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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

179件の記事があります。

2013年01月29日白山水を巡る旅~スノーシューで冬の森へ~開催

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白山市白峰では雪が大分積もりました。
これで2月1日と8日に開催される雪だるま祭りも安心ですね。

さて、1月26日に白峰にある白山国立公園センター周辺で、「白山水を巡る旅~スノーシューで冬の森へ~」を白山市ジオパーク推進室と共催で開催しました。

当日は、非常に天候が荒れており、開催か否かを大分迷いましたが、白峰のこの豪雪を感じてもらいたい!という意味も込め、開催することとしました。
強行開催をしたにも関わらず、20名もの参加者が集まってくれました。(もちろん、キャンセルもありました 笑)
やはり、皆さんは雪の上を歩きたかったのだろう、開催を先延ばしにしたら今回の参加者でも来れない人が出ただろう・・と私の判断を過剰評価しながらも、心の中では「来てくれてありがとう!!」と大きく大きく叫んでいました。本当にありがとうございました。

さあ、雪が凄すぎて動物の足跡さえ見られませんでしたが、山麓の予報は90cmとニュースで言っていた降雪の中、フワフワの雪をかき分けて見られた世界はどう感じてもらえたのでしょうか。

【橋にもフワフワの雪が、だいぶ積もっています。】

【橋の途中横を見ると、石の上にキレイに雪が積もっていました】

環境省が組織する白山国立公園パークボランティアからもスタッフとして来てもらい、道中ガイドをしてもらいました。

【向こうからラッセルしてきます。世良ARは近道して待ち伏せします】

【道中、クジラに見える!とのことで目を付けてもらいました。】

こんな中で足跡が見つかったら、動物も私達のすぐ側にいるということも想像出来ますよね。
白山の水が、生きものや、森、白峰という土地を育て、私達の文化を生み出しています。
今年度、国立公園指定50周年を機に実施した観察会「白山水を巡る旅」は、第4回目になりました。

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2013年01月17日白山国立公園パークボランティアの活動を練る!!

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
今年は雪が少ないのでしょうか?
今度の2月で白山に来て三年目になるのですが、今までで、一番雪が少ない年です。
約一週間後の自然観察会「スノーシューで冬の森へ」の開催に不安が残りますが・・
きっと、ここは期待は裏切らず雪が降ってくれることでしょう。

さて、今年度末に白山国立公園パークボランティアの新規募集を行う予定をしています。(日時は後日報道発表します)
パークボランティアとは一体・・・?と思われる方が多いと思うので、少し紹介致します。

過去に日記でアップしましたが、現在、巡視活動や自然観察会、清掃活動、研修などを行っており、他にも来年度から白山国立公園の運営に関わる活動を計画しています。
白山レンジャーやボランティアと言えど、白山国立公園の隅から隅まで熟知している人はいません。その為、昨年度は行ったことの無い山を巡る巡視活動がボランティアさんに大人気で、白山麓を良く知ってもらうための巡視活動を来年度も継続していきたいと思っています。
また、清掃活動においては、主要登山道や白山スーパー林道の様な、利用の多い場所での活動をすることで、ゴミのポイ捨てや、植物の持ち帰りなどを防止する効果もあり、実際に実りのある活動となっています。

巡視活動↓
http://c-chubu.env.go.jp/blog/2012/05/1136.html

自然観察会↓
http://c-chubu.env.go.jp/blog/2012/02/1100.html

清掃活動↓
http://c-chubu.env.go.jp/blog/2012/10/1256.html


また、昨晩白山国立公園パークボランティアの定例会があり、来年度の活動の検討をしました。


【定例会で活動案を練る!】

定例会にて、来年度より活動の種類を増やし、白山開山に関わる活動や、施設維持管理に関わる活動も含めていこうと話し合いました。
ボランティアさんに魅力のある活動を心掛け、次年度の計画を相談しながら立てていきたいと思っています。

