2019年5月 8日
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2019年05月08日志賀高原では、まだまだスキーできます
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
私が自然保護官(レンジャー)とともに執務している志賀高原自然保護官事務所は、上信越高原国立公園の標高約1,500mにあります。雪解けが進み、ようやく春らしくなってきました。
4月15日に撮影した右の写真と今日(5月8日)撮影した左の写真を比べると、
・事務所のすぐ近くにある蓮池(はすいけ)の水面が見えるようになりました。
・除雪でできた道路脇の雪の山や、斜面のスキーコースの雪もほとんど解けました。
でも、シラカバなどの落葉樹にはまだ葉が出ていません。
<左:5月8日撮影、右:4月15日撮影>
<事務所への進入路入口には、まだ1メートルほどの積雪があります。5月7日撮影。>
さて、志賀高原内でもより標高の高いところにある渋峠・横手山付近のスキー場と熊の湯付近のスキー場は、5月末まで営業予定です。スキー場のSNSなどを見ると、まだ雪質は良く、積雪も十分にあるとのこと。
ぜひ、お出かけいただき、国立公園を利用してください。
なお、お出かけの際に注意が必要な点があります。
■国道292号の渋峠(標高2,152メートル)付近は標高が高いため路面凍結のおそれがあります。通行の際はスタッドレスタイヤ等滑り止めを携行してください。
■群馬県側から国道292号の通行は朝8時から夕方5時まで可能です。ただし、一部区間に駐停車禁止や通行可能車種(歩行者、自転車、オートバイ、オープンカー は通行できない)などの規制があります。また、天候や火山活動の状態により通行止めとなることがあります。
一方、万座温泉経由では通行は常時可能ですが、125cc以下のオートバイ(自動二輪、原付)、自転車及び歩行者は通行できません。
なお、山ノ内町側から国道292号の通行規制はありません。
みなさま、こんにちは。
4月より中部山岳国立公園上高地管理官事務所に着任いたしました小森です。
以前は中国地方の大山隠岐国立公園でアクティブ・レンジャーをしていましたので、久しぶりの日記投稿となります。以前の日記をご覧いただけた方も、もしかしたらいらっしゃいますでしょうか?
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
さて、去る4月27日土曜日に「第51回上高地開山祭」が執り行われました。
この日は雪が舞い、時折強く風が吹くという春の上高地ならではのお天気となりました。この開山祭は例年4月27日と日が決まっていますが、今年は偶然平成から令和に変わる超大型連休の初日にあたったということもあり、上高地はたくさんの方で賑わっていました。
恒例のアルプホルン演奏からはじまり、
環境省信越自然環境事務所所長からも祝辞を述べさせていただきました。
連休中もたくさんの方々に上高地にお越しいただきました。今年は雪が多かったため、連休中も遊歩道の通行止めがありましたが、5月6日に大正池~明神まですべて解除となりました。しかし遊歩道上にはまだ雪が残るところや泥っぽいところもありますので、防水性のある靴など、装備を整えてお越しいただくことをおすすめします。
遊歩道の状況や上高地の自然情報は、以下のビジターセンターのHPをご覧ください。https://www.kamikochi-vc.or.jp/
また、この連休中も北アルプスを中心に、山岳遭難が多数発生しました。連休が明けても、標高が高いところはまだまだ雪が多く残っており、ひとたび天候が悪化すれば冬山に様変わりします。天候や体調が悪い際は、どうか無理をせず、引き返す勇気を持って行動をするなど、安全な登山を心がけていただきますようお願いいたします。