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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園 万座

137件の記事があります。

2010年07月08日【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで100日前】

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

○レンゲツツジ・高山蝶そして人間○
先日の6月26日(土)に生物多様性条約締約国会議(COP10)開催記念行事として、“自然を見る・感じる~レンゲツツジ咲く「湯ノ丸山」編~”を開催いたしました。

この自然観察会は“自然に触れながら生物多様性について考えていただく”事を目的とし、参加者の方へは「目はもちろん耳など五感を使って自然を感じてみてください」とお願いし、開始しました。様々な鳥のさえずり、雨の音、周囲のニオイ、湿原・人工林・自然林等の環境、標高の高低で生きている植物の違いや、同じ植物であっても色や大きさなど「個性」があることを湯の丸山に登りながら実際に見て感じていただきました。

山頂到着間際でまさかの霧。湯ノ丸山山頂からの眺望を楽しんでいただきたかったのですが、、、残念でした。本来、晴れていたらこんな感じ↓

【湯の丸山頂西側】
いかがですか、この眺望。手前の鋭く尖った山は烏帽子岳、奥には北アルプス山脈が確認でき、南西方向には富士山も見ることができます。今回は残念ながらこの景色は見ることはできませんでしたが、参加者の皆さんにはまた是非湯ノ丸山に足を運んでくださいとお願いしました。

昼食を山頂で済ませ、60万株とも言われているレンゲツツジ(ツツジ科 ツツジ属 レンゲツツジ種)群落へ向かいました。辺り一面見渡す限りのレンゲツツジ。壮大な自然の絨毯に囲まれて皆さん大満足でした。

【ツツジ平(コンコン平)】
ちょっとここで湯ノ丸山のレンゲツツジ群落の歴史に触れてみましょう。
昔々・・・湯の丸牧場が明治37年に開牧し、約200~300頭もの牛が放牧されていました。レンゲツツジは、毒性があることから牛には食べられず残り、他のズミやカラマツの幼木、雑草を牛が食べることにより生育環境が整えられ群落を形成することができました。しかし、昭和50年代に牛肉の輸入自由化が始まり、安価で購入しやすい輸入肉が入ってくるようになり、それにより日本の畜産業が衰退していきました。その影響は湯の丸牧場へもやってきました。放牧頭数の減少、さらには牧場の廃止へとつながってしまい、放牧により成り立っていた湯ノ丸山のレンゲツツジ群落が危機的状況となってしまったのです。牛により食べられていたズミやカラマツの幼木・周囲の雑草の成長により、十分な光を受けることができなくなり、レンゲツツジの生育環境は一気に悪化。それではマズイ!と地元自治体や関係者が協力し、保全活動を開始することとなり、放牧の再開を行いました。ただ、放牧頭数は40頭前後と開牧当初よりも激減しました。そして現在、放牧頭数は15頭前後と大幅に減少していますが、高木の伐採や下草刈りなど人間の手による環境整備も平行して行われています。
そうなんです!このレンゲツツジの美しい景色はレンゲツツジ自身の生命力・牛や昆虫による環境整備・そして我々人間の力などのバランスによって今見ることができているのです。
※保全活動に興味のある方はこちらへお問い合わせください↓
湯の丸レンゲツツジ保存会事務局:0279-97-3405 嬬恋村郷土資料館内

植物の他にもこの湯ノ丸山を生息地とする生き物はたくさんいます。たくさんの昆虫も暮らしており、またその保全活動も行われています。自然観察会ではその活動についても紹介しました。

