ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園

102件の記事があります。

2016年08月30日*日本一綺麗な山を目指して!自然公園クリーンデー@白山*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 報告が少し遅くなってしまいましたが、8月の第1日曜日は自然公園クリーンデー、ということで昨年に引き続き白山国立公園ではパークボランティアさんとともに一斉清掃活動を実施しました。

                                                                             

●別当出合駐車場でごみ持ち帰りの呼びかけ

白山登山者の大部分が通る別当出合にて、登山バスから降りてきた方に呼びかけとごみ袋の配布をしました。はじめは何だ?と驚かれる登山者もゴミ袋を受け取り「ありがとう」と一言。「今日はクリーンデーなので、ゴミの持ち帰りにご協力お願いします!」との呼びかけに納得されたようでした。この日用意したゴミ袋200枚が全て無くなりました。しっかり活用してもらえたことを願います。

【ゴミ袋の配布】早朝、これから登山をする方々に呼びかけます。

【ゴミ拾い】合間にも清掃をします。

                                                                         

●清掃登山へ

だいぶ登山者が減ってきたところで清掃作業に移りました。この日綺麗にするのは一番利用者が多い砂防新道です。今回は清掃の他、多くの方に美化清掃の意識を高めてもらいたいということで、手作りの腕章や説明看板を作成するなどPRに力を入れ、更にトング、ゴミ袋を装備し出発しました。手作り腕章は目立ったようで、多くの方に「おつかれさまです」「えらいね」と声をかけていただきました。普段目立たず作業をしているので、こうした声がけは大変励みになります。

【ゴミ拾い2】登山道をくまなく清掃します。腕章が目立って良い感じでした。

                                                                                                                                                           

 さすがは白山、大きなゴミはほとんど無くこの日回収したゴミは1.4㎏でした。それでも少しでもゴミがある限り拾い続けます。白山は先人達の努力の結果ごみの持ち帰りが徹底されています。今後登山者や外国人観光客が増えていくと思いますが、こうした活動を続けることで白山のルールを理解してもらい、ゴミの無いきれいな白山をしっかり守っていく必要があります。                                                                              

【砂防新道の十二曲がり】清掃後は一段ときれいに見えます。

                                                                        

 今回拾ったゴミはどんなものが多かったでしょうか?集計して内訳表を作成したので興味がありましたらぜひご覧下さい。

160807ゴミ内訳.pdf

 容器包装プラスチック、特に飴などの包装が目立ちます。その他ティッシュやタバコやガムの包み紙などがありますが、タバコ以外は故意ではないことが大部分でしょう。どういう物がゴミになりやすいか知る事で、落とさないように気をつけたいものです。

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2016年08月25日* 山の日 @白山国立公園 *

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 8/11の初めての山の日、白山国立公園でも山の日制定記念イベントとして「おいでよ!市ノ瀬夏祭り」を開催しました。その模様をご紹介します。

                                                                            

☆クイズラリー

イベントのメインはクイズラリーです。山に親しむって言っても何から初めていいのかわからない!という方は多いと思います。そんな方のために市ノ瀬にある市ノ瀬園地と岩屋俣谷園地の2つの園地を利用してクイズラリーを行いました。クイズラリーには自然に詳しいガイドボランティアさんがつき、解説しながら一緒に散策を楽しみました。

小さなお子様から年配の方まで、多くの方にご参加いただきました!この日は見事に晴れて白山がくっきりと見えていました。はじめての山に感動した、という参加者の笑顔が何よりも嬉しいご褒美でした。

ちなみに、岩屋俣谷園地は園地と言っても一周すれば約3時間かかり標高差は460m、急な登りもありこれから登山を始めたいという方にもオススメです。ブナが美しく、展望台からの眺めも最高ですよ。

                                                                                    

☆オオバコ茶

環白山保護利用管理協会のご協力により、オオバコ茶の試飲を行いました。冷えたオオバコ茶はちょうど下山してきた方にも好評で、列がつくこともしばしば。オオバコ茶を味わいながら、外来植物問題についても知ることができました。

                                                                                         

☆白山の写真展

白山自然保護官事務所のレンジャー&アクティブ・レンジャーと白山国立公園パークボランティアが撮影した白山の写真を展示しました。どれも力作揃いで、これを見たら白山に行きたくなること間違い無しです。こちらは8月いっぱい展示していますので、ぜひお立ち寄りください。鳥獣保護区管理センター内で開催しています。

                                                                                

☆白山高山帯のいきもの展

こちらも市ノ瀬ビジターセンター1階で8月いっぱい開催しています。動物の剥製のほか、虫の標本も見事です。詳しく解説されているのでとても勉強になりますよ。

                                                                                     

☆ゲームコーナー&工作コーナー

こちらは子供たちに人気でした。割り箸鉄砲で外来植物を狙い撃ちます!外来植物に罪はないのでちょっとかわいそうだったかな・・?

