白山国立公園
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2015年08月14日*薪割り体験イベントを開催しました!*
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子
7/12(日)白山しらみね薪の会さんとの共催で自然観察会「薪割り体験!~わって、さわって、味わって~」を開催しました。大人から子どもまで19名にご参加いただき、白山国立公園内の自然と薪割りを満喫しました!
☆プログラム① 炭焼窯跡ツアー
自然観察会が始まり、まずは薪割り体験をしましょう!という予定でしたが、薪割り機が動かないというトラブルが発生し、急遽炭焼窯跡ツアーを先に行うことになりました。
炭焼窯跡へ向かいながら周辺の植物や動物の痕跡などを観察します。
マタタビとカモシカの糞
炭焼窯跡に到着しました。白山公立公園内市ノ瀬地区では昔は炭焼がさかんに行われていたそうで、炭焼き窯跡が所々に見られます。白山しらみね薪の会の風さんが炭焼き窯の歴史や炭の作り方について解説しました。
☆プログラム② 薪割り体験
観察会終了後、薪割り体験を行いました。薪割り機の操作はとても簡単でレバーを引くだけです。力はまったくいりません。薪がパキン!ときれいに割れました。
☆プログラム③ 薪を燃やしてみよう!
割ってすぐの薪は水分を含んでいるので、燃やすのに適していません。そこで充分乾燥させた杉の木を用意してもらい、実際に燃やしてみました。お湯をわかして飲み物をいただきます。薪、そして火のありがたみを感じました。
今回の観察会は薪の利活用への関心と、自然と人との関わり合いについて知ってもらうことを目的に開催しました。1度人が手を入れた人工林や二次林は、手入れをしていかないと細い木々ばかりが増え暗くなり、動物も植物もいなくなり荒廃します。そうした手入れ不足林を整備し、薪として利用することで、森も元気になり、人間も助かります。また、国立公園=優れた自然はもちろんですが、白山国立公園内には人々の生活の跡がたくさん残っています。自然と共生する独自生活様式や白山の風土が形成した歴史や文化も白山国立公園の魅力なのです。
参加していただいた皆さま、協力していただいた白山しらみね薪の会のみなさま、どうもありがとうございました。
2015年06月26日*薪割り体験イベントのお知らせ*
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子
7/12(日)に自然観察会「薪割り体験!~わって、さわって、味わって~」を開催します。白山市白峰で活動するしらみね薪の会との共催で、薪割り機を使った薪割り体験のほか、白山国立公園内を散策など里山と人との関わり合いについて理解を深めるためのプログラムを用意しています。薪の利用と自然との関わり方について一緒に考えてみませんか?割った薪はお持ち帰りできますよ!
★薪割り体験!~わって、さわって、味わって~★
【日時】平成27年7月12日(日)9:00~13:00(8:50受付開始)
※雨天中止
【集合・解散場所】市ノ瀬ビジターセンター
石川県白山市白峰ノ35-1(白山市市ノ瀬)
【内容】
・プログラム①薪割り体験
薪作りと環境保全について解説した後、実際に薪割り機を使用して薪割り体験をします。
・プログラム②炭焼窯跡ツアー
炭焼窯の歴史と周辺の自然について解説をしながら岩屋俣谷園地を散策します。
・プログラム③薪を燃やしてみよう!
実際に薪で火をつけて、自然の恵みを感じます。
【定員】20名 対象:小学校高学年~一般(ただし、小学生は保護者同伴)
【参加費】200円(傷害保険代、原木代)
申し込み方法:電話又はFAXか郵送で申込書を送付してください。
申し込み締切:平成27年7月7日(火)17時まで 必着
下記までお気軽にお問い合わせください。
白山自然保護官事務所(白山市白峰ホ25-1(8:30~17:15))
電話番号:076-259-2902 FAX: 076-259-2085
皆さんのご参加お待ちしております!
2015年05月26日白山国立公園パークボランティアを募集します!