【鹿沢万座パークボランティアによる解説】
昆虫の中でも、ベニヒカゲ(タテハチョウ科 ベニヒカゲ本州亜種)・ミヤマシロチョウ(シロチョウ科 ミヤマシロチョウ種)・ミヤマモンキチョウ(シロチョウ科 ミヤマモンキチョウ浅間山系亜種)という湯ノ丸山周辺の自然環境を必要としている高山蝶がいます。実はこの3種は、それぞれ人間による盗掘や生息地の開発・森林化により食樹(幼虫の餌)が減少し生活環境を奪われ、激減している蝶たちです。これらの蝶を保全していこうと、こちらもまた地元関係者を始めとした我々人間によって、パトロールやモニタリング調査などを日々行い、保全活動を行っています。
このように今回の自然観察会では、生物多様性をキーワードに湯ノ丸山の自然状況を解説していきました。参加いただいた皆さんから、「自然の見方が変わった気がして有意義であった」「生物の多様性といった目線でものを見ていきたい」などのご意見を頂戴し、我々スタッフも手応えを感じる事ができ嬉しく感じました。


あなたの、そして人間の生活に欠かせないものはなんでしょうか?では、それは何から作られているか考えた事はありますか?思い浮かぶ多くのものが自然由来のものであるはずです。そして、その自然を構成しているのが、「生態系」「種」「遺伝子」の3つのレベルからなる“生物多様性”です。
私たち人間は生物多様性の恩恵を受けて生きています。人間活動により失われてしまった生物多様性は数多くあります。また、人間活動により守ることのできる生物多様性もあります。まずは、日常生活を振り返っては見ませんか?そして、生物多様性の保全・自然環境の保全について目を向けてください。生物の多様性のために自分のできることがきっと見えてくると思いますよ。

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2010年06月21日レンゲツツジ保全作業報告&自然観察会開催のお知らせ

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

こんにちわー!!
梅雨入りとなりましたがいかがお過ごしですか。“何だか気分が滅入ってしまうわ~”といった感じでしょうか?確かに雨雲の、あの“どんよーり”とした空を見上げるとそんな気分にもなってしまうかもしれませんね。うんうん、わかります。わかるんですが、実はわたくし、夏の雨がちょっと好きなんですよね~。好きな理由の1つとして、降り始め時に感じられるニオイが挙げられます。雨が地表に触れ、蒸発した瞬間のニオイがツボなんです。「こんなニオイですよ!」とお伝えしたいのですが、なかなか良い表現が…雨が降ったからと直ぐ窓を閉めるのでなく、あえて外の空気を感じてみてください。私と同じツボの持ち主がいらっしゃると嬉しいです。


さて、みなさんは“湯の丸山のレンゲツツジ群落”はご存じでしょうか。湯の丸山には約60万株のレンゲツツジが群落を形成し、6月中旬過ぎから開花を始め、下旬にもなると辺り一面を朱色に染め上げます。それはまぁ見事なまでに。レンゲツツジ群落に一歩足を踏み入れると、まるでおとぎの国へ迷い込んだのかと錯覚すら覚えてしまいます。ちなみに、湯の丸山のレンゲツツジ群落は国の天然記念物に指定されています。
しかし、ここ数年の環境の変化(温暖化など)によりレンゲツツジを取り巻く環境が急速に変化をしてきました。ササの繁茂や周囲の樹木の成長などにより、レンゲツツジが十分な照射を得られず、花芽を付ける力を失ってしまいました。
そこで、我々人間の出番です!レンゲツツジ群落の生育環境をより改善し守っていこうと、地元住民を始めとした方が集まり、平成19年にレンゲツツジ保存会が発足されました。今では、この保全作業へ一般の方たちもたくさん参加をされています。

その保全作業が6月12日に行われ、鹿沢万座パークボランティアの皆さんと参加してきました。この日は天候も良く、地元の嬬恋高校の生徒やボランティアなど総勢70名が、レンゲツツジ保存会の方の指導の下、一生懸命作業に取り組んでいらっしゃいました。


【たくさんの参加者】

【作業風景】(あっ!パークボランティアさんに見つかった!笑)

