ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園 万座

187件の記事があります。

2015年07月22日「子どもパークレンジャー活動新聞」展示中①

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

トリプル台風の後に、一気に夏がやってきましたね。

くろレンジャーは"うちわ"が手放せなくなっています。時々、ホッペタがアンパンマンみたいに赤くなってます(●´∀`●)でも、本当に熱中症にならないように気をつけないとですね。水分・塩分・糖分補給!

 

さて、昨年度開催した子どもパークレンジャー事業。浅間山火山に焦点をあて、9月から12月まで計4回活動を行いました。

その活動のまとめとして作成した「平成26年度浅間地域子どもパークレンジャー活動新聞」を現在"嬬恋郷土資料館"で展示中です。

 

【嬬恋村郷土資料館】

 

【展示状況】

 

嬬恋郷土資料館での展示期間は7月14日(火)から8月24日(月)で、これから浅間山麓の各市町村で巡回展を行います。

次回会場は"浅間火山博物館"(群馬県長野原町)を予定しております。

お近くにお越しの際には、是非足をお運びください☆

 

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2015年06月30日着々と行われています登山道整備

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

前回のAR日記でお知らせしましたが、現在登山道の歩道と標識の整備を行っています。

早速、設置作業に立ち会ってきました。

烏帽子山頂標識は標柱タイプのものを設置するのですが、その重量約70kg!!

先日ヘリで運搬した場所からおおよそ600m。足場の悪い中、担いで登る工事業者さんには脱帽です。

山頂に到着したときにはちょうど昼時で、多くの登山客の拍手に迎えられました♪

いよいよ設置です。。。

じゃじゃーん!!

設置完了です。記念撮影には持って来いの素敵な標識を取り付けることができました。

みなさん是非記念撮影を!!

今後も引き続き湯ノ丸山・烏帽子岳の登山道では歩道の整備も行います。

一部資材が置かれている場所がありますが、避けて通るなどご協力をお願いします。

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2015年06月26日歩道の改修と看板の付け替え工事中

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

現在、車坂峠から黒斑山へ至る黒斑山登山道(表コース)と湯の丸高原から湯ノ丸山・烏帽子岳へ至る湯ノ丸山登山道、旧鹿沢温泉から角間山・鍋蓋山へ至る角間鍋蓋登山道の各登山道で、環境省の整備工事を行っています(整備は下の図内に赤線で印した区間で行います)。

 

 

 

【黒斑山登山道(表コース)整備工事区間】

 

【湯ノ丸山登山道及び角間鍋蓋登山道整備工事区間】

 

 

 

6月25日、26日とヘリコプターを使用し、資材の運搬作業を行いました。

資材を搬入したことにより、これから本格的な作業に入ります。

荒廃した登山道の改修、統一的な標識の設置を行い、みなさんが利用しやすい環境作りを行っていきます。

工事は10月末までを予定しています。

 

 

 

*登山道を利用される皆様にお願いです*

工事業者さんにも頑張ってもらっていますが、作業の内容によっては一時的に通行を待っていただくことがあるかもしれません(数分程度)。また、資材を登山道脇に置かせていただいているため大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

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2015年06月10日次世代のみんなと

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

関東も梅雨入りとなりました。"梅雨"というとジメジメっとしてサッパリしない負のイメージがありますが、梅雨があるからこそ感じられる喜びもありますよね。普段はヒラヒラと空中を舞っているチョウチョが草の陰で雨宿りしていたり、水滴の付いた草花も何とも言えない美しさを感じられたり・・・梅雨の時期も楽しんで行きたいと思います。

さて、そんな梅雨空広がる中でしたが、地元の草津中学校の1年生と一緒に本白根山のロープ張りの作業を行ってきました。

このロープ張りの作業、思いの外重労働なんです。長ーいロープをずーっと向こうまで引っ張っていくのですが、距離が伸びるとロープがずっしりと重たくなり、ロープを引く力が結構必要となります。しかし、さすが中学生。自ら進んで作業に参加してくれていました。何と、たくましいっ!!くろレンジャーからのレクチャーにもシッカリと耳を傾けていましたよ☆

【くろレンジャーとロープ張り中】

今年もコマクサの葉があちらこちらから顔を出していました。

蕾を付けている株も多く見られました。今年は気候が暖かく、いくらか早めの開花になるかもしれません。

地元の中学生の活動もありこの本白根山の景観は存在しています。

ぜひ、足をお運びください♪

*草津白根山の火山状況について*

草津白根山は、噴火警戒レベル2(火口から1km圏内の入山禁止)となっております。本白根山を利用する場合は、万座温泉や草津温泉から登山道を行くか、白根火山ロープウェイを利用して行く事が出来ます。

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2015年05月01日祝☆誕生!谷川自然保護官事務所

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

4月23日、多くの関係者にご出席いただき"谷川自然保護官事務所"の開所式を行いました!

