ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

173件の記事があります。

2011年06月11日山菜を守れ!!

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

今日の世良アクティブレンジャーは白川村にいました。

岐阜県大野郡白川村には、かの有名な白川郷があります。
その南に大白川という岐阜県側から白山国立公園へ入り、山頂まで続く登山口があります。

そこへ向かう途中・・なんと検問に呼び止められました。
・・・警察?検問?え、タイホ・・?

なんて冗談です。

今日は、岐阜県警、林野庁白川森林管理所、白川村役場、地元の平瀬区や山菜組合の方々で構成される山菜取り締まり対策協議会が実施する「大白川地域山菜取り締まり」が行われ、その協力のため出席しました。


【警察の方がいると迫力があります】

この日は早朝から日中ずっと実施して大白川に向かう方に取組への協力依頼を行い、帰った来た車に主旨を説明し、車内を確認させてもらいました。

ほとんどの方は向かうときに国立公園の貴重な自然や地元の資源を守るために実施している主旨を理解してもらっているため、車内に山菜はありませんでしたが、うち数台は残念ながら発見したため、没収しました。
その内のある車からは、個人で楽しむとは思えない量の山菜が出たこともありました。


【その内の1台の車から取り上げ時の写真です】

大白川地域では、このような活動を昨年から始めたそうです。
徐々に活動の成果は出てきているようですが、浸透するには粘り強い取組が必要と感じました。

没収する際、没収して処分することを伝えると「もったいない」とおっしゃる方がいました。
・・採らなければ、そのようなもったいない事にもならなかったはずですよね。

自然はみんなのものじゃないの?って思った方もいると思います。
確かに、自然の楽しむ権利は皆にあると思います。
でも、山菜を採っている山にも、持ち主は必ずいます。
そのような場所で山菜採りをすることは、極端に言うと自分の畑の大根を持って行かれるのと同じようなものではないでしょうか。

大白川の森は大部分が国有林で国の持ち物ですが、地元の人は昔から関係者と相談して、許可を取って成長する以上の量を取らない等の工夫をされています。
それを外部の人たちがやってきて、大量に持って帰るのを見た地元の人たちの気持ちはどうでしょう?
地域の人の気持ちになって自然と触れ合うって事が大事じゃないかな?と思いました。
そのように考えると、ゴミだって簡単には捨てられませんよね?

大白川地区の紹介に戻りますが、大白川の奥に行くと「白水湖畔ロッジ」があります。

【白水湖畔ロッジ】
ロッジの傍には、エメラルドグリーンの色をした白水湖があり、その湖畔には湖が一望できる露天風呂もあります。
これが気持ちいいんです・・

【見学はお金を払うかロッジの人に許可を取ってからお願いします!】

また、車道脇からは散策路もあり、5分ほど歩いたところに雄大な白水の滝もあります。
その散策路を歩いている途中で、ブナの大木が並ぶ中でこんな木を見つけたりしました。


【人は木に支え合えられて生きています 笑】

名古屋からいらっしゃった年配の方が、「ここはいつ来ても気持ちの良いところだ」とおっしゃっていました。
大白川は、とても魅力ある場所が沢山ありますよ。
山菜採りをせずに単純に自然を楽しみに行ってみてくださいね。

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2011年06月08日勝山に遺跡あり!

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんばんは。

いきなりですが、国立公園の中心部でなく端っこって気になったことありませんか?
今日は国立公園がどの部分まで入っているのかを確認するため、福井県勝山市に行ってきました。
そこには平泉寺という白山信仰の起点となる場所があります。
昔の人はここから修行の為に白山を登り、その道を越前禅定道といいます。
白山国立公園は、中にあまり人が住んでおらず、自然性の高い国立公園と言われているそうですが、この辺りは珍しく、人が住んでいる地域になります。

