ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年5月 8日

3件の記事があります。

2020年05月08日【お知らせ】白山国立公園 ビジターセンター等施設の閉館期間の延長について

白山国立公園 大石佳織

こんにちは。
白山自然保護官事務所の大石です。
新型コロナウィルスの感染拡大防止に関するお知らせです。

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、政府から緊急事態宣言の期間延長が発表され、引き続き不要不急の外出自粛が呼びかけられています。
これを受けて下記施設の冬期閉館をさらに延長します。


<施設名>

  • ■ 市ノ瀬ビジターセンター(石川県白山市白峰ノ35-1)

  • ■ 市ノ瀬休憩所(石川県白山市白峰ノ35-1)

  • ■ 中宮温泉ビジターセンター・中宮展示館(石川県白山市中宮オ9)

    <閉館期間>

    5月31日(日)まで。

    また、4月29日の記事でお知らせした通り、下記園地と駐車場についても閉鎖しています。


    <園地と駐車場>

    ■ 市ノ瀬園地

  • ■ 岩屋俣谷園地

  • ■ 根倉谷園地

  • ■ 市ノ瀬駐車場

  • ■ 別当出合駐車場

    <閉鎖期間>

    5月31日(日)まで。

    先日のご案内では、当面の間としていましたが、期間を示す形に変更しています。

    皆様にはご迷惑をお掛けしますがご理解とご協力をお願いいたします。

    ※ なお、6月1日(月)以降については決まり次第、中部地方環境事務所のホームページでご案内しますので、適宜情報をご確認ください。

    <連絡・問い合わせ先>

    白山自然保護官事務所

    連絡先:076-259-2902

    みんなが安心して、国立公園を訪れることができる日を1日も早く取り戻すためにも、感染拡大防止にご協力をお願いします。

    (駐車場が閉鎖されている市ノ瀬。石川県からは白山登山自粛が呼びかけられています。)

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2020年05月08日#STAYHOME 日に日に春めく志賀高原

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

緊急事態宣言の延長を受けて、長野県では外出自粛要請が継続されています。改めてのお願いですが、早期収束に向け皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

さて、標高約1,500mにある志賀高原管理官事務所周辺でも、ようやく春めいてきました。

■「蓮池(はすいけ)」の水面全体が見えるようになりました

事務所のすぐ近くにある「蓮池」が最初に全面結氷したのは昨年12月5日でした。その後、いったん緩みましたが、昨年末の積雪で水面が隠れて以降、水面全体が見えない状態が続いていました。

4月になっても27日にはまだ大部分が氷に覆われていたのですが、30日には水面を覆っていた氷がすべて溶けて、水面全体が見えるようになりました。

蓮池の雪解け

左から12月5日、4月27日、5月1日の順です。

・4月27日や5月1日の写真で、手前や右側に残っている少し汚れた雪は、除雪により多量の雪がまとめられたため解け切らないもの。

・写真の左奥に見える山は志賀山。宿泊施設の奥にスキーゲレンデが白く帯状に見える。

■事務所への進入路脇の雪も随分と解けました

左が5月1日、右が5月7日に撮影したものです。雪解けが進んでいます。

7日時点では木々はまだ芽吹いていませんが、この陽気だとほどなくして芽吹きそうです。

事務所への進入路の雪解けの様子

■ミズバショウなどが見られる蓮池スキー場のリフト乗り場付近

事務所から徒歩5分ほどの所です。

5月1日はまだ雪が残っていました。雪が解けてミズバショウなどが見られるのはしばらく先だと思っていましたが、5月8日はほとんどの雪が解けて何株かの花が咲いていました。

蓮池スキー場の様子

<5月1日にはまだ雪が残っていました。>

5月8日の蓮池スキー場の様子

<5月8日は奥の斜面にまだ少し雪が残っていますが、雪はほとんど解けました。ミズバショウの花が早速咲いていました。白い苞の高さは約10cm。>

環境省信越自然環境事務所では「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。

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2020年05月08日#STAYHOME 雪の大谷とライチョウ

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。GW期間中はそれぞれのおうちでの過ごし方をされたのではないでしょうか。

通年立山のこの時期は立山黒部アルペンルートが開通し、全国・世界各地からのお客さんで賑わいます。今年は残念ながらその光景を見ることはできませんでした。

そこで今回は、国立公園を写真で楽しんでもらえないかということで、過去のアクティブレンジャーさんがこの時期に撮ったデータを引っぱってきました。ありがたく活用させていただきます!

テーマは「雪の大谷とライチョウ」です。(2017年5月撮影)

○雪の大谷

富山県側からの登山の拠点となるのが室堂平(標高2450m)です。

室堂ターミナルを降りてすぐの道にあるのが「雪の大谷」です。通年雪が多く残る4月中旬~6月にかけて歩いて見ることができます。(※今年は開催中止)

立山室堂平は世界でも有数の豪雪地帯です。

平均で8m程度の積雪があり、

高いところでは約20mにも達する場所もあるそうです!圧巻です!

裏返しでは冬の気象条件の厳しさが推測できるともいえます。

晴れた日ばかりではなく天候が悪いときも当然あります。厳しい自然環境ですので着る服や登山をされる方は装備もしっかりと準備が必要です。

○ライチョウと人との関わり

ライチョウって不思議な鳥です。なぜなら、人を恐れない鳥だからです。

その要因の背景には、

・人里離れた高山に生活拠点があること、

・立山の山岳信仰がある古来からライチョウは「神の使い」として大切にされていたこと、

・江戸時代には加賀藩が捕獲を禁止したこと

などの歴史があったようです。

昭和30年には特別天然記念物に指定されましたが、そのずーーーっと前から長い歳月守られてきたことで現在の人とライチョウの関係があります。これからも人とライチョウの良好な関係を育んでいきたいですね。

ライチョウたちも厳しい冬を越え、室堂平付近にも徐々に姿を表してくれます。

ちなみに、こちらがライチョウのフンです。季節によって排泄物の特徴も変化してくるようです。

春から秋にかけて立山ではライチョウ以外にも多くの鳥を見ることができるのですが、厳冬期も立山(マイホーム)に滞在している鳥は実はライチョウだけだそうです!

<エサを捕食している様子>

つらいですが今は辛抱の時。ライチョウのように私たちもしばしの間、マイホームで過ごしましょう。

立山・黒部周辺の交通機関や各施設も営業を自粛しております。

詳しくは各サイトをご覧ください。山小屋についても多くがお休みしていますので詳しくは各山小屋サイトにてご確認ください。

黒部峡谷鉄道 

欅平ビジターセンター 

立山黒部アルペンルート 

立山自然保護センター 

黒部ダム 

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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト


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