【長野自然環境事務所長 阿蘇品より挨拶】

谷川自然保護官事務所は、上信越高原国立公園の谷川地域(群馬県みなかみ町)と苗場地域(新潟県南魚沼市、十日町市、南魚沼郡湯沢町、中魚沼郡津南町)を管轄します。

初代自然保護官は"木村 元(きむら はじめ)"が着任しました。事務所は、上越新幹線の上毛高原駅すぐ傍の"みなかみ町観光センター"の2階にあります。開所式後に、みなかみ町長と湯沢町長と一緒に事務所看板を設置しました。

看板掛け

【(左より)長野自然環境事務所長、谷川自然保護官、みなかみ町長、湯沢町長】

現在は自然保護官1名体制のため調査に出てしまうなどした場合は不在となることがありますが、室内の電気が付いていれば居りますのでお気軽にお立ち寄りください♪




現在、谷川自然保護官事務所では自然保護官補佐(アクティブ・レンジャー)を募集しています。ご興味のある方は、下記アドレスをご覧ください。

http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2015/post_12.html

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2015年02月20日ご参加ください♪

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

浅間山の周りではジオパークの取組が進みつつあります。

現在、関係機関で今後の体制や取組について様々な検討が行われているところです。

浅間山の火山活動により形成された"浅間山麓"には、その地形・地質を生かした文化・産業や生活があります。

上信越高原国立公園にも指定されている浅間地域の魅力を一緒に掘り起こそうということで「知ろう!探そう!浅間山!―浅間山麓の地域活性化に向けて―」と題し、ワークショップを開催しています。

【2/17開催の軽井沢町・御代田町ブロックの様子】

地域の魅力は「地域資源(ジオ資源)」です。地域資源について知り、そしてその資源を活用・発信していくことで、地域の魅力発展と保存につなげていきませんか。

地域にお住まいの方はもちろん、「その地域には住んでいないけれど浅間山麓の魅力を知っているよ!」とい

う方もご参加頂けます。

事前申込制となっております。詳しくはこちらをご確認ください→

<http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2015/post_8.html>

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2014年12月26日第4回JPR報告

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

最後となった第4回のJPRは、御代田町(みよたまち)にある浅間縄文ミュージアム主任学芸員の堤隆先生を講師に迎え、浅間山火山の歴史と特徴について学びました。また、最終回と言うことでまとめの作業を行いました。

まずは、縄文ミュージアム周辺で確認できる浅間山の火山活動の歴史について現地調査開始っ。

現地調査1箇所目は佐久市にある赤岩神社。

約23,000年前、浅間山(黒斑山)の山体崩壊によって"塚原土石なだれ"が発生し、その時に流れてきた大きな赤い岩とその岩の上に立てられている神社を確認しました。

黒斑山からこの神社まで計測してみたところ、直線距離で約15km。ずいぶんと遠くからここまで流れてきたんだね!!

続いて"田切地形"と呼ばれる軽石の地層についての現地調査です。

約13,000~10,000年前仏岩から流れてきた軽石流の蓄積物が河川によって削り取られた事により形成されたガケとその周辺地形のことを"田切地形"と呼びます。御代田町、小諸市、佐久市に広がる特有の地形となっており、軽石の断層であるため、白い断層を確認することが出来ます。


現地を確認した後、午後の作業開始です。

第1~4回目JPR活動の振り返りとして、各回の新聞を班に分かれて作成しました。

過去の活動をまとめる班は、みんなでどんなことをしたか「こんな事があったよね」「あれ?それってこの回だっけ?」・・・話し合って思い出しながら。

活動したての第4回をまとめる班も書きたいことがいっぱいあって四苦八苦。

徐々に、あっちこっちから「あーもう時間がないよー!!」って。大丈夫かなー??

あれ。みんなシッカリまとめが出来てるよ!すごーい!!心配なんてほとんど不要でした。

そして発表。役割分担もちゃんと出来ていて、恥ずかしがりながらもきちんと発表できてたね☆

まとめで作成した「浅間地域子どもパークレンジャー新聞」については今後、様々な施設で巡回展を開催する予定です。

会場などが決定次第、このアクティブ・レンジャー日記でご連絡させて頂きます。

どの班もかなりの力作となっていますので、お楽しみに~♪

9月から12月まで計4回という活動になりましたが、一生懸命参加してくれてありがとう!国立公園や自然保護官(レンジャー)のこと、火山や浅間山について知識を深めてもらえた様子が見られました。

自分たちの住むところには、浅間山の火山活動によって作られた自然があること、火山活動の歴史が深く関わっていること、そしてその地域に生活していることの素晴らしさを感じ取ってもらえたなら嬉しいです。


またみんなに会えることを願います☆彡

活動、お疲れ様でしたっ!!

