上信越高原国立公園 万座
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2015年12月09日「子どもパークレンジャー活動新聞」展示中④
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵
現在、「子どもパークレンジャー活動新聞」の展示を長野県軽井沢町で開催中です。
中軽井沢駅に隣接している"くつかけテラス"のロビーをお借りして展示を行っています(ノ´∀`)ノ
【くつかけテラス外観】
【展示状況】
展示期間は平成27年12月5日から平成28年1月5日まで。
年を跨いで展示を行わせていただく事となっています。
2015年11月02日「子どもパークレンジャー活動新聞」展示中③
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
現在、4ヶ所目となる小諸市で開催中です。
開催場所は先日新しくなったばかりの"小諸市役所"。
【小諸市役所外観】
【子どもたちの作成した子どもパークレンジャー活動新聞】
子どもたちが、火山について学びまとめた活動新聞と共に各回のニュースレターや活動中の写真も掲示してます。
【万座自然保護官事務所情報】
万座自然保護官事務所の管轄区域図や説明、管内で行われている取り組みや見られる景色を紹介しています。
開催期間は10月28日(水)から11月29日(日)までとなっております。
足を運んで頂ければ幸いです♪
2015年10月30日平成27年度 第2回JPR開催報告
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
1週間ぶりの活動にもみんな元気に参加してくれました!
まずは、前回設置したセンサーカメラで撮影された結果をみんなで確認しました。
o(^-^)oワクワク・・・お~!写ってた、写ってた!!
タヌキやニホンカモシカ、ヒメネズミにキツネ、アナグマを撮影することができました。
前回は食痕などの痕跡から様々な動物が生息していることを確認しましたが、センサーカメラを設置したことにより、より多くの生きものがいることを把握することができました。
そして、ニホンジカやイノシシなども・・・。この2種類は他と比べ、かなり多く撮影されていました。現在、個体数が増加し生態系や農作物被害を起こしている要因の一つとなっており、その個体数調整が早急に必要とされています。
今回は、そのような野生動物による被害を知ると共にその対策について現地調査を行いました。
そしてなんと、ベアドッグ(※)のタマとハンドラーの純平さんも活動に同行!!
タマは、先日アメリカからやってきたばかり。まだ、1歳の女の子です。
ハンドラー純平さんの目をシッカリと見つめ、話を聞く姿には既にベアドッグとしての威厳が感じられました。
まずは、純平さんからベアドッグの役割についての説明が行われました。
クマの匂いを感知して吠えて追い払うように訓練を受けてきたタマは、これから本格的に軽井沢町でベアドッグとして活動していくことになるとのことでした。
ちなみに、ハンドラーとベアドッグは深い絆で結ばれた関係となる必要があり、純平さんとタマは24時間常に一緒に行動しているそうです。子どもたちもみんな、タマの魅力にメロメロでした(o´∀`o)
そして、実際に行われている対策について現地確認に出発です!
これは、クマが開けられないように工夫されたゴミ集積箱。動物園と協力して開発されたそうです。
この集積箱が設置されるまで、クマによるゴミ集積所荒らしが年間120~130件ほどあったそうですが、現在では年間0~1件と激減したそうです。
また、増えすぎたニホンジカやイノシシへの対策として"くくりわな"を設置し、個体数調整を行う取り組みについても学びました。
ハンターでもある純平さんにより、わなの設置についての説明が行われ、たろ~さんジカが捕獲されました!!
たろ~さんの持っている木の枝に、シッカリとわなが!その威力にみんなビックリ!!
