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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋

253件の記事があります。

2018年02月20日湿地について考える

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

寒い日が続き、すっかり静かになってしまった藤前干潟から、皆さまこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

2月に入ってからは寒さが続くこともあって、訪れる人も少なく静かな藤前干潟です。

そんな2月は、実は、湿地に関係する月なのですが、皆さまご存知ですか?

2月2日「世界湿地の日(World Wetlands Day)」

1971年2月2日にイランのラムサールという町で初めてラムサール条約が締結されました。これを記念して、毎年、2月2日は今一度、湿地と人の生活を考える日にしよう!と言うわけなのです。

少し前の話になってしまいますが、今年の2月2日も、湿地を考えるシンポジウムが開かれました。

世界湿地の日(WWD)

今年は、「都市の湿地」がテーマだったのですが、まさにここ藤前干潟も大都市の中に残された湿地の一つ。

各地の報告が資料として出ていましたが、とても興味深いものばかりでした。

日本国際湿地保全連合 世界湿地の日2018のページ

さて、ちょうどその頃、私はと言えば、はじめてオオジュリンを自分の目で見た記念すべき日となりました!

これまでも声は聞いていたのですが、その姿は全く見ることかなわず・・・

この日は、約半年間、出前講座など様々な普及啓発イベントの場で活躍してくれたアカテガニとクロベンケイガニをリリースしにヨシ原へ。

そこでしばらく、カニたちがヨシ原へ戻る様子を見守っていると、ヨシ原の中でカツカツと音がするではありませんか!

静かにしていると、オオジュリンが目の前のヨシの茎をカツカツとつついて何かを食べているようでした。そーっとカメラを構えてパシャッ。

オオジュリン(藤前干潟)

<オオジュリン:手前のヨシが邪魔ですが、証拠写真としては十分ですよね!>

私がこんな体験が出来るのは、それが職場だからでしょ?と思われますか?

そうですね、もちろんそれもあります。

けれど、ここ藤前干潟は、散歩コースとしてもとっても人気なんですよ。

恐らく、歩いている皆さんは知らず知らずのうちに、あぁ今年もカモが飛来する季節になったなぁ、とか、

枯れたヨシ原を見て、もう冬だなぁ、と言ったことを感じておられることでしょう。

中には、私のように、ハッと何かに気づく瞬間を経験している方もいらっしゃるかもしれません。

食事に夢中のオナガガモ

<めちゃくちゃキュートなカモ(恐らくオナガガモとヒドリガモ);ご飯に夢中!>

都市の湿地とは、こんな風に、気軽に日常的な体験として自然と親しむことができる、と言うことが魅力だと思います。

と、同時に、都市の湿地は、様々な要因ですぐにその自然環境が改変されてしまう脆さも持ち合わせています。

ぜひ、皆さんも、この藤前干潟(もしくは、ご自身の身近な湿地)について、考えてもらえると嬉しいなぁと思います。

稲永公園のラムサール条約登録記念碑

<ラムサール条約登録の碑:稲永公園にあるのでチェックしてくださいね!>

名古屋自然保護官事務所のAR日記へのご意見・ご感想がございましたら、ぜひメールをお願い致します。

→ WB-NAGOYA@env.go.jp

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2018年02月09日レンジャー写真展&ワークショップ開催@イオンスタイル名古屋茶屋店

国指定藤前干潟鳥獣保護区 吉塚藍

ズグロカモメの華麗なるカニ狩りが、印象的な藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(空から一気に水中へダイブして、カニを捕まえて上がってきたズグロカモメ。お見事!)

今回は1月18日(木)から展示していた「レンジャー写真展2017」と127日(土)に実施したワークショップについて報告したいと思います。

レンジャー写真展会場は、藤前干潟と同じ名古屋市港区にあるイオンスタイル名古屋茶屋店で実施しました。

お店は数年前にできたばかりで最近のことですが、開店準備の段階からCSRの一環で、カフェスペースでの広報やデジタルサイネージ等で、藤前干潟の保全・普及啓発活動にご協力頂いております。今回の写真展会場としてご提供頂いたスペースや物品も、日々のご縁から繋がっていったものです。


(なんと大勢の人の目に触れる食品レジ前の特設会場にて展示させて頂くことができました!)

平日に行った設営の最中ですが、早速ご覧になっている方もいらっしゃいました。

地元での開催ということもあり、藤前干潟のことを知っていらっしゃる方も多く、「身近な所にこんなに生き物がいることを知らなかった」、「藤前干潟にまだ行ったことがなくて、行ってみようと思った」とコメントを頂いたり、とても興味を持って見られた方が多かったように思います。

また三重県へのアクセスもいいためか、「親戚が伊勢にいる」、「よく伊勢志摩にも遊びに行く」と伊勢志摩エリアにも関心を持っている方や、休日には三重県方面からお買い物においでになる方も。

勿論、登山を趣味とした方からは、白山も根強い人気があり、「お花が好きなんです」、「白山の写真が綺麗」というご感想も頂きました。


また、環境省の自然保護官(レンジャー)のことを初めて知る方のために、今回特別にマネキンもお借りして、レンジャー服も展示させて頂きました♪

また、今回は地元での開催と言うこともあり、レンジャー写真展に合わせて、藤前干潟の普及啓発活動の一環として、1月27日(土)には、会場に訪れた子どもさんを対象としたペーパーキャップづくりを開催!!

なお、ペーパーキャップは藤前干潟ふれあい事業実行委員会にて作成したものを使用しています。

(藤前干潟ふれあい事業実行委員会の詳細はこちら→http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000067134.html


(ペーパーキャップは2種類。)

藤前干潟で見られるダイゼンという鳥と、干潟を棲み家にするトビハゼという魚です。

(被るととっても可愛く、子どもだけじゃなく、大人の方にも大人気!)

(ワークショップ会場)

広いテーブルと机を2つお借りし、2Fのイオンドリップカフェコーナーの一角にて実施しました。

休日のイオンということで、大勢の方がお買い物においでになるだろうと思い、藤前干潟ふれあい事業実行委員会のメンバー2名にもサポートに駆けつけて頂きました!ありがとうございました!

