ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

218件の記事があります。

2020年01月31日白山国立公園パークボランティア写真展 ♪開催♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山自然保護官事務所がある石川県白山市白峰は、日本の中でも特に雪が多く「特別豪雪地帯」に指定されているほど本来は雪の多い地域です。今シーズンは記録的暖冬ということですが、白峰もほとんど雪がありません。

(左:1月31日の事務所前の様子、右:2017年12月15日の様子)
今朝は久しぶりに少し積もりましたが、2017年12月と比べるとかなり少ないことがわかります(屋根や右端の電信柱の埋もれ具合に注目!)。
あまりの雪の少なさにスキー場は営業できず、地域の方も白山の自然を心配しています。雪は生活の上では大変に感じることもありますが、もう少し積もってほしいものです。

こんな状況ですが、今年も白山国立公園パークボランティア写真展を開催します。今年はまず、下記4箇所を巡回展示していきます!

【 福井県自然保護センター会場 】(←ただいま開催中!)
  1月 26日(日) ~ 2月5日(水)
  ★冬はシジュウカラやエナガなど野鳥観察ができる「野鳥のレストラン」がオープンしています。

【 木場潟公園中央園地メダカハウス会場 】
  2月 7日(金) ~ 2月 18 日(火)
  ★木場潟という水辺の公園で、木場潟公園からの白山の景色は最高です♪
   お散歩やランニングで利用される方も多い、癒やしスポットです。

【 松任学習センター プララ会場 】
  2月 20日(木) ~ 3月2日(月)
  ★松任駅からすぐの好立地です!図書館やコンサートホールがある文化施設です。

【 石川県庁19階展望ロビー会場 】
  3月 4日(水) ~ 3月12日(木)
  ★石川県で最も高い建物の最上階での開催です。ここも白山の眺望が抜群!
   隠れた観光名所です!

会場の場所など詳細は下記のチラシをご覧くださいませ。
白山国立公園パークボランティア写真展2020のチラシ
(画像をクリックすると大きな画面で見られます)
今年も魅力的な会場をお借りして巡回展示します。また、不定期ですが、パークボランティアのメンバーが会場で解説をすることもあるので、皆さま是非、遊びに来てください。
なお、4月以降の予定については、詳細が決まったら改めてご紹介します!

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2019年11月29日鳥たちの楽園、能登半島沖の無人島へ!

白山国立公園 森由利子

こんにちは、アクティブレンジャーの森です!

白山は秋山シーズンも終わり、冬の気配を感じるようになってきました。

さて、今月の初めに国指定七ツ島鳥獣保護区の巡視へ行ってきました。

七ツ島とは石川県輪島市にある無人島で、オオミズナギドリの貴重な繁殖地でもあります。

かつて人が持ちこんだアナウサギが繁殖してしまいオオミズナギドリの生息環境を脅かしておりましたが、長年の駆除活動により根絶に成功しました。

↓国指定七ツ島鳥獣保護区内におけるアナウサギの根絶について

http://chubu.env.go.jp/pre_2019/post_44.html

当日は風が凪いだ良い渡航日よりでした。

無人島なので船着き場はここしかありません。

水底まで見える透明な海に柔らかい海風がとても心地よいです。

地面にはオオミズナギドリの巣穴がたくさんあります。

オオミズナギドリは春にこの島へやってきて、このように土を深く掘り巣を作り子育てをします。

(この時ヒナ達はもう巣立っておりました)

アナウサギの数が減ってからは植生も元通りになってきました。

これは植生復元マットの一部です。

島は30分ほどで一周できる大きさです。

植生が復元してからはノアザミ、ススキ、ヨモギ等が見られるように。

これからもオオミズナギドリが安心して子育て出来る美しい島であってほしいですね♪

以下、今回撮った写真の一部です。

「面白い形の岩が」

「ツワブキ越しの海」

「ダイナミックな岩場」

]

・・・七ツ島さようなら!