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子
白山国立公園パークボランティア(以下、白山PV)として白山国立公園内で一緒に活動してくださる仲間を追加募集することになりました。
白山PVの主な活動は、
①登山道の巡視・清掃
②国立公園内の施設や登山道の簡単な維持管理作業
③自然環境等の調査活動
④環境省の実施する自然観察会等の支援 などなど・・・
【巡視風景】白山国立公園の福井県エリアにある赤兎山で巡視・清掃とオオバコの分布調査をしました。
【研修会の様子】白峰地区で白山麓の暮らしについて学びました。
【軽微な維持管理作業】閉山前に老朽化した看板の撤去作業を行いました。
このような感じで活動をしています。
そのほか四半期に1度の定例会で活動について話し合ったり情報交換をしたり、PVの希望のテーマで研修会を開催し、知識習得の場も設けています。
過去の日記でもPV活動について紹介していますので、ご覧くださいね。
希望の方は申込用紙に必要事項を記入のうえメール、FAX、または郵送で白山自然保護官事務所宛にお送りください。今回は定員が10名なので、応募者多数の場合、ご希望に添えないこともありますので、ご了承ください。
また、PV登録にはPV養成研修会への参加が必須です。6/6(土)10:00~14:30に白山国立公園センター及び白山市白峰の市ノ瀬地区で行いますので希望者の方は日程の確保をお願いします。
締め切りは6月3日(水)17:00までです。
詳しくはこちらのお知らせをお読みください。
http://chubu.env.go.jp/to_2015/post_19.html
白山PVは設立から今年度で7年目と他地域に比べたらまだまだ若い団体で改善点はたくさんあります。これからの活動体制の強化と活動の充実化に向けて、PVの皆さんの協力が必要です!白山国立公園が大好きで、公園内の活動に携わりたい方、また積極的にPVの運営に関わり活動の中心となってくださる方をお待ちしています。
募集要項について不明な点などございましたら下記までお気軽にお問い合わせください。
連絡先:白山自然保護官事務所
TEL:076-259-2902 FAX:076-259-2085
2015年04月03日*白山での1年を振り返って*
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子
白山自然保護官事務所に来てから1年がたちました。書ききれないくらいの様々な出来事がありましたが、印象に残っていることを1つご紹介します。
だいぶ前のことになりますが、2月14日、石川県白峰地区にある緑の村周辺にて観察会を行いました。白山市生涯学習課企画の感性のびのび!ジオ・サタデーという土曜授業の枠組みの中で、白山市ジオパーク推進室と協力し、冬の森散策や雪遊びをするという内容でした。実は私にとってはこれが初めての自然観察会!何からしていけば良いのかわからず、かなり頭を悩ませました。白山市の職員さんやPV、松木Rに助けてもらい、あれも出来てない、これも終わってない!とぎりぎりまで奮闘しながらなんとか開催にこぎつけたのです・・・。
当日は白山市の小学4年生から6年生までの児童19人が集まり、心配していた天候も何とか落ち着き、観察会が始まりました。散策路へ移動し、スノーシューを履いて森へ出かけ、動物の足跡や冬にしか見られない木の芽や実を観察します。
【立派な雪壁!スノーシューを履くのに苦戦していました。】
【これはトチの実でベタベタするげん。触ってみて~】
【雪の層を観察するといろいろなことがわかります】
スノーシューがすぐに脱げてしまい、歩き疲れた様子でしたが、冬芽の観察に足跡探し、時には雪の上ではしゃいだり、冬の森は楽しかったようです。
そして、午後からは雪遊びをしました。とにかく子どもたちは元気で、思い思いに遊びます。なぜか雪合戦の標的にされ、ちょっと本気をだしてしまいました。
【ビーコンを使って宝探し。掘り当てるのに苦労しましたが、美味しいお菓子が見つかりました。】
【雪の中で飲むホットドリンクは格別のおいしさ】
観察会をして、一番嬉しかったのは、子どもたちの楽しかったという声でした。同じ白山市でも平野部に住む子たちは、自然とふれあう機会があまり無いようで、とにかく何にでも興味をもつ姿は見ていて微笑ましかったです。今回の豪雪地帯、国立公園内での観察会はきっと驚きと感動にあふれていたのでしょう。少し足をのばせばこんな大自然が広がっているのにもったいない!もっともっと自然に興味をもってもらえるよう活動ができればと思います。
今年度も白山にいますので、よろしくお願いします♪
2015年02月27日*白山サミットのお知らせ*
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子
毎年恒例となっている白山サミットが今年も開催されます。
今回のテーマは「白山の登山道(維持管理)~これまでとこれからを考える~」ということで、富山県南砺市と福井県大野市で2回行います。
★ 白山サミット 第1回 ★
【日時】平成27年3月1日(日)13:00~16:00
【場所】富山県南砺市上平細島879
上平行政センター 2階第1会議室
★ 白山サミット 第2回 ★
【日時】平成27年3月8日(日)13:00~16:00
【場所】福井県大野市有明町11-10
大野市文化会館 鳳凰の間
いずれも参加費無料、申し込み不要です。白山が好きな方なら誰でも歓迎です!興味のある方はぜひご参加ください。
何気なく利用している登山道は、登山者の安全のために地元団体や行政などにより整備・管理されています。普段あまり気にすることのない登山道管理について、一緒に考えてみませんか?