そしてペーパーキャップの材料もたっぷり用意しました。

午前中は少なく感じた参加者数でしたが、昼を過ぎたくらいから増え始め、たくさんのご家族にペーパーキャップを作って頂くことができました。

午後からお買い物に来た方が増えたということもありますが、午前中にペーパーキャップを作った子が、頭に被って店内を歩いていた姿を見て来たという子もいました。

また前回、稲永ビジターセンターで開催したサイエンスカフェに参加したトビハゼ好きな親子の方も、遊びに来て下さいました。


(ワークショップ開始の呼び込みをする西部AR(手前)と私(奥))

参加者の中には、カニを見に行ったことがある子。保全される前の藤前干潟を知っている方。名前は聞いたことがあるけど、実際には行ったことがない方などいらっしゃり、写真展やワークショップを機会に、藤前干潟を改めて意識して頂くことができたように思います。(個人情報の関係で作成時の風景が掲載できませんでした。ちょっぴり残念。)

中には早速、その日のうちに藤前活動センターに遊びに行った親子もいらっしゃいました。

またショッピング利用のお客様だけでなく、地元から通勤している従業員の方からも休憩時間に藤前干潟について会場に訪ねられることがあり、地元の方に愛されているんだなと、とても嬉しく思いました。

最後に、この度は、このような人が多く集まる大規模商業施設の貴重なスペースと物品を提供していただいた、イオンスタイル名古屋茶屋店の皆様、本当にありがとうございました。これまでこのような場所では、写真展を開催したことがなかったので、私たち自身多くを学ばせて頂きました。

(スラッとした首が綺麗なカンムリカイツブリ。)

とても身近にある藤前干潟。

藤前干潟には多くの生きものがいて、春夏秋冬、様々な景色の変化を感じられる場所です。

藤前干潟のことを知った皆様には、これから何度でも遊びに来て欲しいなと思います。

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2018年01月30日【参加報告】第7回ごみと水を考える集い

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

ここのところ俄然、あつく盛り上がる(?)藤前干潟から、こんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

大盛況のうちに終了した藤前干潟サイエンスカフェ(1/20実施)の余韻も冷めやらぬ名古屋自然保護官事務所ですが、実はその次の日には、藤前干潟にとってもとても大切な問題「ごみ」を考える集いが催され、我々も参加してきたので、その模様を紹介したいと思います。

参加してきたのは、「第7回ごみと水を考える集い

ごみと水を考える集い

藤前干潟では毎年、春と秋にクリーン大作戦という行政・ゴミの専門家・自然保護団体・地域住民・学生ボランティアの方が中心となって行われる大きな清掃活動イベントがあります。昨年度の秋は残念ながら台風で中止となってしまいましたが、毎回1000人を超える多くの人たちがボランティアで藤前干潟にやってきて、干潟やヨシ原のゴミを拾う姿に、私たちも元気をもらっています。

クリーン大作戦の後には、毎回、私たち名古屋自然保護官事務所のメンバーが講師として呼ばれている干潟の観察会も行われています。清掃した場所が生きものにとってどんな場所なのかを知ることが出来ます。

このイベントを実施する母体となっているのが、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会なのですが、このような活動と同じように伊勢・三河湾流域で清掃活動をはじめ、自然保護や地域の活性化のため様々な活動を行っている団体や行政が集まり開催されているのが、「ごみと水を考える集い」です。

藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のホームページ

藤前干潟に流れ着いたゴミ

藤前干潟に流れ着いたゴミ(2017年929日撮影)

残念ながら、これが藤前干潟の現状でもあります。

干潟には、大きなゴミから小さなゴミ(自然由来のゴミから人が作り出したマイクロプラスチックなど)まで、様々なものが流れ着きます。

では、藤前干潟でキャッチできなかったゴミはどこまで行くのでしょうか。

皆さんは考えたことがありますか?

流れに乗って、また藤前干潟に戻って来るゴミもあります。

伊勢湾・三河湾では、国土交通省の海洋環境整備船「白龍」が定期的に巡回しているので、回収されるゴミもたくさんあります。

名古屋港湾事務所のホームページ

それでもすり抜けて流れ出ていくゴミもあるでしょう。

三重県鳥羽市、伊勢志摩国立公園内に答志島という小さな島があります。

藤前干潟が伊勢湾の最奥部なら、ここ答志島は伊勢湾の玄関口。湾口に当たるところに、伊勢湾の口をふさぐようにして位置するのが答志島です。

22世紀奈佐の浜プロジェクト

三重県答志島での清掃活動の様子(22世紀奈佐の浜プロジェクト:2017年108日撮影)

台風21号襲来後の奈佐の浜

この写真は三重県の調査で四日市大学の千葉先生が調査をされたものですが、その調査結果について今回の集いでも報告がありました。

美しい海と海岸線が特徴的な伊勢志摩国立公園ですが、美しい浜もこうして打ち上げられたゴミに埋もれてしまうこともあるのです。

外洋へと流れ出ていく海水に乗って、様々なゴミがここ答志島でもキャッチされます。

答志島でキャッチできなかったゴミは?

