ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園

98件の記事があります。

2018年07月27日美濃禅定道登山情報

白山国立公園 白山 鈴木 政裕

皆様

白峰でも暑い日が続いています。

先日の722()に第27回石徹白白山道清掃登山を行いました。

この清掃登山は、石徹白地区及び石徹白公民館が主催となり、美濃禅定道の清掃及び外来植物の一斉除去しようというものです。石徹白では古くから地域の行事の1つとして美濃禅定道の維持管理をしてきました。美濃禅定道には泰澄大師にまつわる伝承が今も数多く残っており、その作業を通して白山にまつわる伝承や地域の歴史などを語り継いできた背景があります。

今回の日記ではそんな伝説が残る登山道の見所と外来植物除去活動についてお伝えします。

美濃禅定道は泰澄が修行のために登った道ですが、修行に行く泰澄を心配のあまり後から追いかけた泰澄の母親にまつわる伝説も残っています。

登山口から石段をしばらく登っていくと最初の見所である【石徹白大杉】が見えてきます。

この木は国の特別天然記念物に指定されていて、泰澄が白山を開山した際、使用していた杖がこの大杉になったという伝説があります。樹高24m、幹囲目通り14m、樹齢は1,800余年と推定されています。

また、写真はありませんが、【おたけり坂】は泰澄大師の母親にまつわる伝説が残っています。

昔の白山は女性禁制であり、どんな理由があろうと女性が山を登ることは許されないことでした。山に登った泰澄の母がこの坂で神からの叱りを受けたと伝わっています。

そして【雨宿りの岩屋】は岩は突然の悪天候に見舞われた泰澄の母親が雨宿りをしたという伝説が残る場所です。

そこからしばらく歩くと【神鳩避難小屋】に到着です。

今回は神鳩避難小屋から2班に分かれての作業となりました。

神鳩避難小屋から少し登り、銚子ヶ峰のあたりでの作業班、神鳩避難小屋周辺での除去作業班です。

僕は銚子ヶ峰までいきました。

除去の対象となった外来植物はオオバコ、シロツメクサ、エゾノギシギシ、スズメノカタビラです。

白山の外来植物についてはこちらの記事白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その1

をご覧ください。

今回使用した道具について説明します。

 

この先が二股で柄の青い道具は根切りと呼ばれています。

主にオオバコの除去に使います。

先端をオオバコの根の付け根に差し込んで成長点と呼ばれる部位を切断し、根からの再生を防ぎます。成長点から上の部分を切断しても直ぐに再生してしまうのでこのような方法を取っています。

「根の再生を防ぎたいなら、根っこごと引き抜いた方が確実なのでは?」と思う方もいるかと思いますが、根切りにはそれ以外にも役割があります。

もしオオバコを根ごと引き抜いてしまった場合、周辺にオオバコと一緒に掘り起こされた土壌が散乱してしまいます。そして雨の際にそこから土壌が流出してしまうのです。

長い目で見ると登山道の崩壊に繋がる事もあります。

それを防止するための根切りなのです。

小屋からしばらく登ると大きな岩が見えてきました。

【母御石】

この岩にも泰澄大師の母親の伝承があります。

叱っても山を下りない母親に神様が怒り、泰澄の母を石に変えてしまったというものです。

とても存在感があり遠目から見ても気になってしまいます。

母御石から先はさわやかな尾根が続いていてとても気持ちが良いです。

花はあまりないですが、シモツケソウなど派手な植物を見ることが出来ました。

日を遮る物が無いので、登る際は直射日光に気をつけてしっかり水分補給をして下さい。

銚子ヶ峰山頂には山の名前が記された方位盤が設置してありました。

どの方角をむいても壮大な景色が広がっています。

銚子ヶ峰山頂からの眺望は壮大で、一ノ峰から別山まで綺麗に見えました。

肝心の外来植物は毎年の除去の成果もあってか、ほとんど見かけず数個体のみの除去となりました。

今後も続けていくことでさらなる効果が期待できそうです。

最後は登山口の東屋でオオバコ茶をいただきました!

一般の参加者も数多く来ていてとてもにぎやかなイベントでした!

----------------------お知らせ-----------------------

【白山登山バスについて】

台風12号の接近に伴い、28日~30日にかけて白山登山バスの一部運休または全休運休となります。

詳しくは石川県自然保護センターHPhttp://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/attention.html

をご確認ください。

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2018年07月24日8/2まで!福井県自然保護センターで白山国立公園パークボランティア写真展開催中♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山国立公園の山は、ただいま花いっぱいです。
百花繚乱!!!!!

(三ノ峰のお花畑 7/20撮影)
今年はコバイケイソウも多いそうです!ニッコウキスゲも当たり年とのことで、あちこちで素晴らしい群落が見られますよ♪


「山には登らないよ。」という方には、写真展をおすすめします!


詳細はコチラ ↓↓↓↓

パークボランティア写真展チラシ_福井県自然保護センター.pdf

7月22日(日)~8月2日(木)の期間、福井県大野市の六呂師高原(ろくろしこうげん)にある「福井県自然保護センター」で、白山国立公園パークボランティア写真展を開催しています!冬から様々な施設で開催させていただいている本展ですが、福井県の自然保護センターでも開催となりました!


