2018年5月28日
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2018年05月28日上高地のニホンザル
中部山岳国立公園 関根陽太
こんにちは。
上高地から眺める穂高連峰も、日々新緑が山裾を上がっています。
上高地を歩いていると、ニホンザルによく出会います。
もともとニホンザルは上高地に住んでいますが、人に慣れてしまい警戒心がほとんどありません。
とてもかわいいですが、このまま人慣れが進行すると
人を威嚇するようになったり、物を奪ったりするようになってしまいます。
先日は、上高地パークボランティアの皆さんと、普及啓発と追い払い活動を行いました。
少しでも人間に警戒心を持たせるように様々な方が活動をしています。
上高地でニホンザルを観察するときは距離をとって、決してエサは与えないでください。
2018年05月28日春の藤前干潟クリーン大作戦
国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子
5月は寒い日や、真夏日のような暑い日もあり気温差が激しい1ヶ月でした。
さて、そんな中、5月26日(土)には、曇りという清掃活動をするにはとても良い天候に恵まれ、
「18春の藤前干潟クリーン大作戦」が実施されました。1634名もの方々に参加していただき、
収集したゴミの量は1704袋にも及びました。
こちらは、マイクロプラスチック(小さなプラスチックのことです) になってしまう
ゴミです。発泡スチロール、プラスチックの破片、ペットボトルのふたなどです。
ゴミは小さくなればなるほど、生き物は餌と間違えて食べてしまいます。そして、
命を失うこともあるのです。
左側の写真は、クロベンケイガニです。周りにはプラスチックの破片、そして、カニの目の辺りには、
すでにゴミがくっついています。
右側の写真は、チゴガニです。近くにはペットボトルが捨てられていました。比べていただくと、
とても小さいカニであるかが、分かっていただけると思います。はさみを振り上げるのは繁殖期に見られる行動で、必死に小さな命を繋いでいる姿です。
1人1人がこの小さな命を守るために、取り組めることを考えて、今回のような清掃活動を通して
ゴミを捨てない、きちんと分別をするなど、1つでもいいので、自分に出来ることを始めていただけると
嬉しいです。
5月26日(土)、第1回湯の丸レンゲツツジ群落保護ボランティア活動に参加しました。
湯の丸高原では、かつては牛の放牧により他の植物が食べられることでレンゲツツジ群落が守られてきていたのですが、放牧が減ると他の植物が繁茂し、レンゲツツジが衰退してしまいました。
そこで現在は、地元ボランティアが中心となり、「人」の力でレンゲツツジ群落を守る活動を続けています。
25日の外来種駆除作業に引き続き、今回も晴天です。
まず初めに、主催者である「湯の丸レンゲツツジ保存会」の下谷会長の挨拶と作業内容の説明、そして参加者それぞれの自己紹介でスタート。
参加者は保存会メンバー、パークボランティア、スカイランニング協会(初参加)、そして嬬恋高校ボランティア部の生徒達です。
【若い力!】
下谷会長の指導の下、早速作業開始です。
今回は、レンゲツツジ周辺に生えてしまった雑木の伐採が主な作業です。
【作業の様子】
今年は例年より成長が早く、既につぼみの状態。
このままだと開花も早いかもしれません。
【レンゲツツジのつぼみ】
作業には、伐採した雑木を処理してチップにする秘密兵器「チョッパー嬬恋村2号機」が登場!
しかし、ここでハプニング。
なんと現場に移動中にキャタピラが外れて巻き込まれ、動かなくなってしまいました...。
急いで応援を呼び、関係者の必死の努力により、2時間ほどかけて何とか昼過ぎに復旧しました。
【復旧作業中のチョッパー】
復旧後のチョッパーは威力を発揮! またたく間に雑木を処理していきます。
【活躍するチョッパー】
【午後の作業の様子】
予定より早めの14:00頃に作業は終了しました。
湯の丸のレンゲツツジ群落は「一目60万株」とも言われ、これから6月~7月にかけて多くの人々の目を楽しませてくれることでしょう。
数十年後もこの美しい光景を見られるよう、高校生の生徒達次世代の皆さんにも湯の丸レンゲツツジ群落を守り続けていって欲しいものです。