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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

218件の記事があります。

2013年08月14日花の白山

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

お盆休みに突入した白山では別当出合駐車場が満車になる程、登山客で賑わっています。
今日も白山に行って来ました。
山頂だけをめざしせっせと山に登る人、景色を楽しむ人など、様々な人が主要な施設である砂防新道や甚之助避難小屋を埋め尽くしていました。

その中でも白山の高山植物を見ている人が目立ちました。
開山祭から雪解けが進み、今日は山上であるにも関わらず、ものすごく暑い日でした。
雪解け後は黄色い花が目立っていたのですが、今は赤・紫・白・黄と色々な花が白山を彩っています。

【カライトソウ】

【タカネナデシコ】

【ハクサンシャジン】

【タマガワホトトギス】

【ハクサントリカブト】

【ミヤマホツツジ】
月によって全く違った姿を見せてくれる白山。
是非その姿を確認しに白山へ行ってみてください。


【馬のたてがみより】

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2013年07月16日外来植物公開シンポジウム

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白山にも登山シーズンがやってきました。
山上ではかわいらしい高山植物が一斉に咲き始めました。

【高山域の可憐な植物の姿】

本日、世界遺産登録された富士山でのマイカー規制についてニュースで取り上げられていましたが、白山でも10月14日(月)まで金~月曜日にかけてマイカーの規制を行っています。
マイカーでは市ノ瀬までしか入れません。
きちんと登山計画していっても計画通りに行けなかったら意味が無いですからね。
なので、別当出合を利用される方は以下を調べてから登山計画をしてください。

石川県HP↓
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/peak.html


山上の生き物はとても華やかに見えますが、非常に繊細です。
低地や外国から来た生き物から、その繊細な生き物を守ろうということを皆さんに考えてもらうために、外来植物公開シンポジウムを7月7日に環境省と環白山保護利用管理協会で開催しました。

【統括自然保護企画官による挨拶】

外来植物とは、なんぞや?という事を広く一般に知って頂き、白山の現状や、外来植物がある為に、いまいる高山域の生き物にどのような影響が与えられるか、等の講演がありました。

【白山についてのパネル展示】


そして、実際に調査研究や、施設整備、外来植物の除去をしている方、白山野生動物研究家などが、パネリストとなり、意見交換会が行われました。
とても専門的なお話から、現場からの生の声も聞けたりして、現在白山でどのような問題があるかということを認識できたのではないかと思います。

また、休憩中にはオオバコ茶が配られたり、外来植物に関するクイズに正解すると抽選でプレゼントなどが配られるようなレクリエーションもありました。

【おなじみのオオバコ茶】

【クイズ正解者にはすてきなプレゼントも】

関係者だけで奮闘するのではなく、白山を抱える地元住民と一緒に白山について考えられる良い機会になりました。
注意頂きたいのは、オオバコやスズメノカタビラの様な外来植物を抜いてください!ということだけを皆さんに伝えているのではありません。
今回も発表していた先生も言っていたように、決して外来植物は悪くは無く、私たち人間が持ち込んでいるということを認識して頂きたいと思っています。
オオバコも良い例ですが、一度簡単に持ち込まれた外来生物は、植物だけに関わらず、動物や菌類なども含め、そこから取り除くということは非常に困難だということを理解して頂きたいと思います。

白山の玄関口には種子除去マットなど、山上に外来植物の種などを持って行かないような対策をしています。
白山の豊かな自然を守るために、このような対策ひとつひとつを実際に使用して頂き色々考えて頂けると幸いです。
そして、皆さんが白山の自然を守るという広い意味で考えて頂けたけたら、今後も美しい白山の姿が見続けることができるのではないでしょうか。

皆さん、長い時間お疲れ様でした。

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2013年06月13日白山の山開き

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白峰もだいぶ暑くなりました。
また、白山登山のピーク時を迎えあっという間に短い夏が過ぎていくのでしょう。