そんな平泉寺周辺では、現在史跡発掘作業が行われています。
勝山市職員の史跡担当の方と一緒にその場所を歩き、沢山の魅力を教えていただきました。


な、なんと白山麓で中世の建造物が見られます。
それが、この石畳。


【綺麗に残ってます】

江戸時代から現在に至るまで、この辺りは田んぼで、土の中に埋まっており、人力で数年前に掘り起こしたそうです。
こんな物を掘り起こす人間のチカラって凄いですね。


【発掘現場って感じがしますね!】


そんな史跡を横目に仕事を・・と思うのですが、この美しい田園風景。


【里山風景】

景色もよかったですが、水の張られた田んぼには沢山の命が宿っていました。
このような場所に来ると、人と自然が共生してきたのがよく分かりますね。


【田んぼと生きもの】

仕事を終え、白峰に戻るとかなり涼しく感じました。
今日は本当に暑い一日でした。
お付き合いいただきました勝山市の職員の方々、ありがとうございました。

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市ノ瀬~別当出合間が開通しました。
登山に向かわれる方が多くなると思われますが、一つ知っていて欲しいことがあります。

残雪等の影響により甚之助避難小屋のトイレが、冬季用トイレしか使用できません。

このことを踏まえて登山計画を立ててください。
皆様のご協力をお願いします。

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2011年06月06日開山に向けて

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんばんは。

前回の日記から怒濤の様に1ヶ月が過ぎて行きました。
白山にも夏鳥が飛来し、事務所からはアカショウビンなど様々な鳥の声が聞こえます。
いつの間にか寒さが無くなっていましたね。


今年度に入り、僕が活動の調整・運営を行っている白山国立公園のパークボランティアの活動も二回行いました。
その活動内容について、少し紹介したいと思います。

・第一回活動「応急処置研修」
白山市鶴来公民館で行いました。
ボランティアの皆さんは講師の消防署の職員さんに積極的に質問をし、講習を受ける姿は真剣そのものでした。
これで何かあったときは大丈夫ですね。


【真剣!】

しかし、定期的に受けないと忘れてしまうとボランティアさんからの声がありました。確かに実際に救護が無いのはいいことですが、やらないと忘れます。研修会は何度やってもいいものですね。



・第二回活動「市ノ瀬・岩屋俣谷園地巡視」
市ノ瀬ビジターセンターを中心に、両園地が挟むようにあります。
登山道の修繕箇所や、自然情報収集、自然観察・体験の資源探し、登山道清掃を行いました。
そのため、当日は普段よりもゆっくり歩いてもらいました。
すると、普通に歩くと見つけられない不思議をいっぱい発見しました。


【今日はゆっくりと・・】

岩屋俣谷園地で折れた枝を除去すべき箇所や、気になった自然情報を地図上に落としました。白山によく登るボランティアさんは「こんな良い道があるのを知らなかった」と園地をべた褒めしてました。



また、先週は白山スーパー林道の開通式(岐阜県側)もあり、白山国立公園は開山に向けて着々と準備が進んでいます。
あっという間に春が過ぎてしまいました。
うかうかしていると、夏もあっという間に過ぎてしまいそうですね。


【無事故を祈ります】

式典から帰ると、北国新聞の記者さんが事務所に来ました。
とっっても余談ですが、「スーパークールビズ」の内容で新聞に載りました。
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http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20110602104.htm

地震の影響でみなさんは節電に勤しんでいると思いますが、この夏は大変そうですね。
涼しい白山麓からだと説得力に欠けるとは思いますが、遠い北陸の地でも、蛍光灯の間引きやPCの照度設置などをはじめ、節電対策をしっかり実施していきます。皆さんでこの夏を乗り越えましょう。

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2011年05月16日根倉谷園地の危険箇所について

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

先週の金曜日に白山国立公園内にある根倉谷園地へ行ってきました。

もうすぐ市ノ瀬へ続く県道が開通します。
その途中に根倉谷園地という自然観察の出来る園地があります。

根倉谷園地のミズバショウも湿地一面に咲いていました。
今年は積雪が多かったため、やはり例年より開花時期が遅いようです。
とても良い時期に来ることができました。
そんなミズバショウが一面に広がる湿地の中に、アクティブレンジャーの姿が。


【それは私です】

ロープを張り・・通行禁止ですか。

そうなのです。
園地を利用の際に気をつけてほしい箇所が2カ所あります。

【その1:木道】

【ガタガタです】

現在、木道が傾いている状態になっており、大変危険な状態になっております。進入禁止とさせていただきました。



【その2:ウッドデッキ】

【穴開いています】

東屋のある場所のウッドデッキが老朽化しており、所々折れてしまい、穴が開いています。こちらも危険なので進入禁止とさせていただいてます。

上記二点のうち、老朽化したウッドデッキについては、現在改修工事をする準備をしています。
ご利用を今しばらくお待ちください。


※プライベートで大嵐山に行ってきましたが、ここのミズバショウも綺麗でした。どちらも見物です。まだ咲いているか分かりませんが、是非行ってみてください。

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2011年05月12日市ノ瀬ビジターセンター開館準備

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白峰にようやく春が訪れ、山も青々としてきました。
白峰から少し山へ向かったところに別当出合という場所があり、白山登山で最も利用される砂防新道という登山道の入口になります。

