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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年9月13日

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2017年09月13日最近の藤前干潟は。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

藤前干潟からこんにちは、アクティブ・レンジャーの西部です。

今日はすっきりとした秋空が広がる藤前干潟ですが、週末には天気が荒れ模様のようです。

せっかくの連休なので、少しでも晴れ間が続くと良いですね。

それではさっそく、最近すっかり秋めいてきた最近の藤前干潟の様子をご紹介しましょう。

干潟の上では、小さな生きものたちが活発に動き回る様子が見られます。干潟の上をよーく目を凝らして見ると、小さな小さなトビハゼがあちらこちらに!とても小さく、干潟と同系色なので見過ごしてしまいそうですが、何かの拍子にぴょんっと飛んで逃げるのでわかります。残念ながら、写真で撮るのは至難の業です。

トビハゼ

<上写真:2年ほど前に撮影した同じ時期のトビハゼ>

そして、藤前干潟といえば、渡り鳥たち。だんだんと渡りの鳥たちの姿が多くなって来ているようです。先日、910日には環境省が実施している鳥類調査があったのですが、藤前干潟では恐らく初認となるアカアシカツオドリが1羽入ってきたという報告がありました!証拠写真は、お隣、名古屋市野鳥観察館の方がバッチリおさえてくれましたので、そちらをご覧ください。

→名古屋市野鳥観察館ブログ(http://blog.goo.ne.jp/kansatukan

私はといえば、巡視の時に、初めてホウロクシギを間近に見ることが出来ました!

とはいえ、普通よりも嘴が短く、体も小さめだったため、チュウシャクシギかな?と思ってみていたのですが・・・ちょっと違うなぁと思って野鳥観察館で確認してもらったところ、ホウロクシギだった!というわけです。

まだまだ初心者バードウォッチャー。フィールドですぐにこれっ!とわかるまでには、長い道のりが必要ですね。

ホウロクシギ

見分けるコツは、背中の白い部分とお腹の模様や色など、だそうです。

飛び立った時の写真、わかりますか?上の鳥がチュウシャクシギ、下がホウロクシギです。

この白色部分、飛ばないとわからない、というなんとも難しい識別点ですね・・・

ホウロクシギとチュウシャクシギ

さて、話はかわって、秋といえば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋!などと言いますが、イベントの秋!でもあります。

今週末(916日)には環境デーなごや2017が開催され、稲永ビジターセンターと藤前活動センターのブースも出ます。いろいろな団体がそれぞれの切り口で環境について考え、取り組んでいる様子がわかる楽しいイベントになっていますので、藤前干潟のブースをのぞきつつ、遊びに来てください!

→環境デーなごや2017http://kankyoday.com/

ウミネコの成鳥と若鳥

ウミネコの成鳥と若鳥。若鳥にあっち行け~と言っているのでしょうか?

トウネン

この時期、数が増えてきているトウネン。漢字では当年。体がとても小さいので、今年生まれの・・・と言う意味で当年と言う名前なのだそうですよ。

●藤前干潟の今後のイベント

 【カニパラダイスへレッツゴー!】
 稲永ビジターセンターで、カニを観察する干潟観察会が開かれます。
 子どもも大人もカニパラダイスへご招待!

 日 時:平成29年9月23日(土)13:30~15:30
 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

 対 象:一般(幼児~大人)※小学3年生以下は保護者同伴
 定 員:20名(先着順)
 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料
 申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)
 主催等:環境省中部地方環境事務所
     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

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