元の人との出会いや関わりは、私たちにとって、とても大切な事だと思っています。

私たちを見かけたら、いつでも声をかけて下さい。

<最後に、このトビハゼたちの近くにいる体長1cm程の小さなチゴガニの写真を1枚!>

【お知らせ】

1027日(土)には、市民ボランティアの皆さんによる藤前干潟クリーン大作戦が実施されます。

干潟には、あまり目立つことはありませんが、実はこのような小さな生き物もたくさん住んでいます。

皆さま、是非、この機会に清掃活動にご参加いただき、藤前干潟を身近に感じて下さい。

ごみ拾い参加者のためにだけ開催される干潟観察会もありますよ。

詳細は、下記ホームページ、ちらしをご覧ください。

●'18秋の藤前干潟クリーン大作戦

詳細は、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHPをご覧ください。

藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHP

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2018年09月10日漂着ごみと藤前干潟

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

皆さま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

台風21号、北海道での地震と日本列島は各地で大変な被害が出ています。

被災された地域の一刻も早い復興をお祈りするとともに、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

ここ藤前干潟鳥獣保護区においても、台風21号の際には隣接地域に避難準備情報が出たり、停電が発生するなど、多くの方々が不安な思いをされた1日となってしまいました。

台風21号後の稲永公園内の様子

稲永ビジターセンターのある稲永公園では、大きな松の木が途中からバッサリと折れたり、遊歩道上に木の枝がたくさん落ちていたりで、非常に歩きにくい状態になるなど、園内も影響が大きかったようです。

現在は、名古屋市野鳥観察館前から稲永ビジターセンター前にかけては、施設のスタッフが頑張って片づけてくれたおかげで歩きやすくなっていますが、頭上の折れた枝などが引っかかって残ったままですので、お出かけの際にはお気を付けください。

さて、台風後の藤前干潟の様子を確認するために、全域ではありませんが見回りをしてきました。

鳥獣保護区内でもいろいろなところに台風21号の爪痕を見る事ができました。

地盤がえぐれたヨシ原

<9月6日:地面がえぐれてしまったヨシ原>

藤前干潟鳥獣保護区内 新川護岸 台風21号の後

<9月6日:鳥獣保護区内新川護岸 ペットボトル専用のゴミ捨て場かと思うほどに漂着している>

藤前干潟鳥獣保護区内

<9月6日:鳥獣保護区内庄内川護岸 一見すると、それほどゴミは多くなさそうだが、よく見ると無数のごみ>

藤前干潟鳥獣保護区内 導流提の先端

<9月6日:庄内川と新川の間にある導流提の先端 防波ブロックの合間にも無数のごみ。その先には干潟が広がる>

ところどころで大量のごみが集まる場所があり、中でもペットボトルの量には驚かされました。日ごろからペットボトルのごみは多いのですが、その量が格段に違います。

ある意味では、ここでキャッチされて海へは流れていかないことを良しとするべきなのかもしれませんね。

これが粉々になってマイクロプラスチックになってしまう前に、ごみ拾いなどをして取り除く努力をしなければいけない、と改めて思いました。

ごみの横で休息するカルガモ

<9月6日:漂着ごみの横で休息するカルガモ>

漂うヨシの上で休息するカルガモ

<9月6日:漂うヨシの上で休息するカルガモ>

1027日(土)には、市民ボランティアの皆さんによる藤前干潟クリーン大作戦が実施されます。

皆さま、この機会にぜひご参加ください。

ごみ拾い参加者のためにだけ開催される干潟観察会もありますよ。

詳細は、下記ホームページ、ちらしをご覧くださいね。

●'18秋の藤前干潟クリーン大作戦

'18藤前干潟クリーン大作戦

詳細は、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHPをご覧ください。

藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHP

ごみの写真ばかりになってしまったので、最後に、最近の藤前干潟にいる鳥たちを少し紹介しましょう。

コチドリ(若)

<9月9日:コチドリ(若い個体)>

比較シリーズ!

カルガモとオオソリハシシギ カルガモとソリハシシギ

<9月9日:左写真は、カルガモとオオソリハシシギ、右写真はカルガモとソリハシシギ>

オオソリハシシギとチュウシャクシギ

<9月9日:オオソリハシシギとチュウシャクシギ、オオソリハシシギの夏羽は腹側がキレイなオレンジ色となりわかりやすいが、今ぐらいの時期から冬羽に変わって来ると、遠目からだとチュウシャクシギとあまり変わらなく見える。嘴は全く違う形をしているので顔をあげてくれるとわかりやすい。>

秋の渡りシーズンでシギ・チドリ類が渡ってきています。

少し涼しくなってきましたので、お天気の良い日にはぜひ藤前干潟へ遊びに来てくださいね。

お待ちしています!

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