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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

干潟の学校「ヨシ原探検隊!~ヨシ原に隠れている生き物を探そう~」開催

2018年09月27日
国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子

こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。

干潟の学校「ヨシ原探検隊!」が9月22日(土)に、開催されました。
9時まで降り続いていた雨がすっと止んで、10時には、予定通り、観察会が始まりました。

今回は、スタッフや、参加者の方の写真を含めて、観察会の流れをご紹介したいと思います。


<事前にスタッフが念入りに準備と打ち合わせをしています>


<最初にスタッフより、カニのつかみ方など、小物を使った楽しい説明がありました。>


<みなさん、長靴を履いて準備万端で、干潟へ出発!>


藤前干潟を眺めながら、歩いて15分ほどで、ヨシ原に到着!
ヨシ原とは、イネ科の植物であるヨシがたくさん生えている所で、小さな生き物や鳥たちの住みかとなっている大切な場所です。

<ヨシ原です。>

干潟に入る前に、まず、スタッフから説明があります。


<ヨシ原の干潟に入る前の3つの約束です。>
説明を聞きながら、カニが巣穴から出てくるまで、じっと待ちます。

<みんなでじっと待っている様子>


でも、子どもたちは早く生き物探しがしたくてうずうずしていました!

干潟に入ると夢中で生き物を捕まえていました。岩をひっくり返すと、カニがたくさん。
カニの雄と雌の見分け方。雄は内側の三角部分が小さく、雌は大きい、なぜなら卵をかかえるためだそうです。

 

<雄>                    <雌>


トビハゼも隠れていましたが、ぴょんぴょんと逃げ足が速く、捕まえるのはなかなか大変です。


<トビハゼを追いかけている様子>

その後、どんな生き物が捕れたのか、みんなで観察します。

<捕まえた生き物をみんなで観察。>

センターに戻って、改めて生き物観察をします。

この日はたくさんの生き物を観察することが出来ましたよ!
一部、写真で紹介したいと思います。

 

<アナジャコ>                <アシハラガニ>

 

<ハサミシャコエビ>             <ヨウジウオ>


藤前干潟には、どのくらいの種類の鳥がいるのか?や、観察会はまたあるのか?など、保護者の方の関心もとても高く、帰り道、歩きながら、いろんなお話をさせていただきました。子どもさんも泥んこになって、楽しんでいました。干潟観察会はとても人気です。皆さまも機会があれば、是非、稲永ビジターセンター、藤前活動センターまでお問い合わせ下さい。

また、両センターの現在展示中の企画展と藤前干潟ふれあい事業の「藤前干潟写真展」もご紹介いたします。

①藤前活動センター 企画展「アナジャコ展~干潟の穴掘り名人の謎~」

 「エビ」のようでエビでなし

 「シャコ」のようでシャコでなし

 「ザリガニ」のようでザリガニでなし

 こいつは、いったい何者だ?!

 日 時:平成30年7月28日(土)~12月16日(日) 9:00~16:30

 場 所:藤前活動センター 2階多目的室(名古屋市港区藤前2-202)

 入館料:無料

 休館日:毎週月曜日、第3水曜日(祝日の場合は翌日)

 問合せ先:環境省藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

②稲永ビジターセンター 企画展「干潟のごちそう展」

 食べ物としてみる干潟の生きものたち

 日 時:平成30年8月1日(水)~11月30日(金) 9:00~16:30

 場 所:稲永ビジターセンター 1階(名古屋市港区野跡4-11-2)

 入館料:無料

 休館日:毎週月曜日、第3水曜日(祝日の場合は翌日)

 問合せ先:環境省稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

③藤前干潟ふれあい事業 「藤前干潟写真展」

【藤前干潟写真展 藤前干潟の魅力~風景・生き物~】

市民の皆さんから寄せられた藤前干潟の写真から、四季折々の藤前干潟の風景や生きものたちの姿を見つめます。撮影者のエピソードも交えて展示されます。

日 時:平成30年10月6日(土)~10月31日(水)

場 所:イオンモール名古屋茶屋 3階(名古屋市港区西茶屋2-11)

入館料:無料

主 催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会