ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園

148件の記事があります。

2019年06月07日岐阜県高山市でレンジャー写真展開催 ♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山自然保護官事務所の大石です。

6月8()から623()の間、岐阜県高山市荘川町にある「飛騨荘川温泉桜香の湯」で、レンジャー写真展が開催されます♪
  
(チラシ クリックすると大きな画像で見られます。)
※中部地方環境事務所のお知らせページもご参考ください↓↓↓

令和元年度環境省レンジャー写真展開催(6月分)のご案内

この写真展は、中部地方環境事務所管内にある藤前干潟国指定鳥獣保護区、白山国立公園、伊勢志摩国立公園で働くレンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した写真を展示するもので、各地域を巡りながら開催しています。
日頃から現場に出かけるレンジャーやアクティブ・レンジャーならではの視点で捉えたものやオススメの風景の写真などがみられるんです。

今日はそのレンジャー写真展の展示作業に行ってきました!

(展示作業中!)
高山市荘川支所地域振興課の方にもお手伝いをいただき、無事展示ができています♪


施設内には、温泉のほかに、休憩スペース、お土産販売スペース、お食事処があります。 写真展は無料で入ることのできる休憩スペースで開催していますので、お土産を買ったり、お食事のついでにお気軽にお立ち寄りください♪

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2019年06月06日白山 夏山シーズンに向けてただ今準備中!

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山麓は木々の緑が鮮やかです。
標高830mの市ノ瀬周辺では、エゾハルゼミが鳴く季節になっています。

さてさて、白山山頂付近はどうでしょうか...

(標高約2,300mの弥陀ヶ原からの白山 6月5日撮影)
山頂付近はまだ雪です。
甚之助避難小屋から先は断続的に雪があり、雪の急斜面をトラバースする箇所などもあります。夏道を安心して登れるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。

しかし、皆さんに快適に楽しく登っていただくための準備は着々と進んでいます。山小屋もすでにスタッフが入り、登山者を迎えるために様々な準備をしています。(夏季営業はまだ先ですが。)

もちろん私たちも準備中です。
石川県側の登山口の1つ別当出合では、パークボランティアの活動として、駐車場と園地の清掃を行いました。毎年恒例の活動になっていますが、今年も5月11日にきれいにしましたよ!では、パークボランティアの皆さんの活躍の成果をご覧あれ♪

毎年掃除をしても、翌年にはしっかり土砂が詰まっている側溝や集水升。

(今年も見事に溜まってました集水升。)
中に溜まっているのは、落ち葉、泥、石、石と呼ぶには大きな石...。

しかも水を含んでかなり重い!
鋤簾(じょれん)やスコップを使ってかき出します。

(ここは力自慢の猛者達が大活躍!!)

お陰様でとてもきれいになりました。

(清掃後の集水升)


側溝の流れを阻害していた駐車場の一番奥にある側溝の詰まりもこの通り!!!

(左:Before、右:After)

力自慢の皆さんが集水升と戦っている頃、
他の皆さんは広大な駐車場に散らばる落ち葉や枯れ枝をサササッと集めていきます。

(大量の落ち葉も手際よく集めていきます)
皆さん、毎年のことながら本当に手際がよく、あっという間にきれいになりました!

(駐車場清掃Before左、After右)

さらに今年は駐車場から別当出合休憩舎間の園路周辺のゴミ拾いにも力を入れました。その結果、これまで気付かなかったゴミがいろいろ発掘されました。
傘、年代物の空き缶等のほか、風か雪崩か...どこかの資材が飛ばされてきたのかトタン板など大物のゴミも落ち葉の下から回収されました。

この日、一番印象的だったのは、あるパークボランティアの方が、落ち葉に埋もれ、草むらに潜むゴミを次々に発見していた姿です。まるで鷹の目のようでした。私のゴミ探しは足下に気を取られすぎだと教えられた気がしました。すぐに鷹の目を手に入れるのは難しいかもしれませんが、もう少し視野を広くして歩くように修行します。

今年ももうじき夏山シーズンが始まります!
登山時にトタンのような巨大なものを落とすことはないかもしれませんが、皆様も白山の美化に引き続きご協力をお願いします♪

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2019年04月25日5月6日(月・祝)まで南砺市で開催中♪ 白山国立公園パークボランティア写真展

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
平成から令和へ時代が変わるゴールデンウィーク。ご予定はもうお決まりですか?

