ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年10月23日

4件の記事があります。

2020年10月23日万座の牛池

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

つい先日まで黄色の紅葉がきれい、と思っていたら、

あっという間に万座温泉周辺は落葉し晩秋の雰囲気です・・。

↑ 牛池                            2020/10/19撮影

静かな雰囲気が牛池のきれいな湖面を一層きわだたせています。

さて、今年度は牛池の木道を補修しましたので報告します。

↑木道補修前(黄色で囲った部分が浸水)     ↑木道補修後

写真(左)が工事前の木道ですが、木道の老朽化に加え、たくさん雨が降ると

木道がしばしば浸水していました。黄色で囲った部分は大雨により一時的に浸水しているときの写真です。

写真(右)が補修後の様子です。

老朽化した木道よりかさあげすることで浸水を防ぎ、木道も平らで歩きやすくなっています!

今回ご紹介した牛池の場所は以下からご確認いただけます。

万座しぜん情報館

http://manzanc.jp/visitors-guide/highlight/2016-04-06-17-43-28

平地より一足早く、晩秋と初冬の雰囲気をぜひどうぞ。

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2020年10月23日令和2年度火山ガス救急救助訓練

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日、令和2年度立山室堂地区安全対策連絡協議会 火山ガス安全対策救急救助訓練を行いました!

立山の室堂には「地獄谷」と呼ばれ、有毒ガスが発生するエリアがあります。現在は、地獄谷への立入りを禁止しています。

周辺の歩道である「エンマ台~雷鳥荘」間は火山ガスの噴煙が風に運ばれ特に影響を及ぼしやすい場所です。

環境省では、グリーンシーズンの間、このエリアの火山ガスの状況を検知器や監視員の巡回によって常時モニタリングしています。

<火山ガス情報ステーション>

今回は、万が一の自然災害や、特殊災害の発生に備え、山岳警備隊や消防、火山ガス監視員等の関係者と連携した救急救助訓練を実施しました。

当日は、歩道を歩いていた通行者2名が有毒ガス濃度の急激な上昇で倒れてしまった。というシチュエーションで訓練がスタートします。

<監視員と先行隊の山岳警備隊が傷病者を発見>

今年は、コロナ渦ということもあり、手袋や検温、シートで包む等、今まで以上に神経を使いながら搬送をする場面もありました。

<搬送車をシートで傷病者を覆う>

<傷病者がストレッチャーで搬送される>

また、事故発生に伴い、2次災害を発生させないための連絡体制の確認も行いました。

<訓練終了後の意見交換>

また午後には、火山ガスの有識者である、東京工業大学 野上教授による火山ガスについての講習会も行いました。(今回はリモートで実施しました)

日本は火山大国とも言われますが、全国に111の活火山があり、1951~2010年の間に発生した火山ガスによる事故は30件以上、53名の尊い命が失われました。

火山有毒ガスは、徐々に気分が悪くなるのではなく、条件が揃うと一瞬で倒れてしまったり、気を失ってしまうというとても恐ろしいものだそうです。

ですので、ちょっとだから大丈夫と思わず、危険区域(立入り禁止区域)には入らないことが重要です。

これからも、事故が起きないことを願っています。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年10月23日苗場山登山道

上信越高原国立公園 谷川 増田 多美

皆さま、こんにちは。

寒い日が増えてきましたね。

休日は家でぬくぬく過ごすことが増えた谷川管理官事務所の増田です。

谷川・苗場地域では紅葉が見頃を迎え、多くの方が訪れています。

1014日(水)に苗場山祓川コースを巡視した際も紅葉登山を楽しまれている方がたくさんいました。

(↑山頂にはベンチやデッキもあり、のんびりと過ごすことが出来ます。)

苗場山には祓川コース、小赤沢コース、赤湯コース・・・といくつか登山コースがありますが、今年度廃道となった登山道が2つありますのでお知らせします。

まずは、ドラゴンドラ、田代ロープウェイを利用する田代ルート。(下図黄色いルートです。クリックすると大きくなります)

ゴンドラから山頂へ軽装での登山者が目立ち、毎年の心配事となっていました。

現在は登山道入り口、祓川コースとの合流地点にロープと閉鎖案内が設置されています。

  

(祓川コースとの合流地点に設置された閉鎖案内)