3月に実施予定の白山国立公園パークボランティアの新規募集、一緒に白山の環境保全のため活動して下さる多くの方のご参加をお待ちしています。

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2013年01月15日白山を望んで世界を考える

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

皆様、こんにちは。
いきなりですが、こんな言葉を知っていますか?
「Think globally act locally」

最近、結構浸透してきている言葉ですが、直訳すると「大きく考え、小さく行動する」です。
この言葉は捉え方が沢山あります。
「地球規模で考え、地域で活動する。」
「世界を思って、地元から発進する」
「大きな視野を持って、地道に行動する。」
「小さな行動の積み重ねは大きな意味をもたらします。」
最近の出来事でこんな言葉が身にしみましたのでお話しさせてください。


さて、話は変わって・・・現在冬もど真ん中。
白峰にある事務所は雪に埋もれています。
白峰から白山までは、ものすごく近いのですが、白山への県道が閉まると、まるで引き裂かれた恋人のごとく、一気に白山への道のりは遠くなります。
ただただ、指をくわえて国立公園の外から真っ白な白山を見つめるだけです。

でも、指をくわえながら白山を見つめるのも悪くはありませんね。
関東出身の私にとって山と言ったら「富士山」という意識が数年前までありました。
2月で北陸に住んでまる2年。
まるで白山に恋をしてしまった様にどこへ行っても「白山」という独立した山が気になってしまいます。

その恋する白山は白峰の集落からは近すぎて、望めても上部だけしか望めません。
その為、少し小高い山に登れば見ることが出来ます。

【白峰の裏山「おまえ山」から美しい白山】

ちょっと車で西山に行くとばっちり白山を望むことが出来ます。

【西山から。白峰から車で20分くらいで行くビューポイント】

しっかりと山に登れば、きれいな白山を望めます。

【荒島岳からの白山。南側(福井県大野市)からも美しい】


【ショウガ山から。北西から白山を望む姿もこれまた美しい】

なにも白いだけが白山ではありませんね。
春・夏・秋の白山もキレイです。

【鳴谷山から。非常に近くから白山の姿を望める】


【東側の平瀬道から。】

ちょっと足を伸ばして北アルプスや御嶽山からも、連なる山々の遙か遠くに、立派な独立峰の白山を遠くに望むことが出来ます。

【北穂高岳から遠くの白山を望む。手前は笠ヶ岳、錫杖岳への稜線】

能登の方からも白山を望むことが出来、船乗りは白山を見て方角等を定めていたとか・・。

私の連呼する「美しい白山」という言葉には以下のようなことが含まれます。

白山を含む国立公園は今年度で50周年を迎えましたが、白山の長い成り立ちからすると、とても小さな出来事かもしれません。
しかし、その小さな出来事はとても大きな意味を持ちます。
白山は国立公園に指定され続けることで、これからも永遠に守られていくでしょう。
そして、その出で立ちは人と自然の関わり方で変わって来ますが、まるっきりその姿が変わる様なことがあってはなりません。
変わる時が来るとなると、地殻変動が起きた、白山が噴火した、温暖化で白い山が見られなくなった、不法伐採で斜面が剥げた等、理由は様々だと思いますが人為的な者となると悲しいものを感じますね。
白山は高山帯の西限に当たり、地球温暖化の影響をかなり受けやすい場所と言われています。
もし、温暖化が進んだら白山で何が起こるか考えたことがありますか?
もし、白山の雪が溶けたり、高山植物がなくなったら世界はどうなるでしょうか。
深く考えていくと住む場所や資源を巡っての争いも世界のどこかで勃発・・とか、暗い事を考えてしまいます。
そもそも、「もし」という考え方は、何事に置いても想像するのは容易です。
このような事態は実際に起きていないためか、身近に感じることが出来ません。
上記の例の様に自然は、一度失ってしまうと取り返しのつかない事が沢山あります。
そのような未来の事態は、今生きている私達一人一人の心がけて回避できるかもしれません。
皆さんの生活のひとつひとつの行動が、今後の白山の姿、ひいては世界の姿に反映されていきます。