その麓に市ノ瀬ビジターセンターがあります。
冬期に市ノ瀬周辺は雪で埋まってしまうため、現在閉館しています。
例年より少し遅いみたいですが、その開館準備を2日に渡って行ってきました。



5月9日(月)
市ノ瀬ビジターセンターの雪囲いを、業者の方々と一緒に外しました。

雪囲いって・・
生まれも育ちも東京の僕には知らなかった言葉だったのですが。
窓や建物等を雪から壊れないように守るために設置する物です。
それが無いと窓などが簡単に割れてしまいます。



【春先の写真】

今年はなんと雪囲いをしても割れてしまいました。
予想以上の雪の圧力で雪囲いごと割ったものと推測しています。

市ノ瀬ビジターセンターはもうすぐ開館しますが、まだ直っておりません。
修理の為の手配を現在行っていて、現在、板とトラロープで応急処置を行っています。
1F部分なので、建物内からは近づけないとは思いますが、ガラスも飛散していましたので、近づかないようにしてください。


作業を続けると・・


【雪を利用し、資材を運びます】


なるほど、2階で外した雪囲いを雪の上に落として滑らせて移動させるんですね。
以前、しらみね自然学校の「ヨサリのジロバタ」で、この地域では林業が盛んだった(雪の時期に切った木を運んだ)と伺いましたが、その名残を感じました。雪深いからこそなのですね。

この日、雪囲い撤去作業を3時間ほどで終えました。



5月11日(水)
大雨の中、関係者と共に清掃や機器の設置、点検等に行ってきました。


清掃をし、昨年の垢を落とします。
機器を設置し、配線をつなぎます。
職員さんも事務所を整理し、開館に備えます。
やはりプロの技。
黒ずんだタイルも綺麗になりました。
AV機器の大量な配線、僕に繋げられる自信はありません 笑



事務所に入ると・・


【平成22年の落とし物です】

山での落とし物の多さにびっくり。
以前、山の清掃活動をしていて感じましたが、落とし物なのか、目印で置いていった物なのか分からないものがよくありました。
本人が目印に置いた場合でも、一般の登山者の方々は落とし物やゴミだと思って、心遣いで拾ってきてしまう場合もあり、難しい問題です。
目印を置くのはモラルの問題です。
2人以上で登山を行う際、はぐれた場合の集合場所などの計画をしっかり立て、目印など置かないよう心がけましょう。


みなさんのおかげで開館準備も終わりました。
関係者の皆様、ありがとうございました。
もうすぐ開館です。それに伴い、市ノ瀬までのゲートも開きます。
ゲートも開き、市ノ瀬ビジターセンター付近の市ノ瀬園地や根倉谷園地、岩屋俣谷園地も散策できます。
お楽しみに!


【寒い中、ご苦労様でした】

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2011年04月26日中宮温泉ビジターセンター開館までもう少し!

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。

白峰はようやくほとんど雪が解けてきましたが、まだまだ寒くてストーブなしには生活できません。
地元の人から、昨日はみぞれが降ったと聞きました。

昨日、白山スーパー林道の開通を控え、白山国立公園の情報発信施設である中宮温泉ビジターセンター(中宮展示館)の開館準備に取りかかりました。


【白山国立公園中宮温泉側のエントランス】




昨日の時点ではまだ積雪が多く、まだまだ冬の気配を感じさせてくれるほど寒い一日でした。

中宮温泉ビジターセンターには生き物の剥製が沢山あり、地質や文化についての展示もあります。
至る所に生き物の姿が・・


【テント設営の側にクマが出没してます・・笑】


また建物の左半分のスペースは昨年度に構造関係の工事が終わり、これから新しい展示に向けての工事が始まります。
完成を楽しみにしていてください。

北陸地方は例年より積雪が多かったため、中宮もその影響をものすごく受けています。
その為、外回りのベンチや橋の設置などの準備などが実施できませんでした。


【除雪もするほどの積雪】


ビジターセンター裏には蛇谷自然公園があり、カタクリの群生地としても有名です。ここ中宮では野生のサルもよく見られます。
また中宮野営場もあり、自然を満喫しながら野営も行えます。


