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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋

249件の記事があります。

2012年05月24日今年も行われました、クリーン大作戦

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

藤前干潟で「2012 春のクリーン大作戦」が5月19日に行われました。
藤前干潟クリーン大作戦は2004年から始まった市民による藤前干潟の清掃活動で、
今回で16回目の開催となります(毎年、春と秋の2回開催)。

※昨年の春の藤前干潟クリーン大作戦の記事はこちら↓
「2011年5月23日 藤前干潟のクリーン大作戦」

当日はとても暑かったのですが、庄内川、新川などを含む藤前干潟周辺の清掃活動に
合計約1,800人もの方々の参加がありました。

【クリーン大作戦事務局の方の挨拶。空は見事な快晴でした。】

私たち名古屋自然保護官事務所の職員は、庄内川と新川の間にある
導流堤という場所の清掃活動に参加しました。

【導流堤を歩いて移動する大勢の参加者】

導流堤には堤防に沿ってヨシという植物が生えており、
川を流れてくるゴミがこのヨシに大量にひっかかります。
ゴミの多くは、ペットボトルを初めとする身近なプラスチック製品です。

【ヨシの根元にかかった多量の漂着ゴミ】

このヨシの根元の漂着ゴミを拾うのが導流堤での清掃活動です。
ヨシの生えている堤防下(干潟)まで降りて、
ヨシの隙間からゴミを拾い、カゴに入れます。
そのゴミの入ったカゴを堤防の上にいる人がロープで引き上げ、
分別し、ゴミ袋に入れます。

【黙々と汗を流しつつ作業・・・】


この作業を繰り返し、ゴミを拾った結果、
導流堤だけで約1,100袋(45Lの袋)のゴミが集まりました。

【まさにゴミの山】

しかし、今回、ゴミ袋が足りなくなるぐらいのゴミがあり、
まだまだ拾いきれないゴミもたくさんありました。
さらに、現場に立ってみて、ヨシの根元に深く入り込んだゴミが
層をなしていることも分かりました。
それだけ、藤前干潟周辺には長い間たくさんのゴミが漂着しているということなのですね。

清掃活動の後、少しきれいになったヨシ原を見てすがすがしさを感じた一方で、
まだまだ拾いきれないゴミの多さに考えさせられた参加者の方もいたようです。
私もその一人です。

実際、ゴミは拾っても拾っても、上流から流れ、藤前干潟に漂着します。
それでも、クリーン大作戦を始めてから、藤前干潟の漂着ゴミの量は
減ってきているそうです。
そしてこの活動は、藤前干潟だけではなく、
さらに下流の伊勢湾へ流出するゴミの削減に繋がっています。

その事実を糧に、今後も根気よく清掃活動、普及活動を続け、
藤前干潟、そして藤前干潟とつながる伊勢湾の漂着ゴミ問題を考えていくことが
大切だろうと改めて感じた1日でした。


【広く干出した藤前干潟。この先に伊勢湾が続いています。】

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2012年05月21日入り口にてお待ちしています

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

皆さん、お久しぶりです。

藤前干潟にはササゴイやコアジサシなどの夏鳥が訪れるようになり、
早くも初夏を感じる季節となりました。

【白い縁取りのある羽が笹の葉のように見えるササゴイ】


【庄内川の水際で魚を狙うササゴイ】

暖かくなり、いよいよお出かけシーズン本番到来です。
藤前干潟にある稲永ビジターセンターおよび藤前活動センターでは
干潟での観察会が行われる季節となりましたので、
ぜひ足を運んで観察会に参加してみてくださいね。

観察会の情報などは以下のホームページをご覧ください。
「藤前干潟~人と自然をつなぐ翔橋~ イベント情報」

そして、稲永ビジターセンターでは皆さんをお迎えするために
センターの入り口に情報掲示板「ふじまえニュース」を設置し始めました。
この掲示板で藤前干潟やセンター周辺の生き物などに関する旬な情報を
お伝えしていきたいと思います。