輪投げもやってみるとなかなか楽しいものです。

枝や木の実を利用して自分だけの作品を作りました。

                                                                          

 山の楽しみ方は人それぞれ、いくらでもあります。各地にあるビジターセンターでは自然とふれあうお手伝いをしていますので、ぜひどんどん活用してください。白山は花の最盛期を過ぎ、もう少しすると紅葉がはじまります。紅葉の季節もとても美しいのでぜひ訪れてみてください。

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2016年08月09日*山の日イベントを開催します!*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 今年度から新たに国民の祝日として8月11日の「山の日」が追加されました!それを記念し、山岳公園である白山国立公園でも制定記念イベントを実施します。山に親しみ、山の恵みを感じることができるプログラムを用意していますよ。

                                                                          

☆ 山の日制定記念イベント おいでよ!市ノ瀬夏祭り ☆

【日時】平成28年8月11日(木・祝) 9:00~17:00

【場所】石川県白山市市ノ瀬 市ノ瀬集団施設地区

    (市ノ瀬ビジターセンター、白山鳥獣保護区管理センター、市ノ瀬園地、岩屋俣谷園地)

【内容】①クイズラリー 

    ②白山の写真展

    ③高山帯のいきもの展

    ④オオバコ茶試飲コーナー

    ⑤ゲームコーナー

    ⑥工作コーナー

詳細はこちらをご覧下さい↓

山の日チラシ.pdf

                                                                            

 山の楽しみ方はなにも登山だけではありません。白山のふもとの市ノ瀬で、気軽に山を楽しんでみてはいかがでしょうか?普段とは違う発見や楽しみがきっとありますよ!こどもからお年寄りまで、どなたでもご参加いただけます。

                                                                       

当日は専用駐車場(無料)もありまので、ぜひお越しください!

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2016年06月22日*早くも夏山シーズン到来!*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 今年は全国的に夏が早いようですね。白山も雪が異常に少なく、夏場の水不足が心配されています。今月の11日に別当出合から甚之助避難小屋まで清掃&巡視をしてきたので、現在の白山の様子をご紹介します。砂防新道、観光新道の積雪はほとんどありません。お花の開花もだいぶ早く、うかうかしていたら見頃が終わってしまいそうです!

                                                                         

【別当出合】

トイレや水場などの施設は全て使用できます。登山はつらいという方はベンチでまったりするのもいいかもしれません。別当出合駐車場から歩いて約5分です。ただし結構登りがあります。

                                                                      

【砂防新道の分岐】

パークボランティアさんと看板を設置しました。夏山時期は上りと下りで道をわけています。登山者の安全のためですので、一方通行を守ってくださいね。

                                                                        

【中飯場】

トイレ、水場利用可能です。この場所から不動滝と柱状節理、板状節理がよく見えます。

                                                                       

【別当覗き】

ここから別当谷をはさんで正面に見える崩壊地が昭和9年の集中豪雨による地すべりの跡で、別当くずれといいます。滑落事故が多く危険ですから、柵より奥へは行かないようお願いします。

                                                                       

【池】

別当覗きからしばらく登ると登山道の脇にいくつか池があります。夏にオタマジャクシがたくさん泳いでいますが、これはクロサンショウウオです。この日は卵と親の姿を確認しました。

                                                                       

【甚之助避難小屋】

休憩室と冬季トイレは使用可能です。夏期トイレと水場は今週開設の予定です。

こちらもボランティアさんと清掃しました。綺麗になった避難小屋を、マナーを守り利用してくださいね。

                                                                    

さて、お花もたくさんさいていました。

                                                                         