さて、白山国立公園内も登山口までの準備も終わり、山上部も雪が融けてきて、避難小屋等の準備も進んでいます。

先日、白山スーパー林道の開通式がありました。
開通式には白山スーパー林道の運営の関係機関から、沢山の利用者が集まっていました。

【スーパー林道テープカット】

今年度も1番乗りの利用者には景品が当たっていました。

【賞品授与】
スーパー林道は、白山の大自然の中を通る林道であり、大自然を楽しむことが出来ます。

【姥ヶ滝。ここに行くにはハイヒールではいけませんのでご注意を。】
岐阜県側も開通していますが、まだ三方岩岳~蓮如茶屋まで開通していませんので、通り抜けは出来ません。
開通は6月中旬とのことでした。

【三方岩岳登山口もこの雪の量】


また、岐阜県白川村の平瀬地区では山開きが開催され、今年度の皆さんの安全を祈願して神事が執り行われました。

【平瀬地区山開き】


その後、平瀬地区の保育園児や地元の方々に寄る出し物があり、盛大に祝われました。

【なんと七福神も・・】
式典後に大白川まで行き、平瀬道を少し登りました。
時間帯も遅かったので、大倉山避難小屋まで行くことが出来ませんでしたが、雪も少しだけ見られる状態でした。
更に上まで登ることが出来なかったので適当なことが言えませんが、草刈りをした様子もあり、早速管理がされているのを確認しています。

各登山口で開山祭が行われ、7/1は白山奥宮での開山祭ですね。
白山自然保護官事務所からも、関係者並びに登山者の皆さんの1年間の無事を祈りたいと思います。

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2013年05月27日週末の活動について~白山国立公園パークボランティア活動~

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
週末の土曜は鳴谷山巡視に、日曜日はとある避難小屋まで作業を行ってきました。
鳴谷山の巡視では、軽微な登山道の整備(簡単な支障木の撤去やゴミ拾い等)や自然情報の収集などを行いました。
山上部に少し雪が残っているくらいで、雪解けとともに咲くリュウキンカやミズバショウ、ザゼンソウなどが咲いていました。
山頂では快晴であったためか、たくさんの登山客で賑わっていました。

【鳴谷山からはものすごく近くに白山展望が望めます】


日曜日はたくさんの荷物を持って一方通行の道標の設置作業をしに行きました。

【道標を持って張り切っています】

【一方通行、下の看板設置中】
いつも一人で一気に丸太3本と看板一つと工具などを抱えて砂防新道を登っていたのですが、ボランティアさんのおかげで持ち物の分担が出来、非常にスムーズに作業もすすみました。

【一方通行、上の看板設置中】

また、5月10日に別のお仕事で巡視に向かった際に、避難小屋にて大量のゴミと、忘れ物か、故意に置いていったものか分からないものがありました。

【ひどい散らかりよう・・】
一時的に置いた可能性も否めないので、5月の下旬に残っていた場合は撤去する通達文を置いていきました。
日曜日の道標設置後、その放置物を回収しに行ってきました。
避難小屋の中から引きづり出すと・・

【出てくるゴミや放置物】
この登山者は何を思って避難小屋にこの荷物を置いていったのか・・・と思います。
荷物一つが長期間放置されると、そこに物を置いて良いと思う人も中には出てきて、そこはゴミ置き場へと化していきます。
そして、大量の放置物があったのかと思われます。
雪山に登るようなベテランなので予測は出来たことなのではないかと思います。

以前も、足をくじいて荷物を持てなかったという理由で放置された荷物があり、関係者で撤去しましたが、事前の連絡は一切ありませんでした。
何か理由があって放置した物であれば、管理者への連絡をしてください。(建物内のパウチなどに連絡先が記載してあります。)

たった一つの荷物が、今回撤去に要した人数10名を1000m程登らせ、6時間ほど拘束したということを肝に銘じて欲しいです。
そして、建物のある場所は国立公園内でもあり、人の土地であることも忘れないでください。
このような事実を土地を快く貸してくださっている方が知ったらどう思うでしょうか?
・・ということまで考えて登山することが、最低限の登山者のマナーだと思います。

雪山を登るような登山経験の豊富な方のした行動として、非常に残念に思います。
荷物を下ろし終わった後もボランティアさんから快く、「また何かあったら」という言葉を頂けましたが、今後このようなことが無いよう、強く願いたいと思います。

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2013年05月20日陰の功労~白山国立公園パークボランティア活動~

