2020年8月
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2020年08月17日夏のイベント、干潟を音であそぼ!
国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子
皆さま、こんにちは。
アクティブレンジャーの山﨑です。
毎日、暑い日が続いていますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
今年の夏は、いつもと違う夏休みとなった子どもたちですが、毎年、行っている夏のイベントが今年も無事に終了しました!
新型コロナウイルス対策として、人数制限をし、2時間のイベントでウッドデッキを含むビジターセンター全体を使用し、3密になりそうな時には、講師の合図で間隔を取るジェスチャーをするなど、楽しみながら、新型コロナウイルス対策を意識したイベントとなりました。
まずは、講師の本多taco-bow正典さんとタイココミュニケーションです。子どもも保護者もスタッフもみんな楽しそう・・・
次に、藤前干潟のお話と、講師の藤前干潟の映像に合わせた楽器演奏です。いろいろな楽器を鳴らしながら紹介をしてくれたので、みんな興味津々で聞いていました。
次に、ウインドチャイムネックレス作りです。きれいなビーズや貝殻選びにこだわったり、自由に作ったり、絵を描いたりと、みんなそれぞれ自分のオリジナルを作っていました。
最後に、作ったウインドチャイムネックレスを持って寸劇です。実はこのネックレス作りは、楽器になっているんです。貝殻を揺らすと波の音(笑)がなります。子どもたちは、干潟の生きものになって、満ち引きの間の生きものの様子を劇で披露してくれました。効果音は親御さんたち。両手使いで、波の音、食べる音、動く音など、上手に出してくれました。
開始直後、雲行きが怪しくなりましたが、内容の順番を入れ替えるなど適切に対応し、とても楽しい時間を過ごせました。
・タイコ(ジャンベ)が楽しかった。
・時間があっと言う間に過ぎた。
・タイコや工作なと、いろいろなことが出来て良かった。
など、参加した皆さんから、嬉しいご意見をいただきました。
また、藤前干潟に遊びに来て下さいね。スタッフ一同、お待ちしています。
□□□□□藤前干潟プチ情報□□□□□
藤前干潟でも咲き始めているつる性の植物で、なんともインパクトのある名前の「ヘクソカズラ」です。
個人的に、とてもかわいい花で好きなのですが、実は、葉や茎を傷つけるとにおいが独特であることから、名前の由来にもなっているようです。
大きさはこのくらい。また、花を逆さにするとお灸のように見えることから「ヤイトバナ」とも呼ばれます。
(少し、葉と花をいただきました、ごめんなさい)
いろんな所に咲いているので、探してみて下さいね。
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2020年08月12日四方山祭り in 上高地 ~山の日ウィーク~
中部山岳国立公園 小森 夏奈
みなさん、こんにちは。上高地管理官事務所の小森です。
あっという間に8月も半ばとなり、上高地には連日たくさんのお客さんがお見えになっています。
さて、上高地インフォメーションセンターでは、現在『山の日』に関わる展示をしています。
令和2年度【四方山祭り in 上高地】
期間:令和2年8月8日(土)~16日(日)8時~17時
場所:上高地インフォメーションセンター
『山の日』は2014年に国民の祝日として制定され、2016年より施行された一番新しい祝日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。
2016年には「第一回『山の日』記念全国大会in上高地」が開催され、当時の皇太子ご一家(現在の天皇ご一家)がここ上高地にお見えになりました。『四方山祭り』は第一回の開催が上高地で行われたことを記念し、記念大会の理念を継承することや、山岳に関する課題等を周知していくことを目的として2017年より毎年開催され、今年で4回目となります。
なお、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、例年おこなっていた体験型ブースやコンサート等は見合わせ、パネル展示のみの開催となっています。
当事務所は、中部山岳国立公園のパネル展示をしています。
現在『山の日』ポストカードを先着でプレゼント中です!