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2019年10月31日白山国立公園パークボランティア写真展 ♪五箇山で開催中♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山国立公園内を通過し、石川県白山市と岐阜県白川村をつなぐ白山白川郷ホワイトロード(有料道路)では、紅葉が見頃を迎えています。

(白山白川郷ホワイトロード内の様子。10月29日撮影)

秋の行楽シーズンまっただ中の10月30日(水)から11月18日(月)の期間、富山県南砺市にある「くろば温泉」で「白山国立公園パークボランティア写真展2019」を開催しています。写真展の観覧のみの場合、無料でご入館いただけます。(入浴する場合は料金が必要です)

(会場の様子)
五箇山は白山白川郷ホワイトロードの岐阜県側のゲートから車で約20分の距離にあります。白山周辺の観光の際に、ぜひお立ち寄りください。

**** 写真展情報 ********************



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2019年10月31日岩屋俣谷園地 通行止め区間 追加のお知らせ

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山国立公園では、山麓部で木々が色づいて秋の美しい光景が広がっています。

さて、環境省で管理している岩屋俣谷園地(石川県白山市市ノ瀬)の通行止めの区間追加についてお知らせします。

岩屋俣谷園地は台風19号の影響で一部区間の通行止めを実施していますが、新たに危険木が確認されたため、今宿口から白山展望台の区間を追加で通行止めとしました。
区間の詳細は、中部地方環境事務所の下記ページをご確認ください。
2019年10月24日

【お知らせ】白山国立公園 岩屋俣谷園地一部区間通行止めのお知らせ(通行止め区間を追加しました)


ご迷惑をおかけしますが、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

なお、岩屋俣谷園地のこの他の区間は通行できます。
ブナ林が美しい「ブナ平」や白山の眺望が素晴らしい「パノラマ展望台」に登ることはできますので、よろしければお越しください。

(こちらは別当出合周辺の黄葉の様子。10月28日撮影)

**** クマ注意情報 ********************
市ノ瀬周辺はツキノワグマの生息域です。
今年も多くの目撃情報があります。(私も今年は何度も見ています。)
単独での行動、朝夕の行動は避け、音の鳴るものを携帯してください。
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2019年10月19日白山国立公園 岩屋俣谷園地の一部区間通行止めのお知らせ

白山国立公園 大石佳織

白山国立公園では、台風19号により倒木等が確認された箇所があります。
環境省で管理している岩屋俣谷園地(石川県白山市市ノ瀬)でも倒木が確認されたため、皆さまの安全確保のため、一部区間を通行止めにしました。

(市ノ瀬周辺地図。水色線の区間が通行止め。
  PDFデータは中部地方環境事務所の下記ページに掲載しています。
 http://chubu.env.go.jp/to_2019/post_178.html )


これから紅葉シーズンを迎える中で一部区間が通行止めとなり、ご迷惑をおかけしますが、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

なお、岩屋俣谷園地のこの他の区間は通行できます。
ブナ林が美しい「ブナ平」や白山の眺望が素晴らしい「パノラマ展望台」に登ることはできますので、よろしければお越しください。

**** クマ注意情報 ********************
市ノ瀬周辺はツキノワグマの生息域です。
今年も多くの目撃情報があります。(私も今年は何度も見ています。)
単独での行動、朝夕の行動は避け、音の鳴る者を携帯してください。

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2019年09月27日参加者募集♪10月5日(土)!白山国立公園で森とキノコの観察会

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山国立公園の市ノ瀬地区では、ヤナギの仲間、ドロノキが綿毛を飛ばす季節になっています。

(ヤナギの仲間、ドロノキ)
ドロノキの綿毛が舞う様子は幻想的です♪

さて、今日は来月105()に開催する自然観察会のご案内をします。
白山国立公園の市ノ瀬地区で自然観察会を開催します!

テーマはキノコ ♪
講師の方と一緒に秋の山に登ってキノコを観察し、その後は、地元白峰産のキノコで作ったキノコ汁を味わいます!
参加費500円(傷害保険代、材料費)、定員15名。

締切りは9月30日(月)です!