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
天気が良く、気持ちの良い日が続いていますね。
本日は白峰小学校へ「外来生物について」の授業をしてきました。
外で体育の授業を受けている子供達を見ていると、最近の疲れがパッと吹っ飛びました。やはり子供達からはパワーをもらえますね。


さて、白山公園線が開通してからバタバタと日が過ぎていきました。

開通する前に、皆さんに快適に利用してもらうように、ビジターセンターや登山口などの準備作業が必要になります。
白山国立公園パークボランティア(以下、白山PV)活動として、白山の開山に向けて毎週のように作業をしてきました。


【4/27 根倉谷園地清掃の様子】

【4/27 市ノ瀬ビジターセンター周辺の清掃】

【4/27 市ノ瀬園地 側溝の清掃】

【5/16 別当出合ロープ柵の設置】

【5/18 別当出合園地ベンチの設置】

【5/18 別当出合駐車場の側溝の清掃】

【5/18 別当出合駐車場清掃】
白山自然保護官事務所は2名体制と少人数なので、これらを2人で行うことを考えるとゾッとしました。
アクティブレンジャー日記で感謝の意を述べたいと思います。
いつもありがとうございます。

また、来週も巡視や準備作業をどうぞよろしくお願いします。

白山国立公園パークボランティアは白山の利用ピーク時に主要登山道の清掃を行っています。
このように陰で清掃をしてくれているボランティアさん、関係者の皆さんがいるから白山はきれいな山だと言われるんですね。

これから開山に向かいますが、登山者の皆さんも是非、清掃登山のご協力をお願いします。

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2013年04月22日市ノ瀬ビジターセンター開館準備

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

今日は寒かったですね。
事務所のある白峰からさらに山奥の市ノ瀬へ行き、市ノ瀬ビジターセンター(以後市ノ瀬VC)の開館準備を行ってきました。

今日は市ノ瀬VC清掃をしました。
冬期の垢をこすり落とし、非常にきれいな状態になりました。
やはりプロにお願いすると違いますね。

【ビジターセンターもきれいになりました】

清掃の合間に現地の確認のため、岩屋俣谷園地の白山展望台と別当出合の状況を確認してきました。

岩屋俣谷園地はまだまだ雪がたくさんあり、白山展望台もこのありさま。

【白山展望台は真下からアプローチしました】
山頂には雲がかかっていて、雪もちらつく様子もすこしありました。

【白山が隠れてしまいました・・】

今年、白峰はかなり雪が少なかったのに対し、別当出合はまだまだ雪深い状態です。

【別当出合園地の様子。まだまだ雪が2mくらいありますね。】

今日、除雪が開始された状況でした。まだまだ開通するのに時間がかかりそうですね。

【除雪の状況。相変わらず迫力がありますね。】


春山登山、楽しみですね。
また、少しずつ更新します。

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2013年02月27日白山のエコツーリズムをはかる

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
昨晩から白峰は暖かく、昨晩は雪ではなく雨が降っていました。
東北地方では5mを超える積雪とのニュースを見ましたが、白峰は至って平穏な時間が流れています。

先日、群馬県・長野県をまたぐの浅間山への視察へ24日~25日に行ってきました。
皆さんは「公園管理団体」って知っていますか?

公園管理団体とは、その名の通り国立公園・国定公園の中にある自然歩道や施設を維持管理したり、エコツーリズムを推進し、地域活性を計ったり、環境保全活動や普及啓発活動の推進、調査研究を推進させる団体です。
なんと、全国に5つの団体しか指定されていないそうです。

↓環境省HP「公園管理団体とは」
http://www.env.go.jp/park/support/parkworkers.html

白山麓広域(4県6市1村)で活動する環白山保護利用管理協会がその公園管理団体を目指しています。
今回は上信越国立公園にある浅間山山麓で公園管理団体に指定されているNPO法人浅間山麓国際自然学校との意見交換会に行ってきました。
意見交換会には、お休みにも関わらず、東御市、嬬恋村、万座自然保護官事務所、鹿沢温泉の方々も同席してくださいました。