では今ある白山を残すために何をすべきか悩んでしまいますよね。
そのような時は、私の場合、自然の中に行ってみます。
自然の中に行くと「海岸が漂着ゴミだらけだった」とか、「川に生きものがまったくいなかった」など何かが見えてきます。
それに対して、何をすべきかを考えるだけでも白山、世界の自然の保護には繋がると思います。
是非、自然の中に出かけてみてください。
白山を見上げたり、登ったりする時、少しでもそういったことも思ってもらい、
よかったら白山を守る活動のも参加してもらえると嬉しいです。
※今年度末、白山国立公園パークボランティアも募集します。


そして、県道が開いたらまた美しい白山を見に行ってみてください。

【いつも感動を与えてくれてありがとう】

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2012年12月26日冬の白山の水の恵みを感じる瞬間

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白峰は寒波によって、一気に雪が積もりました。
自然観察会の下見に行きたかったのですが、雪がなく、なかなか行けていなかったので、これで行けることができ、一安心です。

【昼過ぎから降り始めた雪。除雪が始まりました。】

さて、冬の白山国立公園は閉鎖されており、白峰内でも人の姿を見る機会が少なくなってきました。
私もここ2ヶ月ほど事務所内で、データの整理や施設整備の資料作りなどでパソコンと向き合っている毎日です。
そんな中、晴れも雪も関係無く動き回るのが動物です。
しかし、やはり晴れの日の方が動きやすいのでしょうか?
デスク前の窓から見える、キリの木に来訪する冬にしか見ないジョウビタキや、いつもいるキツツキの仲間のアオゲラやアカゲラ、コゲラ、町でも見ることの出来るシジュウカラなど、仕事をしながらでも色々な鳥を見ることが出来ます。
ここぞとばかりに飛来する鳥は、一生懸命巣材や餌を探していたのでしょうか?

【何かを考えているのか・・じっとするジョウビタキ!】

【アオゲラの羽の色は何とも言えない色をしていますね。】

【せっせと忙しいアカゲラ】

【ツンツン突っつく小さいコゲラ】

【小さくて可愛いシジュウカラ】

ここでしか見られない鳥ではありませんが、ある程度の自然のまとまりがないと生息できない鳥もいます。

きっと豊かな自然が保たれているからこそ、様々な鳥類が生きていけるのではないでしょうか。

冷え性の僕を気遣ってか、ペレットストーブ(間伐材のチップを固めて燃料にしたストーブ)の側に席を移動してもらいました。
しかし今度は目や喉が乾燥しています。(ものすごくわがままを言っていますが・・)
そこで、水を一口飲み喉を潤し、冷えた手先や足先をストーブで暖める。
鳥も僕も室内でも室外でも、白山の水や木々の恵みを受けていることを実感します。
あなたはどんなことで自然を感じますか?
感じたことない人は、身近な物で感じてみて下さい。
きっと自然に対する感謝の気持ちが生まれて来るはずですので。

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2012年12月03日白山の登山者数の集計作業

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白峰も2回ほどでしょうか、雪が降りました。
県道は11/14の1回目の降雪によって閉鎖になりました。ついに白山に登れなくなり、長い冬の始まりです。
今年度は白山国立公園50周年記念式典もあり、式典後は、後回しにしていた市ノ瀬ビジターセンターの閉館作業や、登山道や駐車場に設置した標識の撤去等でバタバタと過ぎていきました。

バタバタが過ぎた後は、ゆっくりとくつろぎながら仕事をしていた訳ではありません。
「冬のお仕事は楽でしょ?」と良く聞かれますが、冬こそやるべき事が沢山あります。
色々な打合せに行く瀬川レンジャーを見ながら、ここ2週間ほど息を潜め、世良アクティブレンジャー(以下AR)は何をしていたのか。
それは、夏期に設置していた登山者カウンターの分析を行っていました。
この登山者カウンターは、白山全域に21台も設置されております。
さすがに世良ARもこの21台分のデータを処理には苦戦し、数字と数式が夢の中に出て来るほどでした。

