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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

218件の記事があります。

2014年05月15日*白山国立公園パークランティアの活動①*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

白山国立公園の管理には、行政から民間の方まで多くの人が携わっています。
今回は縁の下の力持ち、白山国立公園パークボランティア(以下白山PVと省略)について紹介します。

白山PVは個性的な面々で割とマイペースに活動していますが、白山への愛と情熱は誰にも負けない!という方々の集まりです。
それぞれがご自身の得意分野を活かし、白山国立公園を支えてくれています。

では、どんな活動をしているのかといいますと、
現地での作業が主で、清掃や巡視、自然観察会での解説などを行っています。
国立公園の管理は環境省や県が主体で行っていますが、やはり限界があります。そこで、PVの方々に活動協力をお願いし、白山国立公園の保護や魅力発信に一役買ってもらっている訳です。

そして先日5月10日、白山の開山準備作業として、市ノ瀬園地及び別当出合駐車用の清掃を行ってきました!

【市ノ瀬園地の清掃】

ゴミ拾いや危険箇所が無いかチェックしたり、側溝にたまった泥や落ち葉を掻き出しましたが、これがかなりの重労働でした・・・。暑くて泥まみれの中、皆さん黙々と作業をされ、頼もしい限りでした。

【掃除の様子】掻き出した泥や落ち葉を運びます


落ち葉、泥、砂利が詰まった側溝ですが・・・

見違えるほどきれいです!

すっかりきれいになり、本当にお疲れ様でした。快適に白山を楽しめるのは、PVのおかげなんですね。

また、年に3回程定例会を開いています。
定例会では活動内容などについて話し合います。先月の定例会では研修会も同時に開き、松木保護官が講義をしました。せっかく集まるわけですので、活動に役立つ知識を提供できれば・・という思いなのです。

【研修会の様子】

今回の内容は自然公園保護法についてと、昨年実施した白山サミットの結果報告でした。
法律用語はちょっと難解でしたが、皆さん真剣に話を聞いていました。そして白山サミットの結果報告をうけ、白山国立公園の在り方について考えました。

白山PVの募集は2年に1度で、次回は平成27年に募集する予定です。
興味のある方はぜひ覚えておいてください。
PARK VOLUNTEERと書かれた帽子が目印ですので、山で見かけた際には「お疲れ様」と一声いただけると励みになります♪

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2014年05月12日*現在の白山*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

冬の長い眠りについていた白山ですが、4月26日に市ノ瀬まで県道が開通し、同日に中宮ビジターセンター、5月1日に市ノ瀬ビジターセンターが開館しました。
すでに多くの登山者が訪れ、活気が戻りつつあります♪

【市ノ瀬ビジターセンター】

【中宮温泉ビジターセンター】

室堂は今月1日から素泊まりのみの営業をしており、周辺の積雪は約4mだそうです。
今年は積雪が非常に少なかったため、別当出合園地には全く雪が残っていません。

【別当出合】雪がほとんどありません!

ですが、春山には危険がたくさん潜んでいます。
砂防新道の下り迂回路が崩れているので、看板を設置しました。降雨時など滑りそうな感じです。
復旧作業が終わるまでの間、注意してご通行ください。

【崩れた登山道の様子】

【看板】注意喚起のため設置しました。必ず場所をご確認ください。

まだひっそりと静かで、一見穏やかな白山ですが、時にはかなり厳しい表情を見せるときもありますので、決して準備を怠らず、安全に山を楽しんでください。


【春の白山】鳥越地区にて撮影。かすんでしまっていますが、白山が見えるお気に入りポイントの1つです。

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2014年04月16日*ミチノクフクジュソウ保全活動*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

はじめまして。
今月1日付けで着任しました小島永莉子(コジマエリコ)と申します。

幼い頃から白山は身近で、憧れの存在でした。
そんな白山に関わることができて、わくわくしています♪

前任の世良さんが残してくださった多くのことを発展させて、より良い活動をしたいと思います。また、白山国立公園の魅力をこまめに発信していきますので、よろしくお願いします。

さて、15日に小原ECOプロジェクト主催のミチノクフクジュソウ保全活動が行われました。白山国立公園内の福井県勝山市北谷町にある小原地区にはミチノクフクジュソウが自生しており、保全区となっています。ミチノクフクジュソウは環境省のレッドデータで、将来的に絶滅するおそれのある準絶滅危惧種に指定されています。そんな希少種を地域住民と児童たちが協力して保全に取り組むことで、個体数を増やし、地域資源や自然への関心・地域住民のつながりを強くすることを目的とした活動です。今年で4年目を迎えるそうです。