もうお分かりですね。

外洋へ、はるかかなた海のどこかへ運ばれていくのです。

中には、いずれ自然に帰るゴミもあるのですが、プラスチックのゴミたちは細かく小さくなりながら海の中を漂い続けます。

そうして、いつしか魚の食べ物としてお腹におさまり、鳥たちの食べ物としてお腹におさまり、やがて私たちはそうした生き物たちのお腹の中に残ったこれらのゴミを目にして、驚くのです。

最近では、南極でも小さなプラスチックのゴミが発見されました。

環境省の報道発表

海中に漂うゴミ、それは目に見えるゴミというだけではなく、実は水質を汚染するような目に見えないゴミも吐き出しているかもしれません。知らず知らずのうちに、水を汚しているのかも・・・

最近では、多くの河川が以前よりもキレイになったと言われますが、水をキレイにする、とはどういうことなのか?ゴミの問題と一緒に考えていかなければいけませんね。

さて、本題からずれてしまいましたが、今回の集いは日々こうしたことを考え、活動する人々の思いが発端となって始まっているものだということなのです。

今年の集いでは、記念報告として庄内川で活動しておられる、NPO法人矢田・庄内川をきれいにする会の間野(あいの)さんから庄内川のアユの遡上についてお話を聞きました。また、中部大学上野研究室の皆さんからはヨシの衰退要因調査の発表や、イオンチアーズ名古屋茶屋で活動する小学生の皆さんによる清掃活動などの報告、名古屋市立名古屋商業高校有志の皆さんによるヨシを使った商品開発といった様々な活動報告がありました。先ほど写真に出した答志島の海岸についても、昨年度は海岸清掃のあとに台風21号が襲来し、せっかくキレイになった海岸が一夜にしてゴミの山となってしまったという三重県の調査報告(四日市大学千葉先生が調査)もありました。

ゴミはどこからやって来るのか?どうしたらこれらを無くすことが出来るのか?

こうした問題を解決するために、清掃活動だけではなく、ヨシを利用した商品を作り販売してはどうか?研究者としてそれに貢献できないか?一般市民としてボランティアで普及啓発が出来ないか?などなど、それぞれの立場でこの大きな問題に取り組む姿がここにありました。人が出したゴミは人が回収することが出来る!そう信じて、それをずっと考え続けて来た人たちの姿は、本当に印象的で、力強いものでした。

私たち名古屋自然保護官事務所でも、こうしたことを伝え、知ってもらい、考えてもらえるように、活動していきたいと思いました。

皆さまもぜひ、自分たちの生活の中で出ているゴミが一体、この先どこへどんな風に漂っていくのか、考えてみて欲しいなぁと思います。

さて、今日はすこーしばかり、耳の痛いお話しでしたが、

藤前干潟の生きものたちは、そんな環境にもめげずに頑張って生きています。

NHK「さわやか自然百景」では、干潟のシギチドリ類やダイナミックな動きを見せるミサゴやハヤブサなどの猛禽類も紹介されていましたね!

(2017年2月に撮影したミサゴ:藤前干潟では1年中見られます。)

藤前干潟情報が続々と登場しており、皆さま、藤前干潟に来てみたい!と思われた方も多いのではないでしょうか(期待をこめて!)?

そんな方は、ぜひ、藤前活動センター、稲永ビジターセンターへお越しください。

センタースタッフが藤前干潟について、いろいろ教えてくれますよ。

http://chubu.env.go.jp/wildlife/fujimae/access/index.html


稲永公園のコゲラ(2018年1月16日撮影)

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2018年01月23日【実施報告】藤前干潟サイエンスカフェ「フクロエビ類ってなぁに?~ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし~」(藤前干潟ふれあい事業)

国指定藤前干潟鳥獣保護区 吉塚藍

先日、毎月実施している干潟の定点調査にて、小さな小さなカニが見つかった藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(大きさ3mm前後の稚ガニ。現段階カニの種類については分かっていません。やはり若いと透明感があるんですね...!)

定点調査では毎月決められた場所の干潟の泥をザルで濾して、その中に残った生き物をカウントしていますが、これほど小さなカニが生きた状態で見つかるのは珍しいことです。

今年度は何かと小さな生き物たちと縁がありそうです。

さて、そんな小さな生き物たちと縁が続き、先日1月20日(土)に行われた、藤前干潟サイエンスカフェ「フクロエビ類ってなぁに?~ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし~」について、報告させていただきます。

今回のサイエンスカフェの企画は、西部ARの大学の同窓会がきっかけでした。

恩師に生物多様性の観点から、サイエンスカフェの講師を探しているとお願いしたところ、小型甲殻類を研究している田中先生を紹介され、藤前干潟の底辺を支える小さな生き物の重要性ともテーマ性が合うことからを取り上げてみようと思ったことから始まったもので、当日まで、田中先生と実施内容について何度も打合せを重ねて実現したものです。


(会場の様子。司会は西部AR。)

フクロエビ類?ヨコエビ?

と、あまり聞き慣れない(ちょっとマニアックな)生き物がテーマで、人が集まるのか心配しましたが、なんと当初予定していた20名の定員を超え、40名以上の方にお越しいただきました!!

会場となった研修室が一杯になり、ちょっと狭い中でしたが、最後まで楽しんでいただきありがとうございました。

サイエンスカフェということで、飲み物やお菓子を片手にリラックスして、講師の方や参加者みなさんとともに語り合うというほのぼのスタイルのイベント。

今回は、藤前干潟に何度もおいでになったことのある常連の方だけでなく、干潟や生き物については初心者といった方も多く、また、特にご家族での参加もあり、子どもたちも含め、幅広い年齢層の方々にお会いすることができました。

【講師の田中克彦先生。東海大学海洋学部海洋生物学科講師、博士(理学)でいらっしゃいます。】

田中先生は、普段はフクロエビ類のうちウミクワガタ類に属する小型甲殻類の生態学・分類学を専門に研究しているそうです。藤前干潟でよく見つかるフクロエビ類はヨコエビやウミナナフシが多いので、今回は、先生にウミクワガタ類も含んだ、フクロエビ類全体についてスポットを当てて、お話して頂きました。

「フクロエビ類」というのは、その名のイメージ通り、甲殻類の生き物になりますが、私たちが普段目にするエビやカニ、ヤドカリなどの「ホンエビ類」と同じ仲間ですが、これら「ホンエビ類」とはまた違った特徴を持つ生き物のグループです。

お話では、まず始めに、何故フクロと名前が付いているかの由来の紹介や、もっとも自分たちの身近にいるフクロエビ類は、一体何者になるのかというクイズなどがありました。クイズの答えはなんと!

...陸上にいるダンゴムシ(正式名:オカダンゴムシ)でした!!