白山国立公園とその周辺では春の訪れや新緑を満喫できる季節になっています♪
ゴールデンウィークは白山国立公園とその周辺へお出かけしませんか?

富山県南砺市五箇山地域にある「くろば温泉」では、ただ今「白山国立公園パークボランティア写真展」を開催中です。
南砺市さんと共催、白山ユネスコエコパーク協議会さんの後援、上平観光開発株式会社さんの協力をいただいています♪

(4月23日の写真展準備。作業は南砺市職員の方とパークボランティアの方と一緒に行いました!)

***【白山国立公園パークボランティア写真展2019】***********
会 場: くろば温泉 ロビー
     富山県南砺市上平細島1098 Tel. 0763-67-3741
時 間: 10:00~21:00
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料: 無料(写真展観覧のみの場合は無料。入浴する場合は別途料金が必要)
主 催: 環境省 中部地方環境事務所 白山自然保護官事務所
共 催: 南砺市
後 援: 白山ユネスコエコパーク協議会
協 力:上平観光開発株式会社
※ 写真展やパークボランティアについてのお問合せは白山自然保護官事務所まで
   : Tel. 076-259-2902(平日9:00~17:00)
チラシはコチラ ▼
白山国立公園パークボランティア写真展2019_チラシ(くろば温泉).pdf

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白山国立公園で活躍するパークボランティアの活動紹介や、パークボランティアの方々が撮影した風景や動植物の写真を展示しています。白山や自然が大好きなボランティアの皆さんの目線で切り取られる写真からは白山の魅力が伝わってきます。お気に入りの写真を探してみてください。
白山ユネスコエコパークについての解説パネルも展示しています♪


また、会場のくろば温泉は、世界文化遺産「五箇山の合掌造り集落」の菅沼集落から車で約3分! 今は桜と新緑がとてもきれいです。

(菅沼集落の様子。4月23日撮影)

さらに、くろば温泉からは、白山国立公園の桂湖へ車で約45分(約13km)で行くことができます。

桂湖ビジターセンターは5月1日(水)に開館予定!
(※道路情報にご注意ください)
ここではカヌーなどのアクティビティを楽しめるほか、キャンプ場やコテージもあり、バーベキューもできます♪ 大自然の中で星空、野鳥や昆虫観察も楽しめますよ♪
詳細は桂湖ビジターセンターへお問合せください。
 Tel. 0763-67-3120(4月~11月)
 桂湖ビジターセンター
(「五箇山エリアの観光事業-上平観光開発株式会社-」のページです)

ぜひ白山国立公園とその周辺地域へ遊びにお越しください♪
お待ちしています♪♪

*** 道路情報 *****************************
桂湖へ向かう市道桂線は、4月25日現在、冬期通行止めです。
冬期通行止め解除は4月下旬の予定。
詳細は上平行政センターへ問い合わせください。
TEL0763-67-3211
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2019年04月24日白山国立公園にも春♪ 市ノ瀬ビジターセンター開館!

白山国立公園 大石佳織

こんにちは。
新年度が始まって、あっという間に4月も下旬となりましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

(新年度の白山。42日白峰地区から撮影)
白山はまだ雪山の様相ですが、平地では夏日のニュースも聞かれるようになりましたね。もう春は終わりというところも多くなってきましたが、皆さんは今年の春は満喫できましたか?白山国立公園では、これから春真っ盛りです!!

キブシやヤナギの花の黄色、新芽は萌黄色、若葉の輝く黄緑など、白山の山々はやさしい色であふれはじめていて、これから春を満喫できます♪

春の訪れを感じる市ノ瀬地区では、現在、市ノ瀬ビジターセンターと市ノ瀬休憩所の開館準備を進めています。

(市ノ瀬休憩所の開館準備の様子。423日撮影)
開館は 【 427() 】!
春を探しにぜひ市ノ瀬へ遊びにお越しください♪

(※4月24日現在、市ノ瀬へ向かう白山公園線は冬期通行止めのため、一般車両は通行できません。ご注意ください。)
(※白峰から市ノ瀬に向かう道路、白山公園線の最新の道路交通規制情報については、石川土木総合事務所のホームページをご確認ください。)