今回は平成26年度第1回目ということで、勝山市立村岡小学校の児童たちを対象に、ミチノクフクジュソウの開花観察会が行われました。児童たちの見守り役として私も参加してきました。嬉しいことに快晴で過ごしやすいお天気でした。



ミチノクフクジュソウ、綺麗に咲いていました♪
光沢のある花びらと羽毛のような形の葉が特徴的です。

観察会の内容は花の観察・開花数の調査・スケッチなど。残念ながら私の担当した班の活動場所は日当たりがあまり良くないのか、つぼみばかりでした。それでも日が上がるにつれ少しずつですが、花が開いていく様子を観察できました。そしてみんな元気良く取り組み、思い思いの絵を描いていました。そんな姿を見て私も元気をたくさんわけてもらいました!



花の中心と周りの温度を測定する子供たち。
この時は中心が約2℃高くなっていました。


ミチノクフクジュソウは太陽の動きに合わせて向きを変えるという性質があります。花びらがパラボラアンテナのような役割をして、太陽に向けて開くことで効果的に熱を集め、花の中心温度をあげます。こうして外気より暖かい場所を作り出すことによって、暖を求める虫たちが集まり、受粉を助けてもらっているのだそうです。お花のベッド、気持ち良さそうです。観察中も花の中心で休んでいるハチを見つけましたが、カメラを向けると逃げてしまいました・・・。


ミチノクフクジュソウは今見頃を迎えています。可愛いくも力強く咲いている様子は、見ていると温かい気持ちになります。観察される場合はマナーを守り、柵の内側に入らず、優しく見守ってください。地域の人々の努力によって守られている希少な植物を、盗掘といった心無い行為で絶滅させてしまってはいけません。これからもずっと守っていき、後世の人々に変わらぬ光景を見てもらいたいですね。



最後に全員で清掃をしました。保全区内だけでこれだけのゴミが・・・。
これらは自然に帰ることはありません。各自がポイ捨てなどしないよう意識をもって行動しなければなりません。

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2014年03月31日最後の日記

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白山ARの世良です。3月で白山ARを卒業することとなり、今回の日記が最後になります。
白山という国立公園の管理について学ぶ3年と2か月でした。

代々、白山ARは地元の方が勤めていましたが、私は白山AR史上初めての「よそ者」です。着任時に、ある人にそんなことを言われました。
それを聞いて、「なんて閉鎖的なところ!」と思いましたが、その「よそ者」の意味をを良くとるか、悪くとるかは自分次第で、私の場合、それは私の強みだと思いました。

白山登山者は地元の人が非常に多く、別当出合駐車場は地元ナンバーが多数を占められていました。夏の山上で会う地元の登山者と話していると「ようこそ白山へ」と迎え入れてくれ、地域のみなさんは右も左も知らない私にとても優しく、色々と教えてくださり、私もその優しさにスッとなじむことができました。はじめは自然を見るために白山に行くことが多かったのですが、そのうち、暇な休日には知らない人と話をしに山に行くようになりました。昔から人がよく登っていたと聞きますが、時代は変わっても、地元の人の愛に溢れた山であることを感じました。山が愛され、国立公園の自然が地元の人の手によって守られている姿を見てとても感銘を受けました。そして居心地の良さをとても感じるようになりました。

【地元の方も優しい】

ただ、今でもあの時感じた「閉鎖性」を地域に感じないかというと嘘になります。その「閉鎖性」は悪い意味で捉えがちかもしれません。しかし、その「閉鎖性」があったがゆえに、国立公園内でスキー場の様な大きな開発などをさせなかったことなど、公園内の自然が守ってこられ、その自然を愛する地元の人が非常に多く訪れています。このような地域をとても大事にする白山麓の人々のアイデンティティは、東京の渋谷で育った私の持たぬものだと思いました。また同時に、私の持つ「よそ者」のアイデンティティはみなさんにもないものだとも思いました。

白山自然保護官事務所を退職し、金沢で環境関連の仕事をします。まだ、白山に来て3年。今まで郷に入ったら郷に従うものと思っており、これから私は益々地域に染まっていくと思いますが、自分の育った環境を誇りに思い、「よそ者」のアイデンティティが白山や地域のために一役買うものだと信じ、それを大切に持っていたいと強く思います。

今まで関わってくださった関係者の皆様並びにAR日記を読んでくださったみなさん、本当にありありがとうございました。
後任は小島さんという白山AR史上初の女性ARです。
後任、白山自然保護官事務所をこれからもよろしくお願いします。