「え、エビじゃないじゃん!」と、どこかからツッコミが聞こえてきそうですが、実は身近にたくさんいるフクロエビ類について、こんな感じで、先生のお話に引き込まれてスタート。

その後も、大人から子どもまで、クイズ形式も含め、分かりやすい説明をして頂きました。

またお話だけでなく、先生には当日朝、静岡にある研究室から、たくさんの実物標本や実体顕微鏡、また顕微鏡をモニターに映す機器等をお持ち頂き、参加者みなさんで様々なフクロエビ類を観察することができました。普段なかなか触れる機会がない顕微鏡で生き物を覗いたり、実物標本を観察することは、みなさんとても刺激的だった様子で、フクロエビ類などの生き物についてや、また干潟に興味が湧いたというコメントも頂きました。

(顕微鏡を覗く子どもたちと、スクリーンに拡大された映像を見る参加者の皆さん、横で解説する田中先生。遠くから、たくさんの標本や資材の準備、本当にありがとうございました!)

そして、「フクロエビ類」の中に含まれる、体長数mmの小さな生き物である「ヨコエビ」が、藤前干潟でよく見られることを、ぜひお忘れなく!今後も藤前干潟の小さな生き物のことを身近に感じて頂きたいと思いました。

ちなみにカフェに使用したドリンクは、日頃、藤前干潟の普及啓発にご協力頂いているイオンスタイル名古屋茶屋店さんからご提供頂きました!

(コーヒー、紅茶、ココア、カフェオレ、チョコレート等、たくさんのご提供ありがとうございました!)

また名古屋市野鳥観察館や参加者の皆さんからもお菓子のご提供を頂きました。ありがとうございました。とても寒い時期なので、あたたかい飲み物や甘い飲み物、お菓子等のおかげで、ほっとくつろげる時間を過ごしていただけたように思います。

参加された皆さん、講師の田中先生、イオンスタイル名古屋茶屋店さん、藤前干潟ふれあい事業実行委員会の事務局のメンバー、名古屋市野鳥観察館スタッフ、稲永ビジターセンターのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!名古屋自然保護官事務所メンバーもお疲れ様でした!

(会場の様子。大勢の方に来て頂き、スタッフ一同感激しております!)

尚、チラシにあった生き物の名前は以下の通りです。

左から「ナギサクーマ」、「ドロクダムシ」、「フトヒゲソコエビ」になります。

またサイエンスカフェの様子は、名古屋市野鳥観察館のブログにも掲載されています。

http://blog.goo.ne.jp/kansatukan/e/bca9944e93827b6f1576fbea8e0da5d3

サイエンスカフェを通して、私自身、身近な所にも、まだまだ知らない世界がたくさんあることを実感しました。これからもあらゆる事に目を向けていきたいなと思います。

ではでは、まだまだ藤前干潟 "熱" は止まりません!!

今月もあと少し!イベント情報です。

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<レンジャー写真展2017>

国指定藤前干潟鳥獣保護区、白山国立公園、伊勢志摩国立公園の自然を守るレンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した生き物と風景の写真を展示しています。ぜひお買い物と合わせてご覧下さい。

・期間:1月18日(木)~1月31日(水)

・場所:イオンモール名古屋茶屋内 1Fスーパーレジ横スペース

・料金:無料

・問合:環境省名古屋自然保護官事務所

    TEL 052-389-2877

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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2018年01月15日藤前干潟はイベント、目白押し!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

名古屋自然保護官事務所のある稲永ビジターセンターの前からは、鈴鹿山脈が良く見えるのですが、すっかり白くなり、遠く伊吹山も真っ白の美しい姿を見せてくれています。

そんな、冬景色の藤前干潟から、みなさま、こんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

1月14日(日)の午前中に放送されたNHKさわやか自然百景、ご覧になりましたか?

なんとわれらが藤前干潟が取り上げられていたのです!

見逃された方も、しばらくはオンデマンド配信もあるようなので、まだチャンスはありますよ!

BSをご覧になれる方は、以下の日時で配信となりますので、ぜひご覧ください。

番組名:NHK さわやか自然百景

放映日:BSプレミアム 1月20日(土) 午前815830

http://www4.nhk.or.jp/sawayaka/1/

さて、冬は干潟が姿をあらわす時間帯が夜間に多いこともあって、訪れる人は少し少なくなる藤前干潟ですが、実は1月は、イベント目白押し月間なのです!

最近の藤前干潟の景色を紹介しつつ、イベントのお知らせもしたいと思います。

メジロの目白押し!

というわけで、まずは、目白押しのメジロ!やっぱり小鳥ってとっても可愛いですね。

カワウの飛翔

バックに見えているのは鈴鹿の山々。一番右端に少し見えているのが藤原岳です。

カワウが朝から大群で飛翔。羽音のパサパサという音が下にいても聞こえるほどです。

カワウの飛翔

顔が白く繁殖羽になっている姿も見られます。

ズグロカモメの飛翔

この日は、ズグロカモメもすぐ近くで見ることが出来ました。

ハマシギ 採餌中

少し遠目ですが、ハマシギの採餌風景。忙しそうに、干潟表面をつついています。1000羽近くのハマシギが飛来しています。

シロチドリ

最後は、ぷくぷくに膨れ上がったシロチドリ。この場所は石をひっくり返すとヨコエビがたくさん見つかるところなのですが、この子はゴカイなどよりもヨコエビが好きなんでしょうか。

さて、ヨコエビ、と言えば、フクロエビ類?!

今月1月20日に行われる藤前干潟サイエンスカフェ!すでにお申込みをいただいている方も多いですが、再度、告知をしたいと思います。この辺りで採取できるヨコエビなどのほか、先生からは、標本もお持ちいただけると伺っていますよ。

お茶を片手に、興味深いお話しを聞きながら、顕微鏡をのぞいたり、標本を見たり、してみませんか?