中宮という場所は白山スーパー林道の入口付近にあります。
周りは白山の山々に囲まれ、温泉地もあります。
その温泉は白山を開いた泰澄大師が谷川で憩う傷ついた白鳩のさまを見て発見したと伝えられています。
その歴史ある中宮温泉地からみられる山々には広葉樹が多く見られ、秋には紅葉がきれいだとの事です。
過去の偉人も修行僧も温泉に浸かりながら紅葉を楽しんでいたのでしょうか。


【中宮の温泉街】

紅葉が人々に感動を与えてくれていたのですね。
皆さんご存じだとは思いますが、植物によって色は変わります。
多様な生き物の彩りは僕らにも感動という恵みを分け与えてくれますね。

そんな魅力の詰まった中宮です。
ゲートが開いたら是非行ってみてください。

開館までブナオ山観察舎の近くにあるゲートはまだ開きません。
ですので関係者以外の方はまだ入ることが出来ませんのでご注意ください。

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余談ですが・・
市ノ瀬ビジターセンターの開館準備が延期されました。
市ノ瀬に続く道で雪崩が多発しています。
ゲートはまだ閉まっています。
絶対入らないようにしてくださいね。




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2011年04月21日白山を感じる!!

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

白山には「白山」という山はありません。
御前峰、大汝峰などの総称で「白山」と呼びます。

その主要な登山道へ行く道の途中に市ノ瀬ビジターセンターがあり、近々、開館準備があります。
市ノ瀬といえば、白山信仰には欠かせない越前禅定道の起点となる地域で、昔は集落があったそうです。
その開館準備の下見の為に、保護官と市ノ瀬まで行って参りました。
実はこちらにきて初めて国立公園内に入ります。

現在、登山口へ向かう県道は除雪や安全対策を実施中のため閉鎖されていますが、施設の管理のため施錠されたゲートを通り、市ノ瀬へ続く道を進みます。
今年はあまり雪崩が起きていないということを聞き、少し恐れながら・・
途中には、道路に被さる倒木を除去した跡などがあります。
バキバキに折れた太い木が沢山ありました。
恐るべし自然。
標高も少し高くなるので、聞こえる鳥の声も少し変わったような気がしました。

これまで夏の市ノ瀬の姿しか見たことがなかったので、その変わり果てた姿に唖然。


【市ノ瀬ビジターセンター】

まだまだ雪深い市ノ瀬。
まだまだ真冬の雰囲気です。
歩くたびにズボズボはまり、長靴の中は雪まみれになってしまいました。
雪によって破壊された部分もあり、早急に直さねばなりません。


その後、市ノ瀬から少し下り、環境省が組織する白山国立公園パークボランティアの活動拠点としている根倉谷園地を巡視しました。

話には聞いていましたが、ミズバショウが群生していました。


【ミズバショウ】


【こんなにも沢山!!】


この根倉谷園地はかつては集落の人の田んぼであり、市ノ瀬発電所の宿舎が並んでいたそうです。今は自然に親しむ園地となりましたが、地形自体は変わっていないみたいです。
宿舎が無くなり、園地になった事により、自然とミズバショウが生えたという結果になったと、白峰生まれ白峰育ちのSさんに教えていただきました。
このような過去のお話と自然の遷移を聞くと、人が自然に与える影響の大きさを感じますね。

そして、そのミズバショウの生える湿地に影響を与えないよう作った木道を歩く。
木道を歩き終え、帰ろうか!というまさにそのとき!!
スポン!っと雪の中に僕が落ちました。
その次に保護官も!