【稲永ビジターセンターの入り口(左)と情報掲示板(右)】

第一弾のニュースは、今、藤前干潟で頻繁に見ることができる「コアジサシ」の生態を
簡単に紹介しています。


【上野ARが担当した第一弾のふじまえニュース「コアジサシ」】

センターにお越しの際は、入り口で情報掲示板をぜひともチェックいただき、
藤前干潟を楽しむのに役立ててもらえれば嬉しいです。

しかし、始めたばかりでまだまだ進化中の情報掲示板です。
(※近々、藤前活動センターにも設置予定です。)
ご意見、ご質問があればお気軽にスタッフに声をかけてくださいね。

順次更新予定ですので、今後の情報にご期待ください!

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2012年05月14日暖かくなり生き物たちが動き始めました。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 上野淳一

 5月に入って暖かくなり、稲永公園内の木々も新緑が芽生えてきました。いよいよ生き物達が元気に活動を開始する季節が到来した感じがします。
 大潮の干潮時に稲永公園前の藤前干潟を覗くと、広大な干潟が出現していたので巡視に併せて干潟の生き物を観察しました。


【永徳スリップ前干潟から名港トリトンを望む(左) 永徳スリップ方面(右)】

 先月までは肌寒く、干潟の生き物達もまだ眠りから覚めた直後で動きが鈍い状態でしたが、気温の上昇に伴い活発に地表で活動するようになりました。軟泥質の場所ではヤマトオサガニが盛んに採餌し、転石の下ではタカノケフサイソガニやゴカイ類が多く見られ、ヨシ原前面の砂泥質ではチゴガニ群がWaving行動(はさみを上下に動かす動作)を示していました。この日は転石の下で大型のハサミシャコエビやアリアケモドキが、沈水流木の周辺ではエビジャコ、ヨウジウオ等が確認されました。堤防護岸ではカクベンケイガニが走り回っており、岩盤の割れ目に素早く隠れる様子が観察されました。
 永徳スリップに生育するヨシ原は先月までは枯れているような姿でしたが、全体的に背丈が高くなり小さな芽も地面から次々に生え元気が出てきたような感じです。



【転石下で見つかったハサミシャコエビ(左)とアリアケモドキ(中)、護岸を駆け巡るカクベンケイガニ(右)】



【流木周辺の潮だまりで見つかったエビジャコ(左)とヨウジウオ(右)】

 稲永ビジターセンター前の藤前干潟には今年もコアジサシがやってきました。この鳥は、群れで行動することが多く、ダイビングして魚を捕ることができますが、深くは潜れないようです。繁殖期は5~7月、海岸や埋め立て地、河原の砂利地で繁殖活動をします。藤前干潟周辺では、彼らの繁殖地となる砂利地が少ないので繁殖できる場所は限られています。



【飛翔中のコアジサシ】

 都市部に残されたこの藤前干潟にこれほど多くの生き物たちが住んでいるとは驚きです。干潟で多様な底生生物に出会えたのは今シーズン初めてでしたので興奮してしまいました。
 このように稲永公園周辺は暖かくなり多くの生き物で賑わってきましたので、是非観察に来て下さい。

観察会のご案内です。
5月27日(日)にNPO法人藤前干潟を守る会と中部地方環境事務所の共催イベントとして、「ヨシはらをあそぼう!」を開催します。ヨシとはどのような植物なのか?ヨシ原の中にはどのような生き物が住んでいるのか?そ~っとのぞいてみましょう!

