2018年5月
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2018年05月14日新緑@上高地
中部山岳国立公園 佐藤怜子
上高地にも一足遅れて新緑の季節が訪れました。
ヤナギの若葉、カラマツの若葉、シラカバの若葉、みなそれぞれ違います。
足を止めてゆっくり見てみると素敵な発見があるかもしれません♪
【カラマツの若葉】
【ケショウヤナギの若葉】
【シラカバの若葉とカラマツの若葉の窓~穂高を望む~】
【若葉の道~その先には焼岳~】
木々の緑を眺め、鳥のさえずりを聞き、ゆったり上高地を散策するのもいいですね☆
2018年05月14日大峰山開山式
上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩
5月1日に大峰山山開き登山者安全祈願祭が行われました。
大峰山は群馬県利根郡みなかみ町にある、標高1255mの山です。
標高が低めなこともあって、大峰山はすっかり新緑に包まれていました。
祈願祭の会場まで歩いている途中、水たまりの中になにやら白い物体を見つけました。
おもち・・・?白玉・・・?
これは、クロサンショウウオの卵です。産卵から4~5週間でふ化そうなのでそれまで頑張ってほしいです。(水たまりの水はもう少しで干上がりそうでした・・・)
祈願祭は吾妻耶山の山頂で行われました。
山頂には石の祠が3つも!昔の人はこれをどうやって運んだのでしょうか・・・?想像が膨らみます。
3つの祠にはそれぞれ近隣の地域の名前が書いてありました。
登山者の安全が祈願され、開山祭は無事執り行われました。
吾妻耶山からは谷川岳がよく見えました。もっと天気のいい日には苗場山や武尊山もはっきり見えるそうです!
ツツジ、カエデ、アジサイと季節ごとに楽しめそうな植物が生えていたので何度も来てみたくなる山でした。吾妻耶山、大峰山にぜひお越しください!
追記:吾妻耶山・大峰山に登る際は、ヒル対策をしっかりして下さい。
2018年05月14日万座しぜん情報館オープン!
上信越高原国立公園 万座 小林 直樹
はじめまして。
4月に万座自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーに着任しました小林直樹です。
よろしくお願いします。
さて、上信越高原国立公園の万座地域に、環境省が整備した「万座しぜん情報館」が5月12日(土)にオープンしました!
「万座しぜん情報館」は、草津白根山を中心とする火山とその周辺の温泉や池沼、動植物などの自然環境に関する情報提供等を目的とした、国立公園利用のための拠点施設です。
建物は木造平屋建てで地元の木材や石をふんだんに使用しており、周辺の高山植物や地層、トレッキングコース等を紹介するコーナーが設置され、火山ガスが岩から噴出する「空吹」を見学できる展望テラスもあります。
【看板】
オープン当日には、環境大臣政務官や町村長をはじめとする関係者を招いた式典が行われました。天気にも恵まれ、無事にテープカットまで執り行うことができました。その後の内覧会では一般の利用者も多数訪れ、石塚徹館長の説明を熱心に聞いていました。
【テープカットの様子。嬬恋村のゆるキャラ「嬬キャベちゃん」も一緒です。】
【火山ジオラマ。火山の地下内部を見ることができます。】
館内には暖炉や本棚も設置されており、ベンチでゆっくり本を読みながらバスを待つこともできます。
【暖炉とベンチで癒されます】
また多目的ホールでは、館長が企画した各種展示や環境省のアクティブ・レンジャー写真展も実施しています。
【クロサンショウウオの飼育展示。名前を募集中です!】
【アクティブ・レンジャー写真展も開催中(~7月1日(日)まで)】
今後も、館長による自然観察ツアー「わくわく万探(マンタン)ツアー」や新たな企画展等、季節に合わせた様々なイベントが計画されています。
万座の情報やイベント詳細などについては、万座しぜん情報館のHPをご覧ください。
皆さん、ぜひ「万座しぜん情報館」に遊びにお越しください!