申込み方法やお問合せ先など、詳細は中部地方環境事務所の下記ページをご覧ください。
↓↓↓↓↓
白山国立公園自然観察会「白山国立公園で森とキノコの観察会」の開催について(お知らせ)

皆さまのご参加、お待ちしております♪

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2019年07月29日白山のために、登山前に誰でもできる「ひと手間」♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山はお花盛りで、多くの登山者が訪れています。先週の金曜日は臨時のマイカー規制が実施されたほどでした。

(今年は当たり年?コバイケイソウの群落)
アクティブ・レンジャー日記をご覧になっている方の中にも、この夏、白山国立公園の山に登る方がいらっしゃるかもしれませんね!
そんな皆さんに、白山の自然のためにできる「ひと手間」をご紹介したいと思います。

白山には、登山者やヘリコプターで空輸する資材などとともに、外来植物が侵入しています。このため、白山本来の風景と、白山にもともと生育している植物を守るため、今年も様々な機関が協力して外来植物対策を実施しています。
外来植物対策では、外来植物の「侵入を防ぐこと」や、侵入してしまった外来植物が「周辺に拡大していくのを防ぐこと」が大切です。

(ヘリコプターで荷揚げする資材は、洗浄してあっても種子がついてきてしまうことが...)

そこで、今回は「侵入を防ぐ」ために、皆さんができる「ひと手間」をお伝えしたいと思います♪
外来植物対策では、白山に他地域の植物のタネを持ち込まないことが重要になります。
そこで、皆さんには次のことにご協力をお願いしたいと思います。

■ きれいな登山靴で登ろう
「下山後に登山靴をすぐに掃除するのは当たり前よ!」という方が多いとは思いますが、「登山靴をきれいにする」というひと手間は、実はとても大切です。

以前、ブラシで泥を落とした後の自分の靴に、植物のタネがついているのを見つけたことがあります。

(靴にくっついていたタネ)
植物のタネがついていることに驚き、ブラッシングにも耐えるタネの力に感心しました。完璧にきれいにするのは難しいかもしれませんが、意外とタネがくっついてたりするので、登山靴の汚れについて、ちょっと意識していただけると嬉しいです!

■ きれいな装備で登ろう
「きれいな登山靴で登ろう」と同じようなことですが、ザック、ストックの先端やズボンのポケットなどにもタネが潜んでいることがあります。

例えば、あなたが別の山でゴミを拾ってザックのポケットに入れると、一緒にタネがくっついてポケットに入り込みます。そして、次に白山に登っているときに、ポケットに入れたおやつを取り出そうとした瞬間、別の山で入り込んだタネがぽろり!!!ということも...。
登山準備をする前に、道具がきれいか少~し意識していただけると嬉しいです。


■ 登山口等に設置された種子除去マットやブラシを活用しよう
登山当日。
早く登り始めたいところですが、ココでも「種子除去マットやブラシ」を使った「ひと手間」をお願いします!

(種子除去マット)
白山の主要な登山口には、このような種子除去マットが設置されています。
ここで登山靴の靴底についた、種子を落としてくださいませ!

ちなみに別当出合(石川県白山市)は大勢の登山者が通るので、ビッグサイズです!

(別当出合の種子除去マット)

以上が、白山の自然を外来植物から守るために、皆さんができる「ひと手間」です。
ひと手間と言いつつ、なかなか手間がかかる行動もあり、「手間手間手間」ですが、皆さんのご協力をお願いします♪ すでに行動してるよ!という方は、引き続きご協力をお願いします♪♪♪

白山での外来植物対策については、下記の日記などでもご紹介しています。
2017年08月09日 知ってる?使ってる? 白山の自然を守る便利アイテム!
2018年03月16日 白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その1

2018年06月01日 白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その2

2018年06月22日 白山国立公園の桂湖畔でオオキンケイギク除去活動!

2018年07月13日 白山国立公園の市ノ瀬でやっている外来植物対策 ♪

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2019年07月26日大好きな白山!

白山国立公園 森由利子

こんにちは、初めまして!

6月1日より白山自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーに着任しました森と申します。生まれも育ちも石川の私にとっては白山はふるさとの山です。

これから白山国立公園の魅力をたくさん伝えていければと思っておりますのでよろしくお願い致します。

白山自然保護官事務所は自然豊かな白峰にあり、初出勤の際にはホオジロがお出迎えしてくれました。

着任してあっという間に一ヶ月が経ちましたがその間にも山の景色はめまぐるしく変わってゆきます。

6月半ばにはまだまだ沢山あった雪渓が溶け、現在はクロユリが綺麗に咲く季節になりました。

雨の日にはハクサンマイマイに出会いました。主に白山の高山帯に生息している珍しいカタツムリで、背中に黒い縦筋があるのが特徴です。

 

こちらはサンカヨウ。白くかわいらしい花ですが、雨に濡れると花弁がガラスのように透きとおり神秘的で美しい姿へ変身します。

私が好きな場所は南竜のテント場です。咲き乱れるお花の中でのキャンプは最高です!