♪♪
市ノ瀬とその周辺の情報 ♪♪

■ 根倉谷園地のミズバショウ
白峰から市ノ瀬へ向かう途中にある根倉谷園地では、毎年ミズバショウが咲きますが、雪解けの早い今年は開花も早いようです。
4
18()の巡視の時点でかなり花が咲いていました。

418日のミズバショウの開花状況)

■ 別当出合
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22日には、別当出合園地の状況も確認しましたが、こちらはまだ雪が残っていました。

(別当出合園地の様子。422日撮影)
今日からの雨で、雪解けがさらに進むとは思いますが、白山はまだまだ春山(雪山)です。ここから先は、十分な積雪期登山の経験と装備が必要ですので、ご注意ください。

■ おまけ
この冬は雪がとても少なかったのですが、その
少なさをちょっと感じていただきたいので、2017年、2018年のAR日記で紹介した国道157号沿いの神社(堂埜森神社)の残雪状況を掲載します。

42日撮影)
42日の朝、雪が積もったので、一面銀世界ですが、2017年、2018年のAR日記の写真と見くらべると、周りの雪の厚みがないことがわかるかと思います。

2017年、2018年のAR日記はコチラ↓
2017
0421日 「白山から 初めまして」
2018年の記事はコチラ↓
2018年0406日「春うらら けれど白山はまだまだ純白♪」

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2019年03月28日白山ありがとう!

白山国立公園 管理者(白山自然保護官)

皆様、お久しぶりです。

白峰もだいぶ雪が溶けてきました。今年は本当に雪が降らず、雪だるま祭りが心配になるほどでした。

さて、僕は今年度をもってアクティブレンジャーをやめることになりました。

2年間という短い時間でしたが、本当に色々な体験が出来た2年間でした。

初めて白峰に来たときは4月にもかかわらず山肌には雪が多く残っていてビックリしたのを今でも思えています。

(2017年 白山自然保護官事務所。)

僕が初めて白山国立公園に訪れたのは、今から5年前に南竜山荘でアルバイトをしたときでした。

その時は国立公園のルールやマナーも分からなかったのですが、ただ景色がひたすら綺麗で雄大な自然に圧倒され、その時の感動が白山国立公園で働きたいと思ったきっかけでした。

そして、今白山を見ると見方が少し変わっていることに気がつきました。

施設維持管理の立ち会いに同行したり、外来植物除去活動などを経験すると、白山の景観の素晴らしさは沢山の人々の努力があって成り立っている場所なのだと実感できます。

(2018年10月25日 三方岩岳からの眺望)

また白山は地元の方々にも大変愛されていて、パークボランティアの方々も口をそろえて「白山はいい場所だ」と言います。白山は昔から雪解け水などで周辺の人々の生活を助けてきました。そういった人との関わりが深いからこそ信仰の対象として多くの人々に愛されてきたのだと思います。

(2018年6月2日 パークボランティア開山準備)

また、僕が住んでいる白峰の方々も優しい方ばかりで、本当に暖かく迎えていただいてとても嬉しかったです。白峰のお祭りにも沢山参加させていただきました。

右も左も分からない状況で様々な人に助けてもらいながら、無事に過ごすことが出来ました。

改めて、白山は本当に良いところです!

興味が沸いた方は是非遊びに来て下さい!

(2017年6月15日。白山初登頂。)

沢山の思い出をくれた白山、白山で出会った多くの人々、いままで僕の日記を見てくださった方々、本当にありがとうございました!

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2019年03月01日白山の写真、ラムサール条約湿地『片野鴨池』で見られます♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
ここ数日の春のような陽気で、やたらと気分が明るくなってきました!
この冬は雪が少なかったので、このまま冬が終わってしまうのは寂しい気持ちもありますが、青空の見える春らしい日は嬉しいものです。(日本海側の冬はどんよりとした曇り空と時雨が多いのです。)

さて、こんな春の訪れが感じられる今、加賀市鴨池観察館で「白山国立公園パークボランティア写真展」を開催中です♪
白山国立公園で活躍するパークボランティアが撮影した白山の自然や動植物、パークボランティア活動の様子を展示しています。

(写真展会場の様子)
前回の会場、福井県自然保護センターで開催したときとは展示写真を一部入れ替えています。

(加賀市鴨池観察館 ※入館料が必要です)
会場である加賀市鴨池観察館は、その名の通り石川県加賀市にある片野鴨池の畔に建つ施設です。
片野鴨池は広さ10ha程度の小さな池ですが、ガンやカモ類の西日本最大級の越冬地になっていて、国指定鳥獣保護区に指定されています。