(会場の様子。写真展の背後には動物たち(剥製)がたくさんいます!)
白山国立公園で活躍するパークボランティアが撮影した白山の雄大な風景や美しい花、活動中の様子などを展示しています。

見ていただきたいのは写真展だけではありません!
会場となっている福井県自然保護センターは入館無料で、見どころがいっぱいあります!
写真展を開催中の本館では、福井の自然を里山からブナ林まで学ぶことのできるジオラマ展示などがあります。あちこちに動物たちが隠れているので、「あんなところにもいる!」と探しながら見学するのも楽しいですよ♪

本館に入ってすぐ右手には、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているヤシャゲンゴロウという昆虫も飼育・展示されています!ヤシャゲンゴロウは世界で福井県の夜叉ヶ池(やしゃがいけ)のみに生息するゲンゴロウの1種です。なかなかお目にかかれない貴重な生きものですので、お立ち寄りの際は、ぜひヤシャゲンゴロウさんにも会っていってくださいね♪

(現地で展示水槽内のヤシャゲンゴロウを全て見つけてみてください)

建物の外に出れば、周辺には森、湿原、池などがある自然観察の森があり、一年を通して様々な動植物を観察できる小径があります。

また、大型望遠鏡やプラネタリウムを備えた観察棟もあります。
六呂師高原は「全国星空継続観測」(環境省・日本環境協会実施)において、平成17年度になんと「日本一星空がきれい」と認定されていて、とても美しい星空観察もできるので、夜まで楽しめます☆

夏休み、子どもも大人も楽しめる六呂師高原の福井県自然保護センターへ、ぜひお越しください♪


** 写真展概要 ***************************
開催期間:2018.7.22 日 -8.2 木
会 場 :福井県自然保護センター
開館時間:午前9時~午後5時(ただし入館は閉館30分前まで)
休館日 :7/21~8/31(夏休み)は毎日開館
観覧料 :無料 (入館無料)
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2018年07月13日白山国立公園の市ノ瀬でやっている外来植物対策 ♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

白山は夏山シーズン真っ盛りです。皆さん、山登りしてますか?

夏山シーズンになると大いに賑わうのが、白山登山の拠点のひとつ市ノ瀬(石川県白山市)です。

(夏山開き前のある日の市ノ瀬の駐車場)

石川県道白山公園線の市ノ瀬~別当出合の区間は、混雑する登山シーズンの土日祝日を中心にマイカー規制が実施されます。このため、登山者は市ノ瀬にマイカーを駐車してシャトルバスに乗り換え、登山口である別当出合に向かうわけです。

ところで、皆さんは登山するとき、駐車場でどんなことをしますか?

車からザックを下ろして荷物の詰め替えをしたり、サンダルなどから登山靴に履き替えたり・・・。 気持ちの良い山の空気を吸い込んで、意気揚々と登山準備を進めることでしょう。


さて、ここで質問です。

もしも、皆さんが準備している足元に、外来植物がたくさん生えていたらどうなるでしょうか?

ご想像の通り、皆さんの登山靴やザックに、白山の山の上には生えていないオオバコなどの植物の種がたくさんくっついてしまいます。このままシャトルバスに乗り込んで、そのまま登山を開始してしまえば、皆さんが白山に外来植物を運んでしまうことになります。


(オオバコの花。この時期、登山口に限らずあちこちで花や実をつけたオオバコが見られます)

これではいかん!

白山の自然を愛する皆さんを外来植物の運び屋にしてしまってはいけない!

ということで、市ノ瀬では様々な対策を実施しています。

ひとつは皆さん、もうおなじみ(?)の種子除去マット。


(シャトルバス乗り場に設置されている茶色いマット!)

別当出合に向かうシャトルバスに乗る前に、靴底についた外来植物の種子を落としてもらって、白山登山に臨んでいただけるようにしています。

そしてもうひとつは、駐車場で白山に侵入しやすい(侵入が確認されている)植物の1種、オオバコの除去です。駐車場からできるだけオオバコ等をなくすことで、皆さんの靴やザックに種子がくっついてしまう場面を減らそうというものです。
この除去は毎年イベントとして開催していて、一般の方にも参加してもらい、外来植物の問題について考えてもらっています。

今年は6月24日(日)に開催されました。当日はとてもよいお天気だったので、爽やかな初夏の風が木々の間を吹き抜ける中での作業となりました♪
子どもたちの笑顔もいっぱいでしたよ!

(オオバコを除去し、誇らしげな子どもたち!)
除去したオオバコを誇らしげに見せてくれたこの少年、実はオオバコ除去歴5年だとか・・・どおりで手際がよかったはずです。除去歴2年目の私にとっては大先輩でした。ちなみに2歳の参加者もいましたよ!

市ノ瀬などで行われる外来植物除去イベントでは、オオバコの会というボランティアのメンバーが、丹精込めて作ったオオバコ茶が振る舞われます。砂糖などは一切使っていないのにほんのりと甘く、芳ばしさもあって、とても美味しいんです!オオバコ茶は美容にいいらしいので、私もしっかりいただきました。

オオバコ茶を飲める外来植物除去イベントは今後もあります!下記のお知らせも是非ご参考ください♪

** お知らせ ***************************

白山では、今後も外来植物除去に参加できるイベントが続きます!

