2019年5月
19件の記事があります。
2019年05月17日雪解け進む
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
標高約1,500メートルにある事務所の周辺では、残っている雪がわずかになりました。
<左写真で5月7日に1メートルほどあった雪は、右写真の5月17日ではわずかに残るだけになりました。雪の重みで倒れていた枝が起き上がってきました。>
<雪が解けたところでは、まずフキノトウが目立ちます。手前のフキノトウの左にはタンポポのような葉が見えます。>
<一番上の写真の木はまだ葉は出ていませんが、周辺では葉が出始めた木があります。ナナカマドでしょうか?>
さて、5月8日の日記で、志賀高原の2つのスキー場は5月末まで営業予定と書きましたが、残念ながら渋峠・横手山付近のスキー場のみの営業となりました。
この付近には、「日本一標高の高いところにあるパン屋さん」と「日本で2番目に標高の高いところにあるパン屋さん」があります。
どうぞ、国立公園にお出かけください。
2019年05月16日軽井沢町の田崎美術館で上信越高原国立公園指定70周年記念写真展を開催しています
荒井 歩
4月27日から11月4日まで軽井沢町にある田崎美術館にて企画展示「廣助を魅了した日本の山」(田崎美術館主催)に合わせて「上信越高原国立公園指定70周年記念写真展」を開催しています。
田崎廣助氏は文化勲章受章画家であり、山岳画家とも呼ばれた人物です。昭和41年に軽井沢三笠にアトリエを構え、浅間、白樺湖を背景に蓼科、八ヶ岳、妙高と野尻湖など多数の作品を世に残されました。
「廣助を魅了した日本の山展」では田崎氏が手がけた多彩な、浅間山を始め、妙高山、富士山、阿蘇山など全国の国立公園を代表する山が題材となっている作品を中心とした企画展示となっています。
また、田崎美術館は日本でも珍しい自然光によって展示を行うように設計がなされた美術館で、1986年に日本建築学会賞を受賞しています。70周年記念写真展の写真もまた違った形で眺められるかもしれません。
絵画と写真。上信越高原国立公園をはじめとした日本の国立公園を視覚で堪能できるまたとない機会となっております!
※なお、田崎美術館は入場料がかかります。詳しくは下記URLでご確認ください。
http://tasaki-museum.org/venue
☆5月開催分の上信越高原国立公園指定70周年記念写真展を下記ホームページに更新致しました。ぜひお近くにお立ち寄りの際はご来場ください!
信越自然環境事務所HP:http://chubu.env.go.jp/shinetsu/index.html
上信越高原国立公園HP:http://www.env.go.jp/park/joshinetsu/
2019年05月15日ロングトレイル踏査2019第2弾@荒瀬原周辺
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
こんにちは。ちょっと久々の投稿になってしまいました。
戸隠自然保護官事務所の前田です。
5/14(火)はロングトレイル踏査を行いました!
場所は信濃町の荒瀬原登山道。
信越トレイルからつながる道として歩きました。
たっくさんの種類の山野草の芽吹きや春の花が花盛り。
私の一押しはヒメアオキ(写真左)とクロモジ(写真右)です!!!
途中、ユニークな地名や姿の植物もあり、雰囲気をなごませてくれます。
林道と合流してからは激坂を登ります。
釜石山に到着。折り返しながら傾斜の様子を撮るためカメラを構えていたら・・・
突然ス○イダーマンごっこがはじまりました!愉快な仲間です(-▽-)笑
下山完了後、次は荒瀬原集落を歩きます。
ここから少し雲行きが怪しくなり・・・雨のにおいを察知してかカエルも沢山目の前を横切ります。
荒瀬原集落はと~~~っても気持ちの良い道なのですが、
途中からどしゃぶり!!!雷まで鳴りはじめました!
いよいよ激しくなってきたので、少しお寺で雨宿り。
こちらの鐘楼、戦時中に武器にするため政府に献上してしまい、鐘楼部分は石になっています!
雨も少し小降りになってきたので、再び歩き始め、次は「柴津林道」へ。
野尻湖から荒瀬原登山道までの間、荒瀬原集落と柴津林道どちらを通すかを決めるため歩きました。
林道もとっても気持ちの良い道ですが、距離やアップダウンなどを考えて「荒瀬原集落」を通す案が有力でした!
次の踏査は6月、小谷温泉周辺の道をさぐります!
○Facebookも日々更新しているので、ぜひ見てみて下さい♪
https://www.facebook.com/妙高戸隠連山国立公園-1875339872757492/
2019年05月13日みどりフェスタで上信越高原国立公園指定70周年!