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2014年11月11日第3回JPR開催報告

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

第3回目は、東京大学地震研究所教授の武尾実先生を講師に迎え、「噴火の仕組み」や「浅間山の調査研究の状況」について学習しました!

日本は3つのプレートの上にあり、110の活火山があることが分かったね。
そして、プレートが動くことによりマグマ溜まりに圧力がかかり、マグマに気泡が入って噴火する事を知りました。
ちょっと、難しい内容だったけどみんな一生懸命にメモをとっていました。

研究所の裏に移動し、天明3年の噴火で出来た地層を確認しました。
噴火によって出来た地層の厚さにビックリしたね!!
(半分からの下の黒土は噴火前に出来た地層です。その上に積もっている茶色い地層は浅間山の噴火により火山灰や軽石などが降り積もり出来た地層です。)

そして、地下30mに設置している地震計を見に行きました。
地下階段は薄暗く、急な段差もあり「怖い。怖い。」と言いながらもシッカリと現地を確認。
みんな、素晴らしい!!

設置されている計測器は、人の歩く震動も感知する高性能な装置で、この場所普段は入ることが出来ないんです。今回特別に入らせて頂きました。
東京大学地震研究所では浅間山にこのような装置を設置し、火山の研究や噴火の予測を行っています。

そして、お待ちかね。東京大学大学院の“カンちゃん”による、噴火実験も行われました。

噴火は、「圧力」「粘性」「気泡」それぞれの状況によって、変わる事を学びました。

最後に、まとめの活動として火山クイズを作りました。
各班に分かれて作戦会議が行われました。



“天明3年の浅間山の噴火は何年前の何月何日でしょうか”“2009年の噴火は何日間続いたか”“天明3年の噴火の犠牲者は何人でしょう”“噴火するには何が必要でしょう”。
どの班も、凝った問題となっていました。
武尾先生も黒レンジャーもその難易度に、ちょっとビックリしてたみたいだよ☆

さて、次回は12/14(日)。次回は最終回と言うことで、これまでの振り返りを行う予定です。また、元気に会おうね♪

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2014年11月04日ルールとマナーを守りましょ!

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

先日、浅間山の現地調査に出かけました。
とっても良いお天気に恵まれ、素敵な景色を見ることが出来ましたよ♪

【前掛山より黒斑山方面を望む】

その反面、調査中にこんなものを発見しました…

「落書き」です。
登山道に設置されている看板やシェルター、そのほかの施設に同様のものを確認しました。
たぶん、登山の記念に書かれたものだと予想されます。
私は、発見したときにとても悲くなりました。登山道に設置されている看板は、個人個人の思い出を記すために設置を行っている訳ではありません。国や自治体が予算を組み設置したり、協議会などで資金を出し合って設置たりしています。また、看板を背負いあげて汗を流して設置を行ったりもしています。本来の目的のために、是非大切にして欲しいと思いました。
前回投稿させてもらった子どもパークレンジャーの子どもたちからの意見にもありましたが、登山を楽しむ上でルールやマナーをしっかりと守ることは基本であると感じます。今後は、このような光景を見ることがないように望むばかりです。。。

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2014年10月20日第2回JPR開催報告

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

第2回目のJPRは、黒斑山登山を行い、そこから確認できる火山の特徴や魅力について調査しました。

【元気に集まったJPRのみんな】

今回は“登山”をしながらの調査です。
そのため、まず「登山届」です。登山をする前に登山届は必ず出しましょう。今回は子どもたちに登山届を出してもらいました。

【登山届に氏名やルートを記入】

また、火山である浅間山の外輪山の一つである“黒斑山”に入山することから、「噴火警戒レベル」についてみんなで確認。火山活動に合わせた入山規制が行われていることを学びました。現在は、噴火警戒レベル1です。

【噴火警戒レベルについて確認】


この、黒斑山登山道では火山活動の痕跡を確認しながら歩くことが出来ます。

【色の違う石】
溶岩がガスを含んでいたり、高温で酸化したりすることにより色が違っています。
また、「断層」「板状節理」についても学び、地質や地形について知識を深めました。

そして、無事下山。レンジャーが現地調査を行う際でのとっても大事な事“安全”をみんなクリアしました!
その後は、今日の活動で発見したことや感じたことを班ごとにまとめ、黒レンジャーに報告しました。
「標高によって木の高さが違う」「登山道や山頂からの景色が素晴らしかった」「登山をするときはマナーやルールを守る」といった報告がありました。
黒レンジャーからは「今日体験したことを友だちや先生、お父さんお母さんに伝えてほしい。みんなからの報告にもあったように、“ルールとマナー”がある。山を大切にしながら楽しんでほしい」とのお話がありました。

【樹林帯を抜け、目の前に現れた浅間山に歓声が上がりました!!】

次回は11/9(日)。次回は火山に関する実験を行う予定です。また、新しい発見よろしくね☆

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