下記イベントではオオバコ茶が振る舞われる予定です♪


① 第27回石徹白白山道清掃登山

古い歴史を持つ古道、美濃禅定道で登山道の清掃やオオバコ(外来植物)除去を行うイベントです。銚子ヶ峰まで登る班と石徹白大杉周辺で活動する班に分かれます。

  日 時:7月22日(日) 午前7時開式

  場 所:岐阜県郡上市石徹白 白山中居神社前で当日午前6時15分から受付

  参加費:500円

  主 催:郡上市白鳥町石徹白地区 石徹白公民館

  問合せ:石徹白公民館長(090-4791-8510)

② 白山外来植物除去作業スズメノカタビラin室堂

  白山室堂で白山に侵入してきて外来植物の除去を行います!

  日 時:8月25日(土)~8月26日(日) 1泊2日

  場 所:白山室堂 8月25日14:00集合

  参加費:4,500円

  共 催:石川県白山自然保護センター、環白山保護利用管理協会

③ 白山外来植物除去作業オオバコ等除去 in 南竜ヶ馬場
  南竜ヶ馬場で白山に侵入してきて外来植物の除去を行います!

  日 時:9月8日(土)~9月9日(日) 1泊2日

  場 所:南竜ビジターセンター 9月8日(土)14:00集合

  参加費:4,500円

  共 催:石川県白山自然保護センター、環白山保護利用管理協会


※②、③について

事前申込みが必要です。
詳細内容、申込み、問合せ等については、石川県白山自然保護センターの下記ページへアクセスし、「白山外来植物除去作業」の箇所をご確認ください。↓↓↓

 石川県白山自然保護センター平成30年度 白山自然保護センターの行事案内_

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2018年07月04日白山、夏山開きしました♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山が夏山開きを迎えました♪

(チブリ尾根からの白山。雪が残る姿は美しい♪ 6月25日撮影)

7月1日、白山の標高2,450mにある白山比◎神社(しらやまひめじんじゃ ◎は口へんに羊)の白山奥宮祈祷殿で、関係者や登山者が参列して、今シーズンの山の安全などを祈願する開山祭が執り行われました。夏山シーズンスタートです♪

(祈祷殿で執り行われた神事。)

白山の夏山シーズンの始まりは、登山者の皆さんの「にっこにこ」な笑顔がとても印象的でした♪ あちこちで「久しぶり!」という挨拶が飛び交い、毎年白山に登られる皆さんが山での知り合いとの再会を喜んでいました。私も山で出会った方々と再会し、笑顔をいただきました♪


もちろん花との再会も!
室堂ではこのお花と再会できました!

(クロユリ)
あちこちにつぼみをつけたクロユリが顔を出していたので、これからますますたくさんの花を見ることができそうですよ♪

今回、石川県白山市に位置する「別当出合」登山口から砂防新道というルートを通って白山に登りましたが、登山道では様々な花が出迎えてくれました! 厳しい登りが続く「十二曲がり」では、ミヤマキンポウゲが咲き乱れ、登りの疲れを癒やしてくれました♪

(十二曲がり付近のミヤマキンポウゲ 6月30日撮影)
このほか、ベニバナイチヤクソウ、コケイラン、サンカヨウ、マイヅルソウ、ショウジョウバカマ、キヌガサソウ、オオバミゾホオズキ、ハクサンチドリ、カラフトダイコンソウ、カラマツソウ、ハクサンフウロなど、あげればキリがないほど、たくさんのお花が咲いていました。
花々に心躍る季節の到来です!

さあ、皆さん、今シーズンも安全に、白山の自然を愛でながら楽しく登りましょう♪

*** 登山者の皆様へ ************************
■ 登山道情報
砂防新道(別当出合から室堂へ向かうルート)は、甚之助避難小屋手前や十二曲がり手前などに残雪があり、雪渓をトラバースする箇所もあります。通行の際は十分ご注意ください。

(トラバースが必要な雪渓。穴もあります。通行の際はご注意ください。)

他のルートは、場所によってアイゼン等の装備が必要です。
登山道の状況は刻々と変化していますので、各種ウェブサイトや市ノ瀬ビジターセンター、山小屋等で最新の情報を確認してから登山していただきますようお願いいたします。

■ 登山届け提出 義務化!
白山では、石川・岐阜県ともに登山届けの提出が義務づけられています。皆さんの安全のためにも、登山届けを提出してくださいますよう、お願いいたします。
詳細は下記をご確認ください。

石川県:白山では登山届の提出が義務化されました

岐阜県:岐阜県北アルプス地区及び活火山地区における山岳遭難の防止に関する条例


■ マイカー規制情報
今年度も6月30日(土)から、市ノ瀬~別当出合(約6km)の区間で土日祝日を中心に、マイカー規制を実施しています。
詳細は下記をご覧ください。
石川県:白山国立公園 平成30年度白山登山ピーク時の交通規制 パーク・アンド・ライドによるマイカー規制