ただ、このくくりわなに捕獲対象でないクマやニホンカモシカなどが誤ってかかってしまうことも。わなから脱出しようともがいているうちに、足が千切れてしまう事態が発生しているとのお話もありました。
そして、野生動物たちに「ここから先は来たらダメだよ!!」「これは食べたらダメだよ!!」と、人間と野生動物の住み分けを教えるための"電気柵"を確認。
むやみに人間の居住区に入ってこないよう、農作物を食べてしまわないように取り組みが行われていました。
また、野生動物が車道に出てきてしまい、轢かれて死んでしまうという"ロードキル"についても学習しました。人ばかりでなく、野生動物も被害に遭ってしまっていることを改めて感じることとなりました。
軽井沢町内では、車道沿いに電光掲示板を設置して「シカ飛び出し注意」などの表示を行い、被害の軽減に取り組んでいました。
現地確認後、班に分かれて今回の活動についてまとめtime。
相談しながらそれぞれ役割分担して、協力しながら作成。そして、発表!
野生動物と付き合っていく中で、自分たちにできることについてまとめてもらいました。
「森を切り開いたり、松を植えすぎてエサを減らすようなことはしない」「動物が人間に慣れないようにエサをあげない」「むやみに動物を鉄砲でうたない」など多くのアイデアが飛び出していました。
人は、動物たちの住む森の近くで生活している事を忘れてしまうことがありませんか?
今回の活動で、参加してくれた子どもたちはその事を再認識してくれていた様子が見て取れました。たくさんの野生動物がみんなの周りには生息していること、そしてその魅力を知り、その上で気を付けていかなければならないことを学んでもらえたようです。
みんなの住む地域の魅力を伝えられることができていたら嬉しいな♪
今回は2回の活動となりました。元気に参加してくれてありがとう(≧▽≦)
また会えるのを楽しみにしてるよ~☆
※ベアドッグとは、人の居住区域に侵入してきてしまったクマを本来いるべき森へと帰すように訓練されたカレリアン・ベアドッグです。クマを傷つけずに共生して行くため、そして人間の安全を守るため、ハンドラーと共に重要な役割を担っています。
ピッキオでは現在、タマの他にナヌックがベアドッグとして活動しています。これからの彼らの活躍に期待ですね(o´∀`o)
2015年10月26日平成27年度 第1回JPR開催報告
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
万座管内では、紅葉も終盤となり、地面には様々な色をした落ち葉の絨毯が広がっています。落ち葉の絨毯は歩くと、何とも言えない心地よい感覚と音に包まれます。
徐々に冷たくなってきた風と柔らかな秋の日差しの中、歩く速度をゆっくりと・・・その心地よさに浸ってみてはいかがでしょう。
さて、そんなこんなで秋が深まって来ましたが、今年も開催しました"子どもパークレンジャー(略称:JPR)"!!
テーマは「野生動物」。浅間山麓にはどんな生きものが生息しているのか、そしてそこで起こっている野生鳥獣問題について知り、どのように向き合っていけば良いのかを子どもたちと一緒に考えていこうという内容で活動しました。
10月18日(日)に、第1回の活動を"国設軽井沢野鳥の森"で行いました。
まずは、任命式。やまレンジャーから任命証が一人一人に手渡されました。
その後、やまレンジャーとさわレンジャーから、国立公園と鳥獣保護区におけるレンジャーのお仕事や取り組みについて説明が行われました。配布されたJPR手帳にみんなシッカリとメモをしていました。
レンジャーは、現地の情報を把握することが何よりも大切!!
そのためにメモを取るのは大事な仕事のひとつです。みんな、ちゃあんと出来てるね(´▽`)
そしていよいよ、フィールドに出て自分の目で見て現地の状況を把握します。
"たろ~さん班"と"隊長班"に分かれ、いざッ調査に!
テンの糞を発見!!何かツブツブしてるね~。何を食べているのかな??
イノシシのお風呂場発見!!このお風呂で体に付いた汚れや虫をきれいにするんだって!!きれい好きなんだね。
また、ツキノワグマの糞やツメ跡、獣道、リスの食跡など・・・多くの動物の痕跡を確認することが出来ました。この空間に様々な生きものが生活している事が分かりました。
そしてそして、本日のメインイベント!!センサーカメラの設置です。
4班に分かれ、調査した痕跡をヒントに設置場所を決定しました。
作戦会議中~。どこに設置しようかな?
