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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年5月13日

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2020年05月13日#STAYHOME~ゴミについて考えよう!~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 山﨑 陽子

皆さま、こんにちは、アクティブレンジャーの山﨑です。

今年のゴールデンウィークは、ステイホーム週間でしたが、それぞれ工夫をして過ごされた方も多かったのではないでしょうか。

私は、公園を散歩したり、クローゼットの整理をしたり、食料品を購入したり、といった日々を過ごしました。個人的に野鳥観察が好きですが、今回は植物にも目を向けてみました。ゴールデンウィーク中に家の近所や公園で見つけたかわいい植物を紹介します。

<レッドロビン:花を拡大してみてください。とても綺麗です。白い花なのに名前がレッド・・・気になった方は、ぜひ調べてみて下さい>

<オッタチカタバミ:足元に目を向けると小さなかわいい花が咲いていました、毎日歩く場所なのに、全然気づきませんでした>

さて、今回の本題です。

4月末に、藤前干潟の永徳スリップという所で、ゴミ調査をしました。稲永ビジターセンターからは、歩いて10分ほどの所です。

<永徳スリップと呼ばれる所です>

<満潮時には上まで潮が満ちるため、このようにゴミが打ちあがり、ヨシ(植物)に引っかかったりします>

ペットボトルやビニール袋、お菓子の袋、プラスチック容器の破片、ビン、缶、様々なごみが落ちていました。この場所には生活用品のゴミが多いと感じました。15分ほどで45ℓのごみ袋がいっぱいになりました。

<大きなプラスチックゴミもたくさん>

このゴミのほとんどは、私たちが生活する町から流れて来るものです。今一度、綺麗なものだけではなく、皆さまの周りの足元にあるゴミにも目を向けてほしいと思います。

また、今回、ステイホームで家の掃除をしたり、家の整理をした方も多かったと思いますが、改めて不要なものがたくさんあることに気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここで、覚えてほしい『3R』3つの言葉があります。

・リデュース(無駄なものを出来るだけ少なくする)

・リユース(一度だけで捨てるのではなく、何度も使用する)

・リサイクル(使い終わったものをもう一度資源に戻す)

です。

ちなみに、環境省『3R』のHPはこちら↓

http://www.re-style.env.go.jp/about/

藤前干潟をはじめ、川や海、自然の中には人間だけでなく、たくさんの生き物が暮らしています。新型コロナの影響で世界中が自粛生活を続けている今、自然の生き物が、かつての暮らしを取り戻しつつある場所もあるのだそうです。私たち一人一人が今回の自粛生活を通し、自然や環境に配慮した暮らしを考えるよい機会になることを願います。

□□□藤前干潟プチ情報□□□

今回は、藤前干潟で出会った人とのお話と、頂いた質問にお答えします!

ゴミ調査をした後、生き物探しをしていると、たまたまお仕事がお休みで、初めて藤前干潟を訪れたという方とお話しをしました。20年前に出された、名古屋市の「ごみ非常事態宣言」のことや、永徳スリップが戦時中に航空機を水上に移していた跡であることなど、とても多くのことに興味を持っておられました。

また、その時は、たまたま干潮時で干潟が出ていましたが、満潮時はどの辺りまで水が満ちるのか、とのご質問があったので、写真を掲載したいと思います。どこかで見ていただけると嬉しいです!

<ほぼ同じ場所からの写真、左:干潮時、右:満潮時>

私たち、アクティブレンジャーは、このように藤前干潟を訪れる方々との出会いも大切にしています。緑色の服を着て作業をしていたら、それは、私たちアクティブレンジャーです。ぜひ気軽に声をかけて下さいね!

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