■その他
甚之助避難小屋(砂防新道):水場・夏期トイレが使用可能になりました。
殿ヶ池避難小屋(観光新道):トイレ使用不可。携帯トイレを持参する等の対策をお願いします。

この他、登山道情報などについては、NPO法人環白山保護利用管理協会ウェブページの「白山登山をされる方へ「各種情報」」に各種情報のリンク先がまとめられています。ご参考ください。
NPO法人環白山保護利用管理協会
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2018年06月29日登山道情報 ~観光新道~

白山国立公園 鈴木 政裕

白山自然保護官事務所の鈴木です。

皆さん今回は登山道の情報をお伝えします。

今回は別当出会から観光新道を登って殿ヶ池避難小屋まで行ってきました。

登山道の紹介の前に登山口に設置してある2つのアイテムを紹介します。

左側のマットは以前大石ARが紹介しました種子除去マットです。

このマットで靴に付いた植物の種子を落とそうというものです。

詳細はこちら→「知ってる?使ってる? 白山の自然を守る便利アイテム!」

続いて右側の写真の機械は登山者カウンターというものです。

登山者カウンターは白山の各登山口に設置してされており、白山に登ったことのある方なら1度は見たことがあるかと思います。

これは名前の通り各登山道の登山者数を調べるものです。

精密機械ですので見かけてもいたずらはしないでください。

気になるかと思いますがスルーして下さると助かります。

さていよいよ登山開始です!

観光新道は岩がごろごろしていてなかなか体力を使います。

名前の割にハードな登山道ですが、尾根が気持ちよく、殿ヶ池避難小屋からの眺めは最高で、花も沢山ありとてもおすすめです!

登り初めは左上の写真のように岩が多くあり、滑りやすいです。

2時間弱歩くと右上の写真のような尾根に出ます。

尾根に上がると様々な高山植物を見ることができました。

今の時期はニッコウキスゲが何より目立ちますね。ほかにもカラマツソウやショウジョウバカマ、アカモノ、コイワカガミ、群生したマイズルソウを見ることができました。

殿ヶ池避難小屋の少し上のほうではキヌガサソウ、サンカヨウ、ハクサンタイゲキが咲いており、ハクサンフウロやダイモンジソウも1輪ずつですが見つけることができました。

☆観光新道で見られた高山植物☆

ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ダイモンジソウ、ハクサンタイゲキ、アカモノ、オオバミゾホウズキ、カラマツソウ、コイワカガミ、ショウジョウバカマ、シナノキンバイ

ミヤマキンポウゲ、キヌガサソウ、マイズルソウ、サンカヨウ、ノビネチドリ、ヨツバシオガマ

↑これら以外にも沢山あると思いますので是非、自分の目で確かめて見て下さい!

また昆虫も沢山見られます。

登山道脇の植物には多くの虫が集まっていました。

高山植物に負けず劣らず綺麗なので探してみてはいかがでしょうか?

殿ヶ池避難小屋に到着です。小屋の周辺はまだ雪が残っていますので滑落や道迷いにご注意下さい。

この殿ヶ池避難小屋ですが、私はとても好きな場所です。

小屋からの景色が素晴らしく大変気持ちの良い場所です。

小屋の外にはベンチがありそこに腰掛けながら食べる昼食は何倍にもおいしく感じられます。

(避難小屋の裏から見える白山釈迦岳。)

しかし、実は少し前から殿ヶ池避難小屋のトイレ使用不可になっています。

観光新道を通る際はご迷惑をお掛けしますが、事前にトイレに済ませておく等して対策をお願いします。

以上。観光新道の登山道情報でした!

---------------------お知らせ。----------------------

【通行不可となっている登山道】

●釈迦新道

  • 湯の谷林道 が2か所大規模な土砂崩れがおきており林道の橋が崩落してしまい通行不可となっております。

●平瀬道

積雪の影響で、雪害箇所が数か所ある為、通行止めを継続し復旧工事を行います。

予定では9月下旬からの開通予定となっております。

●砂防新道の下り路線

積雪による土砂崩が起きてしまい、現在は通行不可となっております。

現在復旧作業を進めておりますが、一部危険な箇所があることから、安全が確認されるまで下り専用区間を通行禁止とさせていただきます。その間、下山の際は上り専用区間を交互通行でご利用ください。

【トイレが使用不可】

●殿ヶ池避難小屋

観光新道の殿ヶ池避難小屋において、トイレの故障が確認されました。現在復旧作業を進めておりますが、問題が改善するまでトイレは男性用、女性用ともに使用禁止とさせていただきます。殿ヶ池避難小屋をご利用の方は先にトイレは済ませる等の対策をお願いします。

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2018年06月22日白山国立公園の桂湖畔でオオキンケイギク除去活動!