2018年05月14日* 播隆祭(ばんりゅうさい)北アルプス飛騨側開山祭が行われました *
中部山岳国立公園 丸山由起子
5月10日に奥飛騨温泉郷(おくひだおんせんごう)新平湯温泉の村上神社境内で
山岳、観光関係者などが出席し、播隆祭が行われました。
播隆祭の「播隆」とは念仏行者の播隆上人のことで、笠ヶ岳登山道の開拓や槍ヶ岳を開山した人です。
播隆祭はこの播隆上人の偉業を讃え、また、雪深い奥飛騨に春の訪れと登山シーズンの幕開けを
告げるとともに、登山者の安全を祈願するものです。
この神事は、播隆塔の普段は閉じられている扉が開かれる貴重な時でもあります。
神事の終了後には、笛や太鼓の音に合わせて奥飛騨温泉郷・福地(ふくじ)民芸同好会による
「へんべとり」という獅子舞と、福地若連中による鶏芸という舞いが奉納披露されました。
どなたでも自由に観覧できますので、ぜひ来年の播隆祭にご来訪ください。
<鶏芸>
2018年05月11日七ツ島に行ってきました。
白山国立公園 白山 鈴木 政裕
みなさん、こんにちは。
先日の4月23日に能登半島の輪島から約25km沖にある七ツ島にいってまいりました!
七ツ島は「国指定鳥獣保護区」に指定されています。
「国指定鳥獣保護区」とは鳥獣の保護管理を目的に国によって指定された区域のことです。
七ツ島は、以前に大石ARが日記で紹介した「オオミズナギドリ」という鳥の集団繁殖地となっており、
彼らの生息地を守るために環境省では様々な試みを行っています。
そして今回もその試みの1つ。ある生物の痕跡調査です。
みなさん、外来種という言葉を聞いたことはありますか?
外来種とは元々いなかった地域に人為的な理由で他地域から入ってきた生物たちのことです。
身近なものでいえばアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメなどがそれにあたります。
良く勘違いされますが外来種は外国から入ってきた生物だけを指すわけではなく、たとえば本州にしかいない生物が沖縄で繁殖しても外来種という扱いになります。
そしてこの外来種が全国的に問題になっております。
「様々な生き物がいる方が良いんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、生態系とは在来の生物たちの絶妙なバランスによって成り立っており、外来種と役割や生息場所が被った在来種が追いやられてしまったり、在来種が食べられてしまう等、そのバランスが用意に壊されてしまうことがあります。
今回はそんな外来種たちの調査に行ってきたのでした。
調査対象となる外来種はアナウサギです。
アナウサギは約30年前に人の手によって持ち込まれたものが繁殖してしまったものです。
さて、彼らがいることで七ツ島にどういった影響が起こるでしょうか?
影響1.【オオミズナギドリの繁殖の場を奪ってしまう!】
七ツ島の地面は無数の穴が空いています。
(地表に空いた無数の穴)
この穴はオオミズナギドリが巣穴として利用しており、同じく巣穴を必要とするアナウサギとの競合が起こってしまい、オオミズナギドリの繁殖が困難になります。
(負傷したオオミズナギドリ)
影響2.【在来の植物が食べられ、土壌が流出してしまう!】
アナウサギが島の植物を食べる事によって裸地化してしまい、そこから雨や風の影響で土壌が流出してしまいます。
以上のように、様々な影響が起こります。
環境省では、これらの対策としてアナウサギの駆除を行ったり、植生復元マットを設置しています。
彼らは好んでこの場所に来たわけではないけれども、
一度外来種が入ってしまうと、場合によってはとても大きな影響がでてしまう、
今回の調査はそのことを改めて実感できました。
最近はペットを飼いきれずに逃がしてしまう人も多く、逃がした生物が在来の生態系を脅かす事も確認されています。
今ペットを飼っている方、または飼おうと思っている方は、命に対する責任をもって、最期まで大事に飼育してあげてください。
※七ツ島は許可が無ければ上陸できません。
2018年05月10日上高地で「アクティブ・レンジャー写真展」開催中!
中部山岳国立公園 佐藤怜子
上高地では、木々が徐々に芽吹き始めました。
連休は終わりましたが、本日も河童橋周辺はにぎわっておりました!
さて、新緑の季節を迎えつつある上高地で「平成30年度アクティブ・レンジャー写真展」を開催しております。
美しい景色や植物に加え、我々の仕事の様子を伝える写真やパネルを40点ほど展示しています。
【展示会場の様子】
【来場者の様子】
写真についてお話されながら、ゆっくりと見て下さる方もいます。
開催者としては嬉しいかぎりです(^^)
【クイズも人気です】
写真の他に、上高地に関係するクイズコーナーを設けました。
この日は、仲良し兄弟がクイズに挑戦していました! 全問正解したかな?!