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□□ 藤前干潟ふれあい事業 藤前干潟サイエンスカフェ   □□

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【フクロエビ類ってなぁに?~ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし~】

 講 師:田中 克彦氏(東海大学海洋学部講師)

 日 時:平成30年1月20日(土) 14:00~15:30

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

対 象:一般

 定 員:20名

 参加費:無料

 申込み:メール、はがき、FAXで申込

 締切日:1月14日必着

     (定員に余裕がある場合には、〆切日以降も受付いたしますので、お問い合わせください。)

 申込・問合せ先:

     環境省名古屋自然保護官事務所(TEL:052-389-2877)

     FAX:052-389-2878、メール:WB-NAGOYA@env.go.jp

     ※申込先と主催者名が違いますので、ご注意ください。

 主 催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境局環境活動推進課内)

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そして、レンジャー写真展2017。中部地方環境事務所が管轄する2つの国立公園と1つの鳥獣保護区エリアをめぐる巡回展、最後の回は名古屋自然保護官事務所の担当です!今回は、一風変わった場所で行いますよ。お買い物ついでに、気軽に立ち寄っていただけるところで開催しますので、ぜひお越しください。

また、この写真展ではレンジャーにも会える!1DAYイベントも開催します。もちろん、我々アクティブレンジャーもいますので、一緒に楽しくペーパーキャップを作りませんか。

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□□ レンジャー写真展2017 □□

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 日 時:平成30年1月18日(木)~1月31日(水)

 場 所:イオンスタイル名古屋茶屋店 スーパーレジ横スペース

 入場料:無料

 問合せ:環境省 名古屋自然保護官事務所

TEL:052-389-2877

★★ 関連イベント開催! ★★

 レンジャー写真展を実施しているイオンスタイル名古屋茶屋店で、ペーパーキャップを作るワークショップを行います!藤前干潟にやって来る「ダイゼン」という鳥をモチーフにした、ペーパーキャップ♪ご家族で作りに来てくださいね。

 日 時:平成30年1月27日(日) 11:00~15:00

     11:00~ 第一部開始(11:30受付終了)

     14:00~ 第二部開始(14:30受付終了)

     ※ダイゼンキャップがなくなり次第、終了となります。

 場 所:イオンスタイル名古屋茶屋店 2階イオンスタイルカフェ

 参加費:無料

 問合せ:環境省 名古屋自然保護官事務所 TEL:052-389-2877

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最後に、現在、稲永ビジターセンターでは、写真や絵の展示を開催中です。

1つは、先日、名古屋市南陽図書館で実施した出前講座の中で作成した「藤前干潟生きものカルタ」です!みんなが一生懸命作ってくれたカルタを下記の期間で展示しますので、ぜひ皆さまも見に来てください。

<藤前干潟生きものカルタ 展示>

   場所:稲永ビジターセンター 研修室

     (〒455-0845 名古屋市港区野跡4-11-2稲永公園内)

   期間:2018年1月13日(日)~1月26日(金) 

      ※月曜日(祝日の場合は火曜日)および第三水曜日休館

   協力:名古屋市南陽図書館

   →https://www.library.city.nagoya.jp/kodomo/oshirase/topics_gyouji/entries/20180105_04.html

もう一つは、藤前干潟ふれあい事業実行委員会が実施している「藤前干潟写真展」。

一般の方から公募した藤前干潟の魅力的な風景を切り取った力作が展示されています。

<藤前干潟写真展>

   場所:稲永ビジターセンター 研修室

     (〒455-0845 名古屋市港区野跡4-11-2稲永公園内)

   期間:2018年1月4日(木)~1月31日(水) 

      ※月曜日(祝日の場合は火曜日)および第三水曜日休館

   主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

      http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000067134.html

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2017年12月14日鴨の羽色

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 吉塚藍

あたたかく着込み、時に冷たい風を浴びながら、冬の干潟を眺める散歩もなかなか乙です。

そんな藤前干潟からこんにちは。アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(事務所がある稲永公園にやってきたカワラヒワ)

朝晩が冷えてきて、さすが師走。今年もあと少しです。

冬になると、藤前干潟では昼の間、干潟が見える時間帯が少なくなっています。

しかし冬の今は多くのカモの仲間が越冬のためやってきて、のんびりと過ごしています。

干潟に入るのに気合いが必要な冬は、干潟の傍でのんびりカモウォッチングをするのもおすすめです。

突然ですが、日本の伝統色の中に「鴨の羽色」または「小鴨色」、「鴨羽色」と呼ばれる色があります。

ネットで調べればすぐに出てくる時代ですが、どんな色だと思いますか...?

............。

............。

............ヒントはマガモです。

............。

............。

............さらにヒントはマガモのオスです!

............。

............。

答えは...青緑っぽい色です。(ぜひ調べてみてください♪)

鴨の羽色はマガモのオスの頭の綺麗なグリーンに由来している説が有力です。

こんな風に日本の伝統色には、自然の草花や動物の色に由来していることが多いので、色名を見て、昔親しまれていた生き物を思い描いたりできます。

しかし!観察すると、実際のカモたちにはたくさんの種類がいて、たくさんの色があります。

(お馴染みのカルガモたち(混ざっています))


(赤い頭が綺麗なヒドリガモ


(尾羽がピンと長いオナガガモ


(他のカモと比べて、名前の通り小さいコガモ


(落ち着いた色で、個人的にまだ見分けるのが難しいオカヨシガモのカップル)


(水中に潜って餌を採るのが上手なスズガモとキンクロハジロ


(今年の春に突然やってきた、藤前干潟では珍しいコオリガモ♀)

また先日、西部ARがハシビロガモの撮影をしていました!

ホシハジロなども今、藤前干潟に来ています。

その他、藤前干潟には来ないオシドリ、オオハクチョウやマガンなどもカモの仲間です♪

カモは身近な鳥のひとつだと思いますが、藤前干潟に来てから、カモの仲間は想像していたより多く、なかなか出会えない珍しいカモもいることを知りました。

羽の色や体の特徴、食べるものも違っていて...。

メスについては、オスよりさらに特徴が分かりにくく...。

全ての種類を見分けることは、カモの仲間だけに絞ってもとても難しいです。。

たくさんのカモを見るなら、今がチャンス!

ぜひカモ好きな方も、そうでない方もCome on!!