【岩屋俣谷園地に設置された登山者カウンター】

この登山者カウンターによって登山者数の把握ができるので、自然環境の保護や国立公園の適正な利用について考えるのに大いに役立っています。
今年度の登山者数と昨年度と比べると、ほぼ横ばいにあり。目立った増加なく、その代わりに、山麓にある岩屋俣谷園地の利用者数が倍以上に増加しています。
これは、関係者の方々の周知効果があったものと思われます。

白山への登山者数が増えることはとても望ましい反面、利用者数が増えすぎてしまうと、自然が抱えることが出来る人間の利用量を超えてしまい、いわゆる「オーバーユース」を引き起こしてしまします。
そのような過剰利用にならないためにも、例えば砂防新道1つだけの魅力を紹介するのではなく、チブリ尾根や釈迦新道のブナ原生林の紅葉のや山麓にある岩屋俣谷園地の白山パノラマビューや刈込池周遊コースの紅葉など、白山が持つ様々な魅力を紹介し、結果利用を分散させる必要があります。
「白山」というと「登山」という意識も高いですが、実は園地や散策路に関して知らない方が結構多いので、これからも関係者で周知していく必要性があります。

この様に、白山魅力発進の為にも役に立ち、遭難対策の面からも非常に必要とされるデータとなります。

しかしながら、ここ10年間弱登山者カウンターを設置し、データをとり続けていますが、現在白山における適正な利用者数はいくらなのか?という問いの回答に堪えられるデータは集まっていません。
また、登山者カウンターデータの活用やデータ測定方法など、まだまだこれから取り組むべき課題が沢山残されています。
例外はありますが、白山中核部においては、少なくともここ10年間で40,000~45,000名程の登山者が訪れています。
適正な利用者数を把握するためにこれから長年データをとり続ける事が必要だと思われます。
そのため、白山の自然環境保全のため、以下のご協力をお願いします。

・機械がしっかりカウントできるよう、1人づつ順番に、できれば少し前の人から間隔を空けて通過して下さい。
・目の前を何度も往復するなどのいたずらはご遠慮下さい。
・カウンターの外的破損等が見られる場合は白山自然保護官事務所(076-259-2902)までご連絡下さい。

皆さんのご協力をよろしくお願いします。

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2012年11月12日白山国立公園指定50周年記念式典開催

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
最近体調を崩し気味の世良です。
季節の変わり目なので、みなさんもお気を付けください。

さて、11月10日(土)に白山国立公園指定50周年記念式典が白山市のクレインにて行われました。
今回50周年という大きな節目を迎えた白山国立公園。
白山国立公園は4県(石川、岐阜、富山、福井)7市村(白山市、白川村、高山市、郡上市、南砺市、勝山市、大野市)をまたぎ、その4県7市村の関係者が、クレインに集結し、50周年をともに祝いました。

【大ホール内】
式典やシンポジウムが行われました。
午前は白峰の「かんこ躍り」から始まり、白山だけでなく、国立公園に関わり大変ご活躍された方へ環境大臣から表彰されたりしました。

【ホール内の様子。結構人が入っています。】

午後には私は不在でしたが、白山についての記念講演が、エッセイストの華恵さんとネイチャープロジェクト白山の宮下さんによって行われたり、白山関係者がパネリストとなって白山へ携わっている人からの意見等を述べられました。
不在の理由は後に述べます。

【パネリストの皆さん】

【ホワイエ】
ホワイエという展示スペースでは、ジオパークブースの展示やフォトコンテスト受賞作品展示、表彰式が行われました。

・フォトコンテストの表彰式
とてもキレイな写真ばかりで、皆さんの感性を見習いながら私も写真を撮りたいと思いました。皆さんには見えて僕には見えていなかった白山。ファインダー越しに何を思って撮影したのかな?と色々感じる作品が多くありました。