私は、刈り込みばさみ(丸で囲わせていただいたパークボランティアさんがお持ちのもの)でレンゲツツジ周囲のササ刈りをしましたが、腕が筋肉痛になっておりました。どうやら、力の入れ方が上手くなかったようです。
ササに埋もれていた株もありましたが、今回の保全作業でまたキレイサッパリとその枝振りを確認できるようになりました。今年もまた、美しい表情を魅せてくれることと思います。

今回の作業時にはまだレンゲツツジの蕾が色づいていませんでした。今年は例年よりも、10日ほど開花が遅れているようです。見頃は7月に入ってからになりそうですが、ここ数日気温も上がったりしていたので少し花芽が開いてきたかもしれません。ぜひ、おとぎの国へ迷い込んでみてください。
※休日や見頃を迎える今月末からは混み合う事が予想されます。無理な追い越しやスピードの出し過ぎにはお気を付けください。


~参加者募集~


生物多様性条約締約国会議(COP10)が平成22年10月に名古屋市で開催されます。開催を記念し、万座自然保護官事務所では「自然を見る・感じる~レンゲツツジ咲く「湯の丸山」編~」と題し自然観察会を行います。
生物多様性とは何か、また私たちにできることは何かを湯の丸高原の自然に触れながら一緒に考えてはみませんか。
興味のある方ならどなたでもご参加いただけます(※半日程度の登山が可能な方、小学生以下は保護者同伴でお願いいたします)。

申し込み及び問い合わせ先は万座自然保護官事務所でお受けいたします。
万座自然保護官事務所 TEL:0279-97-2083(9:00~17:00)

ご参加お待ちしています!!

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2010年06月07日続々と

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

皆さんこんにちは。
緑も濃く、眩しい季節となってきましたね!
このところ外を眺めてはウキウキな小林です♪

新緑と共に登山シーズンの到来ですね。
ですが、まずは安全に登山が行われなくては・・・
ということで、「野反湖山開き」出席してきました。


【神事】
中之条町の町長さんを始め、たくさんの関係者の方が出席され、今年もたくさんの観光客をお招きできるよう、また安全に登山などが行われるよう厳粛な雰囲気の下、行われました。

その後、八間山への歩道途中に群生しているシラネアオイの開花状況を確認してきました。


【シラネアオイ】
一株ではひっそりとした感じを受けますが、この野反湖のシラネアオイは、地元の中学生やボランティアの方々の協力により現在の株数は、なんと七万七千株!辺り一面咲き乱れる姿は、圧巻でした。今現在は八分咲きほどでしたので今週末には見頃を迎えるかと思われます。



【野反湖】
シラネアオイの群落への歩道から撮影した1枚。左側にはまだ残雪が確認できました。少し肌寒い野反湖周辺です。お越しの際は上着をお持ちいただくことをオススメいたします。

万座自然保護官事務所管内では、この他にも湯の丸山と平標山、熊四郎山などで続々と山開きが行われていきます。いつまでもこの風景と自然が続いていくよう、安全管理・マナーなどを守りこれからのグリーンシーズンを楽しんでくださいね。


~お知らせ~
・アクティブレンジャー写真展の開催
長野自然環境事務所に所属する7名のアクティブ・レンジャーが、それぞれの地区の国立公園で出会った魅力的な風景や自然などを撮影した内容となっております。

開催期間:~6月27日(日)9:00~16:00※毎週水曜日は休館日
開催場所:湯の丸自然学習センター(長野県東御市)

お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

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2010年03月04日スノーシューイング

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

こんにちは。
2日に鹿沢万座パークボランティアの方とスノーシューイベント(3/6開催「湯の丸コンコン平」)の下見に行ってきました。みなさん、「スノーシュー」ってどのようなモノかご存じでしょうか。
雪の上を歩くと「あっ」という間に足が雪の中に沈んでしまったことないですか?そんな雪の中を歩き続けるのは大変ですし、なかなか前へ進めないですよね。でもスノーシューを履けば・・・雪の上を歩けちゃうんです!なぁんて画期的なんでしょ。私は今年がスノーシューデビューだったのですが、スキーなどのウインタースポーツで感じるものとは、また違った冬の自然の表情に癒されてきました。スノーシューは特に技術を必要としないので、誰にでも簡単にできるウインタースポーツの1つとして、年々人気が出てきているモノなんです。スノーシューの種類も今は豊富で大きさも形も様々になっています。軽量化もだいぶ進んでいるようですよ。

