中部山岳国立公園
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2018年10月09日* 秋色が進んできました @乗鞍高原 *
中部山岳国立公園 丸山由起子
乗鞍岳山麓の標高1200~1800mに広がる乗鞍高原でも秋が深まってきました。
<乗鞍高原一の瀬>
< 乗鞍高原一の瀬にある大カエデ と乗鞍岳>
大カエデは半分くらい色付いてきた感じです。
今週半ばあたりからグッと気温が下がるようですので、今週末あたりには見頃になるかもしれません。
今年も良い色に発色しそうです。
また、乗鞍高原にはあざみ池やまいめの池、どじょう池など多くの池があり、
紅葉や乗鞍岳のリフレクション撮影スポットが多数あります。
こちらは「あざみ池」
上の写真のほぼ反対側より
あざみ池周辺の木が紅葉・黄葉するのはもう少し先のようです。
遊歩道を散策している時に国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカに
遭遇することがあるかもしれません。
<秋の遊歩道にたたずむニホンカモシカ>
カモシカはおとなしく、人をおそうことはほとんどありません。
出会った時は近づきすぎず、カモシカが去って行くまでそっと見守ってください。
カモシカは人をみかけると、上の写真のようにじーっと見つめてくることがよくあるので、
しばらく見つめ合うことになるかもしれません(笑)
秋色が広がり始めた乗鞍高原にぜひ足をお運びください。
2018年10月02日火山ガス救急救助訓練を実施しました
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
10月に入り、平成最後の年ももう3ヶ月切ったのだなと少し寂しく感じます。
さて、9月28日に室堂山岳警備隊や室堂救急隊、山小屋スタッフらが集まり、火山ガス救急救助訓練を実施しました。
火山ガスの影響で傷病者が出たことを想定し、連絡体制の確認や搬送訓練を行いました。
山小屋スタッフが傷病者役になり、傷病者がいることを地獄谷監視員が発見、室堂山岳警備隊や室堂救急隊が安全な場所まで搬送しました。
【簡易呼吸器による応急処置】
【傷病者を背負っての搬送】
【バーティカルストレッチャーを用いての搬送】
室堂を訪れる際はぜひ以下のページをご覧いただき、火山ガスに関する情報を得ていただければ幸いです。
立山・地獄谷歩道の通行止め及び現道(エンマ台~大日展望台)の通行注意について:
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/emergency/2018/09/post-6.html
立山地獄谷火山ガス監視システム:http://52.68.12.47/
訓練を行った9月28日は快晴でとても気持ちよく、紅葉が室堂を綺麗に彩っていました。
しかし、気温がどんどん下がってきており、日中でも一桁台のことがあるようです。
防寒対策をしっかりと行ったうえでお越しください。
【左:立山方面の紅葉、右:大日連山方面の紅葉・チングルマの葉が赤いです】
2018年09月10日「見て!触って!どうぶつ展」開催中☆
中部山岳国立公園 佐藤怜子
上高地インフォメーションセンターでは、企画展示「見て!触って!どうぶつ展」を開催しています。
内容は、ライチョウやニホンカモシカ、ツキノワグマなどの剥製(はくせい)10種類程と、写真40枚程が並ぶ見応えのある展示となっております。
【会場の様子】
今回の目玉は、なんと言ってもライチョウです!
高山に生息するライチョウを実際に見たことがある人は限られていることでしょう。ここでは、高山に登らなくてもライチョウを剥製で見ることができます!
【ライチョウコーナー】
この企画展では、写真と剥製の両方を展示することで、環境省で取り組んでいるライチョウの保護増殖活動のより一層の普及啓発に繋がるよう力を注ぎました。
また、剥製と関連して展示されている写真はどれもステキなものばかり!
見返り美人のタヌキには胸きゅんですよ☆
【ステキな写真がずらり!】
そして佐藤のオススメは、触れる剥製です!実際に触ることで、毛や爪のかんじを体感することができます。毛はふわふわできもち~いですよ(^^)
【ツキノワグマに触れるよ♪】
触れる剥製は、触られる剥製と触った人の両者に問題の無いよう製作されておりますので、安心して触って下さい。また、触れる剥製コーナー以外の剥製には手を触れないようお願いいたします。
【ぜひ自分の手で触って確かめてみてね!!】
この企画展示は10月16日(火)まで開催していますので、ぜひ皆様お越し下さい。
かわいい写真とはくせいたちが皆様をお出迎えいたします♪
協力:小野真吾・市立大町山岳博物館・松本市山と自然博物館
2018年09月07日火山ガス濃度をインターネットで確認できます
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
エンマ台~雷鳥荘にかけて設置している火山ガス検知器の数値が
インターネット上でも確認できるようになりました!!