(2019.7.4 南竜ヶ馬場野営場)

白山は晴れても雨でも楽しめる素晴らしい山なので、皆さんも是非お越し下さいね♪

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2019年06月27日白山国立公園おすすめ絶景ポイント!岐阜県白川村の大白川園地♪

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
突然ですが、こちらの絶景はご存知でしょうか?

(落差72m!大迫力の滝)
これは岐阜県白川村にある「白水(しらみず)の滝」。
初夏から秋の限られた期間にしかアクセスできない絶景ポイントです!
今日はこの絶景ポイントがある大白川園地をご紹介しましょう♪

6月19日、大白川園地が位置する岐阜県白川村で「白山山開き」が開催されました。

(白山山開き)
開催場所は「平瀬温泉郷」や「道の駅飛騨白川」などがある平瀬地区。
ここは岐阜県側から白山へ登る「平瀬道」の入り口にあたります。このため、毎年、平瀬道を利用する登山者の安全を祈念して山開きの神事が執り行われています。
ちなみに平瀬地区は、世界文化遺産白川郷合掌造り集落から国道156号を南に車でたったの約15分の距離です!

ここからさらに県道白山公園線を約15km進むと、平瀬道の登山口がある「大白川(おおじらかわ)園地」に到着します。

■ 大白川園地
この園地には豊かな自然が残り、最初にご紹介した「白水の滝」のほか、ブナの森、湖など、見どころがたくさんあります♪

(白水湖)
見どころのひとつ、白水湖(はくすいこ)。
湖水がエメラルドグリーンに見えて、神秘的な雰囲気であることでも知られています。この日は雨上がりで曇り空だったため美しい色を楽しむことはできませんでしたが、それでも心癒される静かな景色を堪能できました♪

さらに!
この園地にはキャンプ場やロッジに加え、露天風呂もあります。
このため、登山をする人もしない人も大自然をゆったりと満喫できる場所になっています♪ 標高は約1,300mで、夏でも涼しく、これからの季節は特におすすめです。

(ブナやミズナラの巨木に囲まれたキャンプ場)


(山々と湖を眺めながら浸かることができる大白川露天風呂)

そして生きものもたくさんいます!
園地内では鳥の囀りが聞こえ、ユキザサやチゴユリ、オオバミゾホオズキなど様々な花に出会うことができました。ピンクの花がキュートなベニバナイチヤクソウも見ることができました♪

(ベニバナイチヤクソウ。6月19日撮影)

また、チョウもたくさん舞っていましたよ!

(こちらはサカハチチョウ♪)
いかがでしょう?
美しい景色も生きものも多く、素敵なところだと思いませんか?

今回、私たちは施設等の現場確認を目的に出かけたため、ゆっくりする時間がありませんでした。仕事で行っているので仕方ないのですが、日帰り(しかも午後だけ)はあまりに時間が短すぎる...。「1週間くらい休みを取って、ここでゆっくり過ごしたい!」と夢を語り合いながら私たちは大白川園地を後にしました。

皆さんは、ぜひゆっくりと大白川園地をご堪能ください!

***【 事前にご確認ください 】********************
■ 県道451号線(白山公園線)の道路状況
平瀬地区と大白川地区を結ぶ県道白山公園線は、5月31日から冬季通行止めが解除され通行可能になっています。
なお、気象状況等により通行規制が実施されることがありますので、ご注意ください。事前に岐阜県の下記サイト等でご確認のうえ、お出かけください。
 岐阜県 道の情報

■ キャンプ場とロッジ
営業開始時期はキャンプ場(白山ブナの森キャンプ場)が7月上旬、ロッジ(白水湖/白山レイクサイドロッジ)が7月中旬の予定です。
詳細は下記ホームページをご確認ください。
白川村ホームページ
大白川園地
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2019年06月17日白山夏山シーズン前の避難小屋清掃は激しかった(!?)