(片野鴨池)
さらに!
この片野鴨池はラムサール条約湿地にも指定されているんです。
ラムサール条約湿地については、アクティブ・レンジャー日記では藤前干潟になじみ深い方が多いかもしれませんね。
 ※ラムサール条約について、詳しくは下記サイトをご参考ください。
  ラムサール条約と条約湿地

観察館には双眼鏡やフィールドスコープが完備され、観察できる鳥の写真も掲示されているので、手ぶらで行っても楽しめます。

(観察の様子)
また、レンジャーが常駐して鳥についてのアレコレを解説してくれるのですが、このお話がとってもおもしろいんです!豊富な知識と毎日片野鴨池で鳥を見ている鴨池のレンジャーにしかできない様々な話は必聴です♪
「あの鳥は何?」「トモエガモを見たいんだけど、今どのへんにいるの?」「何を食べているの?」「夏の間はどこにいるの?」などなど、いろんな質問にも答えてもらえます。(これらは全て私が聞いてみたものです。)

ちなみに、午後は逆光になって鳥が見にくいので、午前中がオススメです。
特に晴れの日の午前中は、鳥の羽の色がとても美しく見えますよ♪

(マガモ。これは雨の日に撮影。晴れの日は輝いています!)
春が近づき、冬鳥はだんだんと旅立ち始めていますので、皆さま、お早めに写真展と鴨池観察館へお出かけください♪

*** 白山国立公園パークボランティア写真展2019 ***********
【加賀市鴨池観察館会場】
期 間: 2月20日(水)~3月10日(日)
会 場: 加賀市鴨池観察館1階
     〒922-0564 石川県加賀市片野町子2-1 Tel. 0761-72-2200
     加賀市鴨池観察館ホームページはコチラ
時 間: 午前9時~午後5時 ※ 入館は午後4時30分まで
休館日: 年中無休
観覧料: 無料 ※ 別途入館料310円が必要(高校生以下無料)
主 催: 環境省 中部地方環境事務所 白山自然保護官事務所
     お問合せ: 076-259-2902

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2019年02月15日雪だるま♪ 白山自然保護官事務所は今年も真剣につくりました!

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
観測史上最強の寒波が到来しましたが、事務所周辺では雪がとても少ない冬になっています。

(白山の雪も少ない・・・白山国立公園センター付近から2月5日撮影)

こんな中、事務所のある石川県白山市白峰地区では、今年も「雪だるま祭」が開催されました。お祭の賑わいに少しでも役に立てれば・・・と、白山自然保護官事務所は林野庁の白峰森林事務所と手取川治山事業所と今年も共同で雪だるまをつくりました!昨年の様子はコチラ

昨年は雪だるまを設置するスペース(白峰森林事務所の駐車場)の雪をふんだんに使えたのですが、今年は設置場所に雪がなく、作業は周辺の雪を集めることからスタート。

雪を運んで、雪の山を作って、コンパネで囲んで踏み固める。

(遊んでいるわけではありません。真剣に踏み固めています。)

雪の山が大きくなったら、四方を完全にコンパネで囲んで、雪を投げ入れ、踏み固める。この作業をひたすら続けます。

(パワーとコントロール力を求められる雪の投げ入れ作業)

コンパネの枠内すり切れいっぱいまで雪を詰め込んだら、雪だるまの"素"の完成です。1日目の作業はここまで。ここから一晩寝かせます。

しかし、その夜は何と雨予報!
せっかく集めた雪が溶けてしまっては元も子もないので、ブルーシートで覆います。

(ブルーシートに覆われた雪だるまの"素")

翌日、無事だった雪だるまの素を削って、造形していきます。

(造形開始!!)
次第に芸術家になったような気分になってきます。

そして、祭当日の朝、最後の仕上げ。
目などを入れて・・・完成です!

(口とお腹に灯がともされた我らが雪だるまたち)

夜は地区内にたくさんつくられた雪だるまにろうそくの灯りがともり、幻想的な雰囲気になります。


お祭会場には出店もたくさんあって、周辺で捕れたジビエを使った料理や、イワナ料理、名物の堅豆腐(かたどうふ)やとち餅を使った料理などが販売されていました!どれもとても美味しそうで、実際食べると美味しくて・・・食べ過ぎました。それでも気になるものを全て食べ尽くせなかったので、続きは来年です!