また白山で私を見かけたら声をかけてください。
「ようこそ白山へ」という言葉でみなさんを迎えたいと思います。

【また白山で!】

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2014年01月30日コマクサの検討会と自然観察会(告知)

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

☆コマクサ検討会開催
「白山国立公園にあるコマクサは外来植物です。」と環境省が皆さんに発表し、調査及び除去を開始してから3年が経ちました。
1月29日に、その報告を含めた今後の方針について検討会を開催しました。

【検討会の様子】

「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサですが、調査の結果、本来は白山に自然分布せず、人為的に持ち込まれたものという結論に至っています。平成23年度からは調査と並行して、除去を実施しており、成果を上げています。
今回の検討会では、全て除去し終わるまで相当な年月を要する事が専門家によって指摘され、一度人の手によって改変された生態系を回復することの難しさをよく理解することができました。

話は変わりますが、白山には一度白山で絶滅したライチョウが1羽生息しています。

【白山のライチョウ】

最近、ライチョウの研究者である信州大学の中村浩志先生の本を読む機会がありました。
本の中では、昔のライチョウに関する記録が紹介されており、古くは正治2年(西暦1200年)に、「しら山の松の木の木陰にかくろひてやすらにすめるらいの鳥かな」という句が詠まれていたそうです。また、江戸時代には、加賀藩が白山と富山県のライチョウを保護した記録もあるそうです。私は白山の自然について800年も前からの記録があることに、深い感銘を受けました。

一方で、白山にコマクサが自生していたという記録は過去の文献にありません。さらに、遺伝子解析でも、白山のコマクサは市販のものか、乗鞍岳に由来するものであることが分かっています。遥か遠い未来の人たちが、白山のコマクサが、実は人為的に植えられたものであることを知ったら、どのように思うでしょうか。

自然本来の景観や生態系を守るため、平成18年から、国立公園や国定公園の特別保護地域、原生自然環境保全地域では、植物の植栽や種まき、動物を放すことが、法律で禁止されるようになりました。
「自然のままの白山」を将来世代に引き継いでいくため、動植物の持ち込みが行われないことを切に願います。

【コマクサ】


☆自然観察会の告知
白山自然保護官事務所主催で、自然観察会を行います。
大人の方も是非、お子さんと一緒に参加してください。詳細は以下のとおりです。

↓↓↓↓
「白山 水を巡る旅~スノーシューで冬の森へ」


 スノーシューをはいて白山国立公園の冬の森の中へ出かけ、様々な生き物を育む白山の水の循環や生態系への理解を深め、自然の面白さを学びます。
 開催日時:平成26年2月22日(土)9:30~14:30(受付は9:00から)
 集合・解散場所:白山国立公園センター(石川県白山市白峰)
定員・対象:20名(保護者を含めて)※申込み先着順
       対象は小学4年生から中学3年生 
 開催場所:白山市白峰 みどりの村周辺
 費用:100円(傷害保険代等)
 参加申込・問合せ先:白山自然保護官事務所(TEL:076-259-2902)

詳しくはコチラ ⇒ http://c-chubu.env.go.jp/to_2014/0124b.html

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2014年01月08日白山国立公園パークボランティア活動

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんばんは。
今年は予想に反して雪が少ないとニュースがありましたが、事務所のある白峰では1m位はあるのでしょうか。これでも少ないのでしょうね。
ここへ来て、来月で3年経ちますが、まだまだ感覚が慣れません。

雪が降ると現場に出られない、白山自然保護官事務所では何をしているのだと尋ねられることがあります。
明日は、白山国立公園パークボランティア(以下白山PV)定例会があり、現在資料作りに奔走しています。
では白山PVについて紹介したいと思います。

明日は来年度の活動を練る定例会があります。
以前から白山PVの活動について取り上げてきました。
↓過去の記事
http://c-chubu.env.go.jp/blog/2013/02/1315.html

明日の定例会では来年度の活動内容を決める重要な例会になります。
白山PVは5年前から結成されたので、まだまだ若い団体です。
にも関わらず、自然解説員やガイド、山岳会で山をバリバリ登っているようないわゆる技術を持った方が沢山います。(もちろんそうで無い方もいらっしゃいます)
その中で毎回悩むのが研修内容です。

ここ1,2年は地質や化石についての研修を行っています。
PVの知識を持ち得ていない分野なので、PVの皆さんも満足している様子でした。

【研修の様子】
他にも、白山ろくの小原という集落があり、そこで堅豆腐を作ったり、屋根雪を下ろしたりして生活体験をしました。
北陸(特に石川在住のPV)の人は意外にも屋根に登って雪を下ろしたことが無く、皆さんはしゃぎながら体験をしていました。