藤前干潟に遊びに来てください。そして自分だけの印象的な鴨の羽色を見つけてください♪

ではでは!近日の藤前干潟イベント情報をご案内します!

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藤前干潟サイエンスカフェ

フクロエビ類ってなぁに?~ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし~

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藤前干潟に1日だけのカフェがオープン!!

海の中の不思議な生物のことを学びませんか?

飲み物片手に講師と参加者のみなさんで、語りあいましょう。

☆飲み物やお菓子の持ち込み大歓迎!

◆日時:2018年1月20日(土)14:00~15:30

◆会場:稲永ビジターセンター 1階 研修室

    (名古屋市港区野跡4-11-2)

    ※あおなみ線「野跡」駅下車 徒歩15分

◆定員:20名(要事前申込:1月14日(日)〆切)

◆費用:無料

◆申込・問合せ:「参加者氏名」「住所」「電話番号」をメール、はがき、またはFAXでお申込ください。

        名古屋自然保護官事務所

        〒455-0845 名古屋市港区野跡4-11-2

        TEL:052-389-2877 FAX:052-389-2878

        アドレス:WB-NAGOYA@env.go.jp

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2017年11月28日【報告】「カヤネズミ」の講演会と今後の藤前干潟に関するイベント

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

毎日毎日、ごーごーと伊吹おろしの吹きすさぶ藤前干潟から、こんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

空気が澄んで、ここ藤前干潟からも鈴鹿山脈が良く見えるようになるこの季節、ちょっと寒いなぁ~と思うと、藤原岳の山頂辺りがうっすらと白くなっていたりして、冬の訪れを感じます。

そして、稲永公園ではジョウビタキやカワラヒワなども見かけるようになり、ヒドリガモの群れが稲永VC前の草地でもぐもぐと草を食べているところに出くわすと、またまた、あぁ冬だなぁと感じます。

ヒドリガモの群れ  カワラヒワ

<ヒドリガモの群れ>              <カワラヒワ>

この間は、草地でこんな可愛らしいお客さまにも出会いました!

イソシギです。

干潟にいるものとばっかり思っていたイソシギなのですが、草地で餌をとることがあるんですね。地面の中から幼虫らしきものをつまんで、パクっ!寒い時期の干潟は、カニもゴカイも泥の奥深くに潜ってしまって、餌をとるのが大変なんでしょうか??

イソシギ 嘴 拡大

<左:イソシギ、右:嘴を拡大!幼虫みたいですね!>

さて、ようやく本題ですが、、、めっきりと冬めいてきた藤前干潟で、先日1123日に、講演会「カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~」が開催されました。

なごや生物多様性センター(http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/biodiversity/)の野呂達哉氏を招いての講演会で、名古屋市におけるカヤネズミの現状についてお聞きしました。

講演会「カヤネズミ」

ところで、皆さま、カヤネズミってご存知でしたか?

日本に棲むネズミの中では一番小さくて、わずかに体重7~10g程という、なんとも可愛らしいネズミで、イネ科の植物を巧みに使って球状の巣を作ることで知られています。しかしながら、最近はヨシ原や水田などが減ってきていることから、数を減らしているのではないかと心配されている生きものの一つでもあります。

藤前干潟に流れ込む庄内川沿いの河川敷には生息しているとのことですが、なぜか、下流部の港区に入ると確認が難しいそうで、原因ははっきりとはわからないとのこと。塩水であることや、潮の満ち引きによるヨシ原の浸水時間なども影響していそうですね。

私はこれまで、渡り鳥やカニやトビハゼなど干潟の生きもののことばかり注目してきたので、哺乳類などはあまり頭にありませんでした。けれど、「藤前干潟鳥獣保護区」と一口に言っても、海域、干潟、河川、河川敷などの陸域、と様々な環境が合わさって成立している自然環境なんですよね。まだまだ知らないことばかり。

もっと視野を広げなければっ!などと思った日でもあり、今回のテーマは、私にとっても勉強になる講演会でした。

でも、ちょっとお子さま方には難しかったかな?

参加いただいた皆様、ありがとうございました!

藤前干潟にある藤前活動センター、稲永ビジターセンターでは、藤前干潟を通じて様々な環境や生きものについて学べるプログラムを行っています。今週末には、今年度最後のプログラムが予定されていますので、興味のある方はご参加ください。

干潟観察会

このほかにも、まだまだ藤前干潟に関するイベントがありますよ。

●藤前干潟ふれあい事業 藤前干潟サイエンスカフェ

「フクロエビ類ってなぁに?~ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし~」

東海大学の田中克彦先生を招いて、フクロエビ類ってなぁに??というお話をお聞きします!

エビ?いやいやエビではないんです!

藤前干潟で良く見られるのはヨコエビの仲間たちなのですが、ちらっとお聞きしたところでは、ダイオウグソクムシとか、フナムシとか・・・みーんなフクロエビ類、なんだとか?!

ちょっと興味がわいてきたのではありませんか?

フクロエビ類ってなんぞや?

皆さま、ぜひぜひ、ご参加ください!

藤前干潟サイエンスカフェ

 講 師:田中 克彦氏(東海大学海洋学部講師)

 日 時:平成30年1月20日(土) 14:00~15:30

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

対 象:一般

 定 員:20名

 参加費:無料

 申込み:メール、はがき、FAXで申込

 締切日:平成30年1月14日(日)必着

 申込・問合せ先:

     環境省名古屋自然保護官事務所

     TEL:052-389-2877 FAX:052-389-2878

     メール:WB-NAGOYA@env.go.jp

●レンジャー写真展2017 in 名古屋

帰って来たレンジャー写真展!