【フォトコンテストの様子】

・白山もんぶらんのケーキカット
白山周辺で現在人気を集めているご当地スイーツ。やはり、白山もんぶらんの人気は高かったです。
無料でケーキがもらえるということや、華恵さんがケーキカットすることもあり、あまりの人の多さに写真すら撮れませんでした・・

【白山モンブラン・・混雑前の撮影です。。】


・パネル展
白山国立公園50周年のあゆみや、白山麓で行われているエコツーリズムの紹介パネルが展示されました。私の知らないことばかりで、もっと白山について知りたくなりました。


【内部でも展示が結構色々ありました。】

外では白山麓で活動する団体、大学が集まり、色々な出し物や美味しい食べ物が集まっていました。

【外の出店。お昼には行列ができるところも・・】

さて、世良は何故に午後の部に参加していないかというと、副大臣の白山現地視察の同行をしていました。
クレインからは白山が見えなかったものの、山を越えに越えて一番奧の集落である白峰に到着すると、真っ白に輝く白山を拝むことができました。
これには副大臣も、その秘書官も、そして同行した中部事務所の人も、もしろん世良も大感激でした。

【国立公園センターから】

その後訪れた市ノ瀬ビジターセンターの展示改修はほぼ終盤を迎えており、来年度にはその姿を望めそうです。
お楽しみに。

視察から帰ると、夜にはレセプションがグランドホテル松任で行われ、白山に関わる方が集まり、懇談していました。

【レセプションの様子。美味しい料理も振る舞われました】
レセプションでは焱太鼓による力強い太鼓の演舞が行われました。

そのまま夜がふけ、終わりを迎えるのかと思いきや・・
白峰に帰ると、白山の歴代自然保護官が集まっていました。
地元の方からはたまに話を聞いていたのですが、この日は環境省からみた白山の懐かしい話などを聞かせてもらい、楽しい宴となりました。
白山国立公園50周年という大きな節目を祝いに歴代自然保護官が集まり、懐かしい話も出てきたのではないでしょうか。

さて、「50周年おめでとう!パチパチ」で終わりではありません。
自然の保護に関しても利用に関しても、これからがもっとも重要になっていくと思います。
これから白山という国立公園という大切な財産を後世に残すために、登山者や施設利用者の皆様と関係者が一丸となって大切にしていけたらと思います。

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2012年10月22日白山国立公園パークボランティア活動~清掃活動と巡視~

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんばんは。
白山は紅葉が大分山麓まで下ってきました。
・・ということは私の苦手な寒い時期が近づいてきたってことですね。

先週の金曜土曜に白山国立公園パークボランティア(以下PVと記す)活動をしてきました。

○10月19日(金) 白山スーパー林道清掃活動
今、紅葉がキレイな白山スーパー林道は利用者でごった返しています。
利用者が増えれば、ゴミも増えるというあってはいけない連鎖がある限り、白山PVと一緒に清掃活動をしてきました。
各駐車場及び、蛇谷園地(親谷の湯)や三方岩岳~蓮如茶屋などのコースを清掃しました。
目の前でタバコをポイ捨てする熟年男性や、目の前で植物採取する熟年女性。
若者はむしろマナーが良く、年配の方のマナー違反が目立ちます。
若者は人生の先輩を見て真似をして、子供は更にそれを真似をする。という誰もが聞くであろう言葉を頭から離さないで欲しいです。

当然、植物採取していた女性には、注意し植物を置いていってもらいました。
目の前でポイ捨てした男性は更に僕が見ていないと思っていたのか、谷に拾ったタバコを捨てました。でも、目の前の植物に引っかかったので、トングで拾ってポケットに入れさせました。
喫煙者の皆さんはこのような喫煙者が結果的に喫煙出来る場所を狭めている事を理解し、注意してくださいね。

