ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年8月25日

2件の記事があります。

2020年08月25日志賀高原の蓮池に広場整備中

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

標高1,500mにある志賀高原管理官事務所の周辺では、朝夕は涼しくなり、秋の気配を感じます。

事務所の周辺では秋に見頃になる花が咲き始めています。

<左:アキノキリンソウ、右:ウメバチソウ>

<左:サラシナショウマ、右:マツムシソウ>

さて、志賀高原の蓮池(はすいけ)のほとりに広場を整備しています。9月末に利用可能となる予定です(芝の根が定着するまで時間がかかるため)。

蓮池は国道292号の脇にあり、奥志賀高原方面に向かう奥志賀公園線の分岐点に位置しています。周辺には観光拠点施設の「志賀高原山の駅」(以下、「山の駅」。)や「志賀高原総合会館98」があります。

広場は、山の駅の利用者に足を延ばしてもらい、くつろいでもらうとか蓮池を周遊するなど、山の駅を中心とした蓮池地区の利用促進のために整備しています。また、蓮池地区を入口として、志賀高原全体の利用が促進されることを期待しています。

さて、この場所には、いわゆる廃ホテル(営業をやめて年月が経ったホテル)が建っていました。それを土地所有者が撤去し、跡地利用として広場を整備しています。

蓮池ひろば整備予定地

<左写真の左側の建物を撤去した跡地に広場を整備しています。右の写真では土が見えている場所です。奥に見える建物が山の駅。木道は蓮池を周遊する遊歩道の一部です。左:平成27年7月19日撮影。右:令和2年6月8日撮影。>

蓮池ひろば整備予定地

<志賀高原管理官事務所から広場整備地を望む。駐車は奥に見える山の駅の駐車場を利用してください。令和2年5月1日撮影。整備途中だが敷地の様子がわかるように葉の茂っていない時期の写真を使用。>

■新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い

上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ<https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/>、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

※志賀高原のある山ノ内町は、「お客様受入れに関する新型コロナウイルス感染症拡大防止対応の山ノ内町指針」を策定し、安心して旅行いただける環境づくりに取り組んでいます。

<http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/topic?id=18#6176>

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2020年08月25日秋の気配がする谷川岳

上信越高原国立公園 谷川 増田 多美

皆さまこんにちは。

谷川管理官事務所の増田です。

暦の上では立秋を過ぎましたが、まだまだ暑い日は続きそうですね。

でも谷川岳ではすでに秋の気配を感じることができます。

今回は819日に秋の気配のする谷川岳に登りましたので、その様子をご紹介します。

谷川岳には登山コースがいくつかありますが、この日は巌剛新道から登りました。

(↓黄色く塗ったのが今回登ったルート)


まず、↑地図上①と書いてある場所。

  

巌剛新道はマチガ沢を右手に見ながら登ることができ、第一見晴ではマチガ沢が目の前に見えます。

そして、振り返ると白毛門が見えます。写真で見てもかっこいいですね。

(↑地図には記載がない場合が多いですが、巌剛新道にも鎖場やハシゴがあります。)

森林限界を越える辺りで西黒尾根コースと合流します。

稜線に出るので視界が一気に開けます。

黄色い矢印の所よーく見てください。あの形は...

そうです!富士山です!!

天気が良いと富士山や八ヶ岳まで望むことができますよ

続いて地図②の地点では、お花がたくさん咲いていました。

  

左:ハクバブシ 右:ワレモコウ

  

左:ミヤマシャジン 右:ツリガネニンジン

ツリガネニンジンは夏の終わりから秋の始めに咲く植物なので、もし見つけたら秋が近づいているんだなぁと季節の移ろいを感じてください(^^)

この可愛いお花たちが咲いている地点②ですが、高度感のある岩場の急坂が続きます。

高所恐怖症の私には厳しいルートでした。

ルートには黄色の印が付けられていますが、下山時には傾斜がきついため印が見えづらく道迷い遭難が毎年発生しているそうです。

装備や体力を確認し、少しでも不安があれば天神尾根から下山するようにしてください。

次に③の地点です。

  

左:主脈とススキ 右:ヤマハハコ

山小屋付近では早くも秋の気配を感じられました。

秋の七草であるススキ、秋の到来を告げるヤマハハコが咲いていました。

最後に④の地点です。

来年度春オープン予定の谷川岳インフォメーションセンター展示用の撮影を行いました。

天気が悪く綺麗な景色が見られなかった人や山を登ることが難しい人等が、登山や山頂の様子を楽しめる臨場感のあるVRなどを作成します

お天気にも恵まれ最高の撮影日和となった819日ですが、谷川岳は気象の変化が激しい山です。

落雷の影響で運休していた谷川岳ロープウェーは825日に復旧しましたが、登られる際には余裕を持って行動してくださいますようお願いします。

※運行状況はHP等でご確認ください。<http://www.tanigawadake-rw.com/>

ちなみに...

  

↑落雷にあったと言われるトマの耳の標識。真っ二つにヒビがが入ってしまいました。

左:6月23日撮影 右:8月19日撮影


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