そして、班に分かれて設置作業開始。
1週間後にある第2回活動で撮影された画像を検証します!!
どんな結果になるかな~。楽しみだね♪
2015年10月09日アクティブ・レンジャー写真展in旧草軽電鉄北軽井沢駅舎
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
10月2日(金)より10月25日(日)まで、旧草軽電鉄北軽井沢駅舎にて「アクティブ・レンジャー写真展」を開催しています。(詳しくはこちら)
【旧草軽電鉄北軽井沢駅舎】
大正4年から昭和37年まで、新軽井沢から草津温泉間の55.5kmを結んでいた草津軽便鉄道。草津温泉をはじめとした沿線の旅客輸送と物資、木材、硫黄などの貨物を輸送し地域の発展に貢献していました。
約22あった駅のうちの一つが「北軽井沢駅」で、現在も当時の姿をとどめている唯一の駅舎です。また、平成18年に国の登録有形文化財の指定を受けています。
今回、そのような貴重な施設をお借りし写真展を開催中!!
歴史あるこの旧草軽電鉄北軽井沢駅舎でノスタルジックな気分に浸りながら、ゆったりと写真をお楽しみください♪
2015年10月05日「子どもパークレンジャー活動新聞」展示中②
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
ここ1週間ほどで気温が下がり、万座管内では紅葉が徐々に始まってきています。
標高の高いところでは、10月中旬にでも見頃となりそうです。
さて、7月より「子どもパークレンジャー活動新聞」の巡回展を浅間山麓の6市町村にある公共施設をお借りして行っています。
7月14日から8月24日までは群馬県嬬恋村にある「嬬恋郷土資料館」にて(展示の様子はこちら)、8月29日から9月28日までは群馬県長野原町にある「浅間園浅間火山博物館」にて展示を行ってきました。
【浅間園浅間火山博物館】
【展示状況】
10月2日から10月22日は、3ヶ所目となる長野県東御市の「東御市文化会館」ロビーにて開催中です。
【東御市文化会館】
【展示状況】
この活動新聞、子どもたちのセンスにより、浅間火山の歴史やその恩恵についてなど、とても分かり易くまとまっています。
また、活動を通して子どもたち自身が感じたことについても記載されており、大人である私たちが感心させられるものもあります。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください♪
2015年08月12日登山道整備のこと
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
以前よりお伝えしている登山道整備の進捗状況についてお知らせです。
現在、黒斑山の登山道整備を集中的に行っています
黒斑山は登山道の浸食対策と標識の整備を行っています。
以前はこんな登山道・・・
現在は歩道の崩れを防ぐための浸食対策を行い、こんな感じに。
また、山頂には山頂標識が取り付けられました!!
以前の山頂標識・・・
現在の山頂標識はこちら。
まだ、工事途中の状況ではありますが、工事期間中も入山可能です。
登山を行いながら流す汗はまた格別!!是非お出かけください♪
2015年08月10日鹿沢園地サマーウィーク開催中
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
暑い日が続いていますね。
万座自然保護官事務所内も連日30℃越え!!水分補給が欠かせません。
このAR日記をご覧頂いているみなさんも、体調管理には十分に注意してくださいね!!
そんな中、鹿沢園地での現地打ち合わせがあり出かけてきました。
窓を開けているだけで、何と涼しいことか・・・日焼け防止用に一枚上着を羽織っても暑くなかったです。
打ち合わせ終了後、鹿沢園地にある鹿沢インフォメーションセンターに立ち寄りました。
鹿沢インフォメーションセンターでは、クラフト体験や火おこし体験、散歩会や星空観察会を行う"鹿沢園地サマーウィーク"イベントの真っ最中。
立ち寄ったときには、ちょうど"巣箱作り" と"火おこし"のクラフト体験が行われていました♪
くろレンジャーも参戦!!