【意見交換中】

この地区では地域のインタープリターにも多額の給料を支払う能力もあり、地域の活性にも繋がる様な仕組み、事務局体制がしっかりしていました。
もちろん、環白山保護利用管理協会と浅間山麓国際自然学校とは置かれている状況も似てはいますが、違うところは全く違います。
個人的に感じたのは、行政、民間がお互いに信頼し合い、地域の活性・保全を目指している様子をひしひしと感じられました。
白熱した意見交換会で、とても胸を打たれる言葉があったり、厳しいご意見を頂いたりで、環白山保護利用管理協会の方々も大きくうなずく姿がよく見られました。


夜は安藤百福自然体験活動指導者養成センターで懇親会があり、同センターに出向中のトヨタ白川郷自然学校の山田さんともお会いでき、白山、浅間山の活性に向けての話が盛り上がりました。

【オシャレな安藤百福センター】

【浅間山の日の出】


意見交換会以外では、地域の視察に、万座の自然保護官事務所の黒江レンジャーと小林アクティブレンジャーも合流し、案内いただきました。
今回、白山でのエコツーリズム推進を計り、活動の拠点となる場所を中心に視察を行いました。


○高峰高原ビジターセンター

【外に出るとかなり寒いので、ここでお茶が飲みたくなる理由も分かります】
車で2000m弱まで行くことができます。
ビジターセンターは現在、浅間山麓国際自然学校の管理になっており、中にはおしゃれなカフェもありました。
白山にはない光景ですね。


○鹿沢インフォメーションセンター

【設備が整った施設が印象的でした。】
インフォメーションセンターは情報発信の拠点でもあり、環境省のパークボランティアの活動拠点ともなっています。
散策路をガイドするとのことでしたが、ボランティアがガイド関係の民営を圧迫しない様、ガイド後のオプションとして民間のガイドにつ繋げる素晴らしいシステムが出来上がっていました。


○湯の丸自然学習センター

【ここも標高が高いので、雪を踏むとキュッキュ音が鳴りました】
浅間山麓国際自然学校の拠点ともなっている施設です。
スキー場も近く、様々なパネルやジオラマがありました。

○ピッキオ

【野鳥が沢山周りに飛んでいました】
場所を軽井沢に移し、軽井沢でのネイチャーツアーを促進するピッキオにて、プログラムや会社運営についてお話を聞いてきました。


今回の視察を通じ「上信越国立公園(浅間山山麓)」と「白山国立公園」での特色の違いを大きく感じることができました。
上信越高原国立公園である浅間山山麓はスキー場、他に中部山岳国立公園に位置する立山と同様に、リフトや車で2000m近くまで行くことができるようなレジャーやエコツーリズム要素が沢山組み込まれていました。

白山国立公園はそのような施設もなく、人の居住区も非常に少なく、自然保護の観点で特化している様子がうかがえます。(あくまで私の私見ですが・・)
これらは、行政、民間の意識を積み上げた先人の努力の結晶であり、白山においても「豊かな自然」というエコツーリズムへの材料があります。
この広い白山国立公園で「豊かな自然」を利用したエコツーリズムが発展していくためにも、環白山保護利用管理協会が行う「地域連絡会」という地域の各団体やステークホルダー(利害関係者)と行政をつなぐ役割というのが非常に大切になってきます。

今日も公園管理団体を目指す環白山保護利用管理協会が奮闘しています。
「地域連絡会」のような影の努力を行っている団体もあるのだな、という理解を深めて頂き、地域の活動団体が一丸となり、更には地域同士が一丸となり、白山のエコツーリズム、地域活性していくことを願っています。

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2013年02月08日白山国立公園パークボランティア募集のご案内

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

本日、白峰は雪だるま祭りということもあり、活気に満ちあふれています。
たまに晴れたり、沢山雪が降ったり、真っ昼間から-4℃という寒さにもあり、交通に支障が出ないことを願うばかりです。