雪の下は空洞となっているところが多いものです。
木のそばや、岩のそば。川に落ちたら大変です。
今回は運良く無事でしたが、下に何があるかわかりません、雪の上を歩く際、みなさんは気をつけてください。
雪を払っていると別山がとても綺麗に見えました。


【美しい・・】


市ノ瀬へと続く道の除雪は最近始まって、やっとここまで来られるようになりました。
しかし、以前は集落があったにもかかわらず、除雪もされなかったそうです。
Sさんは過去に石川県の県知事選挙の為、一泊二日で投票箱を担いで徒歩で白峰から市ノ瀬まで向かったそうです。今では考えられませんね。
今では車にのると数10分で移動できます。
そんな話を聞いて、今あるものを当たり前と思わずに、今ある自然に感謝をして大切に利用させてもらわねば、と思わせてくれるSさんの体験談でした。

なお、ゲートはまだ閉まってますのでまだ来ても入れません。
そして、危険なので絶対に立ち入らないようお願いします。

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2011年04月05日春の予感

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

白峰は本日も晴天なり。

30分早めに出勤して事務所の周りを散策して春の気配を感じていたのですが・・

こんなものがあったのか!

雪が解け、白山自然保護官事務所の看板が出てきました。
もうすぐ春なのかなと感じ始めたそのとき!!


【こんな看板が・・・】


ふきのとう発見!
雪が解け、土が見えてきて白峰の景色も白銀の世界から緑色に変わってくるのが実感できました。

【いつのまに】



すると・・・

チョウがひらひらと飛んでいきました。
パッと見ただけでしたので、何か分かりませんでしたが、春を確信しました。




チョウは手取川の方向へ飛んでいきました。



雪が少なくなったとはいえ、まだまだ雪深い集落。
長靴を履き変え、川沿いを歩いてみました。

すると、セッケイカワゲラの飛ぶ姿が・・。
2月に見たときは羽がなくただ歩いていただでした。
この時期になると羽が生え、飛ぶという事をわずか2ヶ月で確認できました。


【セッケイカワゲラ】


【横からセッケイカワゲラ】



事務所から1分くらい歩くと。
冬期は雪に埋もれていた東屋を発見。

【こんな東屋が・・】

こんな所に東屋なんかあったんだ!と感心しながら近づくと・・・?
ホオジロと同じような鳴き声が聞こえました。
東屋の陰からカシラダカがピョコピョコと顔を見せたり隠れたりしていました。
よく群れでいるのを確認しますが、一羽でいました。
きっと雪が解けた辺りで、餌をさがしていたのでしょう。


ここ、暴れ川である手取川は以前の洪水からか、しっかりとブロック護岸されています。
護岸された川にはゴロゴロとした石が転がっています。

【暴れ川の手取川。左に見えるのが白峰の集落です】

辺りを見回すと大きな石の上にカワガラスやミソサザイの姿が確認出来ました。
以前は川さえも雪に覆われ見えなかったのに、暖かさで雪が解け、色々な生き物が川に集まってきたので確認できたのでしょう。


話は変わりますが白峰の伝統や、昔の話を聞く、「ヨサリのジロバタ」というイベントが、しらみね自然学校で開かれていました。

そこでの話の中で、春の到来に関する話がありました。

山で育ってない人が感じる春の到来とは。
それは人に寄って違うとは思いますが、僕の場合は桜の開花や気温、風、におい等で春を感じると思います。

では、白峰で春の到来を感じる瞬間とは。
白峰は豪雪地帯なので、冬場は雪が壁のごとく聳え立ちます。
それが遮音しているためか、道路を走る車の音、川のせせらぎの音が聞こえなくなります。

【そびえ立つ雪!これが白峰です】

それを思い出し、耳を澄ましてみると、事務所の前からも川のせせらぎの音が聞こえます。
今の時期にようやく「音」から春の到来を感じている人も、白峰の集落には多いのかなと感じました。

僕にはこれまで感じたことの無い「春の予感」でした。



しかし、10分も川沿いで観察を続けると手足先が凍るように冷たくなります。
まだまだ末端冷え性の僕の体にとっては春はほど遠いようです。


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2011年03月22日パークボランティア研修会

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。

先日、白山国立公園パークボランティア新規養成研修会を石川県野々市にある情報交流館カメリアで開催しました。


皆さん、パークボランティアってご存じですか?
国立公園内で活動するボランティアです・・そのままですね(笑)
自然解説や、情報収集活動、美化清掃、時には登山道の整備などをボランティアで行う、素晴らしき団体です。
なんと、29ある国立公園のうち25公園で組織されていて、約1600名以上登録されているそうです。

パークボランティアは環境省で募集し、一緒にボランティア活動を行う組織なのですが、現在白山国立公園のパークボランティアは6名。
他のパークボランティアの数と比べて非常に少ない状況です・・