観察会の詳細は以下の通りです。
ご応募お待ちしております!!
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
◆ヨシはらをあそぼう!◆
開催日時:5月27日(日)13:30~15:30
定員:20名(申込先着順)
対象:幼児~大人 (ただし、小学校3年生未満は保護者同伴)
開催場所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)
参加費:大人200円、小学生100円、幼児無料
持ち物:水筒、タオル、着替え、帽子、汚れてよい服装・靴 

申込・問い合わせ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

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2012年04月09日4月からアクティブ・レンジャーとなりました。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 上野淳一

 はじめまして。この度、名古屋自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーとして活動させていただくことになりました上野淳一です。一日でも早く業務を覚えて、藤前干潟の保全と情報の発信に取り組みますのでよろしくお願いいたします。
 幼少の頃からカニ類が大好きで、標本の作製や生体飼育、生息環境の調査等を行ってきました。  
 藤前干潟にも多くのカニ達が生息しているようなので、どのようなカニに出会えるのか楽しみです。

 すっきりしない天候が続く中、久しぶりに雲の間から日が差してきたので、稲永ビジターセンター周辺の巡視に併せて周辺環境を覚えに出かけました。

 稲永公園入り口の桜の様子です。やや蕾が残る8分咲きで満開まであともう少しの状態でした。この先、気温の上昇とともに満開になる見込みですので是非、稲永公園にお越し下さい。


【稲永公園入り口の桜(左)と蕾が残る枝(右)】

 一方、運動場周辺のユキヤナギは満開で見頃を迎えております。稲永ビジターセンター横にある丘の斜面にはタンポポが数多く群生していました。



【満開のユキヤナギ(左)と丘に群生するタンポポ(右)】

 稲永スポーツセンター前に位置するヨシ原の現在の様子です。干潟はまだ寒々しく、カニや貝類もまだ地表活動を行っていませんでしたが、ユリカモメ達は干潟上で活発に動き回り餌を探索して
いました。転石の下には小型のアシハラガニが隠れており、冬眠開けのゆったりとした動きで必死に逃げて行きました。現況では干潟の生物相は薄いですが、これから夏に向けて多様な生物が活動を開始するので、暖かくなったら足を運んでみてはいかがでしょうか。



【現在のヨシ原の様子】



【活発に行動するユリカモメ(左)と眠気の残るアシハラガニ(右)】

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2012年03月30日新しい季節の訪れ

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

今年は明日で3月も終わりだというのになかなか暖かな日が続きませんね。
しかし、藤前干潟には確実に春が来ています。
冬の間は昼間にほとんど見ることができなかった干潟ですが、
広大な干潟が見られる時期になりました。

【藤前活動センター前の堤防から望んだ藤前干潟】

そして干潟の上にはトビハゼや多くのヤマトオサガニが出てきていています。



また、カンムリカイツブリは冬羽から夏羽に換羽をして、
全体的に鮮やかな色になり、きれいな顔の飾り羽も生えていました。



さらに、飛島干潟(名古屋港にある干潟のひとつ)へも行ってみたところ、
様々な生き物や、生き物が生息している痕跡を観察することができました。

【飛島干潟の様子】

大きく現れた飛島干潟の上には多くの環境省のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されているフトヘナタリ、
干潟にしか生息できないカワザンショウガイといった巻き貝や、カニが見られました。
他に飛島干潟の水際にはのんびりと休んだり採餌したりするハシビロガモの群れ、
飛島干潟にあるヨシ原にはヨシの茎につく虫を食べているオオジュリンに出会えました。

暖かくなり、活発に活動を始めた様々な生き物に会えるのは嬉しいことです。
春に藤前干潟に訪れるホウロクシギが、昨日藤前干潟で確認されたという情報も入ってきて、
個人的には小躍りしたいくらいでした。

一方で、藤前干潟で越冬していたカモたちは徐々に北へ渡っており、
オナガガモやスズガモなどはかなり数が少なくなってきています。
生き物に関しても春は出会いと別れの季節だと実感する日々です。

とにもかくにも、稲永公園の桜が咲く春本番はもうすぐです。
シギなどの渡り鳥たちもたくさん訪れるはずです。
春の藤前干潟にもぜひお越しください!