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
6月17日に白山国立公園の桂湖(富山県南砺市)に行ってきました。

(桂湖)
青い水面、深い森の緑、湖上を吹き渡る爽やかな風!湖面にはカヌーやウィンドサーフィンを楽しむ人、湖畔ではオートキャンプを楽しむ家族連れ・・・桂湖は、自然の中でゆっくりと過ごすことのできる雰囲気の素敵な場所です♪

しかし!
この写真にはのんびり見てはいられないものたちが写っています!
それは・・・これです!↓↓↓

(コスモスに似た黄色い花)
そう、この花々です。

「え!?何がいけないの??」と思いますよね。

このかわいらしい花は、5~7月頃に花をつけるオオキンケイギクという植物で何を隠そう「外来植物」です。
北アメリカ原産の植物で、明治中期に鑑賞や緑化のために日本に持ち込まれました。かつては積極的に種が蒔かれた場所もあるくらい身近な存在になっていた植物ですが、今は「特定外来生物」というものに指定されているちょっと特別な存在です。

特定外来生物とは・・・
「外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。」
(以上、環境省の「日本の外来生物対策」WEBサイトより)

さらに特定外来生物は、法律で育てることも禁止されていて、違反すると、個人の場合は、最高で300万円以下の罰金 または 3年以下の懲役に!!!法人の場合は、罰金はなんと1億円以下です!!!
※詳細は「外来生物法(特定外来生物による生態系に係る被害の防止に関する法律)」をご確認ください。上記「日本の外来生物対策」WEBサイトからも確認できます。

では、なぜオオキンケイギクが特定外来生物に指定されたのでしょうか。
理由は、種子でも根でも増える強力な繁殖力を持っていて、一度定着すると、在来の野草を駆逐し、辺りの景観を一変させてしまうという性質があるためです。拡がると地域の生物多様性を脅かしてしまうんです。

(土手にみっしり生えてきたオオキンケイギク。根元に近い葉は細長いヘラ状)
このため、環境省では桂湖でも平成28年から白山生態系維持回復事業の一環でオオキンケイギクの除去をしており、今回はその除去作業を行ってきました!

除去活動は、地域の方にもボランティアでご協力いただいて実施しており、今年は、総勢37名の参加者が桂湖湖畔と駐車場の土手のオオキンケイギクなどに立ち向かいました!

(子ども、大学生、大人・・・みんなで除去作業!!)

作業の結果はご覧の通り!

(左:除去作業Before  右:除去作業After!)
参加者の皆さま、お疲れ様でした!


(除去物を計量中!)
除去量は 
 オオキンケイギク 75.5kg
 フランスギク 33.7kg
でした!

除去物は南砺市さんのご協力で運搬・焼却していただきました。

(除去され、運搬されるオオキンケイギク)
除去量は、平成28年は317kg、平成29年は276kg、今年は75.5kgと、嬉しいことにだんだん減っています。少しずつ、除去の効果が現れて生育量は減っているようです。このままの勢いで減り続けますように!


皆さんも、オオキンケイギクを見つけたら、駆除にご協力をお願いします。
ただ、駆除にはいくつか注意点があります!
駆除の方法や注意点について、詳しくは中部地方環境事務所の下記ページをご覧ください。
特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除にご協力下さい!


グリーンシーズンとなり、白山国立公園では外来植物除去活動シーズンに突入しました!今後も除去活動にどんどん参加し、皆さんにご報告していきますね♪
また、除去活動の中には、一般の方にもご参加いただけるイベントもありますよ!興味のある方は情報をチェックしてください。

※イベント参加者募集の情報は、

6月1日の記事2018年06月01日 白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その2の最後に掲載しています!

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2018年06月11日白山の夏山シーズン準備!甚之助避難小屋の清掃等をしました♪

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
石川県白山市白峰、標高約500mにある白山自然保護官事務所では、夏鳥のアカショウビンの「キョロロロロ」という鳴き声が今週から聞こえるようになりました。白山にはいろんな鳥がいるなぁと、日々仕事をしながら実感しています。
アカショウビン
(アカショウビン。打波川(福井県大野市)で昨年撮影)

さて、6月2日(土)にパークボランティアの皆さんと白山の石川県側の登山道「砂防新道」沿いにある甚之助避難小屋の清掃などをしてきました!毎年恒例となっているこの活動では、7月1日の夏山開山祭を前に、登山者の皆さまを迎える準備として、看板の設置や標高2,000m付近にある甚之助避難小屋の清掃などを行っています。

設置する看板や工具、掃除用具などを参加者で分担して担ぎ、ホトトギスやクロジなどたくさんの野鳥の声が響き、サンカヨウやニリンソウなどが咲く登山道を登りました♪
ニリンソウ
(砂防新道で出会ったニリンソウ。標高1,750mの別当覗で6月2日撮影)

まず、砂防新道の一方通行区間を案内する看板の設置を行いました。秋に積雪による破損を防ぐために取り外した看板を担ぎ上げ、再び設置する作業です。重量も長さもある看板を運ぶには本当に体力が必要で、協力してくださる皆さんにはいつも感謝です。
重くて長い看板を担いで登るパークボランティア
(急な登山道を重い看板を担いで登ります)
なお、砂防新道の下り専用路は土砂が流入しているのが確認され、現在、通行することができません。このため、登りも下りも同じ登山道(登り専用路)を通行するようお願いしています。※これにともない、担ぎ上げた看板は、まだ部仮設置のままです。