個人的な意見で申し訳ないのですが、正直、こんなキレイな景色を見に来て、景色を汚くしていく様を見ていると信じられない気持ちでいっぱいです。
100歩譲って、不意に落としてしまったゴミや中学生や高校生が若気の至りで捨てたゴミ・・本当は許せないけど、まだ心情的には理解できます。
この年配男性の他にも、大の大人が捨てたと思われる、タバコのポイ捨て、弁当のゴミや、栄養ドリンクなど故意に出すゴミがありすぎて、世の中には片付けてくれる人がいると根拠無く期待している人がいることを大変残念に思います。
今回の様な光景を見たら、汚いものだろうが、容赦なく持って帰ってもらいますのでご了承ください。

きれいな紅葉の話が薄くなってしまいましたね。

【三方岩岳駐車場。紅葉がキレイな分利用者も多いです。】

○10月20日(土) 三方崩山巡視活動
岐阜県白川村にある三方崩山は国立公園内で、白山事務所および白山PVで誰も行ったことがないということでしたので、今回企て、現地の状況を確認しに行きました。

いきなり急登があり、尾根まででると緩やかな広々とした登山道になります。

【いい登山道でした】

ブナ林の奥の方まで行くと、また急登になり、一気に展望が開ける場所まで登ります。

【一気に登ると・・】

山上は痩せ尾根が続き、山頂側からは白山がちらり・・。

【近いんですが・・奧三方岳が・・】


尾根に出ると展望が開けて気持ちがよい場所でしたが、所々にガレ場など危険な箇所がありましたので行く際には充分にお気を付けください。

【山頂の様子】

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2012年10月01日白山 水を巡る旅~初秋の刈込池巡り~開催の準備

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白峰は昨晩の台風が過ぎ、天気が良くなると思いきや、ずっとどんよりした空です。

雨の中、福井県大野市に位置する刈込池に、10月7日(日)に行われる「白山 水を巡る旅~初秋の刈込池巡り~」の下見に行って来ました。

降りしきる雨の中、現地を一人でとぼとぼと歩いていると、刈込池につきました。
私は一度も刈込池に映る三ノ峰の姿を見たことがありません。
「またまたキレイな景色が見れなかった」と湖畔を歩いていると・・

水面を落ち葉が覆っていて、色とりどりのアートが出来上がっていました。

【空を撮影しているようじゃないですか?】

キレイだなーと眺めていると・・

そこをピチャピチャと跳ぶ、小さなモリアオガエル君。

【この池で育ったんだね】

そしてバタバタともがいている、アカハライモリ君。

【バタバタしてずっこけて腹の赤いところが見えていたぞ!】

池の周りには沢山の命が吹き込まれていました。
白山の水は命の源!

是非みなさんご参加下さい。

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2012年09月11日秋の気配

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白山ROの世良です。
白峰は大分前から涼しいのですが、夜窓を開けながら寝ていると寒いです。
あっという間の夏を振り返る間もなく、昨日、南竜ヶ馬場での自然観察会の下見の為、秋の白山に行って参りました。

雷!という予報とは裏腹に、白山は多少雨も降りましたが、ほとんどが青空で私を迎えてくれました。
山上に行くと、まだまだ高山植物が残っているではありませんか。

【クロユリだそうですよ】
それでも、夏の終わりに咲くハクサントリカブトや、オヤマリンドウ、ミヤマリンドウなどの青い高山植物が多いなか、秋を感じさせる物が沢山あったので少し紹介したいと思います。

登山者の多かった夏を終え、平日に白山に登ると、一気に人が少なくなります。
人が少なくなると、色々なものが登山道に顔を出してくれるので色々気づかせてくれます。


昨日は、哺乳類の糞が沢山登山道に落ちていました。
中をほじってみると、木の実がたくさん入っている糞も、方や何かの毛だらけの糞もありました。
色々な糞を観察していると・・

【糞に突っ込む甲虫。お取り込み中スマナイ!】
なにやら、糞に顔を突っ込んでいる甲虫が・・。
何か分からないですが、糞も生きものを支えているのですね。
素晴らしい。