今年度、最後の写真展は、日ごろから藤前干潟の普及啓発にご協力いただいているイオンスタイル名古屋茶屋店さんで行いますので、ぜひ皆さまご来場ください。

期間中には、1日だけのワークショップも実施します。

詳細については、現在、いろいろと打合せ中ですので、また近くなりましたらご連絡いたします。

 日 時:平成30年1月17日(水)-1月30日(水)

 場 所:イオンスタイル名古屋茶屋店

 入場料:無料

 問合せ:環境省 名古屋自然保護官事務所

TEL:052-389-2877

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2017年11月28日魚大好き集団

国指定藤前干潟鳥獣保護区 吉塚藍

11月半ばを過ぎたくらいから、急にひんやりしてきた藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

今回は全国的にもよく見られる「カワウ」という鳥が主役です。

(群れでいることが多いカワウ。川岸で休憩中。)

カワウは魚を食べる鳥として知られており、藤前干潟にも多くの群れがやってきます。

たくさん魚を食べてしまうことから、漁業被害などがあり、実は他県ではあまり好かれていない様子のカワウですが、藤前干潟では現在、漁業が行われていないため、のんびりと過ごしています。

(以前は漁業が盛んだったそうです。)

(水に潜って魚を探すカワウたち。)

実はカワウは高度経済成長期、開発等が進み、生息環境が悪化したことで絶滅の危機にあったとされています。愛知県知多郡美浜町では、カワウの繁殖地があり、そこではカワウの糞を採取し、農業用の肥料として活用していたという経緯もあり、少なくなったカワウを保全する中で、繁殖地が「鵜の山ウ繁殖地」として天然記念物に指定されています。また、糞肥料の収益から地元の小学校も建設されたという経緯もあり、愛知県では比較的見守られている鳥です。

(魚をゲット!)

そんなカワウは、藤前干潟で巨大ウナギを丸呑みすることも!さすが名古屋にやってくるカワウです。

またカワウは水の中に潜って、羽を濡らしてしまうため、度々羽を広げて乾かしている姿も見られます。(他の水鳥のように水を弾いてしまうと潜水できないため、濡れてしまうそうです。)

(太陽の光が差すとポカポカして気持ちよさそう。)

(比較的大きな体のカワウは、そこそこ体重もありそうですが、潜ったり、飛んだりとパワフルな鳥。)

ちなみに岐阜県の長良川や愛知県の犬山市の木曽川で行われる有名な「鵜飼い」は、鵜を人が操って、鮎などの川魚を捕る伝統漁ですが、カワウではなく、ウミウを使うことが多いそうです。(似ていますが、ウミウの方が飼い慣らしやすいそうです。ややこしいですね。)

そんなカワウを個人的にはおもしろい鳥だと思って見ているのですが、つい先日、調査に向かう途中で、すごい数のカワウが川全体を利用して追い込み漁をしているのを目撃しました!

(庄内川の下流から上流に向かって、ものすごい数の群れで魚を追い込む。)

水しぶきや羽の音、鳴き声も聞こえてきて、ギョッとする迫力があり、私が見た中では、今年一番の追い込み漁でした。

カワウの追い込み漁を一度見てみたいという方はぜひ足を運んでみてください。

そして今年は、月刊誌「たくさんのふしぎ」の11月号「水辺の番人 カワウ」の中に、稲永ビジターセンター内に常設してあるセンタースタッフ特製のカワウの着ぐるみが紹介されていました。

子どもから大人まで大人気の着ぐるみなので、ぜひ稲永ビジターセンターにお越しの際は、楽しんで頂けたらと思います♪

(着てみると翼も広がり、迫力がありますよ!)

それでは藤前干潟・近日中イベントのご紹介!ご興味がある方はぜひ足をお運びください。

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<干潟観察会>

石ころ干潟のガタモンを探せ!

たくさんの生きものがいる藤前干潟の石ころ干潟で、

小さな干潟の生きもの(ガタモン)を探してみよう!

◇日時:12月3日(日)10001230

◇場所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2-202

◇持ち物:帽子、タオル、水筒、筆記用具、運動靴か長靴

◇費用:大人200円、小中学生100円、幼児無料

◇定員:20名

◇問合:052-3097260(藤前活動センター)

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2017年11月01日【報告】日光川不法投棄ゴミ撤去活動

国指定藤前干潟鳥獣保護区 管理者(名古屋自然保護官)

台風が過ぎ去り、スカッと晴れたと思ったら、ぐーんと寒くなりましたね。

でも、そんな日は藤前干潟の夕日がとっても美しく見えるんですよ。

そんな夕日の美しい藤前干潟からこんにちは、アクティブレンジャーの西部です。

さて、前回のAR日記で、私は1021日に藤前干潟の大規模な清掃活動が行われることを告知していましたが、台風21号の影響で残念ながら中止となってしまいました。その後には台風22号も影響し、藤前干潟には様々なものが流れ着いていました。

ここのところ、なかなか晴れる日がなかったので、今回ご紹介する活動も心配していたのですが、ようやくスカッとした青空が見えて、活動日和となり、無事に活動を終えることが出来ましたので報告したいと思います。

藤前干潟鳥獣保護区内 日光川不法投棄ゴミ撤去

藤前干潟には、庄内川、新川、日光川の3本の川が流れ込んでいますが、その一つ、日光川の左岸堤防で、1031日(火)に愛知県産業廃棄物協会の名古屋支部と、愛知県、名古屋市、 中部地方環境事務所が協力し、ゴミの撤去活動を行いました。ここでは堤防の直下に簡単に下りられるようになっていないため、重機や廃棄物の専門家の協力が無いとゴミの回収や処分が出来ないところなのです。

愛知産業廃棄物協会、名古屋市、愛知県、中部地方環境事務所

まずは、参加者全員で、記念撮影、さあ、ゴミ拾いにがんばるぞー。

ペットボトルのゴミで埋もれている現場

昨年度も実施したゴミ撤去作業ですが、やはり1年で不法投棄されたゴミや漂着したゴミが一杯になっていました。ゴミ拾い開始直後の状態。ペットボトルのゴミ捨て場かと思うほど溜まっていますね。

堤防上に重機をあげる

堤防上に愛知県産業廃棄物協会の方がこのような重機を用意してくれました。

ゴミ拾いは人力です

堤防下では各自でゴミを集め、可燃・不燃・粗大ゴミに分別し、フレコンバックに詰めて、これを重機で運び出します。この場所は人が簡単に入れる場所ではないので、こうした重機でないとゴミを運び出すのも一苦労です。