上段左:ベニバナイチヤクソウ 上段中:ギンリョウソウ 上段右:キヌガサソウ

中段左:コケイラン 中段中:ギンラン 中段右:ミドリユキザサ

下段左:ハクサンチドリ 下段中:ノビネチドリ 下段右:オオバミゾホオズキ

                                                                     

開山祭は7/1に行われます。夏山開きなのにもうたくさんの登山者で賑わっています。南竜ではもうハクサンコザクラが咲き、クロユリのつぼみも見られるそうです。

                                                                         

待ちわびたシーズンがいよいよ到来です。登山の際は登山届を提出し、登山に適した服装と装備で、マナーを守っていただけるようご協力をお願いします。登山道によってはまだ積雪が多いところもありますので、事前の情報収集をお忘れ無く!

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2016年05月31日*白山の情報収集は市ノ瀬ビジターセンターで!*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 白山に登りたいけれど、雪の状況は?花は何が咲いている?トイレはある?などなど様々な疑問がありますよね。そんな時はぜひ市ノ瀬ビジターセンターを訪ねてください。

                                                                        

市ノ瀬ビジターセンターは石川県白山市の白峰集落と別当出合のちょうど中間地点に位置しています。

                                                                           

【展示コーナー】映像も見ることができます。

                                                                      

【休憩スペース】一息ついたり、本を読んだり、自由にお使い下さい。

                                                                       

 1番見ていただきたいのがこちらの"白山のいま"コーナーです。

 今年から始めた取り組みとして、白山国立公園パークボランティア(以下PV)で自然状況等調査を実施しています。白山へ行く頻度の多いPVさんに公園内の自然状況や施設状況を調査してもらい、集まった情報をこちらで発信しています。ありがたいことにたくさん情報が集まり載せきれないほどです・・。

 現在綺麗な山頂部やお花の写真とともに残雪状況や花の開花情報を載せています。白山のいまがよくわかるので、山へ登られる前に一度立ち寄ってチェックしていって下さいね。また、知りたいことなどございましたらビジターセンター職員へおたずね下さい。気軽に市ノ瀬ビジターセンターを利用してくださいね。

                                                                      

パンフレットはこちらです↓

http://www.env.go.jp/park/hakusan/data/data/20130227aa.pdf

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2016年05月12日*開山に向けての大仕事!*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 4月末に白山公園線が異例の早さで別当出合まで開通し、5/1には白山室堂も素泊まりのみの営業を開始しました。晴れた週末には早くも登山者で賑わいつつあります。これから本格化する登山シーズンに向けて、5/7(土)に毎年恒例となっている別当出合駐車場の清掃をしてきました。

                                                                       

 この日はあいにく小雨でしたが、白山国立公園パークボランティア14名とともに、パークボランティア活動の中でも1、2を争う重労働にとりかかります。

                                                                         

春の駐車場はこんな感じで、側溝には落ち葉と泥がつまり、落石も見られます。

大変だー・・といいつつ、みなさん何だか楽しそうな様子。

                                                                          

黙々と作業をします。

                                                      見違えるほど綺麗になりました!

                                                                                                                                                    

側溝にすっぽりはまってしまった落石。これでは水が流れず詰まってしまいます。

                                                    ああでもない、こうでもないと知恵をしぼって・・・

とれた!!

                                                              

 結局作業中に雨はあがりませんでしたが、作業後の達成感は格別で青空の下にいるような清々しい気分でした。誰かに見られているわけでは無く、誰かに褒められたくてやっているわけでもありません。白山が好きだから白山のためにできることをしたい、という思いが白山国立公園パークボランティアの原動力で、感服します。写真もほんの一例で全て紹介できないのが残念ですが、15人で約1時間半がんばりました。

                                                                       

ゴミもこんなにありました。これらのごみは分別して数を数えて調査結果として残します。

せっかく綺麗になった駐車場ですから、ゴミを落とさないよう1人ひとりが気をつけて利用してくださいね。

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2016年03月31日*白山と雪のはなし③ 植物との関わり*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

 長いと思っていた冬も過ぎ去り、白山のふもとでも春を感じられるようになりました。もう2ヶ月もすれば本格的な登山シーズンに突入です。白山での楽しみの1つといえば高山植物!ということで、今回は植物たちについて少し紹介します。