2月上旬に開催される雪だるま祭に、来シーズンは皆さんも是非お越しください♪



***【お知らせ】*************************

白山国立公園パークボランティア写真展2019
2月17日(日)まで福井県自然保護センターで開催中♪
2月20日(水)からは石川県の加賀市鴨池観察館で写真を少し入れ替えて開催します!

【福井県自然保護センター会場】
期 間: 1月26日(土)~2月17日(日)
会 場: 福井県自然保護センター本館1階 レクチャーホール
     〒912-0131 福井県大野市南六呂師169-11-2 Tel. 0779-67-1655
     福井県自然保護センターのホームページはコチラ
時 間: 午前9時~午後5時
休館日: 月曜日(祝日を除く)
     祝日の翌日(土・日・祝日を除く)
入館料: 無料

【加賀市鴨池観察館会場】
期 間: 2月20日(水)~3月10日(日)
会 場: 加賀市鴨池観察館1階
     〒922-0564 石川県加賀市片野町子2-1 Tel. 0761-72-2200
     加賀市鴨池観察館のホームページはコチラ
時 間: 午前9時~午後5時 ※ 入館は午後4時30分まで
休館日: 年中無休
観覧料: 無料 ※ 別途入館料310円が必要(高校生以下無料)

(チラシ。クリックすると大きな画像が表示されます)

いずれも主催は「環境省 中部地方環境事務所 白山自然保護官事務所」
お問合せは 076-259-2902

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2019年01月28日白山国立公園パークボランティア写真展2019!福井県自然保護センターで開催中♪2月17日まで♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
今年も白山国立公園パークボランティア写真展を開催することになりました♪
そこで、今日は写真展開催のお知らせをします。

(写真展会場に来店(!?)されたお客様)
今回の写真展会場には、このようなかわいらしいお客様が来店するレストランが併設されています。
が、詳細は後ほど!

まずは、写真展について♪
ただいま福井県自然保護センターで「白山国立公園パークボランティア写真展2019」を2月17日(日)まで開催中です!


(チラシ)
白山国立公園ではパークボランティアという環境省のボランティアが活動しています。
この写真展ではパークボランティアの皆さんが切り取った、活動の様子や風景、動植物のワンシーンを紹介しています。

(写真展会場の様子)

どの写真も力作で、「こんな景色を見てみたい」「こんな風に自然の姿を写真に収められたら・・・」と展示作業をしながら見とれていました。皆さんにもぜひ見ていただきたいです。

白山国立公園のパークボランティア活動を紹介する展示もしていますので、ボランティア活動に興味のある方もぜひご覧ください。

さて、今回、写真展会場となった福井県自然保護センターでは『冬季限定』で快適に野鳥観察ができる『冬の野鳥レストラン』がオープンしています♪

野鳥を近くでじっくりと観察する機会って、なかなかありませんよね。

この「冬の野鳥レストラン」では、あたたかい室内からエサ台に集まる野鳥の観察ができるんです。

私も展示作業後、レストランへ行ってみました。

(冬の野鳥レストラン会場)

写真の赤丸印の場所にはヤマガラが写っているのですが、本当に目と鼻の先で観察ができました。
短い時間でしたが、ヤマガラが窓ガラス越しに目の前を飛び交い、エナガが10羽ほどの群れで現れ、コガラやコゲラが忙しく行き来する様子を観察することができましたよ!

職員の方によると、珍しい野鳥やテン、キツネといった動物もやってくることがあるそうです。また、雪が多いほど多くの鳥がやってくるということでした。

なお、1月~2月の日曜祝日の10:0015:00には、専門家や職員によるガイドも実施されています♪
野外には撮影小屋も設置されていて、より近くで迫力ある野鳥の写真を撮影したい方はこちらを利用することもできます。

寒い冬も白山周辺エリアには大自然を満喫できる場所がたくさんあります♪

皆さま、遊びに来てくださいね♪

*** 白山国立公園パークボランティア写真展2019 ***********

会 場: 福井県自然保護センター本館1階 レクチャーホール

     〒912-0131 福井県大野市南六呂師169-11-2 Tel. 0779-67-1655
     福井県自然保護センターのホームページはコチラ

時 間: 午前9時~午後5時

休館日: 月曜日(祝日を除く)

     祝日の翌日(土・日・祝日を除く)

入館料: 無料

主 催: 環境省 中部地方環境事務所 白山自然保護官事務所

     お問合せ: 076-259-2902

♪♪ 次回、会場決定 ♪♪

220日()310()は石川県加賀市にある加賀市鴨池観察館で開催します!

