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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

PV研修会 いつも新しい発見

2014年07月11日
妙高
こんにちは。
先日妙高高原地区パークボランティアのみなさんと2日間にわたって、自然解説スキルアップのための自主研修会を行いました。



参加者は2日間のべ42名。
心配していた天気は皆さん日頃の行いが良いのか、晴れ男晴れ女が多いのか。良い天気です。

初日のコースは、いもり池周辺のリブランの森遊歩道です。
ここは妙高山麓にあるトレッキングコースで、妙高高原ビジターセンターから往復で2時間ほど。カラマツや杉の森林の中を進みます。

森の中でクスサンの幼虫をみつけました!!

ヤママユガ科。
エメラルドグリーンの長いふさふさした毛と、脇のターコイズブルーの点々がとてもおしゃれです!!
手に持ってみて陽にすかしてみると輝いてみえます。きれい~。
このクスサン毛虫、別名「白髪太郎(シラガタロウ)」とよばれています。毒もないしきれいなことからこの愛称がついたのでしょうか?昔は繭から釣り糸をとっていたそうです。


笹の花
地味な花ですが数年に一度、貴重な姿。
笹や竹に花が咲くのは何かの前触れという諸説がありますがどうなのでしょう!?


まだ青いアケビ
実り秋が楽しみです。


2日目は笹ヶ峰の夢見平遊歩道、ロングコースを巡ります。



こちらはハルニレやブナの巨木、花も多く、色濃く残る自然の中にも、笹ヶ峰ダムや昔の製材所跡、炭焼き窯跡、神社等、昔から人とのつながり・歴史のあるエリアです。昔の人たちが生活していた跡もしっかり残っており、思いを馳せながら歩きました。


ショウキランの群生
光合成ではなく、菌類から栄養をもらう腐生植物。倒木の上に生えてました。ピンクがきれい。


粘菌
1時間に数㎝、動きます。この写真では右から左に移動中・・・


熊の爪痕
後ろ足で踏ん張って木に登る時についたもの。
ちゃんと5つ、指の数確認出来ます。


その他にもたくさんの植物が確認できて、ガイド役の方からひとつひとつ丁寧に解説し、学びながら歩きました。
皆さんの顔が楽しそうに輝いていました。
この2日間、会員の皆さんが知識や情報の交換、交流ができて充実したものであり、また今後のパークボランティア活動へ今回得たものを還元していけたらと思います。

リブランの森遊歩道も夢見平遊歩道も、気軽に歩ける散策路。新しい発見がたくさんあります。
皆さんもぜひ歩いてみてはいかがでしょうか?