さて、今回のイベントの下見で私が使用したスノーシューはこちら↓


このスノーシューを相棒に、いざ下見です。


【湯の丸山と地蔵峠の分岐(コンコン平入り口)】
分かりますか?足が埋まってないでしょ。ストックがズブズブと埋まってしまうようなところでもスノーシューで雪上をスイスイと、冬の景色を楽しみながら自分のペースで気持ち良く歩くことができました。

また、スノーシューの醍醐味といえば、なんといっても冬だからこその「アニマルトレッキング!!」動物たちの痕跡が夏場に比べてグンッと発見しやすくなるんです。普段はなかなか姿を見せてくれることのない彼らですが、真っ白な雪の上に残された足跡やウンチなどから、その地域にはどのような動物が暮らしているのかを確認することができます。
今回はこんな痕跡が確認できました。


メギの樹皮が削られています。メギの周りにはノウサギの足跡が付いていました。
そう!ノウサギの食跡です。足跡を確認してみると木から木へ移動していることが分かりました。
右下の写真は何だかお分かりいただけるでしょうか。
3つの点はウサギの足跡です。その近くの黒い点は、ノウサギのフンです。その大きさにちょっとビックリしてしまいました。

さて、スノーシューの魅力をほんの一部ですがご紹介させていただきました。やはり、実際体験していただくことにより十分な魅力を感じることができると思います。
春の訪れまであと少し。楽しみな反面、冬とのお別れが寂しくもあります。今年度のスノーシューイベントは3月6日「湯の丸コンコン平」の他にも3月14日「村上山」でも開催いたします(詳しくは鹿沢インフォメーションセンターHPをご覧ください)。もうしばらくの間、冬を楽しみましょう。
http://www.kazawa.jp/index.php

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2010年01月22日クイズです!

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

寒中お見舞い申し上げます。1月も半ばを過ぎました。

さて、前回のアクティブ・レンジャー日記に引き続き、今回も鹿沢園地の冬期状況についての内容となります。

現在、歩道はこのような状況。積雪は60cmほどありました。前回は長靴でしたが、今回は“スノーシュー”を履いて園地の確認をしてきました。この日は朝から雪が降り積もっていて、新雪の中を気持ち良く歩かせてもらいました。
さて、いつものアクティブ・レンジャー日記に少し趣向を加え、現地調査中に見つけた光景や痕跡を“クイズ”として出題させていただきます。

まずは、第1問はこちら…


ある植物の“冬芽”です。まるで空に向かって手を伸ばしているように見えませんか。え?ウサギの顔にもみえる?ほんとですね。さぁ、分かった方はいらっしゃるでしょうか?まだ答えは発表しませんよ~。
続いて、第2問(左)と第3問(右)を一気に出しちゃいます。


左側の「テン・テン・テン」と見えるのは“ある動物”の足跡です。ダレの足跡でしょうか(足跡が見やすくなるよう画像の状態を暗くしてあります)?続いて右側、これはミズナラの木の枝にくっ付いていたある昆虫の“お家”です。まるで、葉っぱのようで見落としてしまいそうでした。
さて、答えは思い浮かびましたか?いよいよ答えの発表です。「まだ待って!」という方のために少しスペースを空けて答えの発表をさせていただきますね。







