2017年9月
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2017年09月06日> エゾアカヤマアリ @乗鞍いきもの編 <
中部山岳国立公園 丸山由起子
今、外来種のヒアリが話題になっていますが、ここ乗鞍高原にも気の荒いアリがいます。
その名は
「 エゾアカヤマアリ 」
エゾアカヤマアリは名前の通り赤っぽいアリで、ヒアリと色が似ています。
けれどこちらはれっきとした日本の在来種であり、環境省の絶滅危惧種Ⅱ類になっているという、
実は貴重なアリです。
開けた日当たりのよい場所を好み、乗鞍高原では一の瀬でよく見られます。
遊歩道を歩いているくらいでは気になりませんが、休憩しようと座った石がたまたま巣の近く
だったりすると、「巣に近づくな!」とでもいうように、いっせいにものすごい勢いで
足から登ってきて攻撃されます。
ヒアリのような毒針はありませんが、蟻酸(ぎさん)を出すようなのでご注意ください。
エゾアカヤマアリは、カラマツの落ち葉などを集めたかなり大きなアリ塚を作ると文献にあります。
けれど私がみつけた巣は、岩に不自然にカラマツの落ち葉がたまったようになっているものが多いです。
一見、巣のように見えませんが、巣です。近づいたら攻撃されました。
エゾアカヤマアリは本当に気が荒いので、赤っぽいアリがたくさんうろうろしている場所には
近寄らないようにしてくださいね。
彼らの領域に必要以上に踏み込まないこと、それが大切なことです。
2017年09月05日第一回歩く利用部会が開催されました!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
9月になって突然ぐっと気温が下がりましたね・・・一気に秋の気配が高まりました。
8月31日(木)、妙高戸隠連山国立公園連絡協議会の"第1回歩く利用部会"が開催されました。
○歩く利用部会とは
滞在時間を延ばし、じっくり楽しんで欲しい。そのためには、車などでスポット的にまわる従来の観光ではなく、歩いてゆっくり楽しんでもらう方法を模索しよう!
ということで、"ロングトレイル"を軸に歩く利用のしかたを考えていく会議がこの"歩く利用部会"です。
○どんなことを話しあったの?
ロングトレイルのコースを設置するにあたってどこを見て欲しいか、何を体感して欲しいか、どんなコンセプトにするか・・・ワークショップ形式で話し合いました。
3班に分かれて話をしましたが、3班とも新幹線の駅を起点・終点にし、"信越トレイル"と"塩の道"をつなぐ、ほぼ同じコース案になりました。
しかし、それぞれ全く毛色の違うコンセプトが提案され、とても刺激的なワークショップでした!
○各班で考えたコンセプト
A班:信仰をつなぎ、なりわいをたどる山の道「五山トレイル」
B班:妙高戸隠連山を見ながら歩くトレイル
C班:境界を越えるトレイル
「思い立ったらすぐロングトレイル」や「一目五山の五目トレイル」なんていうキャッチコピーも登場し、議論白熱!
県境を越えると空気感が変わる、植生帯の境目がある、トンネルを通り抜けると時空を超えたような感覚になる・・・など様々な「境界を越える」ことをコンセプトにする班など、今後の展開が楽しみになるワークショップでした。
○これからの動き
今後は実際にコースを設置するならどこを歩いた方がより楽しいかなど、関係者で現地調査も行いながら3年後の開通を目指します!
長くなってしまいましたが、みんなで知恵を出し合って、色々な方が楽しめる妙高戸隠連山国立公園にしていきたいです(^^♪
★妙高戸隠連山国立公園のフォトコンテスト実施中
期間:平成29年9月1日(金)~11月15日(水)
詳しくはこちらで確認!
2017年09月04日アクティブ・レンジャー写真展開催中@塩尻市えんぱーく
中部山岳国立公園 佐藤怜子
上高地ではサラシナショウマが咲き、「もう夏が終わるなぁ」としみじみ感じております。
さて、9月1日(金)~14日(木)まで塩尻市市民交流センター(えんぱーく)で平成29年度アクティブ・レンジャー写真展を行っています。
写真は、国立公園の美しい風景写真や、環境省の活動を紹介する写真など全40点。
更に、国立公園のビュースポット紹介など各種パネルを10点程展示しております。
ぜひ皆様足をお運び下さい!!
◆建物もオシャレ◆ とてもモダンで美しい建物の中での展示です♪
◆第1お客さん◆ 丁寧に見て下さっています。ありがたいです!
http://enpark.info/ :塩尻市市民交流センター(えんぱーく)
※ちなみに、9月15日(金)~29日(金)の期間中、同アクティブ・レンジャー写真展を塩尻市総合文化センターで開催いたします。そちらもぜひご来場下さい。
屋外で見かけるトンボとクモがふえてくると秋の訪れを感じます。
トンボは俳句では秋の季語にもなっているようです。
夏の日中は暑くて見られる生き物も少なかったのですが、
秋になると日中でも涼しくなるので、見られる生き物が増えてくるようです。
忙しい夏も一段落しました。
伊勢志摩国立公園で秋の自然観察を楽しんでみませんか。
オオシオカラトンボ
シオカラトンボに似ていますが、一回り大きいです。
ショウジョウトンボ
全身が真っ赤なトンボです。水辺でよく見られます。
ウスバキトンボ
飛び回っていてなかなか止まらないトンボです。
ナガコガネグモ
細かなしま模様が特徴です。明るい草原に巣を張ります。
サツマノミダマシ
緑色が鮮やかなクモです。サツマノミとはハゼノキの果実のことです。
ジョロウグモ
大きなクモがメスです。周囲にいる一回り小さいのがオスです。