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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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伊勢志摩国立公園 志摩

236件の記事があります。

2013年09月25日横山レポート⑦秋を感じるイロイロ

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

朝晩は肌寒いくらいになったものの、日中はまだまだ汗ばむ暑さの伊勢志摩。
横山では、ススキがやっと穂を出し始めたところです。
みなさんのところはいかがでしょうか?

さてさて。
まだ暑いとはいえ、横山の自然の様子は夏とはすっかり変わりました。
グングン成長するぞ~!という感じで青々していた木々の葉っぱも、
勢いが弱まり、少しくすんで落ち着いた色に。
セミの声も少なくなり、コオロギ等のひっそりした鳴き声が響いています。

花で今よく目立っているのは、ハギやヤブラン。


いろんなキノコもニョキニョキ。


木の実や種もいろいろ落ちてます。


清掃のときは、掃かずにいくつか残してきます。
「あっ!」と誰かが見つけてくれるのを、密かに楽しみにしています(--*)

どんぐりは、ひさしぶりの豊作。

北海道では、「今年は凶作」とのニュースがありましたが、
横山では、見る限りどの木もたくさん実を付けています。

英虞湾の景色も、モヤが無くなり、これからが一番きれいに見える季節です。
どうぞ散策にお越しくださいね(^^)♪

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2013年09月12日森林の講座を開催します!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

来月は、三重のもりづくり月間。

ということで・・・
今年も横山で、三重県主催の「森林の講座」が行われますよ~。
いろんな体験をしながら、楽しく森林と触れ合えるイベントです。
昨年の様子はコチラから。 → 森の自然観察と草木染め体験

今回も企画から任せていただいてます。
タイトルは「森の自然観察とコケ玉づくり」。
10月12日(土)に開催します!

小さな種から、どうやって大きな木や森へと育っていくのか?
私やパークボランティアと一緒に散策しながら探ります。
見つけた木の実や芽生えは、すこしだけ持ち帰りコケ玉に。
横山の森の一部、おうちで育ててみてください♪

申込みの締切りは、10月2日(水)です。
たくさんのご参加お待ちしています!(^^)

★その他詳細は、以下のページからどうぞ。
 三重県農林水産部HP

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2013年09月11日干潟観察会が開催されました!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

7日(土)、「干潟・アマモ場の生きもの観察会(秋)」が開催されました。

今回は、鳥羽市、伊勢市、亀山市など市外からたくさん来てくださいました。
なんと、大阪府から参加してくださった方も・・・
みなさん、遠くからありがとうございます!

リピーター率の高いこの干潟観察会。
前回も参加してくれた男の子たちは、「前のよりでっかいエビ見つけるわ!」
「今日もアナジャコ捕まえる!」と大張り切り!
みなさんの頑張りのおかげで、いろんな生きものが見つかりました♪


ヒミツ道具のカゴも、バッチリ活躍してくれましたよ~(^^)/

「入っとるかな~?」とワクワクしながら、みんなで引き上げ。
この日は、イシガニ、コトヒキ、ゴンズイ、アラムシロガイ等が入りました!

そして最後は、どんな生きものが見つかったか、みんなでチェック。
再生の状態を見ていく貴重なデータになるので毎回こうして記録しています。
今回は、40種類、見つかりました!


さて、種類数の変化を見てみると・・・

青色が自然干潟(※1)、赤色が再生干潟(※2)です。
再生干潟の数値、ほぼ右肩上がりで増えてますよね。
他の再生干潟でも、生きものの数はだいたい3年で自然干潟と並ぶくらいまでに戻り、安定してくるんだそうです。つまり、海水を入れて3年ほどで、干潟はほぼ再生され復活するということ。アンケートでも、そのことに驚く声がありました。

こうして実際に現場の自然とふれあっていると、豊かな英虞湾へと少しずつ前進しつつあるのが実感できます。今後はどう変化していくでしょうか?
見守っていきたいと思います(^^)


※1・・・自然にできた干潟。
※2・・・昔干潟だった場所に海水を入れ、再び干潟として復活させようとしている場所のこと。

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2013年09月04日干潟観察会、参加者募集中(締切り間近!)