【屋根雪を下ろす様子】
事務所の屋根雪も出来ればやってもらいたいものですね 笑


私はまだ北陸に来て3年なので、知らないことや分からないことが沢山あるのですが、北陸に50年、60年と住んでいる方でも、白山で長年仕事に従事されている方でも経験したことが無いことも沢山あります。
経験したことが無いことを研修として入れて積極的に学習していくことで、自然解説活動などで白山に行ったとき、もしくは白山以外の所で、白山について語ることができるよう、白山PVの研修を行っています。

私が東京に行ったとき、たちまち友人に「白山ってどこ?」と言われました。PVのような人たちが、色々なところで白山について話してもらえれば、白山にも沢山のお客さんがくるのではないでしょうか。

今年は予定はありませんが、パークボランティアは数年に一度募集しています。
興味がある方は問い合わせてください。

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2013年11月28日冬季閉鎖

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

本日、白山登山の主要登山基地に繋がる風嵐(白峰)~市ノ瀬までの県道が閉鎖されました。
市ノ瀬、別当出合で工事していた箇所も雪が降る前に無事に終わりました。
今年度国立公園内で行った工事は以下です。
【工事箇所】
○岩屋俣谷園地
丸太階段を付け、老朽化したベンチや道標を整備しました。
散策道中にある看板は、各路線の所要時間4カ国語対応をしており、外国から来られた方にも分かり易く案内しています。


【エントランスも格好良くなりました】
○別当出合園地工事
駐車場と休憩舎前に園地の案内板を3箇所設置しました。
老朽化した駐車場~休憩舎までの歩道もきれいに整備されています。

【迷ったら見てみてください】

○トンビ岩コース(南竜山荘横の木道)
壊れていた木道が新しくなりました。

【基礎もしっかりしていて太い木材を使っています。】

○新大笠山避難小屋建設 ※富山県に施工委任
老朽化した旧避難小屋を撤去し、大笠山山頂付近に避難小屋を建設しました。

【新避難小屋】

○刈込池~六本檜の登山道整備 ※福井県に施工委任
丸太階段を設置し、道標も新しくしました。
また、山越邸跡地にベンチを設置しました。

【とても歩きやすい】

○砂防新道一方通行(下り)※石川県に施工委任
崩れていた登山道を整備し、落石対策を行いました。

○お池巡り看板整備 ※石川県に施工委任
老朽化した看板を新しくし、外国語表記を加えました。

【報告事項】
●神鳩ノ宮避難小屋のトイレについて
また、岐阜県郡上市石徹白地区から美濃禅定道を登ると神鳩ノ宮避難小屋があります。
こちらでは来年度からトイレが無くなり、携帯トイレブースを設置する予定です。
携帯トイレを持参、もしくは現地で購入して用を済ませてください。

●冬~春における各避難小屋でのマナー
避難小屋での窓の閉め忘れが原因で施設内に雪が入ってしまい、春先に管理者が雪かきを強いられるような報告を毎年のように受けています。入、退室した後は必ずドアを閉めたか確認をしてください。
また、ゴミや汚物の放置はご遠慮ください。

また来春の県道の開通が楽しみですね。


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2013年11月07日冬期に向けて

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
寒くなってきましたね。
カメムシも暖かい木材の間に姿を潜め、冬を越えようとしています。
もう我々も冬支度をしなければなりません。

今週は甚之助避難小屋、市ノ瀬ビジターセンター等の施設の閉鎖をしてきました。

【甚之助避難小屋】
・水道は片付けたので出ません。
・トイレは冬季用トイレを使用ください
・ゴミの持ち帰りは必ずよろしくお願いします。
  甚之助避難小屋には相変わらずゴミが沢山ありました。
  同じ山を利用する者として、とても残念です。
・問題があり、荷物を置く際は必ず環境省白山自然保護官事務所まで連絡をください。
 荷物の置き忘れか、置き去りにしたのか分かりませんが、ダウンジャケットが放置されていました。開山時にも記載しましたが、一つこのようなものが置いてあると、他の方も置き始めゴミの山へと化します。怪我等で一時的に置いておくのであれば、環境省白山自然保護官事務所まで連絡を、荷物をデポする場合は何か分かるような物を置いておいてください。関係者が持って下りてしまい、防寒着が無くなった等あると困ると思いますので、よろしくお願いします。