荒井 歩
少し前の話になってしまいますが、皆さんはゴールデンウィークに何をして過ごされましたか?
環境省では、4月29日に東京都新宿区にある新宿御苑にて、「2019新宿御苑みどりフェスタ」というイベントを開催しました。
今年度の信越自然環境事務所の展示テーマは「上信越高原国立公園指定70周年記念」です。
今回の展示の目玉は「日本でも珍しい、触ってまたがれるツキノワグマの剥製」です!
こちらの剥製は谷川岳の麓にある、谷川岳山岳資料館からお借りしたものです。
剥製だけでなく、木でできた模造のまさかりや金太郎の前掛けもお借りしました。
こどもの日の前だったこともあり、たくさんの親子連れにご来場いただきました!
上信越高原国立公園指定70周年記念の展示パネルや、パンフレットなども配布しましたが、少しでも上信越高原国立公園や自然環境の保全について興味・関心を持っていただけていたら嬉しいです。
2019年05月13日ライチョウ観察
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
大型連休は天候に恵まれる日が多く、立山室堂は多くの利用者で賑わっていました。
そんな中利用者を楽しませていた動物が、ライチョウです。
環境省レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に指定されており、室堂周辺をはじめ薬師岳、大日岳、朝日岳等北アルプスの各所に生息しています。
その中でも、立山周辺には特に多くのライチョウが生息しており、ライチョウを目当てに室堂に来られる利用者が多くいらっしゃいました。
【オスのライチョウ】4月28日撮影
一定の距離を取って望遠レンズで撮影していたところ、どんどん近づいてきました。足の鋭い爪はアイゼンの役割を果たしており、人が滑るような場所でも全く滑らずに歩いている姿も見られました。
【メスのライチョウ】4月30日撮影
真っ白な姿がとても愛らしかったです。目の周りが黒くないのが、オスとの見分け方の1つです。
残念ながら、ライチョウを観察したい・撮影したいがためにライチョウに近づきすぎたり、植生に踏み込んでいる利用者が見られました。
ライチョウを見かけたときは、決して追いかけたり植生に踏み込んだりしないようお願い致します。
【植生への踏み込み跡】4月28日撮影
植生はライチョウにとってえさ場であったり産卵場所であったりします。決して踏み込まないようお願い致します。
この時期はライチョウにとって恋の季節であり、番(つがい)で行動している様子も観察できます。
見かけたときは、静かに見守ってあげてください。
【くつろいでいる様子のライチョウの番】4月29日撮影
2019年05月13日レンジャー出前授業@東大淀小学校
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦
久しぶりの日記になります。
伊勢志摩国立公園のアクティブ・レンジャー、半田です。
今年度から、伊勢志摩国立公園の管理を担当する事務所が再編され、
志摩自然保護官事務所から伊勢志摩国立公園管理事務所に名称が変更になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。
さて、私たちは今年度も小学校などでの「出前授業」を実施しています。
詳しくは、こちら↓を御覧ください。
http://chubu.env.go.jp/to_2019/2019.html
そして、昨年度からお世話になっている伊勢市立東大淀小学校では、
今年も「クスノキ学習」の講師を担当させていただくことになりました。
この学校の校庭にある大きなクスノキは、地域の自慢、学校のシンボルとなっています。
はじめに教室でレクチャーをおこない、
伊勢志摩国立公園の特徴や、レンジャーが自然を守っていることなどについて伝えました。
レンジャーは国立公園の自然を守るために、「調べる」「記録する」「伝える」の3つを
キーワードにして活動をしています。
児童のみんなには学校のクスノキを守るレンジャーになって、
年間を通したこの学習で、3つの活動を実践してもらいます。
校庭に出てクスノキの観察です。
樹木の特徴といえば、幹があり、枝があり、葉があり、花が咲く・・・
校庭のクスノキにもこれが当てはまるのか実際に確認しました。
葉と花をちょっとだけ取らせてもらって、
虫眼鏡などを使って特徴を観察しました。
観察した結果、気がついたことや発見したことについて、
みんなで共有しました。
最後に教室に戻ってから、クスノキの葉と花の特徴についてまとめ、
観察用紙に記入して「記録」を作成しました。
また、各自で今日の学習をふりかえり、文字に残すことで、
わかったこと、まだわからないことなどを明確にしてもらいました。
次回の「クスノキ学習」は、7月に実施を予定しています。
今度は夏のクスノキを観察します。
お世話になった先生方、児童のみなさん、ありがとうございました。
2019年05月08日第51回開山祭と大型連休の上高地
中部山岳国立公園 大嶋達也
みなさま、こんにちは。
4月より中部山岳国立公園上高地管理官事務所に着任いたしました小森です。
以前は中国地方の大山隠岐国立公園でアクティブ・レンジャーをしていましたので、久しぶりの日記投稿となります。以前の日記をご覧いただけた方も、もしかしたらいらっしゃいますでしょうか?