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

先日、9月7日(土)に開催される
「干潟・アマモ場の生きもの観察会(秋)」の下見に行ってきました!

干潟再生事業の第一号となった干潟(志摩市阿児町立神石淵)を舞台に
毎年開催されている観察会です。今年で4年目になりました(^^)/

さて!
今回の観察会では、こんなヒミツ道具も使ってみる予定です。

○アナゴカゴ

左右の口(黒い網の部分)から入ると、出られなくなってしまう仕組みです。

今回この場所で使うのは初めてなので、うまく入るのか
どんな生きものが見られそうか試しに仕掛けてみました。

○カゴ引き上げ中

「お?なんか入っとる!」
のぞいてみると、でっかいイシガニや10cmほどのハゼが!
さらに、再生干潟側に仕掛けたカゴには、なんとアメフラシ!
そして、なんとなんと、カゴの中で産卵した模様!

○フレリトゲアメフラシ


ここでアメフラシを発見したのは初めてです。
こんなところにいたんだなぁとビックリでした!

といったわけで・・・カゴの仕掛けは大成功♪
当日もうまくいくといいなぁと思います。
どんな生き物が見つかるのか楽しみです!

≪お申込み、お問合せ≫
 横山ビジターセンター
 電話:0599-44-0567 / FAX:0599-46-0701

6日(金)まで受け付けるとのことです。
お天気が心配ですが、雨天の場合は翌日同時刻に延期します。

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2013年08月26日アカウミガメのふ化、始まってます!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

21日(水)、志摩市の海岸にて、たくさんの子ガメの足跡を発見しました!

まだ新しかったので、前日の夜に孵ったものと思われます。
もうふ化の時期になったんですね~(^^)


ボールペンと比べると、子ガメがいかに小さいか分かるでしょうか?
この小さな子ガメたちが、20m以上ある距離を海へ向かって歩くのです。


足跡を見ると、月明かりと間違えて電灯の方へ向かってさまよっていたり
すぐそばに歩き回る鳥の足跡があったり・・・
夜、いったいどんな子ガメたちの奮闘があったのでしょうか。
いろいろ思いを馳せてしまいます。

ちなみに、同じ週三重県では、鈴鹿市と四日市市でもふ化が確認されたそう。
大潮と満月だったことも、きっとなにか関係しているんでしょうね。

一方!
産卵の方はピークを過ぎ、もうそろそろ終わりかなという印象です。
今年も産卵期間中は、ウミガメの死体をよく目にしました。

産卵というのは、どの生きものでもそうですが、本当に命がけなんだなと思います。もしも産卵中のウミガメに出会うことがあったら、近寄ったり、カメラのフラッシュで驚かせたりしないでくださいね。親ガメは、光や音や匂いなどにとても敏感なので、海に戻ってしまいせっかくの産卵の機会を逃してしまいます。
命がけの産卵、どうかそっと見守ってあげてくださいね。

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2013年08月05日レンジャー&アクティブ・レンジャー写真展【津会場】

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

先日、野村ARの記事でも紹介があった写真展の続報です。

名古屋会場での開催も好評のうちに終わり、続いて今月は
三重県の津会場での開催です。

<津会場での展示の詳細>
場所:三重県庁1階ロビー 県民ホール(津市広明町13番地)
期間:2013年8月6日(火)~8月16日(金)
期間中8:30~17:15(土日を除く)