【市ノ瀬ビジターセンター】
・市ノ瀬ビジターセンターは11/5をもって閉館を致しました。
・雪が降るまで別当出合まで行くことは可能です。


市ノ瀬ビジターセンターは展示を片付け、雪囲いもしてあるので入ることは出来ません。2014年4月下旬~5月初旬開館予定です。※ただし残雪の状態による。


【砂防新道の一方通行について】
・看板を撤去しました
別当出合の吊り橋が架かっている間は通れますが、変わらず一方通行を遵守ください。



皆様のご協力をお願い致します。

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2013年10月09日大笠山避難小屋新築竣工記念登山

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
事務所の前のトチノキの葉の色も変わってきました。
今までは山上で紅葉を見て秋を感じていましたが、麓の集落でも秋の気配を感じるようになりましたね。

白山国立公園の北東部に大笠山という山があります。
富山県五箇山地区の桂湖畔に登山口があり、国立公園内でも急峻な尾根道が続きます。
道中にある老朽化した避難小屋を撤去、大笠山の山頂部付近に新避難小屋が建設し、先月、避難小屋の完成式典がありました。

今週の10月8日に実際に現地を訪ねるツアーがあり、実際に現地を確認してきました。

急峻な道を登ると・・
一気に視界が広がります。
当日は北アルプスや白山も非常にくっきりと見ることが出来ました。
ウルシの仲間やオオカメノキ、ブナなどの葉が色を変え山上を彩っていました。



また、日本二百名山の笈ヶ岳、白山を後方に見ることができました。



新避難小屋の様子。


新避難小屋は5人くらい入れるでしょうか。

中には寝袋やマットがあります。


使用した後は元あったとおりに戻してください。

避難小屋の裏に、たき火をした形跡がありました。


指定場所以外では、たき火は厳禁です。
またトイレが無いので携帯トイレを持って行ってください。
(トイレットペーパーと大便が散乱していました。)
皆で使用する場所なので、自分だけが・・という気持ちを抑えて頂き、お互いが快適に使用できるようご協力ください。

また、旧避難小屋の土台を残し、ベンチにしています。
その側に水場があります。
水が少ししか出ていなかったので、一緒にいた関係者と水場の修理をしに行きました。




水が出るようになるまで修理しましたが、応急的な水場です。たまに水が涸れるそうなので、登山される際は全行程分の水は必ず携帯してください。

私個人としては白山の中でも非常に好きな登山道ですが、白山本峰と違い、決して簡単に登れる様な山では無いので、行かれる際は十分な装備を持って登山をしてください。
記念登山の実行委員の方々、ありがとうございました。

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2013年09月03日環境省レンジャー&アクティブレンジャー写真展@石川県庁

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
随分と白峰は涼しくなりました。
そして天気が悪い日が続いて全国で様々な災害がある中、白山に守られているからか、昨日も今日もいつもの穏やかな白峰で白山に感謝しながら仕事をしています。

そんな白山自然保護官事務所からのお知らせです。
「環境省の職員(レンジャー)」と言われて、何をしているのかピンと来る人は世の中にどれくらいいるでしょうか。
外国だと、レンジャーというと結構知っている人も多いと思いますが、正直、私はこの仕事に従事するまでは、実際に何をしているのかというのがよく分かりませんでした。
実際に私の友人などに私の仕事を話しても知らない人が多く、「赤レンジャー?」とか自衛隊のレンジャー部隊と勘違いされて終わることが多く、環境省レンジャーの実態が掴めない方も多いのではないでしょうか。

そこで、国立公園や国指定鳥獣保護区を管理・運営し、環境保全のお仕事に従事するレンジャーについて少しでも知ってもらうため、中部地方環境事務所主催の環境省レンジャー&アクティブレンジャー写真展を開催いたします。



日時:9月3日(火)~9月16日(祝月)
場所:石川県庁19F(10:00~20:00入館可)



中部地方環境事務所管内には、3つの自然保護官事務所(名古屋、志摩、白山)があり、それぞれ、国指定藤前干潟鳥獣保護区、伊勢志摩国立公園、白山国立公園の管理をしています。
それぞれの地域で自然や風景を守るために、行為の規制(許認可)や利用のための施設整備、普及啓発(自然観察会)、調査・巡視等を行っています。
今回の写真展では、これらの業務の際に撮影した、生き物や風景、人の利用の様などの写真を展示しています。
7月は愛知、8月は三重、9月は石川で行い、平成26年3月まで3自然保護官事務所の管轄内を巡回します。
白山ろくでは今回を含め3回の開催を予定しています(石川、福井、岐阜)。
是非お越しください。

※職員は残念ながら不在です。

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