展示写真が一部入れ替わります。こちらもぜひお越しください♪

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2018年12月27日冬のおすすめスポット「ブナオ山観察舎」♪ 白山国立公園プチ写真展も開催!

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

年末年始にかけて、全国的に寒波に見舞われるという予報ですが、白山自然保護官事務所のある石川県白山市白峰はここのところほとんど雪がありません。

12月第2週に雪が降り、今年初の朝日にキラキラ輝く雪景色にテンションが上がったのは夢だったのか・・・気温が上がり、雪は溶けてしまいました。

(事務所前を流れる手取川の様子。左:12月10日、右:12月25日撮影)

豪雪によって育まれる白山の豊かな生態系を思うと、雪が降らないのは切実な問題です。 地域のスキー場にとっても雪は降ってもらわないと困るもの・・・
この寒波で山に雪がしっかり積もるようにと願っています。雪道運転は怖くてたまらないので、複雑な心境ですが・・・雪よ来い!

■ 冬のおすすめスポット『ブナオ山観察舎』
さて、豪雪がもたらす水によって豊かな自然が育まれる白山には、さまざまな動物が生息しています。特にツキノワグマやニホンカモシカなどの大型獣の生息密度が高く、重要な生息地となっているため、白山は国指定鳥獣保護区にもなっています。そして、白山には動物たちの" 野生の姿 "を観察できる施設があるんです!!

その名は「ブナオ山観察舎」。
白山の冬のおすすめスポットの1つです。

(ブナオ山観察舎。12月27日撮影)


ブナオ山観察舎は、石川県白山市の一里野スキー場の少し奥、白山白川郷ホワイトロード(冬期閉鎖中)のゲート直前にあります。山毛欅尾山(ぶなおやま、標高1,365m)南斜面の対岸に立地している施設で、11月中旬頃~5月上旬という冬の間だけ開館しています。
※年末年始(12月29日~1月3日)は休館。

■ おすすめの理由
世界有数の豪雪地帯である白山では、積雪期、植物はほとんどが雪の下に埋もれてしまうので、動物たちは食料探しに苦労しています。
しかし、雪崩が多発する日当たりのよい急斜面では植物が顔を出しやすくなります。


(山毛欅尾山の急斜面。手前の黒い物体は双眼鏡。2018年1月撮影)

このため、カモシカ、ニホンザル、イノシシといった動物たちは雪崩や滑落の危険を冒して、食料を求めて急斜面に集まってきます。ブナオ山観察舎は、このような動物たちが集まる急斜面を観察できるように建てられているんです!

(急斜面を歩くイノシシ!2018年1月撮影)

私はまだ遭遇したことはありませんが、時には、この斜面で命を落としてしまう動物もいるそうです。しかし、死んでしまった動物は、クマタカのような猛禽類やホンドギツネ、ホンドテンといった肉食動物にとって貴重な食料になっていく...こんな野生のドラマが繰り広げられることもあるそうです。

春先には冬眠明けのツキノワグマも頻繁に観察できるので、動物好きにはたまりません♪さらに、運が良ければクマタカやイヌワシなど、絶滅危惧種になっている猛禽類に出会えることも!


■ 動物観察初心者でも見つけられる?
動物観察なんかしたことない...という人でも大丈夫!
常駐するスタッフが動物の居場所を常に観察していて、動物のいる場所を上手に教えてくれます。また、常連のお客さんから動物たちのおもしろいエピソードを聞かせてもらえることもあります♪


(建物のすぐそばでカモシカに出会うことも!12月22日撮影)

■ 服装は?
室内とはいえ、氷点下の世界に建つ建物です。冷え込むので、十分暖かい服装でお出かけください。
また、現地への道路は積雪や凍結があるので、スタッドレスタイヤやチェーンなどが必須です。なお、道路から観察舎までは雪の上を歩くことになるので、長靴やスノーブーツがおススメです!!