また、南竜湿原の方に行くと・・
何かが黄色い。

【レンズに水滴が付いていますが!!黄色い!】
何が黄色いか見に行くと、湿地によく生えているイワイチョウでした。
その側には、アオノツガザクラが・・

【アオノツガザクラ。可愛い花もカボチャ色になっています】
ぶらーんと花茎にぶら下がった黄色か白か分からない素敵な色をした植物も、果実になるときに直立し、こんなにも茶色くなるんですね。


そして一気に人がいなくなると一気に増える物・・それはゴミです。
このことにも秋を感じさせてもらっています。なんだかとても悲しく、一関係者としてどのように改善していけばよいのか言葉に詰まります。

そんなこんなで秋は気分が寂しくなると言うことがありますが、こんな事で皆さんの気分を損ねたくないので奮闘しています。
そして「登山好き」から、ゴミを拾ってくれるような「ナチュラリスト」が生まれてくれればと思います。

そんな色々な秋を感じさせてくれる白山。
紅葉ももうすぐですね。

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2012年08月21日外来植物除去作業 白山・赤兎山

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
白峰は昨日に続き本日も快晴です。
先週末は3日連続で山を登ったり下りたりしていましたが、天候には恵まれず、18日に至っては急な土砂降りにレインウェアを着る間もなくずぶ濡れとなり、更にはヒョウにも降られました。
落雷も多く、自然の厳しさにただただ登山道を歩くだけのちっぽけな私の姿があり、人間の小ささを感じました。

さて、山上へは人間の小ささを感じに行っていただけではありません。
18日は、外来植物除去のボランティア登録している人たちで甚之助避難小屋~南竜山荘(石川県白山市)までの間の道で、19日には一般参加の方も交え、赤兎山(福井県勝山市)で白山における外来植物であるオオバコの除去作業を行ってきました。

【作業中@赤兎山】

外来生物というのは決して外国から来たものだけを指すのではなく、もともとその地に無いものが人間の力によって運ばれたものも指します。
皆さんの家の側にもオオバコが沢山あるように、オオバコは低地性(麓)の植物なのです。

山上に絨毯のごとく咲き並ぶキレイなオオバコの畑の中で、黙々と作業を続けていると、どうしても「このやろー」と力が入ってしまいます。
オオバコはただ自然の摂理に従って、子孫を残しているだけなので、本来ごめんね!と気持ちを込めて抜いてあげるべきだと思うのですが・・。

ではオオバコは何故山上へと分布を拡げているのでしょうか?
勝手に登山して行く?
オオバコの種が空を舞う?

実は私達の靴の裏などに付着し、一緒に登山をしています。
また、山上で避難小屋などを建てる資材などに付着して登って行くケースも見られます。

山上にはハクサンオオバコという高山植物があり、交雑してしまっている例も確認されています。
人間が知らず知らずのうちに持ち込んだ外来植物によって、白山の生態系を崩してしまう恐れがあります。
数百年、数千年、数万年と培ってきた神秘的な白山の生態系や景観を、たかだか数十年でその生態系や美しい景色などを崩してしまう、自然に対して影響力の大きな大きな人間の姿があるのです。

【手前に2本ビョーンと伸びているのがオオバコの花です。奧から大きな人間の姿が!!】

「地球はいずれ温暖化していくのだから・・」と地球温暖化を傍観する意見があるように、「外から入ってくる生きものはいずれ入って来るだろう」「人間という手段を使って分布を拡げている」などの意見もあるかもしれません。
個人的にはその考えは間違いとは思いません。
ただ、人間の活動が加わることによって生態系の破壊や温暖化もそうですが、そのスピードは何倍何百倍にもなってしまいます。

実際に今回の活動を通して、果てしないこの作業にうんざりしている方もいるかもしれません。
ただ、山上にこれだけの外来植物が繁茂している現状を体で実感し、私達人間が自然と共生していく中で、人間が自然に対してどのような態度を取っていくべきなのか?等、自然に対しての思いやりの気持ちについて少しでも考えてもらえたらと思います。

【美しい白山をいつまでも】

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