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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

連休の立山

2023年05月09日
立山 平松新一
こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。
立山管理官事務所では、ゴールデンウィーク期間中、職員が交代で室堂平に行ってきました。室堂平の積雪期利用ルールに基づき、立入禁止区域に看板を設置したり、巡視したりするためです。今回はこの時の様子についてお知らせします。
 
コロナ禍がひと段落し、初めての連休、立山黒部アルペンルートは以前の活気が戻ってきました。雪の大谷はもちろん、室堂平周辺もたくさんの方でにぎわっていました。 

 今年は例年よりも雪が少なく、みくりが池までの道も地面が出ている場所がありました。 

 エンマ台も連休中に地面が見えてきました。雪解け直後なので地面はかなりぬかるんでいます。 

スキー、スノーボードや登山をされる方は例年よりも少ないように思いますが、それでも雷鳥沢野営場にはたくさんのテントが並んでいました。 
多くの方のテント設営跡はきれいですが。一部の方の設営跡には紙くずやビニールなどのゴミが残っていました。野営場を一回りすると、袋いっぱいのゴミが集まりました。 

 ゴミの中で特に多いのはペグです。金属製のペグもありますが、竹や割り箸で代用したペグがかなり多く残っています。これらはゴミとなってその場所に残ります。
また、設営跡に食べ残しが放置されていることもありました。昨年はこの残飯をキツネが食べに来ていましたし、今年もこの付近での目撃情報がありました。キツネがここに定着すると周辺のライチョウを襲う可能性があるので、今後がとても心配です。
少しくらいならと軽い気持ちでごみを置いていかれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それが積み重なれば周辺の自然に大きな影響を及ぼすことになります。美しい立山の自然が損なわれることのないよう、ゴミの持ち帰りなど、決められたルールを守っていただくようお願いします。

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