【稲永公園の桜の開花は間もなくです!】

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2012年03月29日稲永ビジターセンターの屋根にご注目!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

今年はいつまでも寒いですが、今日は久しぶりに暖かく、
稲永ビジターセンター前の庄内川は穏やかに流れ、
川に浮かぶカモたちは心なしかのんびりと過ごしているように見えました。



一方、稲永公園内の松林では、カワラヒワの鈴をころがしたようなかわいい鳴き声や、
ヒヨドリのピィーという鳴き声などが聞こえ、とても賑やかでした。

こちらの芝生にはキジバトがいました。


実は、この芝生は、稲永ビジターセンターの屋上にある芝生です。
稲永ビジターセンターでは、屋根の上に土を載せ、芝などの植物を生やしています。

【玄関側(右)と庄内川側(左)から見た稲永ビジターセンター(赤い矢印が草が生えている部分)】

これは、「屋上緑化」と呼ばれ、環境に配慮した技術のひとつです。
(ちなみに藤前活動センターの屋上も緑化されています。)
屋上に植物が生えていることにより、屋根への直射日光が遮られるため、
屋内の室温があがりにくく、夏場の節電につながっています。
また、植物から水分が蒸発するときに熱を奪うため、周囲の温度を下げる効果
(ヒートアイランド現象への対策)もあるとされています。

【屋上にのぼると草がたくさん生えているのが分かります(昨年9月)】

さらに屋上緑化が施されていることにより、建物が周りの松林にとけこみ、
鳥などの生き物にも影響を与えにくいと考えられています。
実際、この屋上は植物の種などを食べたり、休息したりと、
キジバトの他にスズメ、ムクドリなどの鳥たちが訪れる場所にもなっています。

ちなみに、稲永ビジターセンターの屋根は最近とてもきれいになりました。
冬に植物が枯れて荒れていましたが、この3月半ばに雑草や枯れ草を抜き、
土を足して、芝を貼り替えるという補修工事をしました。

【大きなクレーンで土などを屋根の上にあげていました】


【補修前(左)と補修後(右)】

補修後は、屋根がとてもすっきりさっぱりし、
来館者の方にも自信を持ってご紹介できるようになりました。

今はまだ植物があまり生えていませんが、これから、暖かくなるにつれ、
屋上には様々な植物が育ち、そして季節ごとに姿を変えていくと思います。
たくさんの鳥たちも訪れるでしょう。

稲永ビジターセンターに訪れる際には、屋上緑化を一度ご覧になってみてくださいね。
屋根の上にも生物多様性を感じられるかもしれません。

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2012年03月28日人の交わりにも季節あり

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 玉津佐知子

 藤前干潟名物のハマシギの群舞が見られるようになりました。
群れをなして旋回、上昇。太陽光を受けた翼は、その角度ごとの輝きを放ち、万華鏡のように形を変えていきます。「自然に勝る芸術はない」。この時期になると、誇らしげにハマシギを眺めてきたのですが、この春はこれまで特別な思いで鳥の楽園を眺めています。

   

   【春は出会いと別れの季節でもある】

 実はこの3月で名古屋自然保護官事務所を退職することになりました。その理由は、健康上の問題からなのですが、踏ん切りがつかない時に、背中を押してくれたのが、民俗学者にして植物学者としても知られる南方熊楠が残した「人の交わりにも季節あり」という一文でした。
 この一文は、熊楠が親友である中国の革命家・孫文にあてた書簡の一節です。
熊楠31歳、孫文32歳の時、二人は、イギリスで出会い、硬い友情を誓います。
 その後二人は、各々の分野で才能を開花させ、中でも孫文1911年のいわゆる辛亥革命で臨時大統領に押され、中華民国を発足の立役者となるのですが、その後、熊楠に会うことを強く望んだ孫文に充てた手紙に書かれていたのが、冒頭の「人の交わりにも季節あり」なのです。
 その意味は、青年期の出会いを春だとすれば、もうわたしたちは大人になって別の世界に生きている。あの友情の季節は終わったのだ、となるのでしょうか。
 孫文は、熊楠の気持ちを察し、会うことをあきらめたといいます。