〔会場〕上高地インフォメーションセンター2階
〔会期〕4月23日~5月27日(無休)8:00~16:00
新緑と併せて、写真展を楽しみに上高地へ遊びにいらして下さいね☆
2018年05月09日新宿御苑みどりフェスタに参加しました!
伊勢志摩国立公園 麻生里衣
伊勢志摩国立公園では、今年も「新宿御苑みどりフェスタ」に参加しました!
今年は横山ビジターセンターの方のアイディアで、アコヤ貝を使った「螺鈿細工」のクラフト体験を行いました。
この螺鈿細工は、真珠を育てる「アコヤ貝」を細かく砕き、黒や青色のタイルの上に絵を描くように貼り付けるという、シンプルなものです。
アコヤ貝
イベント当日、今年も晴天に恵まれました!
初めのうちは、誰も来ない。
「あれ?大丈夫かな?」と思っていると、初めての参加者が現れます!
「どうぞ、どうぞ!」と予約をとっていくと、いつしか2-3時間先まで予約がいっぱいに...!
予想以上の盛況ぶりに、うれしいながらも材料が足りなくなったりと、てんやわんや...。
手伝って下さった皆様、予約してくださった皆様、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
皆さんの作るクラフトは見ていると本当に面白いもので、同じものが2つとない作品が出来るんです。
今回はクラフトという事で、家族連れのお客さんがほとんどでしたが、大人の方も子供も人によって様々な作品が出来るので、見ている私も楽しませていただきました♪
忙しい一日でしたが、たくさんの方にイベントを楽しんでいただけたようで、そして国立公園のこともちょっとだけでも知っていただくことが出来て、良い機会になりました。
2018年05月08日【結果発表】一目五山の絶景32選決定!!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
昨年度、妙高戸隠連山国立公園連絡協議会では、
「一目五山の絶景32選」のフォトコンテストを実施、32選を決定しました!!
応募総数140点以上の中から選び抜かれた作品です。
○32選フォトコンテスト結果発表
このフォトコンテストは、妙高戸隠連山国立公園のコンセプトである
『一目五山(ひとめござん)』の風景をテーマにしたものです。
(↑こちらは大賞の写真!)
○『一目五山』とは?
妙高戸隠連山国立公園の山は成り立ち様々、形も様々!
見る角度を変えると、形も変わって見えます。
形は違えど、ギュッと密集して存在している山は、"一目"で"いくつも"見ることができます。
この風景を『一目五山』と呼んでいます。
今回のフォトコンテストの結果をまとめた冊子も作成しました。
こちらは協議会構成員のみなさん(市町村や観光協会、博物館など)にお配りしています。
(電子データはこちら)
そしてこちらは4月26日に大賞の撮影場所から撮った写真です。
32選選定スポットの四季の移り変わりを楽しむのもまた一興☆
ドライブが気持ち良い季節、32選を巡ってみて下さい(^▽^)♪
2018年05月08日* 乗鞍岳で春山バスが運行されています *
中部山岳国立公園 丸山由起子
乗鞍からこんにちは。
もう初夏のような暑さになっている地域も多いかと思いますが、乗鞍岳はまだ雪がいっぱいです。
乗鞍岳春山バスを利用して乗鞍岳に涼みに来ませんか?
4月26日乗鞍岳春山バスの現地調査に参加し、関係機関の方々と一緒に安全面や
自然保護の面に関して問題はないかという確認をしてまいりました。
例年より若干雪が少なめですが、雪はまだまだたっぷりありました。
調査の結果、運行に問題は無く、GW初日の4月28日により乗鞍岳春山バスの運行が開始されております。
雪見や雪山登山、春スキーなどを楽しみに、ぜひ乗鞍岳へお越し下さい!
(乗鞍岳春山バスの詳細につきましてはアルピコ交通HPや乗鞍観光協会HPにてご確認ください)
なお、春山バスで乗鞍岳へ上がった際にはいくつかご注意をお願いします。
■位ヶ原山荘~大雪渓間は除雪作業が行われています。
作業中の除雪車には近づかないよう、立ち入り禁止の指示を守って下さい。
■山の上はまだ雪山です。十分な装備をご準備ください。
■雪融けによりハイマツ等の植生が雪から出始めている場所があります。
植生保護のため植生には近づかないようにしてください。
■除雪などにより高い段差が生じていたり、崖になっているような場所があります。
コースを間違えないように誘導ロープが張られていますので危険な場所に入らないようにして下さい。
そして、乗鞍岳で雪を楽しんだ後は、春爛漫の乗鞍高原の散策をお楽しみくださいね!