では、答えを発表します。
まず、第1問の答えは「オオカメノキ」の冬芽でした。ウサギさんに例えて説明すると、耳の部分が葉になり、顔の部分が装飾花の部分となります。また、春にはキレイな白い花を見せてくれることでしょう。
続いて、第2問の答えは、「キツネ」の足跡でした。特徴としては真っ直ぐな足跡。前足を置いたところに後ろ足を持って行くので、ほとんどブレがないそうです。きっと几帳面なのでしょう。見習いたいものです。
最後に、第3問の答えは「ウスタビガ」という蛾の越冬のための繭でした。中にはウスタビガの卵が入っています。「繭なのに卵?」と不思議に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。このウスタビガ、雌が羽化するとすぐに雄が飛んできて交尾をします。そして雌は、自分の出てきた繭の中に卵を産むため、この繭の中にはウスタビガのBABYが入っているという訳なのです。ただ、今回見つけたこの繭は、薄すぎたらしく越冬ができていない状態でした。本来は、もう少し濃い薄緑色の美しい繭が理想的なようでした。

いかがでしたか?見事全問正解という方はいらっしゃいましたか?
自然のネタは無限大!?また、クイズ出題してみたいと思っています。是非、挑戦してみてくださいね。

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2009年12月18日鹿沢園地の冬

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

寒いですねー・・・って毎回毎回アクティブ・レンジャー日記の書き出しがお決まりになってきてしまっていますね。でも、寒いんです。雪は好きなのですが、寒さには弱いんです。はい、ワガママです。
おっと・・・話の道筋がズレてしまいそうなので軌道修正させていただきます。今回のAR(アクティブ・レンジャーの略)日記は、鹿沢園地での冬の楽しみ方のご紹介です。
鹿沢園地内には鹿沢インフォメーションセンターを中心とし、渓流沿いにある「清流の小径」と森林に囲まれた「かえでの小径」という2つの遊歩道があります。

【鹿沢園地 自然学習歩道】赤線が「清流の小径」、緑線が「かえでの小径」です(鹿沢インフォメーションセンター パンフレットより)。
今回、鹿沢万座パークボランティアさんと「かえでの小径」の様子を確認してきました。

長靴を履いてきて大正解!!足首まで雪に埋もれながらの現地確認となりました(この現地確認を行った数日後に34cmの積雪がありました。これからはスノーシューなどでの散策をオススメします)。
この、鹿沢園地は環境省で整備を行っており、訪れていただいた皆さんに鹿沢や自然の魅力に触れていただけるよう工夫をしています。

【歩道沿いに設置された案内板】
このように、要所要所に案内板を設置し、園地の自然を始め歴史についても学べるよう解説を行っています。看板によって、実際に触れていただけるものもあり、視聴覚全てを使って楽しめる歩道になっています。また、この時期だと、鹿沢園地の魅力の1つである“花”は見ることは出来ませんが、スノーシューを履いて雪上に残された可愛らしい足跡探しが冬の魅力の1つに挙げられます。どのような動物たちが鹿沢には暮らしているのでしょうか。冬の楽しみに、鹿沢園地での散策を取り入れてはみませんか。



万座事務所に着任し、春夏秋冬を(冬はこれからですが)一通り過ごさせていただきました。四季折々にまったく違った表情で、楽しませてくれる自然の魅力を再認識せずにはいられない1年となりました。今年も残すところあとわずかとなりましたね。夏期に活動したデータの整理や報告書作成作業などがあり、今年最後のアクティブ・レンジャー日記となりそうです。来年もまた皆さんに情報発信していきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。よいお年をお迎えください。

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2009年12月11日川と山の団体さん

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

先日、ヤカンにお水を入れながら事務所の裏に流れている吾妻川に目をやると、フワフワと動く「黒い物体」をいくつか確認しました。ちょっと気になったので、双眼鏡で確認したところ“カモの団体さん”でした。

