ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年8月28日

2件の記事があります。

2020年08月28日唐松岳から欅平

中部山岳国立公園 立山 佐藤 裕子

先日、後立山連峰の唐松岳に巡視のため、

八方から入山し唐松岳、餓鬼山を経由し、欅平まで下るルートを歩きました。

八方駅から八方池山荘まではリフトやロープウェイを乗り継ぎ、標高差1,060mを一気に行くことができます。

登山道の入り口には、八方池山荘の前には看板(左)や外来植物を持ち込ませないためのマット(右)が設置してあります。

気軽に高山へ行けてしまうからこそ、このようなルールや対策は必要ですね。

唐松岳頂上山荘まではコースタイムで4時間ほど。

山荘に着き、雲の切れ間を待って唐松岳山頂に登りました。

北側には手前から不帰嶮、天狗の頭、右に白馬鑓ヶ岳...

唐松からのながめ1

南側には白岳、鞍部には五竜山荘、五竜岳。

唐松からの眺め2

唐松岳頂上山荘ではコロナ対策のため小屋、テン場ともに予約制をなっています。宿泊を希望される際は唐松岳頂上山荘HPをご確認ください。

翌日は唐松岳頂上山荘からテン場方向に見えるトラバースルートをひたすら下ります。(前日夕方撮影)餓鬼山へのトラバース

唐松岳までは日帰り登山客も多いのですが、唐松岳から欅平までは登山者の少ない、とても静かな道です。ロープや崩壊地も多々あり、歩行には十分注意が必要です。

歩かれる際は、唐松岳頂上山荘で情報収集をしてください。

餓鬼山案内

唐松岳ー祖母谷間における唯一の水場。

水場と言うより沢ですね・・・この日はとても暑く、こんな水場が随所にあったらと思うほど。熱中症になりそうでした。

大黒鉱山跡は植生も無い広々とした場所でした。

昔採っていた鉱物の影響で今も植物が生えないのだとか・・・?

下りばかりと思っていた今回のルート、登りも餓鬼山の手前にありました。

暑い・・・倒れそう・・・・餓鬼山、なかなかつかないなぁ・・。そんな時、天使(ノウサギ)が現れました!

暑さでフラフラになりながら歩いていると、足元に餓鬼山の看板が!

よし登るぞ!と意気込んで3歩で山頂に着きました。山頂はルート上から少しだけズレた場所にあります。

餓鬼山山頂標

南越峠のブナ林から祖母谷温泉までは日陰なものの、苔むしていて足場が滑りやすくなっています。

南越峠

祖母谷温泉に到着!な、長かった・・・

祖母谷温泉

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2020年08月28日志賀山の山腹にある池

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

まず、8月28日、四十八池(しじゅうはちいけ)湿原の近くにある公衆便所の施設や機能の点検を行いました。点検の結果、特に問題はありませんでした。この公衆便所は10月中旬まで開所予定です。

また、四十八池湿原の木道について注意喚起です。

四十八池湿原の木道は、経年劣化により板に凹凸ができ、ボルトが浮き出たようになった所があります。また、志賀山側のデッキ近くでは木道が折れています。注意して通行してください。

では、タイトルの「志賀山の山腹にある池」の紹介です。

公衆便所の点検で四十八池湿原までの経路は、たいてい池めぐりコースの一部を利用します。しかし、今回は帰路に、四十八池湿原から志賀山を経由して前山に戻りました。下図の緑のルートです。

ルートで通行困難になるような問題はみられませんでした。ただし、洗掘などにより岩や根が露出して歩きにくくなっている場所や段差にハシゴ階段が付けられている場所など、通行に注意を要する場所があります。

<池めぐりコース(赤色)と志賀山登山道(緑色)>

地図にも書かれているように志賀山の南側の山腹にはいくつかの池があり、登山道から見ることができます。どの池も志賀山の火山活動によりできた池です。

<四十八池湿原(左)と元池(右)。四十八池湿原の中に線状に続くのは木道。裏志賀山山頂付近から撮影。>

<大沼池の青色の水面を見ることができました。エメラルド色のような緑がかった青色の所もあれば、群青色のような紫がかった深い青色の所もあります。裏志賀山山頂付近から撮影。>

<黒姫池。水面は奥側にひょうたん状に続いています。裏志賀山と志賀山の中間付近から撮影。>

<右の水面は黒姫池。志賀の小池であったと思われる湿地が中央左に見えます。左端の線状に続くのが登山道。裏志賀山と志賀山の中間付近から撮影。>

<鬼の相撲場の池。志賀山山頂付近から撮影。奥に四十八池湿原の一部が見えます。>

<お釜池。志賀山山頂付近から撮影。>

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

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