吉塚AR

必死でゴミを拾う吉塚AR(手前側)を激写。

不法投棄されたタイヤの山と流れ着いたライターの山

不法投棄されたタイヤの山、カゴに集められているのは使い捨てライター

参加者の方々が一生懸命活動した結果、可燃ゴミ1,860kg、不燃ゴミ1,610kgのゴミが回収されました。その他に、写真に写っているタイヤ等、ゴミ処理施設に直接搬入できなかったゴミもあります。参加されたみなさん、ありがとうございました。

こうした不法投棄ゴミや漂着ゴミの問題は、藤前干潟鳥獣保護区全域で問題になっています。

流れ着いたゴミがヨシ原などにからんで堆積し、回収しても回収しても下からどんどん出てくる状況です。

さてこれをどうしたらいいんだろうか?と思っていただいた方もいらっしゃるかもしれませんね。

何か行動をしたい、と思われた方は、ぜひ河川のクリーンアップ活動などに参加し、お住まいの地域の河川にどれくらいゴミが溜まっているかを体験してみてください。もしかすると、以外にキレイかもしれませんし、思っていた以上に汚いかもしれません。

出来ることなら、藤前干潟のような最下流の場所でもゴミ拾いをしてみてほしいのです。上流ではキレイな河川でも下流部ではどうでしょうか。

出前講座でも、ゴミは自然にわいてくるものでは無く、人が捨てたもの、捨てる人が減って拾う人が増えればきっとゴミが減って自然環境が守られると説明していますが、今後も、こうした問題についての啓発活動もしていけると良いなぁと思います。

アオアシシギ

せかせかと餌を求めて歩き回るアオアシシギ

●藤前干潟の今後のイベント

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□□ 稲永ビジターセンター 環境学習プログラム     □□

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 藤前干潟講演会【カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~】

 ヨシ原に棲んでいるとっても小さな可愛らしいネズミ、

 「カヤネズミ」って知っていますか?

 なごや生物多様性センター研究員の野呂達哉氏を招いてお話を聞きます。

 講 師:野呂達哉氏(なごや生物多様性センター研究員)

 日 時:平成29年11月23日(木・祝)13:30~15:00

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

 対 象:一般(幼児~大人)

 定 員:30名

     ※事前申し込み先着順、当日空きがある場合当日参加可

 参加費:無料

 申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

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□□ 藤前活動センター 環境学習プログラム     □□

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 【石ころ干潟観察会② ~石ころ干潟のガタモンを探せ!~】

 泥の干潟とは一味違った石ころ(礫)干潟。小さな生きものガタモンを

 探しに出かけましょう!

 8月の観察会の続編、センター企画展「ガタモン・ワールドにようこそ!」とも

 リンクした内容で、楽しく学ぶことが出来ますよ!

 日 時:平成29年12月3日(日)10:00~12:30

 場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2丁目202)

 対 象:一般(幼児~大人)※小学3年生以下は保護者同伴

 定 員:20名(先着順)※先着順

 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料

 申込み・問合せ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

 主催等:環境省中部地方環境事務所

     藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

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2017年10月24日秋は夕暮れ。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 管理者(名古屋自然保護官)

猛烈な台風が過ぎ去り、秋の晴れ空に期待する藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(台風一過の藤前干潟。まだ潮のひき始めのため、干潟はあまり見えていません。)

干潟のシーズンといえば、干潟に入って、どろんこになって遊んだり、泥の中に住む生きものを観察する。夏のイメージが強いですよね。

そんな夏の楽しみ方ももちろんありますが、今回は、秋の藤前干潟はまたひと味違う、とても良いシーズンだということを少しお知らせしたいと思います。

(夕方、ごはんを求めて飛んできたトウネンたち。)

何故なのかといいますと、藤前干潟では、秋になるとちょうど夕日と重なるタイミングで、潮がひいて干潟が出てくることが多くなってきます。するとそこへ、干潟に住む生きものを食べに、渡り鳥が飛んでやってきます。

そうすると、夕日を背景に、渡り鳥たちのシルエットが浮かび上がります。

想像してみて下さい。とても綺麗な絵ですよね♪

その景色を見た時、私は思わず、学生時代の古文で習った「春はあけぼの...」で始まる枕草子の中の一節にある「秋は夕暮れ...」と、秋の愉しみを謳っている箇所があることを思い出しました。

(干潟でごはんを探すシギたち。影になっているのですが、恐らくオバシギだと思われます。)

枕草子は清少納言が書いたとされる文章ですが、大まかな内容(かなり省略してるかもしれませんが...汗)としては、秋は夕暮れが綺麗な季節であり、夕日を背景に鳥たちが山のねぐらに向かって、飛んで行く姿が美しいと謳っています。清少納言は特に遠くへ飛んで行き、小さくなっていく鳥の姿が趣深いと書いてありました。

この詩を読んだ時に、今も昔も綺麗だと思う気持ちは変わらないんだなぁと思いました。

ただこの夕日の中、鳥たちが飛んでいる姿をビル街の中では、あまり見ることがありません。

(夕方、藤前干潟の空を飛ぶタカの仲間。)

そのため、秋の藤前干潟では、この「秋は夕暮れ...」を体感できる場所だと思います。

昔はビルなどありませんから、鳥の群が夕日の中を飛んでいく姿をたくさん見たのかもしれません。

そういう意味で、藤前干潟は日本の原風景を感じさせる部分があります。

秋といえば、紅葉や栗などの美味しい食べ物などが挙げられますが、藤前干潟に来て、おっきな夕日をバックに鳥たちが飛んだり、ごはんを食べたりしている姿を見てみませんか。

(※夕日と干潟が出るタイミングを事前にチェックしてから来て下さいね。天気も重要ですよ!)

カメラもあれば、風流な写真を撮るチャンスですよ♪

おっきな夕日は、これからの時季ということで、私もこれからチャンスを狙いたいと思います!

(夕方せっせと干潟の中のごはん(ゴカイなど)を捕まえるトウネン。結構くちばし突っ込みますね~。)

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