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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

JPR開催報告

2017年08月15日
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

こんにちは。

6/24に、上信越高原国立公園 浅間地域子どもパークレンジャー(以下、JPR)を開催しました。

遅くなってしまいましたが、子どもたちの活動についてご報告いたします。

今回は、国指定天然記念物「湯の丸レンゲツツジ群落」の保全を行っている湯の丸レンゲツツジ保存会(以下、保存会)とNPO法人浅間山麓国際自然学校(以下、AOS)との共催で開催しました。

テーマは「保全活動の周知と次世代の担い手の育成」です。

保全活動を行う場所までは徒歩で移動。保存会の"ワイルドさん"と"くろとしさん"をリーダーに、湯の丸高原の成り立ちや自然について学びながら移動しました。

おぉ!みんなきちんとメモ取りをしていますφ(..)メモメモ

これがこのあと大活躍するんだよね~♪

さーて、いよいよ活動場所に到着です。

一人一人、剪定ばさみを持って、レンゲツツジに十分な日が当たるよう株の周囲のササを切っていきます。

そうそう!当日は、レンゲツツジ保全活動に毎年参加している地元の嬬恋高校のお兄さんお姉さんも一緒に活動してくれました。

ササに埋もれていたレンゲツツジの株が、まるで浮かび上がるかのように、日当たりがよくなりました。これは来年、たくさんの蕾をつけてくれるのではと期待せずにはいられません!

おいしいお弁当でお腹を満たしてパワー充電!

午後は、大きなはさみの"刈り込みばさみ"を使ってちょっと太めの支障木を切りました。

ズミやカラマツの幼木が成長すると、レンゲツツジに日が当たらなくなりレンゲツツジが枯れてしまうからです。湯の丸山の景観を保全するための大切な活動です。

ちょっと力が必要だけど、レクチャーされたとおり約束を守りながら安全に作業を行っていきます。嬬恋高校のお兄さんお姉さんが大活躍!ちょっぴり太めな木はノコギリで退治してくれました。

あきんこレンジャーは腕が痛くなってしまったけど、JPRのみんなは最後まで全力で取り組んでくれました!!ありがとー☆

そして、最後にまとめ作業。

今年も活動について、模造紙にまとめ・発表してもらいました。

作業した感想はもちろん、移動中に聞いたお話についても盛り込んだとても内容の濃い活動新聞ができあがりました。どの班も、イラストなどを盛り込んだ見て読んで楽しい内容となっています。

嬬恋高校生にも活動新聞を作成してもらいました。高校生目線との違いについて見比べるのも楽しみ方の一つではないかと思います。

活動新聞については、保存会事務局のある嬬恋郷土資料館とAOS事務局のある高峰高原ビジターセンターで掲示予定です。

お近くにお越しの際には、是非足を止めて見てください。

今年もステキなJPR活動となりました。

来年のレンゲツツジの開花が待ち遠しいです。

みんなお疲れ様でした(≧ω≦)