上高地にお越しの際は、ぜひインフォメーションセンターにもお立ち寄りください。
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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年08月07日ライチョウの移植
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
令和2年度ライチョウ保護増殖事業により、乗鞍岳から中央アルプス(駒ヶ岳)への移植が行われました。
悪天候の影響でヘリコプターが飛べず延期していましたが、久々の快晴となりました。
移植はケージ保護していた3家族19羽(メス3羽、ヒナ16羽)を家族ごと箱に入れ、慎重に運びました。
乗鞍岳から中央アルプスまでは、ヘリコプターで運搬しました。
ヘリコプターは16分程で中央アルプスへ到着し、あらかじめ準備していたケージに収容されました。
中央アルプスでも日中はケージから出して周辺環境に慣らし、8/7全ての家族を放鳥しました。
今後はモニタリングを行いつつ捕食者対策を行います。
放鳥したライチョウを見かけた際には、そっと見守ってください。
詳しい資料は、信越自然環境事務所HP内トピックス、ライチョウ保護増殖事業等についてに掲載しています。
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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年08月04日藤前干潟、ごみ調査での出来事
国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子
皆さま、こんにちは。
アクティブレンジャーの山﨑です。
東海地方もやっと梅雨が明けましたね。そして、本格的な暑さがやってきました。新型コロナウイルスの感染拡大も気になるところですが、熱中症にも十分に注意してお過ごし下さい。
昨年度から、西部ARと実施している鳥獣保護区のごみ調査について、少し報告いたします。
ペットボトルが多いところや、家庭用品、発泡スチロールが多いところなど、場所によってごみの種類も様々です。
今回は、稲永ビジターセンター前の護岸で調査をした時の感想をお伝えします。
満潮時は海水で沈んでしまう場所ですが、干潮時に良く見ると、たくさんの釣り糸が絡まっていました。
護岸はカニや、野鳥が休息をしたり、採餌をしたりする場所でもあります。
その護岸に、こんなにたくさんの釣り糸があるとどうなるでしょうか。
調査の一週間前くらいに、この護岸で、カワウが釣り糸に絡まっていました。
助けるつもりで駆け付けたのですが、私たち人間に驚き、暴れて釣り糸を引きちぎり逃げてしまいました。おそらく、長い釣り糸と、もしかしたら、針もついたままになっているのだろうと思います。
元気なまま命を繋いでくれることを願います。
ごみ調査の話に戻りますが、釣り糸を回収していると、こんな足跡を見つけました。
その先に釣り糸、そして、その先には、夏の鳥の代表ササゴイが餌を探して歩き回っていました。
生きものたちは、捕食者だけではなく、人間が出した危険とも隣り合わせで、生きていることを皆さまに知っていただきたいです。
●イベント情報
藤前干潟ふれあい事業
干潟を音であそぼ~タイココミュニケーション~
Tacoさん(講師)と一緒に干潟の音を探して遊ぼう!
Tacoさんによる生演奏のほか、干潟の貝殻とヨシでネックレスを作ったり、音を鳴らして遊びます。
【日時】 2020年8月13日(木)10:00~12:00 ※受付開始9:30
【場所】 環境省稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)
【定員】 小学生10名 ※保護者同伴
【参加費】 無料
【応募締切】 8月10日(月・祝)※定員になり次第締切
【申込・問合せ先】 環境省名古屋自然保護官事務所 担当:山﨑・西部
TEL:052-389-2877 FAX:052-389-2878
E-mail:WB-NAGOYA@env.go.jp
※電話・ファックス・電子メールのいずれかにて、氏名・連絡先・住所をお知らせ下さい。
【主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会】
□□□□□藤前干潟プチ情報□□□□□
藤前干潟でも、絶好調で鳴いているセミの情報です。
今、たくさん鳴いているクマゼミです。
羽の色が透明で、比較的大きいです。
鳴いているのは全てオス。求愛のためです。オスはお腹の腹弁を振動させて音を出しています。
クマゼミの腹弁は、オレンジっぽい色なので、良く分かります。
ゆっくり近づけば比較的、逃げずに近くで観察できるので、皆さまも是非、クマゼミの鳴く様子を見てみて下さい!