 白山には約250種の高山植物が生育すると言われていますが、これだけ数が多いのは地形や雪融けの違いにより多様な生育環境ができ、自然に住み分けがなされているからなのです。中でも雪が与える影響は大きいそうです。白山を歩いていると景色がどんどん変わっていくのと同じように、咲いている花の種類も場所ごとに変わっていきます。                                                                                                                   

                                                                        

観光新道のお花畑

白山のお花畑のイメージといえば観光新道などで見られる高茎草原だと思います。雪が積もる斜面に形成されるというおおまかな特徴がありますが、日当たりや雪崩の頻度などによって生育する植物はばらばらです。ニッコウキスゲやイブキトラノオなどで構成される見応えのあるお花畑は何回見ても感動します。

                                                                             

南竜ヶ馬場のイワイチョウ

南竜ヶ馬場のような水の豊富な湿原ではハクサンコザクラやイワイチョウといった植物が主に生育します。黄色く見えるのがイワイチョウです。

                                                                        

室堂平のクロユリ

雪が遅くまで残る湿潤なところを雪田といい、雪渓から流れ出る水がたくさん供給される場所です。クロユリ、ハクサンコザクラ、コバイケイソウなどが見られます。

                                                                       

山頂付近

雪が吹き飛ぶほどの強風が吹く山頂付近では背の高い植物は育たず、岩にへばりつくようにガンコウランが生育しています。左の写真のマットのように広がっている緑の植物がそれです。風があたらない岩陰でイワギキョウ(写真右)やイワツメクサが見られます。

                                                                       

 簡単に紹介しましたが、水を作り出す"雪"が植物にとってとても重要なことがわかります。今年は本当に雪が少なく、この時期ならまだ真っ白でのっぺりとした綺麗な白山が見られるはずですが、だいぶ表面が見えてきています。今年はどんなお花畑を見せてくれるのでしょうか・・?

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2016年02月03日*冬のお客さん*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 今年は雪があまり無く暖冬の影響を感じています。先月の寒波の到来でいっきに積もった雪もだいぶ溶けてしまいました。雪かきと屋根雪下ろしはやっかいですが、降らなければスキー場の運営や除雪作業など冬の仕事が無くなってしまうので、無くても困る存在です。

                                                                           

 しかし暖冬とは言っても、山には相当量の雪が降り積もるのは変わらず、入ることはできません。冬の間は事務所にこもり事務仕事をしていますが、そんな日々のちょっとした楽しみはふらっと事務所に訪れる小さな来客です。パソコンに向かいながら気配を感じちらっと外に目をやると、かわいい鳥がいるのです。その愛らしい姿と仕草に癒されます。

ヤマガラ?かキビタキ?小さくて判別できません・・。

カケスはわかりやすいです。羽の青色が綺麗です。

ツグミでしょうか。餌を探していたようです。

                                                                     

 どれも画質が悪いのはご容赦ください。今まで鳥は難しいという先入観にとらわれ興味が無かったのですが、少しずつ覚えて行くうちに可愛く見えてきました。あまり気にかけていなかった頃は見えなかったものが、興味の対象になるとどんどん視界に入り、こんなに身近にいたことに感動を覚えました。

                                                                        

 今月、白山自然保護官事務所ではスノーシューで散策する自然観察会を実施する予定です。今回は白山国立公園が会場ですが、たとえ国立公園で無くても身近に自然はたくさんあるのだと改めて感じています。観察会を通し自然への興味を深めてもらい、すぐそばの小さな発見、小さな感動をどんどん増やしていくためのお手伝いができれば、とあれこれ思索中です。

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2015年12月28日*白山と雪のはなし② 動物たちのくらし*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 白山は1年の多くを真っ白な雪に覆われていることから名付けられたと言われています。冬季白山にはどれ程の雪が積もるのでしょうか。残念ながら正確な調査記録は見当たりませんでしたが、高山帯で十数メートルといわれています。冬、大陸からの北西の季節風が発生し、その季節風は日本海を通る際に水分を含み、そのまま白山にぶつかります。そうすると上昇気流が発生し、水分が大量の雪となり白山とそのふもとへ降り積もるのです。

                                                                              

 今月はじめ、雪の白山へ行く機会がありました。空気は冷たく、植物は雪に埋まり、鳥の声が聞こえるだけで、他の生き物の気配はしません。夏場の活気に満ちた白山とはまるで別世界でした。でも・・・