煙は出るもなかなか火が付かない・・・
体験されていたご家族も良い感じに煙と灯りが見えたのですが、火を付けることまではたどり着かなかった様子でした。。。
(火種までにはなったのにぃ(´・ω・`))
ライターなどが無かった時代ではこのような方法で火を確保していたのですよね。。。
この火おこし体験、火が付いたときの喜びはかなり大きいです。
火の大切さを知ることの出来るとても良い体験となっています。
火が付けば、ランタンに火を灯すことが出来ますよ。
自分で付けた火はまた違った温かみを感じることが出来るかもしれないですね♪
体験できる期間や内容など詳細については、鹿沢インフォメーションセンターのHPをご覧ください。(鹿沢インフォメーションセンターHP→http://www.kazawa.jp/)
2015年07月27日外来種防除作業報告
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
当所と自然公園財団草津支部の主催で、今年度で5回目となる「オオハンゴンソウ防除作業@西の河原園地」を行いました。
まずは、くろレンジャーから外来生物についてと、今回の対象であるオオハンゴンソウとその防除方法についてお話です。
いよいよ防除作業開始!この場所で活動を始めて5年。背の高い大きい株を見かけることが少なくなってきました。花もだいぶ目立たなくなってきましたが、やはり特定外来生物に指定されているだけあり相当な繁殖能力・・・小さな株との戦いとなりました。
地道にコツコツ・・・時間のかかる作業ではありますが、今ある景観を保護する事につながる大切な作業です。子どもたちはもちろん、地域や訪れるみなさんにあるべき景観を残せるよう頑張っています。
今年は250kgのオオハンゴンソウを防除しました!!
活動に参加いただいたみなさん、ありがとうございました☆
こんな看板を見かけたことはありませんか?
左側の赤い看板が「ココは鳥獣保護区ですよ!」とみなさんにお知らせするための"制札"と呼ばれるもので、主に鳥獣保護区の境界に設置されています。右側の白い看板が、鳥獣保護区のエリアを示した"区域図"を掲示しているものです。
鳥獣保護区とは、"鳥獣保護管理法(※)"に基づき、野生鳥獣が安心して生育できるよう、原則として狩猟や開発などを規制している区域のことです。環境大臣が指定する"国指定鳥獣保護区"と都道府県知事が指定する"都道府県指定鳥獣保護区"の2種類があります。
環境省ではその仕事の一つとして、国指定鳥獣保護区の管理を行っています。国指定鳥獣保護区は国立公園とは別々に指定されますが、重なっている区域も多くあります。"国指定浅間鳥獣保護区"の一部も、万座自然保護官事務所が管轄している上信越高原国立公園の一部と重なっています。
国指定浅間鳥獣保護区は、活火山である浅間山(標高2,568m)を中心とし、標高約1,000mの市街地周辺の地域まで広がって指定されています。その多様で良好な自然環境には、ツキノワグマやホシガラス、ミヤマシロチョウなど様々な野生鳥獣が生息しています。
実際に現地調査に出たときも、様々な生きものたちの痕跡を確認することがあります。時には、その姿を見ることもできて、とても嬉しくなることも♪
そんな国指定浅間鳥獣保護区で、ついこの間、標識のリニューアル工事を行いました。
地面奥深くに埋まっていて、樹木の根っこも絡まっていたり・・・掘り出しに四苦八苦。
無事に、撤去完了!!
そして・・・新しい看板を設置!!
ご覧ください、こんなにステキな看板が設置されました♪
国指定浅間鳥獣保護区について、概要と生息している動物たちをイラストにより紹介していて、とってもかわいくて素敵な看板に仕上がっています。引き続き、順次リニューアル作業を行っていく予定です。道路脇などに設置されていることが多いので、是非近くで見てみてくださいねっ☆
※「鳥獣保護管理法」の目的・・・鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与する事を通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資すること。