【津会場の様子】

各国立公園、鳥獣保護区の現場で働くレンジャーとアクティブレンジャーが撮影した、厳選24枚を展示中です。各種パンフレットも置いています。

他地区へはなかなか行く機会がないので、私も思わず
「おぉ~きれい!」と見入ってしまいました。

海、山、干潟、それぞれの地区の魅力が詰まった作品ばかりです。
みなさま、ぜひ見にお越しくださいね(^^)/

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2013年08月02日横山園地でガイド活動

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

7月27日(土)、28日(日)の2日間に渡り、伊勢志摩国立公園では
「サニエルおやこネイチャーツアー2013」が開催されていました。
環境活動に力を入れていらっしゃる株式会社サニクリーンさん主催のツアーです。伊勢志摩国立公園を舞台に開催されるということで、志摩自然保護官事務所は下見から関わらせていただき、当日は2日目の横山でのガイドを担当させていただきました♪

○伊勢志摩国立公園の紹介

1日目に磯遊びで訪れたという鳥羽市も、横山のある志摩市も国立公園。
区域の広さにみなさんビックリ!

○いざ、横山展望台へ!


【画像提供:株式会社サニクリーン】
子ども班は私、親班はかずやレンジャーがガイドを担当。
“森のエビフライ”と呼ばれるリスがかじったマツボックリを観察したり、ソヨゴの葉っぱで実験したり、ピーナッツバターの匂いの葉っぱ(クサギ)やリンゴジュースの匂いの葉っぱ(ネズミモチ)の香りを嗅いでみたり・・・展望台まではすこしの距離ですが、いろ~んな楽しみがあるんです♪

○横山展望台到着!

夏はやはり全体にモヤがかかってしまうのですが・・・それでもこの景色!
うっすら浮かび上がるリアス海岸の島々に、みなさん「おぉ~!」。

○生きもの探し

水色のシオカラトンボ、赤色のショウジョウトンボ、黄色のイトトンボ・・・いろんな色のトンボを発見。太陽の方向に向けておしりを上げているのは、日の当たる面積を少しでも小さくしようとしているためなんだとか。暑さをしのぐトンボの知恵ですね。

この他にも、1日目は海でタコや世界最小のイカ(ヒメイカ)を見つけ、
夜はウミホタルの観察もしてきたそうです。
海に山に、伊勢志摩の豊かな自然を満喫されたのではと思います♪
景色もきれいで、いろいろと自然とふれあって楽しめる伊勢志摩国立公園。
みなさんもぜひ遊びにきてくださいね(^^)/

参加者のみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました!!

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2013年07月25日出前授業@畔名小学校(3,4,6年生)

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

23日(火)、志摩市の畔名小学校のみなさんを対象に授業を行いました。

3,4,6年生合わせて10名が全校生徒。
一回目の授業の記事でも書きましたが、今年度で閉校になる学校です。
この日から、閉校記念事業の一環で校内キャンプを行うということで
私たちは、タイドプールでの生きもの探しを担当させていただきました(^^)

今回の授業の舞台「里の浜」までは、学校から歩いて3分!
タイドプールのできる岩場の周りでは、いろんな海藻がユラユラ。
水底には、ハゼやヤドカリ、イソスジエビなどがたくさん。
いくつかのマダラウミウシも発見しました。





岩場の周りは水深が浅いため、日の光が奥まで届き海藻がよく育ちます。
タイドプールは、大きな魚たちが入って来られないので、小さな生きものたちの絶好の隠れ場所になります。長さ数mの場所ですが、たくさんの生きものが暮らせるすごい場所なんだということを感じてもらえたのではと思います。

他にも、「カメノテっておいしいんやよ」「ヒライソガニの甲らはいろんな色とか模様あるんやで」などなど、さすが海のそばに住んでいる子どもたちだな~と思うような豆知識もいろいろと披露してくれ、楽しい授業になりました♪

畔名小学校のみなさん、先生方、ありがとうございました!!