次に、環境省が設置した道標のうち、文字が消えてしまっているものを補修をしました。雪で表面が削られていくので、春になると文字が消えている看板が雪の中から姿を現します。このため、毎年シールで補修をしているんです。
道標の補修
(補修作業中。撮影:パークボランティア)
白いシールが今年、新たに補修された部分。ちょっと白い部分が目立つけれど、行き先や距離がはっきりわかるようになりました。

そして、甚之助避難小屋ではお掃除です!
今年はお天気がよかったので、最初に毛布を天日干し♪

(湿った毛布を日光と風にあてました♪ 撮影:パークボランティア)
続いて、窓を開けてホコリを払い、拭き掃除。
床も梁も拭きます。

(パークボランティアの皆さんはとても手際よく掃除をしていきます!)

夏山シーズン用トイレの共用が開始されるまで、もうしばらく活躍する冬期トイレも清掃しました。

(トイレもきれいに!)
甚之助避難小屋や中飯場のトイレ(標高約1,300m付近)では水場の利用がまだできないので、清掃用の水はペットボトルなどに入れて担いで上がっています。清掃中、登山者の皆さまには小屋の利用に関してご不便をおかけしたが、ご協力ありがとうございました!


そして、いつも困ってしまうのは避難小屋のゴミです。
ほとんどの方はゴミを持ち帰ってくださっているのですが、中には放置する人がいるようです。カップ麺やお菓子の袋、ガス缶・・・様々なゴミが小屋に放置されていました。

また、小屋に荷物を保管されている方も・・・。避難小屋は個人のロッカーではありません。皆さんに気持ちよく利用していただくために、避難小屋にゴミを放置したり、頻繁に登るからといって個人的な荷物を長期で保管したりするのはご遠慮ください。

快適な避難小屋の環境を保つには、どうしても皆さまのご理解とご協力が必要です。どうぞよろしくお願いいたします。


*** 登山者の皆さまへ ***********************
白山はまだ夏山ではありません。
甚之助避難小屋より上はまだ雪が多く、冬山装備と十分な経験と技術・体力が必要です。ご注意ください。
***********************************



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2018年06月01日白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その2

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
白山公園線(石川県白山市)の市ノ瀬~別当出合の冬季通行止め
が5月31日に解除となり、白山の登山シーズンが近づいてきました!来月の開山祭が楽しみです♪

(白山の様子。中央一番奥が白山大汝峰と御前峰。5月29日鳴谷山から撮影)

さて、登山シーズンが近づくと、気になってくるのは「外来植物」です。
そこで今日は316日のアクティブ・レンジャー日記の続きです!大変お待たせしました!※前回の日記はコチラ↓↓
 白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その1

前回、白山では「白山国立公園生態系維持回復事業計画」という計画に基づいて、白山に侵入する外来植物対策に取り組んでいるというお話をしました。今日は、具体的にどんな取り組みを実施しているかを紹介していきます!

まず、環境省が中心となって、専門家から意見をいただきながら「実施計画」というものを作成しました。これは、どんな取り組みを、だれが、どのように進めて行くかを記したもので、全体の道しるべのようなものになります。

白山では実施計画に沿って
取り組みを行っていて、 内容は、大きく分けて次の4つです。
 < その1☆ 調べる・監視する >
 <
その2☆ 防ぐ・除去する >
 < その3☆ 知ってもらう >
 < その4☆ より効果的な方法を模索する >

では、順番にみていきましょう。

< その1☆調べる・監視する >
何事も相手を知ることは重要ですが、外来植物対策も同じです。
まずは、どのような外来植物が「どこに」、「どれくらい」侵入し広がっているのか分布を調査して状況を把握し、それぞれの外来植物が増える傾向にあるのかどうかを継続して監視(モニタリング)しています。

(植物調査の様子。専門的な知識を持つ調査員が行います。)

同時に、外来植物の生育地拡大によって、雑種ができてしまう心配のある在来植物(ハクサンオオバコなど)の生育状況に変化がないかも監視(モニタリング)しています。

(低地生のオオバコとの交雑が心配されている 高山にのみ生育するハクサンオオバコ)

さらに、外来植物の除去( <その2☆ 防ぐ・除去する >で紹介します)の効果を確認するための調査もしています!


< その2☆ 防ぐ・除去する >
外来植物はタネの状態で、山小屋等へヘリコプターで運ばれる資材や、登山者の靴などにくっついて白山へ運ばれてきます。
このため、登山靴にくっついたタネを取り除いて「山への持ち込みを防ぐこと」や、侵入してしまった外来植物が「周辺に拡大していくのを防ぐこと」が重要です。

そこで、白山では登山口や山小屋などに「種子除去マット」や「種子除去ブラシ」を設置しています。
何もせずにいると、次から次へと外来植物のタネが供給されて どんどん増えてしまいますし、山小屋周辺など、すでに侵入している場所からどんどん広がってしまいます。
皆さん、外来植物の侵入や拡大を防ぐため、マットやブラシの積極的な利用にご協力をお願いします!