   

   【ハマシギは、藤前干潟の代名詞となっている】

 思えば干潟には、季節ごとの出会いと別れがあります。渡り鳥同士の出会いと別れ、渡り鳥を求めて訪れる人と人の出会いと別れ。
渡り鳥が北へ旅立ち次の世代を残すように、人もまた中継地で出会いと別れを繰り返しながら、成長をしていくのかもしれません。
またいつか一回り大きくなって、藤前干潟に帰ってきたいと思います。それまで皆様お元気で。お世話になりました。

   

   【藤前干潟にて。左から野村AR,佐藤R】

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2012年03月07日それは会場で・・・・「藤前干潟フォトコンテスト」入選作品展示中!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 玉津佐知子

 藤前干潟に、カワラヒワの鳴き声が届くようになりました。「チュウーン」という鳴き声が庄内川河口に響けば、藤前干潟の春はすぐそこ。本格的な春の渡り鳥シーズンがやってきます。

     

  【藤前干潟に春のわたり鳥のシーズンがやってきました】

 ハマシギの群舞を見たい。干潟で羽を休めるシギ・チドリを見たい。でもどうやって藤前干潟に行ったらいいのか、わからないという人が意外と多いようです。
 鳥の楽園「藤前干潟」へは、自動車、電車、バスと様々な方法がありますが、おススメは、JR、名鉄、近鉄が乗り入れている名古屋駅から乗り換えなしで行ける「あおなみ線」。名古屋駅から9つ目の駅「野跡」で下車し、10分も歩けば到着です。
 そんな藤前干潟への、玄関口ともいえる「あおなみ線」の名古屋駅構内にあるあおなみギャリーにて、すでに発表された「藤前干潟フォトコンテスト」の入選作品を3月29日まで展示しています。

     

     【3月29日まで開催!】

 実はこのコンテストは昨年10月に開催された「藤前干潟ふれあいデー」に連動するもので、渡り鳥のシーズンを迎える3月に、再び入選作品を展示して藤前干潟の魅力を伝えようと企画されました。

     

  【あおなみ線名古屋駅構内にある「あおなみギャラリー」】

 広く一般に募集した藤前干潟フォトコンテストのテーマは、藤前干潟で、ダイナミックな鳥の飛行風景あり、生命力あふれる底生生物の姿あり、と内容は多岐にわたっています。
 もちろん名古屋自然保護官事務所の職員3名もコンテストに応募し、3点が展示されています。

     

    【佐藤Rの「藤前干潟で、僕と握手」】

     

    【野村ARの「夏のきらめき」】

 佐藤Rは、巡視中に出あったカニのユーモラスな表情を、野村ARは、干潟の観察会での夏の一コマを、そして書いているわたしの写真はというと、それは会場でぜひお楽しみください。
 そして写真を楽しんだ後は、写真の舞台となった藤前干潟へ。シャッターを切りたくなる瞬間に出会うはずです。

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2012年01月31日冬の鳥たちと赤い実

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

今冬の気温は全国的に例年を下回る日が多いそうで、藤前干潟も寒い日が続いています。
今日は特に伊吹山から川を沿って下ってくる「伊吹おろし」が身にしみます。

【朝、霜が降りていました】

寒い日だと外に出るのも億劫になってしまうほどですが、
こんな日にも藤前干潟やその周辺には多くの鳥たちがいます。

稲永ビジターセンター周辺にはグミなどの実がなる木がたくさん生えており、
冬の間、これらの実を食べる鳥たちがたくさん訪れるのです。
こちらはちょうどお食事中のカワラヒワです。
(カワラヒワは稲永公園で年中見ることができます。)