(ブナオ山観察舎入り口。左:2018年12月27日、右:2018年1月7日)
今日(左の写真)はほとんど雪がありませんでしたが、約1年前は右の写真のような状態だったので、年末の寒波できっと・・・。

■ イベント&写真展も開催!
年明けには「冬のブナオ 冬休みdays」というイベントが開催されます!そして、この期間中、「白山国立公園プチ写真展」も同時開催します♪

♪ 冬のブナオ 冬休みdays ♪
 期間:2019年1月4日(金)~10日(木)
 主催:石川県白山自然保護センター
 問合せ:076-256-7250(ブナオ山観察舎)

イベント期間中、来館者はブナオ山観察舎オリジナルガチャガチャができるそうです。中身はブナオ山観察舎で撮影された動物たちのオリジナル缶バッチ♪♪
数量限定だそうですよ!私も欲しい!!

♪ 白山国立公園プチ写真展 ♪
 期間:2019年1月4日(金)~1月中旬
 主催:中部地方環境事務所白山自然保護官事務所
 問合せ:076-259-2902(白山自然保護官事務所)

(写真展は階段壁面でプチっとやっています♪)

新年は楽しいブナオ山観察舎にぜひお越しください♪

*****ブナオ山観察舎情報**********************
「ブナオ山観察舎」、「冬のブナオ 冬休みdays」について詳細は下記をご覧ください。

石川県白山自然保護センター

イベント情報 楽しもう!白山麓days
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2018年11月28日白山国立公園の冬支度

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。


ニュースなどで「この冬は暖冬」というのを耳にし、安心しきって過ごしていたら、「暖冬のときはどか雪が降る」と地元の方に釘を刺された白山自然保護官事務所の大石です。人生初の豪雪を体験した昨シーズンに続き、この冬はどんな経験ができるのか、どきどきしながらも楽しみです。

ところで、白山は今、どんな姿かというと・・・・

(勝山市から見た白山 11月27日撮影)

ご覧の通りすっかり雪化粧をしています。

石川県の市ノ瀬や別当出合、岐阜県の大白川など登山口周辺の道路は、すでに冬期通行止めとなっていますので、白山方面へお出かけの際は、道路状況の確認をお忘れなく!


さて、別当出合への冬期通行止めが始まるずっと前、10月20日(土)の話です。

パークボランティアの皆さんと別当出合周辺で、毎年恒例となっている看板等の冬支度を実施してきました!

この日は別当出合の紅葉がピークであろうということでしたが、雨こそ降っていないもののガスで眺望は効きませんでした。そんなお天気でも、大勢の方が集まり、わいわい楽しく作業しました!

まずは、看板の表面を拭いて今シーズンの汚れを落とします。

(拭き掃除!)

そして、看板の表面が雪で傷つかないようにブルーシートで覆っていきます。


(大きなブルーシートで看板をすっぽり覆います)
しかし、白山国立公園パークボランティアの皆さんはブルーシートを被せるだけであっても、ひと味違います。
周辺の地形や毎年の経験から、
「ここは風が吹き抜ける場所だから特にしっかり止めておいた方がいい」
「雪に埋もれてしまうまでは風の影響を受けやすいからもう一箇所固定しておこう」
など、互いに意見を出し合って確実に看板を固定していきます。

普段から白山の自然を見ている皆さんだからこそできる工夫があって、見ほれてしまいます。

さらに、砂防新道の登り専用路と下り専用路の分岐では、一方通行を案内する看板の取り外しを行いました。こちらの看板は冬の間、事務所で保管するため、担いで下っていただきました。

(男性陣が担いできた看板を、女性陣も試しに担いでみますが・・・)
男性陣が担いできた看板を、別当出合(平地)で女性陣も試しに担いでみますが・・・重いし長い。登山道でこれは運びづらい!!ということで、担いでくださった男性陣に改めて感謝です。

テキパキと手際よく作業されるパークボランティアの皆さんが大勢集まったため、今回の作業もあっという間に終わってしまいました。パークボランティアの皆さん、いつもご協力ありがとうございます!

撤去した看板たちは事務所で保管され、来春の雪解けまで、しばし休憩です。
これから白山は冬山へ。純白の雪に厚く覆われる日ももう間近です。

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