※PC向けに作成しているため、スマートフォンで閲覧すると画面の一部が途切れることがあります。
日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応しています。
立山地獄谷 火山ガス監視システム:http://52.68.12.47/
【上:日本語版、下:英語版】
現地では、室堂ターミナルや立山自然保護センター、火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板で火山ガス情報を得ることができます。
火山ガス濃度が上昇して警報が発令された場合(亜硫酸ガス5ppm以上)は、安全のため、エンマ台から雷鳥荘間の歩道利用の自粛をお願いすることとなります。その際は、室堂山荘付近、雷鳥沢野営場付近を起点とした「代替歩道」をご利用ください。
【左:電光掲示板、右:代替歩道(室堂山荘付近入口)】
立山室堂の火山ガス対策については、以下のHPも参考にしてください。
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/emergency/2018/09/post-6.html
(立山・地獄谷歩道の通行止め及び現道(エンマ台~大日展望台)の通行注意について)
2018年08月29日来た時よりも美しく
中部山岳国立公園 佐藤 裕子
北海道の大雪山で初冠雪を観測した8月17日、
室堂で開催された立山美化清掃大会に参加しました。
暑さも和らぎ、秋らしく過ごしやすい1日でした。
小学生や自然保護団体など約140名が参加し、ごみ拾いや外来植物の除去を行いました。
室堂は利用者が多いのに対し、ゴミが少ないなぁと感じています。
おそらく室堂周辺で働いている関係者の方々が日々拾って下さっているのだと思います。
私も、巡視で室堂を訪れた際はゴミを拾うようにしていますが、
今回参加者の方に「プライベートで山に来た際ゴミを拾うようにしている」とお声掛けいただきました。
それでも、たまに見かけるゴミは、靴底が一部はがれたもの、お菓子の袋、輪ゴム。
自分でも気づかない間にうっかり落としてしまったり、風で飛ばされてしまったりしたゴミを誰かが拾ってくれているかも知れません。
きれいな室堂をキープしていきたいですね。
ゴミの持ち帰りにご協力をお願いいたします。
2018年08月24日賑わう立山
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
8月15日に利用状況の確認のため、佐藤ARとともに雄山と浄土山に登りました。
夏休み中ということで、立山の主峰・雄山には多くの登山者がいました。
雄山までは7月25日(http://chubu.env.go.jp/blog/2018/07/post-679.html)と同じルートで登りました。
一ノ越までの登山道には、未だに2箇所雪渓がありました。
早朝は凍って滑りやすいそうですのでご注意ください(情報提供:室堂ターミナル1階観光案内所の立山ガールさん)。
一ノ越~雄山までも多くの登山者とすれ違い、親子で登山する方もよく見かけました。
時折渋滞するほどにもなり、私もそれに合わせてゆっくりと登り下りしました。
雄山山頂手前の雄山神社立山山頂社務所前も大賑わいでした。
社務所前にいた頃から霧が濃くなり、雨が降ることもありました。
一ノ越まで下山後は、浄土山へ向かいました。
立山、別山と並んで立山三山の一座ですが、雄山とは打って変わって登山者とはたまにすれ違う程度でした。
浄土山から室堂に下りる途中にある展望台からは晴れていれば立山カルデラがよく見えるのですが、残念ながら霧が濃くて全く見えませんでした。
【左:室堂平からの浄土山、右:浄土山山頂付近のガレ場】
改めて、立山は多くの方が登る人気のある山だと感じました。
しかし、標高3,000メートルの厳しい環境下にあり、雨風を遮るものはありません。
雨具、防寒着等しっかりと準備を整えたうえで登山を楽しんでください。
2018年08月14日山岳環境整備事業に参加しました
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
8月4日、富山県主催の山岳環境整備事業に参加しました。
この事業は、8月11日に「山の日」が制定されたことに関連し、立山の山岳環境の保全と適正な利用を推進することを目的に行われています。
今回は「とやまの山岳環境整備ボランティア」のみなさんとともに、9班に分かれて天狗平の木道スリップ事故対策や弥陀ヶ原の外来植物除去を行いました。
私は、富山県高岡市の中学生のみなさんと一緒に活動しました。
まずは、木道のスリップ事故対策として滑り止めの板を木道に打ち付けました。
滑り止めの板には2箇所の穴が開いており、そこに釘を打ち付ける作業です。
中学生のみなさんも真剣そのものでした。
午後は弥陀ヶ原での外来植物除去を行い、私の班は「オオイタドリ」を刈り取りました。
中には大人の背丈よりも高くなるオオイタドリですが、生え際をはさみで刈り取ることで目立たなくなりました。
刈り取った分を集め、何本刈り取ったのかを数えた後、来年度以降の経年変化を見るためにはどのような方法があるのか考えました。
最後には、富山県各地で自然解説を行うナチュラリストの方に弥陀ヶ原を案内していただきました。
弥陀ヶ原の植物や地形等について観察しながらお話していただきました。
【左:自然観察の様子、右:イワショウブ】
暑い中でしたが、参加者のみなさんお疲れ様でした!