2015年02月19日*雪だるままつり*
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子
白山自然保護官事務所は石川県白山市の白峰地区という白山の麓の集落にあります。白山への石川側の玄関口であるこの白峰地区、日本でも有数の豪雪地帯で、石川県内の他の地域と比べても雪の量は桁違いです。屋根雪下ろしも除雪も大変な労力を要しますが、人々はこの雪とうまくつきあいながら独特な文化と生活様式を生み出して暮らしてきました。ノスタルジックな魅力にあふれた地域です。
毎年1月下旬からから2月上旬に開催される「雪だるままつり」は、大量に降る雪を何とか楽しむことができないか、という地元住民の声により誕生しました。雪深い山奥の集落が、この日は特に人々で賑わっています。
【雪だるまたち】
各民家の前に雪だるまが立ち並びます。それぞれ個性があって可愛いですね。夜にはろうそくが点灯され、いつもと違った幻想的な雰囲気です。また、住民がお店を出し、食べ歩きも楽しむことがきます。
今回私は環白山保護利用管理協会の出店のお手伝いとしておまつりに参加してきました。この日はとても人が多く、お店も大盛況でした。地域の人も観光客も、一緒になって楽しんでいたのが印象的でした。
【お店の様子】
白山事務所の前にも雪だるまができました!なかなか可愛いと思いませんか?事務所前は人通りが少ないので、あまり見てもらえないのが残念ではありますが。
【ねこ】
白山国立公園に多くの人が訪れるように・・・。
2015年01月23日*写真展開催中です*
白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子
冬の白山国立公園は雪で閉ざされてしまい、中で活動することはできません。ボランティアさんも冬期はなかなか活動が行えないということで、写真展を企画しました。
★ 白山国立公園パークボランティア写真展 ★
【会場】石川県庁19階展望ロビー
【日時】平成27年1月16日(金)~1月30日(金)
10:00~19:00 期間中無休
【設営の様子】
ボランティア活動の様子、生きもの、白山国立公園やその周辺の風景などを写真を通して紹介しています。白山が好きなのは全員一緒ですが、それぞれ目の付け所が違うので、そんな見方もあるのかと感心しました。キャプションも個性豊かで、豆知識が得られたり思わず笑ってしまったり・・・。30枚とそんなに多くはありませんが、ヴァリエーション豊かでなかなか面白い展示になりました。近くへお越しの際はぜひ立ち寄ってください♪
【会場の様子】
☆おまけ☆
自然観察会の場所を確認していたら公園の境界付近にヒツジがいました。
【こんなところにヒツジが!】
観察会では定番のネタですが、何度見ても可愛い!これはオニグルミの葉痕で、葉が落ちた冬にだけ会うことができます。間抜けな顔、とぼけた顔、いろいろあるので探してみてください。今年は未年なので、見つけたら何だかいつもより縁起が良い気がしますね。では、今年もよろしくお願いいたします。
自然公園クリーンデーってご存じですか?実は私も全く知りませんでしたが、毎年8月の第1日曜日に実施している全国一斉の自然公園美化清掃活動のことなんです。なんと昭和58年から実施しているそうです。
今年は白山国立公園でもこの自然公園クリーンデーの存在を知ってもらい、利用者へ美化思想を普及させるべく、パークボランティアさんの協力を得て清掃活動を実施しました。
まずは啓発活動として利用者へのゴミ持ち帰りの呼びかけと、ゴミ袋の配布を行いました。
【活動の様子】 【歩きながらも宣伝】
登山者がバスを降りるタイミングを狙い、話しかけます。
「自然公園クリーンデーです。ごみの持ち帰りにご協力お願いします。」
ゴミ袋は需要があり、約100枚用意したものが全て無くなりました。
また、同時進行で砂防新道、観光新道、別当出合園地の3箇所で清掃活動を行いました。別当出合園地を清掃して歩いていると、ちらほらとごみがありました。拾って、またしばらくして同じ所を通るとまたごみが・・というふうに、人が歩いた後には何かしら落ちていたのは残念でした。
白山はゴミが無いと言われます。それはごみの持ち帰りが徹底されているということと、地元の方や関係者の方、白山が大好きな方が清掃しているからなのだと改めて知っていただきたいと思います。
ちなみに、今回の清掃で回収したごみは5.4㎏でした。だいたいどういったゴミが多いのかは経験上分かっていましたが、これを機に集計しようということで、後日回収したゴミを全部ひっくり返して数を数えました。
その結果、1番多いのは容器包装プラスチック(287個)でした。その中でも特に多いのは飴の包装(223個)でした。その他、薬の包装(6個)やプラスチックのキャップ(5個)などがあり、おもしろいことにソーセージのフィルムの開封部分(12個)も多かったです。これは落としやすいのがよくわかりますね・・・。
【ソーセージのフィルム】 【飴などの包装】
その他布類はタオル(13枚)、手袋(9個)、パーカーの落とし物もありました。輪ゴム(28個)もあり、きっとお弁当についていたものでしょう。
こうして改めてごみを見てみると、故意に捨てられたものはほとんど無いようで、強いて言えばタバコ(32個)くらいでした。梅干しの種(4個)もありました。
飴などの包装ゴミはポケットに入れて何かの拍子に落ちたのでしょうし、手袋やタオルは休憩の時に置いてそのまま忘れてしまったのでしょう。その他、髪ゴムや登山靴の底、ティッシュ、お守り・・・ごみとなってしまった過程が目に浮かびます。
休憩から出発する時は自分の周囲を確認するなどして、ゴミを落としてしまわないよう気をつけようと私自身も強く思いました。ほんの少しの手間でだいぶきれいになるはずです。きれいな白山を守っていきましょう!