【12月初旬にグミの実を食べるカワラヒワ。まだ赤い実がたくさんなっています。】

しかし、12月初めには木の枝という枝になっていたグミの実は
様々な鳥に食べられてしまい、いまやほとんどない状態に・・・。

そんなカワラヒワが今どうしているかというと、
下に落ちた実の破片を拾って食べていました。

【落ちているのもおいしい?!】

稲永ビジターセンターの周辺では、他にもこのような鳥たちが見られます。

【今回は干潟の鳥ではなく、野の鳥をご紹介しています。】

冬鳥のツグミを初め、メジロ、シジュウカラ、そしておなじみのスズメたち。
ツグミやメジロはよくグミやピラカンサといったの赤い実を食べていますよ。

そしてこんな寒い日々に、一生懸命生きるこれらの小さな生き物をみるにつけて
季節に応じて生きていく生き物のたくましさを感じます。

しかし、気が付けば間もなく立春・・・。
出勤途中に稲永公園付近でシデコブシの芽をみつけました。
藤前干潟周辺では、すでに春の足音も確実に聞こえているようです。

【フサフサの衣をまとっています。】

冬のバードウォッチングも楽しいですが、「春」が待ち遠しい日々です。
鳥たちも春を待っているでしょうか・・・。

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2011年12月28日年の瀬の藤前干潟から

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

先月、アクティブレンジャー日記を更新してから随分寒くなりました。
名古屋は26日の朝に雪が積もり、最近は非常に寒いです。
また、稲永ビジターセンターから望む鈴鹿山脈や伊吹山は白く、冬本番を感じます。

【うっすらですが、南陽工場の後ろに雪山が見えます】

さて、いよいよ今年も終わりに近づいてきました。
今年の4月から藤前干潟のアクティブレンジャーとなり、
周りの皆さんのおかげで何とかここまでやってこられたことを感謝するとともに
来年はアクティブレンジャーとしてさらに成長できるよう
頑張りたいと思っているところです。

今年を思い返して、一番印象に残っている出来事は、
アクティブレンジャー日記でも開催予告をした、
「ふれあいデー2011」で行った「サイエンス・カフェ in 藤前干潟」です。
開催日当日(10月30日)はあいにくの雨でしたが、予想以上の方に来ていただき、
稲永ビジターセンターのレクチャー室はほぼ満席でした。

第一部は日本ワシタカ研究センター所長の中島京也さんによる
猛禽類の保護とお話でした。
藤前干潟に飛来するミサゴのお話もしていただき、
勉強になることばかりでした。
とても強くかっこいいイメージを持たれる猛禽類ですが、
食物連鎖の頂点に立つが故に、実はとっても弱い立場にいる生き物であると
いう中島さんの言葉がとても印象に残りました。
だからこそ、ミサゴにとっても魚が豊富な藤前干潟という場所が
重要なのだということも再認識できました。

【第一部の様子】

第二部は名古屋港水族館の飼育員である中嶋清徳さんによる
水族館と名古屋港の生き物のお話でした。
生きているクラゲやペンギンの卵(中身は空)などを見たり、
クイズ大会を行ったり・・・。
とても楽しいサイエンス・カフェになったと思います。

【第二部の様子】

参加された多くの方はサイエンス・カフェは初めての経験だったようですが、
普段の講演会とは違って、お茶(今回はウーロン茶を提供させていただきました)を飲みながら、
気楽に質問などもできて、有意義な時間を過ごしていただけたのではないかと思っています。

ゲストのお二方とファシリテーターの蓑田さん、
そしてこのサイエンス・カフェの開催に尽力いただいた皆さんに大変感謝しています。
私も大変楽しく、勉強させていただくことができました。
また、機会があれば、サイエンス・カフェ形式の講座を開き、
藤前干潟の魅力、おもしろさなどを伝えていけたら良いと思います。



【今、藤前干潟にはたくさんのカモたちがいます】

来年は藤前干潟が国の鳥獣保護区として指定されて、
そしてラムサール条約湿地として登録されて10年を迎える節目の年です。

生き物と人がつないできた藤前干潟の歴史を今後さらにつないでいくために何ができるのかを
多く考える年になればと思います。

【トリトンを望んで】

それでは、皆様良いお年をお迎えください。

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