さて、本日は白山国立公園パークボランティア(以下PV)の募集の紹介を致します。
以前、自然観察会にご参加された方はご存じの通り、スタッフとして活動されていた方の大抵がPVです。
白山国立公園のPV活動として、自然観察会や白山国立公園内の巡視、清掃活動を行っており、来年度より環境省のボランティアということから白山開山に向けての準備も手伝ってもらおうと考え中です。(もちろん我々の仕事を減らしたいからではなく、PVの中には白山へ熱い想いを持たれている方もいらっしゃるので、是非白山の開山等、様々な内容に関わって頂きたいという職員の思いからです)
来年度で白山国立公園PVは結成5年目を迎えます。
現在、どのような活動が白山のためになり、また、楽しく活動できるかを模索しながら、PVさんと我々職員で話し合いながら決めています。
PVは2年に1度の募集で、今年度の3/10(日)がその募集(研修会)の日になります。
皆様もご一緒に参加して、白山国立公園について一緒に考え行動していきませんか?
募集の締切りは3/7(木)です。
募集人数は20名ですので、ご興味のある方は早めのご連絡をお願いします。

~~~~~~~~
・白山国立公園パークボランティア養成研修会
日時 3/10(日)13:30~16:00
場所 野々市市情報交流館カメリア201号室





当日、白山市化石調査センターの薗田氏による、「地質から見た白山(仮称)」の講義もあります。

要予約です。
詳しくは、私世良までお問い合わせ下さい。
では、よろしくお願いします。

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2013年02月05日白峰雪だるま祭りと白山とのつながり

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
最近雪が降らないですね。
降らないと降らないで良いのかも知れませんが、雪が無いとまだ寂しく思える世良ARです。
でも、また木曜日あたりから雪が降るということなので、少し楽しみにしています。

・・・というのも、今週末には事務所のある白峰で「雪だるま祭り」が開催されます。
石川県側の白山最奥の集落である白峰では、白山がある事によって生み出される豪雪を地域活性の素材として利用し、「雪だるま祭り」を長年開催しています。
先週は隣の地区の桑島で開催された雪だるま祭りですが、地区の住人として、私も少し協力してきました。

何故かほっとしてしまう、白峰で「雪だるま祭り」は2/8(金)に開催されます。
是非お越し下さいね。
そして、来られる方は今週末に向けて雪が沢山降る様に願って下さいね。

【ライトアップがキレイですよ】

そして、このような白山の恵みを生かし、白山麓では地域の方の手によるエコツーリズムが盛んに行われています。
是非、それらにもご参加ください。

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2013年01月29日白山水を巡る旅~スノーシューで冬の森へ~開催

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白山市白峰では雪が大分積もりました。
これで2月1日と8日に開催される雪だるま祭りも安心ですね。

さて、1月26日に白峰にある白山国立公園センター周辺で、「白山水を巡る旅~スノーシューで冬の森へ~」を白山市ジオパーク推進室と共催で開催しました。

当日は、非常に天候が荒れており、開催か否かを大分迷いましたが、白峰のこの豪雪を感じてもらいたい!という意味も込め、開催することとしました。
強行開催をしたにも関わらず、20名もの参加者が集まってくれました。(もちろん、キャンセルもありました 笑)
やはり、皆さんは雪の上を歩きたかったのだろう、開催を先延ばしにしたら今回の参加者でも来れない人が出ただろう・・と私の判断を過剰評価しながらも、心の中では「来てくれてありがとう!!」と大きく大きく叫んでいました。本当にありがとうございました。

さあ、雪が凄すぎて動物の足跡さえ見られませんでしたが、山麓の予報は90cmとニュースで言っていた降雪の中、フワフワの雪をかき分けて見られた世界はどう感じてもらえたのでしょうか。

【橋にもフワフワの雪が、だいぶ積もっています。】

【橋の途中横を見ると、石の上にキレイに雪が積もっていました】

環境省が組織する白山国立公園パークボランティアからもスタッフとして来てもらい、道中ガイドをしてもらいました。

【向こうからラッセルしてきます。世良ARは近道して待ち伏せします】

【道中、クジラに見える!とのことで目を付けてもらいました。】

こんな中で足跡が見つかったら、動物も私達のすぐ側にいるということも想像出来ますよね。
白山の水が、生きものや、森、白峰という土地を育て、私達の文化を生み出しています。
今年度、国立公園指定50周年を機に実施した観察会「白山水を巡る旅」は、第4回目になりました。

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