尾根上に登山道が続いていますが、もちろん人間の足跡ではありません

                                                                          

 雪が積もると、普段はあまり姿を見せない動物たちの行動が一目瞭然です。みんな歩きやすい登山道を通っていることがわかります。冬の主な利用者は動物たちのようです。それにしてもたくさんの足跡・・・宴会でもやっていたのでしょうか。

                                                                        

 白山の冬は人間にとってはとても厳しい場所ですが、生き物たちはそんな環境に適応し、生きています。換毛が代表的な例で、ノウサギやオコジョは外敵に見つかりにくいよう、雪と同じ白色に毛が生え換わります。タヌキも冬は別の生き物のようにふっくらしています。これは冬を乗りきるために脂肪を蓄えているからですが、毛足が長い冬毛に生え換わるため大きく見えるのもあります。

                                                                      

 また、動物たちは冬眠するイメージがありますが、実際に冬眠するのはクマやヤマネなど少数で、多くの動物は冬でも活動しています。

これは良くみかけるウサギの足跡です。食べ物を探し回るのでいたる所に足跡が残っています。主に木の皮や葉、冬芽などを食べます                                                                  

ウサギ食べた後、するどくとがっています

ウサギの糞

                                                                          

 カモシカやイノシシ、イタチ、キツネなどもよく足跡が確認されます。木の芽や根、ネズミなどの小動物など、食べ物を探しに冬でも活動しているのです。もちろん動物たちも雪崩に巻き込まれたり、敵に襲われたりする危険性もありますから、彼らにとっても厳しい季節です。そんな中でとても強く、たくましく生きていることがよくわかります。人間も見習いたいものです。

                                                                        

 こうした冬の動物たちの行動は、白山国立公園の入口に位置するブナオ山観察舎(石川県白山市尾添)で観察することができます。観察舎内には望遠鏡や双眼鏡が常設され、職員さんに聞けば使い方や動物の出現情報なども教えてくれます。土・日・祝日にはかんじきハイクもしていますので、ぜひ足をのばしてみてはいかがでしょうか?

 http://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/bunao/

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2015年12月14日*白山と雪のはなし①*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 11月26日の16時をもって白山公園線が閉鎖しました。石川県白山市白峰の風嵐ゲートから別当出合間は冬季通行止めです。

 冬の間白山国立公園は閉ざされてしまい、私も今年度はもう入ることはありません。この時期を迎えると、何だか寂しい気持ちになりますが、その分春が待ち遠しく、シーズン中は楽しみも倍になります。冬の間も、登ることは出来なくてもとても美しい姿を拝むことが出来るので、遠くから白山を眺めながら春の訪れを待つこととします。

                                                                      

この先に白山が・・・

                                                                          

これが現在の白山自然保護官事務所です↓

事務所かどうか怪しく見えますが、これは雪囲いをしてあるからです。

                                                                          

通常はこんな感じで、ちゃんと看板がありますよ↓

積雪により窓が割れたり、建物内に雪が入り込むのを防ぐために冬季は雪囲いをします。

                                                                       

 白山の名の通り、山上はもちろん白山の麓も日本有数の豪雪地帯となっており、たくさん雪が降ります。例えば、富山県南砺市や岐阜県白川村も白山国立公園を含んでいますが、こちらは合掌造りが有名です。特徴のある急勾配の屋根は雪が自動的に落ちるので都合が良く、豪雪地帯ならではの知恵です。石川県白山市白峰は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていますが、こちらも家屋に特徴があります。

白峰重伝建の代表的存在 山岸家

                                                                        

 白峰重伝建は土壁と縦長の窓が特徴としてよく挙げられます。土壁は夏涼しく冬暖かいという利点があります。窓は、半間から一間間隔で柱をたてるため(一間=6尺で約1.818m、半間ならその半分なので約90㎝)、半間幅に収まるよう縦長となっていますが、小さい分防寒対策にもなっているそうです。どの特徴も雪に対応出来るようにという人々の知恵を感じさせます。

                                                                            

 雪囲いも雪かきも、労力のかかる大変な仕事です。そんな少々やっかいな雪ですが、実は白山にとっても私達にとっても、とても重要な役割をしています。これから雪のシーズンなので、しばらく雪についてお伝えしていきます。きっと、もっと白山が好きになりますよ。

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