2018年08月07日奥大日岳巡視
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
8月2日晴天の下、室堂平から奥大日岳へ登りました。
奥大日岳は、立山や剱岳と比較すると登山者が少なく静かな山域ですが、アルペンルートや室堂平から見るその山容はとても立派なものです。
室堂平から雷鳥沢へ一旦下ってからの登山になります。
暑い時期ではありますが、10~20メートル程の雪渓のトラバース箇所がありました。
ストックがあると安心かと思います。
また、登山道が少し崩壊している箇所がありました。
地面が乾いていたので特に問題なく通過できましたが、濡れているときは滑落の危険がありますので十分ご注意ください。
登山道は緩やかな箇所が多く、ハイマツ帯やガレ場を通ります。
登山道は狭いので、すれ違う方と譲り合って歩きましょう。
奥大日岳登山のおすすめは、様々な高山植物と立山・剱岳方面の大展望であり、特に間近で見られる剱岳は圧巻の一言です。。
ハクサンイチゲやチングルマが咲き誇り、ミヤマキンバイやハクサンフウロ、クルマユリ等色とりどりの花を確認できました。
【左:ミヤマキンバイ、右:ハクサンフウロ】
【左:立山・浄土山、右:剱岳】
奥大日岳は見所満載の山であり、大きな難所もなく歩きやすいです。
ぜひ登ってみてください。
2018年08月02日*アクティブ・レンジャー写真展開催中! @乗鞍高原*
中部山岳国立公園 丸山由起子
乗鞍高原にある宿泊施設、『休暇村乗鞍高原』の温泉施設の休憩場所にて、
アクティブ・レンジャー写真展を開催しています。
信越自然環境事務所管内の3つの国立公園(中部山岳国立公園、妙高戸隠連山国立公園、
上信越高原国立公園)のアクティブ・レンジャーが、昨年度の活動中に撮影したイチオシ写真の
数々を展示しています。
それぞれの国立公園自慢の風景だけではなく、活動の視点からの写真も数多くありますので、
「へ~そうなんだ!」「そんなこともやってるんだね」などと感じていただければ大変嬉しいです♪
宿泊や日帰り入浴等で休暇村乗鞍高原をご利用の際はぜひお立ち寄りください!
会場は温泉施設の休憩場所なのでくつろいだ雰囲気です。
乗鞍岳の動物たちについても少し紹介しています。
国立公園の公式インスタグラムやフェイスブック、アクティブ・レンジャー日記も
「さりげなく」 紹介しています♪
国立公園公式インスタグラムには日本の国立公園34箇所のレンジャーやアクティブ・レンジャーの
撮影した写真を中心に、国立公園での感動をテーマにたくさんの写真が投稿がされています。
こちらもぜひご覧になってください!
>> 国立公園公式インスタグラム <<
アカウント名 nationalpark_japan
https://www.instagram.com/nationalpark_japan
QRコード
昨日(10月16日)乗鞍高原の現地調査に行ったら乗鞍高原はいたるところ紅葉まっさかり。
どちらを見ても絵になる風景でしたので紅葉状況のご報告♪
写真はすべて10月16日撮影のものです。
<一の瀬駐車場付近からの眺め>
<大カエデと乗鞍岳>
大カエデは青い葉っぱが少し残っていました。
今後の天候状況にもよりますが今週末もまだがんばっていてくれそうですよ。
写真のほかにもきれいなところがいっぱいです。
芸術の秋♪自分だけの風景フレームを探しに乗鞍高原を歩いてみてください。
また、乗鞍高原に隣接する白骨温泉は全体が中部山岳国立公園の中に入っています。
こちらの紅葉もおすすめですよ。
<色づき始めた白骨温泉>
<乗鞍高原から白骨温泉に向かうスーパー林道から>
この週末は上高地の黄葉もきっと見頃になってくるはずですので、
「乗鞍高原」「白骨温泉」「上高地」、ついでに「平湯温泉」や「新穂高温泉」などもあわせて
『 紅葉狩りと温泉旅 』を計画されてはいかがでしょう?
【お知らせ】
訪日外国人の方々に国立公園を満喫してもらおう!というプロジェクトの一環で
中部山岳国立公園南部地域を紹介する英語版公式サイトができました。
乗鞍高原や白骨温泉も紹介されています。 ぜひご活用ください。
⇒ CHUBUSANGAKU NATIONAL PARK Southern Region