ハッキリと確認は出来なかったのですが、クチバシが黄色かったのでカルガモではないかと思います。おしりをピョコッと突き上げて潜る姿がとても可愛らしかったです。


12月11日、嬬恋村のパルコールスキー場の安全祈願祭に出席してきました。
シンシンと雪の降り積もる中、神事が執り行われました。




こちらは雪の中での団体さん。「待っていました!」とばかりにたくさんの方々が滑っていました。雪の降る中(だからこそ!?)ではありましたが、皆さんスキーを楽しんでいました。


今日の雪で万座管内のスキー場は十分な積雪を確保できた模様です。スキー場に向かう途中の車道は、除雪はされておりますが、滑りやすくなっています。焦らず安全運転でお越しください。スキー場は逃げませんからね。

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2009年12月04日雪・ユキ・ゆき

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

毎朝息を“ふ~”っと吐き出し、「今日はどんなかな?」と朝の寒さを確認しています。冬ですねぇ。
本日4度目の降雪を確認いたしました。下の写真は、うっすらと雪化粧をした浅間山です。


【パノラマライン(農道の名称)から見た浅間山】
山体全体が真っ白になった浅間山は、夏期とは全く違った表情になっていました。なんだかちょっと、幻想的でした。


【鹿沢スノーエリア(左)湯の丸スキー場(右)】
スキー場の利用状況を確認するため、11/30に鹿沢・12/2に湯の丸高原へ行ってきました。なんというか・・・楽しそうでした(うらやましいっ)。写真撮影時には、まだ十分な降雪がないので一部のみ滑走可能でしたが、昨晩雪が降り雪の状態がさらに良くなっていることが期待されます!天然の雪で滑れるのもあと数日でしょう。
冬の楽しみの1つ、スキー場開きが12月に入り次々と始まります。防寒はもちろんのことですが、気温の上下が激しく午前と午後とで天気も変わりやすいです。車でお越しの際には、道路の凍結もありますので、余裕を持って安全運転でお越しくださいね。


さて、鹿沢インフォメーションセンターも12月より冬期営業体制に入りました。


12月1日~3月31日までの間、金・土・日・祝日の午前9:00~午後3:00の開館とさせていただきます。宜しくお願いいたします。


前回(11/19)のアクティレンジャー日記でもお伝えしました、『クリスマスリース教室』を今週日曜日に行います。本年度最後のイベントとなりますので是非ご参加ください。

日時:平成21年12月6日
場所:湯楽里館(長野県東御市)※1
時間:12:00~15:00(受付11:30~)※2
※1 会場となる湯楽里館は日帰り温泉施設となり入館料(500円)が必要となります。もちろん入浴可能ですのでご利用ください。
※2 リースの数に限りがあるため、終わり次第受付終了となります。

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2009年11月19日冬に咲く花

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

11月ももう後半となりましたね。寒くなり、万座自然保護官事務所ではペレットストーブを点けることから1日が始まります。周りでもあちらこちらで冬期の準備が進んでいます。スキー場のオープンなど行楽準備はもちろんですが、冬の間お休みするところもあります。20日より冬期閉鎖となる湯の丸高原から高峰高原への林道があり、その林道の途中にある池の平湿原の様子を確認しに行ってきました。万座事務所周辺では雪はまだ降り積もっていないのに対し、目的の池の平に向かっている途中で景色はガラリと変わり、辺り一面雪景色。スタッドレスタイヤに履き替えた価値があったと感じました。

【池の平湿原】
池ノ平湿原ではすでに15cm程の積雪を確認することが出来ました。もちろん新雪のパウダースノー。雪を舞わせ、時に“ギュッギュ”と音を立てて歩き、冬の訪れを楽しませてもらいました。



【冬の花】
この季節に花を見ることが出来ました。「冬花-とうか-」とでも名付けましょうか。シシウドに氷が付き、まるで真っ白な花が咲いているようでした。撮影したときには雲が空を覆っておりましたが、晴れていれば光を浴びより一層キレイであったと思われます。