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2020年08月04日8月最初の巡視
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
8月になり、梅雨明けと同時に早速巡視を行いました!
残念ながら晴天とはなりませんでしたが・・。
本日巡視を行ったのはぐんま県境稜線トレイルの一部区間となる万座温泉~山田峠です。
ぐんま県境稜線トレイルは、群馬県が中心となって設定した群馬県と新潟県・長野県の県境稜線約100km をつなぐ国内有数の山岳地域のロングトレイルで、専用サイトもあります。
ぐんま県境稜線トレイルHP
https://www.gunma-trail.jp/(外部リンク)
⇑ 本日のスタート地点は万座温泉薬師堂です。
周囲にはガンコウランやクロマメノキといったツツジ科の高山植物が多く生えています。
遊歩道としても整備されているため、温泉の宿泊者も多く散策されています。
⇑ 遊歩道
万座温泉が一望できます!
⇑ 遊歩道を抜けてからは、しばらく樹林帯の中を歩いてゆきます。道は明瞭です。
⇑ 樹林帯を抜けると稜線上に!風が抜ける美しい場所!
ここまでのコースタイムは1時間弱でした。
山深く、自然を存分に堪能できるコースとなっておりますが、
その分、ツキノワグマをはじめ、多くの野生動物が住んでいる場所になります。
歩行の際には、熊鈴やラジオを携行いただく等、自分の存在を知らせるようにお願いいたします。
こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。
今回は国立公園外の話しですが、先日、信越自然環境事務所野生生物課が実施するヒアリ調査に同行させてもらいましたので今回はその時の様子を書いていきます。
ヒアリは南米原産、全体が赤茶色の小さなアリで、体長は2~6ミリほど。攻撃性が強く、素早く動き回ります。お尻についた毒針に刺されると、火で焼かれたような痛みに襲われることから「火蟻」と書くそうです。
船や飛行機に積まれたコンテナや貨物に紛れ込んで海外へと進入し、世界各国に分布を拡大しており、日本では「特定外来生物」に指定されています。
(ヒアリの詳細はこちら→環境省特定外来種ヒアリに関する情報)
今回調査が行われたのが富山県伏木の富山港です。国際ターミナルには世界中からの荷物が運ばれてきます。
朝になると、ターミナルの作業がはじまってしまうため、調査は早朝4時30分から行われました。
普段は眠りについている時間ですが、こういった見えない場所で私たちの暮らしを支えている人が今回の調査だけでなく、たくさんいるのだろうなと感じました。
私は知らなかったのですが、アリは雨が強く降ると巣から出てこないそうです。
<調査前の夜中に一時的に雨が降ったもよう>
そのため、調査は天候にも左右されます。梅雨時期まっただ中でしたが、なんとか雨がもってくれそうな日時で実施しました。
アリを誘き寄せるエサとして使うのがこちら!わかりますか?
そう!かっぱえびせんです~。アリもスナック菓子が好きなんですね~。すでにアリが付いています。
このかっぱえびせんを敷地内のエリアに等間隔で置いていきます。
<かっぱえびせんを置いた様子>
しばらく時間をおいて、アリが集まるのを待ちます。
脱線しますが、港湾内にあるコンテナを移動させる機械のスケールの大きさ!中々間近でみることがないので驚きでした!
話しを戻して、調査を再開です。再度置いた場所を観察すると、、、いました!
<トビイロシワアリ>
こちらのアリは「トビイロシワアリ」と言い、在来種でどこにでもよくいるアリだそうです。(今回多くはこの種類のアリでした。)
置いたエサをくまなく回収していきます。この他にも、キイロトフシアリ、ケブカアメイロアリ、トビイロケアリ、アメイロアリなどの種類を確認できました。
<おそらく、キイロトフシアリ。個体の色がトビイロシワアリと全然違いました。>
今回の富山港調査ではヒアリは確認されませんでした。とりあえずは、ひと安心です。この調査は秋にも行われる予定です。
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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。