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
さて、去る4月27日土曜日に「第51回上高地開山祭」が執り行われました。
この日は雪が舞い、時折強く風が吹くという春の上高地ならではのお天気となりました。この開山祭は例年4月27日と日が決まっていますが、今年は偶然平成から令和に変わる超大型連休の初日にあたったということもあり、上高地はたくさんの方で賑わっていました。
恒例のアルプホルン演奏からはじまり、
環境省信越自然環境事務所所長からも祝辞を述べさせていただきました。
連休中もたくさんの方々に上高地にお越しいただきました。今年は雪が多かったため、連休中も遊歩道の通行止めがありましたが、5月6日に大正池~明神まですべて解除となりました。しかし遊歩道上にはまだ雪が残るところや泥っぽいところもありますので、防水性のある靴など、装備を整えてお越しいただくことをおすすめします。
遊歩道の状況や上高地の自然情報は、以下のビジターセンターのHPをご覧ください。https://www.kamikochi-vc.or.jp/
また、この連休中も北アルプスを中心に、山岳遭難が多数発生しました。連休が明けても、標高が高いところはまだまだ雪が多く残っており、ひとたび天候が悪化すれば冬山に様変わりします。天候や体調が悪い際は、どうか無理をせず、引き返す勇気を持って行動をするなど、安全な登山を心がけていただきますようお願いいたします。
2019年05月08日志賀高原では、まだまだスキーできます
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
私が自然保護官(レンジャー)とともに執務している志賀高原自然保護官事務所は、上信越高原国立公園の標高約1,500mにあります。雪解けが進み、ようやく春らしくなってきました。
4月15日に撮影した右の写真と今日(5月8日)撮影した左の写真を比べると、
・事務所のすぐ近くにある蓮池(はすいけ)の水面が見えるようになりました。
・除雪でできた道路脇の雪の山や、斜面のスキーコースの雪もほとんど解けました。
でも、シラカバなどの落葉樹にはまだ葉が出ていません。
<左:5月8日撮影、右:4月15日撮影>
<事務所への進入路入口には、まだ1メートルほどの積雪があります。5月7日撮影。>
さて、志賀高原内でもより標高の高いところにある渋峠・横手山付近のスキー場と熊の湯付近のスキー場は、5月末まで営業予定です。スキー場のSNSなどを見ると、まだ雪質は良く、積雪も十分にあるとのこと。
ぜひ、お出かけいただき、国立公園を利用してください。
なお、お出かけの際に注意が必要な点があります。
■国道292号の渋峠(標高2,152メートル)付近は標高が高いため路面凍結のおそれがあります。通行の際はスタッドレスタイヤ等滑り止めを携行してください。
■群馬県側から国道292号の通行は朝8時から夕方5時まで可能です。ただし、一部区間に駐停車禁止や通行可能車種(歩行者、自転車、オートバイ、オープンカー は通行できない)などの規制があります。また、天候や火山活動の状態により通行止めとなることがあります。
一方、万座温泉経由では通行は常時可能ですが、125cc以下のオートバイ(自動二輪、原付)、自転車及び歩行者は通行できません。
なお、山ノ内町側から国道292号の通行規制はありません。
私たちの制服は「緑色」ですが・・・。
山肌の「緑色」の種類の豊富さにはいつも驚かされます!
そんな沢山の木々が芽吹く風景を楽しみながら、
先日、写真展の打合せで飯綱町のアップルミュージアムへ行きました。
戸隠地質化石博物館、野尻湖ナウマンゾウ博物館と・・・
面白い博物館にはこと欠かない妙高戸隠連山国立公園。
ここも例外ではなく。
なんと飯綱町の特産品「リンゴ」だけにフォーカスした博物館なのです。
中には奇妙なリンゴグッズも沢山展示してあります。
よくこれだけ集めたな・・・というぐらいの多様なリンゴグッズがありました!
無料入館可能な企画展示室では、現在絵画展を開催していました。
こちらで9月に一目五山の写真展を開催させていただく予定です!
とっても広くてキレイな展示室なので
素敵な入選写真もより映えると思うと楽しみです♪
○アップルミュージアムについて詳細はこちら