いよいよスキーやスノーシューなどなど、雪山シーズンの到来ですね。私は、早く雪が降り積もらないかなぁと雪を待ち望んでウズウズしています。スノーシューなどまだ体験したことがないので今年の冬は色々なことに挑戦する予定を組みつつ、遊び相手が「自然」でいつ何が起きてもおかしくないのだ、ということを頭の隅に置いて楽しみたいと思います。みなさんも安全管理しっかりとして冬の自然を満喫しましょう。


~イベントのお知らせ~

「手作りクリスマスリース教室」

クリスマスを手作りリースで迎えてみませんか。土台にはクズのツルを使用し、様々な形のマツボックリや木の実など自然素材をご用意しました。たっぷりと贅沢に素材が使えるリース教室はこの教室くらい!?指導は鹿沢万座パークボランティアが行います。

私も体験してみましたが、リース作りの奥深さや魅力を感じ、有意義な時間を過ごすことが出来ました。興味のある方は是非ご参加ください!!

日時:平成21年12月6日
場所:湯楽里館(長野県東御市)※1
時間:12:00~15:00(受付11:30~)※2
※1 会場となる湯楽里館は日帰り温泉施設となり入館料(500円)が必要となります。もちろん入浴可能ですのでご利用ください。
※2 リースの数に限りがあるため、終わり次第受付終了となります。

また、1月にもスノーシューなどイベントをご用意しております。詳しくは鹿沢インフォメーションセンターホームページをご覧ください。(下記のアドレスは平成21年度イベントページへのリンクとなります)
http://www.kazawa.jp/event-detail.php?no=25

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2009年11月04日ニオイの元は??

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

温泉の臭いというとみなさんはどのような臭いを思い浮かべますか?
私は、温泉地などを訪れたときに感じるあの硫黄の臭い(卵の腐ったような臭い)を思い出します。この臭いを感じると「ちょっと臭いけど、温泉に来たなぁ♪」とワクワクしませんか?その臭いについてですが、実は硫黄自体は無臭であり、みなさんが感じる硫黄の臭いの正体は『硫化水素』なんです。「硫黄臭い」といいますが、違う気体であったとは驚きですね!そんな期待感を与えてくれる彼ら(硫化水素)ですが、高濃度になると悪さを始めてしまうのです。臭いを感じられるうちならまだいいのですが、ある程度の濃度になると私たち人間はもちろん、動物の嗅覚を麻痺させ、臭いを感じる事を出来なくし事故に遭わせるケースもあり得るようです。

そうした事故を未然に防ぐ事を目的とし、定期的にガスの噴出量の測定・自動警報装置の設置などの安全対策を関係団体で協力し行っています。今回はその一環である、硫化水素ガスの定期監視に参加してきました。


【ガス測定中】
注射器に似たガス測定キットでガスの噴出量を確認します。


【ガス測定結果】
少し茶色く色づいているのがガスの数値を表しています。

最後の計測地点では不思議な光景を見ることが出来ました。


【白い川】
牛乳をこぼしたのかな・・・と思わず感じてしまう光景が現れました。
実はこれ「湯の花」の影響で白く見えるそうです。下流に行くと茶褐色となっていて、この光景を全く想像できず見た瞬間とても驚きましたが、見たことのない光景であったので新鮮で嬉しかったです。
ガスの噴出している場所は岩場が多く足場が悪い状態でしたが、安全管理のためにみなさん一生懸命に作業に取り組んでいらっしゃいました。こういった定期監視等を行ってはおりますが、利用されるみなさんの行動も安全管理対策の最大のポイントとなります。歩道の外などの危険箇所には立ち入らないようご協力お願いいたします。


~お知らせ~
万座自然保護官事務所管内にてアクティブレンジャー写真展を行います。
会場:鹿沢インフォメーションセンター2階
期日:11月6日~11月29日 
時間:午前8:00~午後5:00
近くにお越しの際には是非お立ち寄りください。

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