(甚之助避難小屋近くに通年で設置されている種子除去マット。ご活用ください ♪ )
※種子除去マットやブラシについては、20170809日の記事もご覧ください↓↓↓
 「知ってる?使ってる? 白山の自然を守る便利アイテム!」


ところで、白山にすでに侵入してしまった外来植物については、どうするのか?
答えは「除去する」です。

(もともと白山の標高の高い場所には生育していなかったオオバコ。除去対象です。)

現在、環境省や林野庁、金沢河川国道事務所、石川県白山自然保護センター、環白山保護管理利用協会など、行政・民間が協力して除去を行っています。除去する場所や種などについては、<その1☆調べる・監視する>の調査結果を参考にしながら検討し、優先度の高い種・場所(もしくは効果の高い場所)から重点的に進めています。


しかし、除去活動は行政の力だけでは人手も予算も全く足りません!!
そこで、ボランティアの皆さんの力をお借りしています。
ただし、皆さんが外来植物の除去をするときは注意が必要です。

ご注意!! 外来植物除去は違法行為になる恐れが!!★ 
外来植物とはいえ、国立公園の中に生育している植物です。
このため、勝手に除去すると場所によってはなんと自然公園法違反(!)になって、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金(!!)に処される可能性があるんです!!!!!

そこで、皆さんが法に触れてしまわないように、下記2つの方法でご協力いただくようお願いしています。
 ① 外来植物除去イベントに参加する
 ② 研修を受けて『登録ボランティア』になる

①は、外来植物除去のスペシャリストたちに教えてもらいながら除去作業をみんなでするというイベントで、どなたでもご参加いただけます。除去の方法や除去する種類について、スペシャリストがそばで教えてくれるので、安心して活動できます♪

(イベントには、小さなお子さんもお父さんやお母さんと一緒に参加してくれます♪)

②は、除去してよい種類や場所、除去方法などについてしっかり研修で学んでもらい「登録ボランティア」になることで、個人での除去作業が可能になるものです。
自分の都合のいい日に、気の合う登録ボランティア仲間と登山しながら活動できるので、研修に参加可能な方にはおススメです♪
ちなみに「登録ボランティア」には顔写真付きのIDカードが発行されます。研修当日は写真を撮られるのでそのつもりでお越しください!!


<その3☆知ってもらう>
どんなに対策を頑張っても、多くの方に外来植物の侵入が白山の自然を脅かす事態だと知っていただき、種子除去マットの利用などに結びつけなければ、効果が薄くなってしまいます。

このため、皆さんに「知ってもらう」ための取り組みを、県や環白山保護管理利用協会などとともに行っています。イベントで活動を紹介したり、講師を派遣して外来植物について学んでもらう機会を作ったり、パンフレットを作成・配布したりするなど、様々な取り組みを行っています。

ちなみにパンフレットは白山国立公園のwebページの「各種資料」中のパンフレット類でも見ることができるので、よければご覧くださいね。

(外来植物パンフレット)


<その4☆ より効果的な方法を模索する>
ここまで紹介してきたように白山では様々な対策が実施されていますが、毎年、専門家の方々と調査や防除の結果を振り返り、対策の効果の検証を行っています。

さらに、白山生態系維持回復事業計画そのものについても5年をめどに一度、点検を行うことになっています。
このように白山では、関係者や専門家の皆さんとともに、外来植物問題を解決し、白山の自然を守るために、常によりよい方法を探りながら様々な取り組みを行っています。

白山の素晴らしい自然をいつまでも残すために、今後も対策に取り組んでいきます。皆さんのご協力もいただけたら大変嬉しいです!どうぞよろしくお願いします♪


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お知らせ ********************************
■ 外来植物除去イベント 参加者募集中♪
ただいま、除去イベントの参加者を募集中です。
市ノ瀬(半日)、白山 室堂(1泊2日)、白山 南竜ヶ馬場(1泊2日)で開催予定です。

日程など詳細内容、申込み、問合せ等については、石川県白山自然保護センターの下記ページへアクセスし、「白山外来植物除去作業」の箇所をご確認ください。↓↓↓

 石川県白山自然保護センター平成30年度 白山自然保護センターの行事案内_



■ 登録ボランティアになるための研修の申込も受付中!
登録ボランティアになるための研修が【 7月8日(日) 】に開催されます。
詳細は下記URLのPDFをご確認ください。↓↓↓
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kisya/h30/documents/0502hakusansizenhogo.pdf

上記のPDFにも掲載されていますが、これまで1度も白山での外来植物除去作業を経験したことがない方の登録には、624日(日)に市ノ瀬で開催予定のイベント「オオバコ等除去 in 市ノ瀬 」への参加が必要となるのでご注意ください。


上記イベントと研修は、石川県、環白山保護利用管理協会の共催、白山市の協力で開催されます。
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2018年05月21日白山国立公園パークボランティアの養成研修会を実施しました♪

白山国立公園 白山 大石佳織

みなさん、こんにちは。

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12()に、白山国立公園ではパークボランティアの養成研修会を実施しました!これは413日から57日にかけ実施した白山国立公園のパークボランティア追加募集に応募いただいた方のために行われたものです。