みなさま、藤前干潟からこんにちは。
ご無沙汰しておりましたが、アクティブ・レンジャーの西部です。
4月に入ってからバタバタしており、なかなかAR日記を書けなかったのですが、
そんな中でも、巡視の際には写真をパチパチと撮影しておりましたので、藤前干潟の近況をお伝えしたいと思います!
名古屋自然保護官事務所からのお知らせもありますので、チェックしてくださいね!
<5月16日 オオヨシキリ:この場所がお気に入りなのか、何度もとまってアピールしていました>
<5月16日 アシハラガニ:まだ小さなアシハラガニを発見!>
4月から5月の藤前干潟は、春の渡り鳥飛来シーズンで干潟がにぎやかになるのと同時に、土の中でじっとしていた生きものたちも起き出してきて、いろんなところで生きものの息吹を感じる季節でもあります。
4月の中頃、新しく着任した山﨑ARに巡視をかねて藤前干潟鳥獣保護区を紹介して周っていたところ、動き始めたトビハゼにも遭遇。しばらく観察していると、リラックスしている雰囲気だったのに突然、気配を察したのか巣の中へダイブっ!
トビハゼのジャンプ力ってほんとにすごい!と感動しました。
<4月18日 トビハゼ:リラックスムード(左)、、、からの、ジャ~ンプっ(右)>
生きもの達を観察するのはとても楽しいですね。
時間を忘れて見入ってしまいます。
これからの季節は熱中症も心配になる季節ですから、もしも屋外で生きもの観察をされる方は、十分な準備をしてお出かけくださいね。
ちょっと暑いのは・・・と言う方は、ぜひ、藤前活動センター、稲永ビジターセンターへ!
両センターには、生きもの水槽の展示もありますし、センタースタッフの解説も聞けますよ。
藤前活動センターでは、ただいま、写真家の戸塚学氏による写真展も開催中です。
私の個人的なイチオシは、藤前活動センター外にある舟水槽!
観察会などで採取した生きものの一部をこちらに入れて、干潟観察会などに参加できない方にも知ってもらえるよう展示してあります。
<戸塚氏写真展会場> <外には気持ちの良い園地>
<私のイチオシ!舟水槽!>
●そのほか、藤前干潟からのお知らせ
1.環境省レンジャー写真展2018 中部の自然
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伊勢志摩国立公園、白山国立公園、国指定藤前干潟鳥獣保護区で 働く環境省職員「レンジャー」と「アクティブ・レンジャー」が、日々仕事の中で目にする美しい自然を写真で紹介します。
日 時:平成30年6月1日(金)-7月1日(日)
場 所:碧南海浜水族館・碧南市青少年海の科学館 1階スロープ(愛知県碧南市浜町2番地3)
入場料:無料
問合せ:環境省 名古屋自然保護官事務所(TEL:052-389-2877)
2.環境省レンジャー写真展2018 レンジャー来場日のお知らせ!
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レンジャー写真展開催期間中の1日だけですが、レンジャーが来場します!
この日には、藤前干潟の生きものちぎり絵ワークショップも実施しますよ。
日 時:平成30年6月24日(日)
1回目:11:00~12:00、2回目:13:30~14:30
場 所:碧南海浜水族館・碧南市青少年海の科学館(愛知県碧南市浜町2番地3)
対 象:一般(幼児~大人)
参加費:無料
3.藤前干潟ふれあい事業
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毎年、藤前干潟ふれあい事業実行委員会(事務局:名古屋市)が実施している藤前干潟ふれあい事業では、年間を通して、藤前干潟はもちろんのこと、干潟に関わる文化や歴史など、様々なテーマの学びがあります。
我々名古屋自然保護官事務所は、3回、講座を担当します!
ぜひ、今年も皆さま、ご参加ください。
藤前干潟ふれあい事業のHP:http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000088964.html
藤前干潟で、皆様にお会いできるのを楽しみにしています!