しかし、この6名の精鋭が精力的に活動してくれたおかげで、現在も白山のパークボランティアが成り立っています。
今回も早く来ていただき、6名全員にお手伝いいただきました。
ありがとうございます。


【パンフレット】



【資料】

今回、ボランティア活動をさらに盛り上げるため新規の募集を行い、研修会を開催しました。
なんと、9名の方々が参加してくださいました。

まず自己紹介からはじまり・・・

その後、白山国立公園の特徴や、国立公園の仕組み(公園計画)や守らなければいけないこと(禁止事項など)、白山国立公園内で行われている取組等の紹介をしました。

また、パークボランティアの過去の実績や活動内容について報告しました。


【みなさん笑顔】

また、今回はノーム自然環境教育事務所の坂本均先生を講師に招き、講義がありました。


【坂本先生】


スタッフである私も保護官も一緒になり目を輝かせて話に聞き入りました。

内容は、インタープリテーションについて。

資料も、パワーポイントも無しで1時間話しました。
とても気さくな坂本先生。
途中笑いもあり、真面目もあり、和気あいあいと講義が続きました。

コミュニケーション力が光ります。
さすがプロだなと感じました。



【話すときも皆さんから近い!】


楽しんでいたのもいいのですが、夢中になりすぎて時間をオーバーしてしまいました。申し訳ありません。


ボランティアが苦痛であったらボランティアでないですもんね。
楽しくやっていきましょう。

皆さん、研修お疲れ様でした。


【お疲れ様でした】


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2011年03月14日ブナオ山観察舎

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

はじめに。
このたびの東北地方太平洋岸地震の被災者の皆さまには心よりお見舞い
申し上げます。


突然ですが、皆さん「県鳥」ってご存じですか?
僕の住む石川県はイヌワシだそうです。

そのイヌワシを見ることができるよいスポットを調べたところ「ブナオ山観察舎」という施設が出てきました。白山麓でイヌワシがかなりの確率で見られるとのことです。

そして早速、ブナオ山観察舎に行って参りました。
すると・・なんと!


【入り口が見えない・・】



埋まってます。トイレも。


【トイレ】



中にはおもしろい展示。





更にはスコープが・・
そしてカモシカもイノシシも沢山観察できます。


【なかなか合わせるのが難しい】



また、その日は和かんじきを履いてミニ観察会に参加しました。
かんじきは、地域によって素材も形も違うそうです。
白山麓ではクロモジが多く、素材として利用したそうです。
クロモジは油が多いため水分をはじくためです。


【かんじきを履きます】

さあ、出発。
単純に美しい景色。


【美しい・・・】

ここにカモシカもイノシシもいました。

歩いて行くと、なにやら足跡が・・
ノウサギやキツネ、リスなどの足跡を見ました。


【どこへ向かっているのだろう・・】


さらには毛虫みたいなこれは・・ミヤマカワラハンノキです。


【ミヤマカワラハンノキ】


不思議がいっぱい。


【水が噴き出していました】


肝心のイヌワシは・・・??
発見!
・・しかし遠すぎて写真撮れませんでした。

また来る機会ができました。


【次回は近くで見れますように】



自然の中に入っていくと、いろんな事に気づきます。
目を閉じてみると、森の香りや鳥の鳴き声、山に登り興奮していたのが嘘のように落ち着きます。

鳥の鳴き声が気持ちよかったので、カウントしてしまいました。
イヌワシ、トビ、コゲラ、コガラ、ヤマガラ、エナガ、ハシブトガラス、ハシボソガラス。計9種。
東京にいたときにもよく鳥を見に行ってたのですが、種数は少ないです。
植物が雪に埋もれて食べるものが無いのですかね?



観察会が終わり、かんじきを外すと足がズボズボと埋まってしまいます。
人間の体重がうまく分散されるよう考案されたのがこのかんじき。
厳しい自然と共に生きる豪雪地に住む人々が生み出した、「生活の知恵」ですね。素晴らしい。

ブナオ山観察舎では、ミニ観察会を下記の日程で行っているみたいなので遊びに行ってみてはどうでしょうか?

12~5月5日までの土・日・祝日 10時00分~15時00分 の間で1時間程度


【行ってみては?】

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