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2013年07月24日自然観察会を開催しました!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

7月20日(土)、「夏のよこやま散策」を開催しました!
春に行った観察会と同じく、横山を舞台に実施しているものです。


横山園地には、安全に散策を楽しんでいただけるよう、遊歩道がいろいろと整備されています。今回歩いたのは、地図の赤線のコース。
約3kmの道のりを、チェックシートを使った生きもの探しや、パークボランティア(以下PV)のガイドを聞きながら2時間かけて歩きました。

○長原(なごら)の浮石(うきいし)

今回歩いたコースの一部は、江戸時代から生活道として利用されてきた道。
横山には、備長炭の原料になるウバメガシも多く、薪に使う木を切りに集落から人が訪れていたそうです。そんな地元の人にとって身近な山だったからこそ、横山にはいくつかの民話が残っています。PVさんが紙芝居で紹介してくれました(^^)

○見晴らし展望台

横山園地にある展望台は、ぜんぶで4つ。
その中でも、鳥羽、伊勢方面まで見渡せるのはここだけです。
ここからだと、伊雑浦、朝熊山、青峰山、そしてお天気が良いと鳥羽市の菅島も見えます。リアス海岸の成り立ちについても教えてもらいました。

○ニイニイゼミの抜け殻

体長が3cmに満たず、全身に泥付きのものは大体ニイニイゼミです。
3cm以上で大きく、うすい黄褐色のものはクマゼミ。街中にも多いセミです。
事務所の周りにたくさんある抜け殻は、ほぼすべてクマゼミのようでした。
抜け殻もよ~く観察してみると、それぞれに特徴があるのが分かります。

その後も、ヘビの抜け殻、大量のカナブン、いろんなキノコなどを見つけながら歩き、観察会は終了。こまめに水分補給したり、凍らせたタオルで涼を取ったりして歩いたので、幸い熱中症など体調を崩される方もなく、ぶじ終了できました。みなさん元気に横山の自然を楽しんでいただけ何よりでした♪

次回は、「秋の横山ウォーク~どんぐりの仲間たち~(11/16)」です。
募集開始は、1ヶ月前から!どうぞおたのしみに(^^)/

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2013年07月17日海辺の花々、開花情報!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

暑いですね。
事務所のある志摩市では、今日までで、クマゼミ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ヒグラシの声を確認しました。セミの声でにぎやかになると、一気に夏本番ムードになりますね~。

さて、今回は・・・
いま次々に見頃を迎えている、海辺の花をご紹介します!

○ハマユウ(ハマオモト)

【撮影:国府白浜(志摩市阿児町国府)】
ヒガンバナの仲間で、十数輪の花が集まって咲きます。
まだ開いてない蕾がいくつかあるの、分かりますか??
十数輪が順番に開き、咲いたものは茶色く枯れていくので
一番きれいな状態をカメラに収めるのが意外とむずかしい花です。

○ハマゴウ

【撮影:広の浜(志摩市志摩町和具)】
写真のような大群落をよく作ります。
これが一斉に花を咲かせるとお花畑になってめちゃくちゃきれい♪
いまぜひ見つけて欲しい花です。基本的には薄紫色の花を咲かせますが、個体差が大きいようで時々ピンク色や白色のものを見かけます。

○ハマボウ

【撮影:国府海岸(志摩市阿児町国府)】
今年もきれいに咲いてます!
南伊勢町の内瀬にある大群落でも、どんどん開花が始まっています。
一日花で、ひとつの花は朝開いて夕方には咲き終わってしまうのですが、また別の蕾が次々開いていくので、8月中旬頃まで楽しめますよ(^^)/

○ネコノシタ

以前の記事では花の写真をお見せすることができなかったですが、ついに撮影できました!いまちょうど見頃です。堤防の壁やら、砂浜やら、這うようにして茎をなが~く伸ばします。株の直径は2m以上にも!

その他にも、ハマニガナ、ハマボウフウ、イワダレソウの開花も確認。
そちらもきれいに咲いてるので、みなさんぜひぜひ見にお越しくださいね♪

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