(好天に恵まれ、白山がきれいにみえる1日でした♪)
午前中は国立公園センターのレクチャールームで、白山国立公園の魅力や取り組み、自然公園法などについて学んでいただきました。

(宮下自然保護官による自然公園法や国立公園についての解説。撮影鈴木AR)

その後、白山消防署白峰分署にご協力いただいて、普通救命講習を受講しました。

(受講中の様子。皆さん真剣です!!)
心肺蘇生やAEDの使用について、座学と実技で学びました。現パークボランティアと自然保護官事務所のメンバーも一緒に学びましたよ!
普段から野外で活動する機会の多い参加者からは、山での様々な状況でどう行動すればよいのか、具体的な質問が活発に出され、実り多い講習になったと思います。

お昼休憩をはさんで
午後からはパークボランティアの活動に実際に参加していただきました。 活動内容は別当出合(石川県白山市。白山の登山口の1つ)での開山準備作業です。

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21日現在、市ノ瀬~別当出合の区間は冬期通行止めとなっていますが、例年、6月上旬頃に開通します。このため、国立公園を訪れる皆さんをお迎えする前に、毎年、開山準備として清掃等を行っています。

具体的には、駐車場や園地の清掃を行い、積雪で看板が傷まないように冬の間、案内看板に被せていたブルーシートをはずす作業などを行いました。

駐車場には、雪解けのときに斜面の上から運ばれてきたのか、石や枝が大量に転がっていたので、それを取り除き、落ち葉などをどんどん掃いていきます!

(駐車場の清掃。皆さん、手際がいい!)

側溝や溜め升にも、毎年たくさんの枯れ葉や枝が溜まるので、それもきれいにします。

(作業は二人で協力して、いち、にの、さん!)

現パークボランティアの皆さんと、新たに登録を希望する皆さんの活躍のおかげで、作業は予定よりかなり早く終了し、駐車場や園地はとてもきれいになりましたよ♪

(駐車場の清掃結果。左:before  右:after! 撮影パークボランティア)


(側溝の清掃結果。左:before  右:after!)

応募者の皆さんには、活動中の雰囲気も感じていただけたのではないかと思います。新メンバーの活動は、登録の
手続き完了後、始まります。山でパークボランティアのワッペンや帽子を被って作業している一団にであったら、ご声援よろしくお願いします♪

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2018年05月11日七ツ島に行ってきました。

白山国立公園 白山 鈴木 政裕

みなさん、こんにちは。

先日の423日に能登半島の輪島から約25km沖にある七ツ島にいってまいりました!

七ツ島は「国指定鳥獣保護区」に指定されています。

「国指定鳥獣保護区」とは鳥獣の保護管理を目的に国によって指定された区域のことです。

七ツ島は、以前に大石ARが日記で紹介した「オオミズナギドリ」という鳥の集団繁殖地となっており、

彼らの生息地を守るために環境省では様々な試みを行っています。

そして今回もその試みの1つ。ある生物の痕跡調査です。

みなさん、外来種という言葉を聞いたことはありますか?

外来種とは元々いなかった地域に人為的な理由で他地域から入ってきた生物たちのことです。

身近なものでいえばアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメなどがそれにあたります。

良く勘違いされますが外来種は外国から入ってきた生物だけを指すわけではなく、たとえば本州にしかいない生物が沖縄で繁殖しても外来種という扱いになります。

そしてこの外来種が全国的に問題になっております。

「様々な生き物がいる方が良いんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、生態系とは在来の生物たちの絶妙なバランスによって成り立っており、外来種と役割や生息場所が被った在来種が追いやられてしまったり、在来種が食べられてしまう等、そのバランスが用意に壊されてしまうことがあります。

今回はそんな外来種たちの調査に行ってきたのでした。

調査対象となる外来種はアナウサギです。

アナウサギは約30年前に人の手によって持ち込まれたものが繁殖してしまったものです。

さて、彼らがいることで七ツ島にどういった影響が起こるでしょうか?

影響1.【オオミズナギドリの繁殖の場を奪ってしまう!】

七ツ島の地面は無数の穴が空いています。

(地表に空いた無数の穴)

この穴はオオミズナギドリが巣穴として利用しており、同じく巣穴を必要とするアナウサギとの競合が起こってしまい、オオミズナギドリの繁殖が困難になります。

(負傷したオオミズナギドリ)

影響2.【在来の植物が食べられ、土壌が流出してしまう!】

アナウサギが島の植物を食べる事によって裸地化してしまい、そこから雨や風の影響で土壌が流出してしまいます。

以上のように、様々な影響が起こります。

環境省では、これらの対策としてアナウサギの駆除を行ったり、植生復元マットを設置しています。

彼らは好んでこの場所に来たわけではないけれども、

一度外来種が入ってしまうと、場合によってはとても大きな影響がでてしまう、

今回の調査はそのことを改めて実感できました。

最近はペットを飼いきれずに逃がしてしまう人も多く、逃がした生物が在来の生態系を脅かす事も確認されています。

今ペットを飼っている方、または飼おうと思っている方は、命に対する責任をもって、最期まで大事に飼育してあげてください。

※七ツ島は許可が無ければ上陸できません。

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