白山国立公園 白山 大石佳織

みなさん、こんにちは。
いよいよ来週7月1日に白山夏山開きです!
今シーズンはどんな出会いがあるのでしょうか?今から楽しみです♪

さて、先日69()、パークボランティアの皆さんと2回目の開山準備として、甚之助避難小屋の清掃と砂防新道の一方通行看板の設置に行ってきました!

この日はあいにくの雨模様。

レインウェアを着込み、甚之助避難小屋へ向かいます。
しかし、パークボランティアの皆さんは、雨であっても道中を楽しむことを忘れません。オオバミゾホオズキの黄色い花、イワナシのピンク色の花、キヌガサソウの大輪の白い花などを楽しみながら登りました。

(キヌガサソウ 6月9日撮影)

この日の目的地である甚之助避難小屋は、石川県白山市の別当出合登山口から室堂や山頂を目指すルート「砂防新道」の標高約1,950mにあります。通年で開放されているため、毎年夏山シーズンが始まる前にパークボランティアの皆さんと冬の間の汚れをきれいにしています。

この小屋は昨年度、台風の強風によって屋根が吹き飛びました。
応急処置をして冬を越し、この夏に修繕工事予定ですが、現在も雨漏りしている状況です。このことも影響してか、今年はいつもと小屋の様子が違っていました。

夏期トイレは冬期間、鍵をかけて閉鎖していますが、その鍵が今年は破損していました。鍵が壊れたことが原因か、誰かが開けてみたのかはわかりませんが、小屋に到着したとき、夏期トイレの扉は開放状態になっていました。

中に入って唖然...。
誰かのゴミが放置されていた上、そこに動物が侵入して荒らしたようで、保管されていたトイレットペーパー等も含めて散乱し、天井からの雨漏りも相まって、床はゴミや何やらでぐちゃぐちゃ...

(ゴミが散乱した夏期トイレ。パークボランティア撮影)
正直、見なかったことにしたかったくらいに衝撃的な光景でした。

しかし、そこは我らがパークボランティア。
お昼ご飯を食べて気を取り直すと、いざゆかん!と清掃に取りかかりました。


(意を決して清掃開始!パークボランティア撮影)
もちろん室内や冬季トイレも掃除します。
パークボランティアの皆さんの知恵とチームワークであっという間に小屋はきれいになりました。

(きれいになりました!パークボランティア撮影)


しかし!!
本当の戦いはここから始まりました。
合計13袋となったトイレの水を吸った重い重いゴミは、サイズ等いろんな意味でザックに入れられません。袋が破れれば中から得たいの知れない液体が漏れ出し、中身を山にぶちまけてしまいます。このため、袋を二重にして、手で持って慎重に下山します。

岩にぶつけないように。
袋の底を地面に擦らないように。
木に引っかけないように。


(手に持ったゴミ袋を引っかけないかドキドキしながら、木をくぐりました)
たまたま通りかかった
白山室堂の職員の方にもお手伝いいただいて、持ち帰ったゴミの総重量は...
なんと、約55kg!!
1人最低5kg以上を持ち帰ったことになります。
パークボランティアの皆さん、白山室堂のお二方、ありがとうございました。


(大変だったけど、にっこり笑顔で記録記念写真!)
皆さま、今年も甚之助避難小屋をきれいにお使いいただきますよう、ご協力をお願いします。ごみも忘れずにお持ち帰りくださいね ♪

なお、この日の活動で砂防新道の一方通行を案内する看板も設置済みです!

(設置の様子)

また、
今年から下り専用路が一部付け替えられています。旧道は石で塞いでいますが、間違って入ってしまわないようにお気をつけください。白山によく登っている方は、いつもの感覚で行くと旧道に入りたくなると思いますが、お間違いのないようお願いします。

***【 お知らせ:甚之助避難小屋について 】************
■ 修繕工事
今年度、屋根等の修繕工事を実施します。詳細が決まり次第、中部地方環境事務所のホームページ等でお知らせします。
皆様にはご不便をおかけしますが、よろしくお願い致します。

■ 窓ガラスの破損
6月18日に甚之助避難小屋の窓ガラスが破損していることが確認されました。
割れたガラスが残っているため、破損した窓に近づかないようお願いします。
また、小屋のご利用の際には十分ご注意くださいますよう、お願い致します。
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