湯沢町側から苗場山登山を計画されている方は「祓川コース」または「赤湯コース」をご利用ください。

祓川登山口に通じる苗場林道は山麓より2.8km間、道路災害復旧工事のため10月29日(木)まで(土日除く)8:30~12:00、13:00~16:30の間は車両通行止めとなっていますので、ご注意ください。

次に大赤沢新道です。

このコースは登山口が分かりにくく、つづら折りの急登が続く長い距離を歩くコースでしたが、今年廃道となりました。

秋山郷方面から苗場山に登るには小赤沢コースをご利用ください。

↓大赤沢新道には看板が設置されています。

  

田代コース・大赤沢新道は今シーズン刈払いがされていません。

道迷い等の心配もありますので、絶対に通行しないようにお願いします!

苗場山では1016日(金)に初冠雪しました。

また、山頂ヒュッテは1025日(日)までの営業となりますので、登山を考えている方は安全に楽しむために装備のチェック・行動計画をしっかりと立ててくださいね

☆おまけ☆

14日の巡視で撮った写真です。紅葉が綺麗だったので紹介します!


道中見えるカッサ湖(田代湖)と紅葉


富士見坂から見える苗場山


金色に輝く山頂の湿原(風の谷のナウシカ気分になりました( 'ω' )♪)


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2020年10月23日雨飾山登山道巡視

妙高戸隠連山国立公園 土屋達郎

天気の良い日に小谷村(おたりむら)にある雨飾山(あまかざりやま)の登山道を巡視して来ました。 これで戸隠自然保護官事務所が担当する妙高戸隠連山国立公園の長野県側の主要な山は、ほとんど確認したことになります。 当初、雨の予報も出ていて気が重かったのですが、当日はなんと快晴。素晴らしい登山日和ではないですか! やはり日頃の行いは良くしておくものですね。

<雨飾山山頂(南峰)>

<今回のルート>

朝6:30に駐車場に到着すると結構満車状態。かろうじて停められました。そしてもうほとんどの方は出発された後。皆さんお早いですね。ちょっと焦ります。

<雨飾山登山口>

<登山口トイレ>

いやぁ登山道は紅葉真っ盛り。木々が赤や黄色で眩しいくらいでしたよ。

<紅葉の登山道>

<ブナの根っこが縦横無尽に>

<ブナの黄葉>

<マンサクの葉>

<ツタウルシの紅葉>

           

<トチも黄葉>

<水の流れを考慮した近自然工法の登山道>

           

<ブナの黄葉にしばし見とれる>

荒菅沢でいきなり視界が開けてドーンと現れる紅葉に彩られた≪布団菱≫の岩肌が壮観で したね。なんでも布団を干すのに都合のよさそうな岩だからこんな名前がついたのだとか(笑)

<荒菅沢から仰ぎ見る布団菱>

<荒菅沢に降りていきます>

           

<山頂部近くの岩登り>

<梯子が整備されています>

           

<布団菱>

<マユミ...たぶん>

<ヤマモミジ...かな?>

山頂部はすごい人・人・人・・・なかなか密な状態でした。 まあ日本百名山で、人気の雨飾山で、この天気とこの紅葉ですからねぇ。

<雨飾山山頂(北峰)>

<女神の横顔 奥には焼山と火打山が>

山には小屋やトイレはありません。でも地元の皆さんが登山道の途中に携帯トイレブースを設置してくれています。積雪期には分解してその場にデポしておいても雪に潰されない作りになっているそうで、いろいろ試行錯誤の末にこの形状になったのだとか。地元の老舗「山田旅館」のご主人の山田さんからお聞きしました。 また登山口には携帯トイレの自販機と携帯トイレ回収BOXが設置してあります。ザックにはいざという時のために携帯トイレを忍ばせて登りましょう。

<組立式の携帯トイレブース>

           

<携帯トイレブースの中>

標準コースタイム7時間というので、まあいくら遅くなっても15時までには下りてこられるだろうとは思っていましたが、山頂で結構ゆっくりしたつもりだったのに下山して時計を見るとやっと12時を少し回ったくらいでした。あれ?早っ!! 

まだ時間があるので鎌池周辺を巡視して、さらに国立公園内にある(硬い言葉で言うと事業執行されている)車道であり、小谷村と妙高の笹ヶ峰を結ぶ妙高小谷林道・杉野沢林道を通って戸隠事務所まで帰りました。この林道は一部舗装されていますがほとんどが未舗装のダートで、夜は通りたくない道ですね。でも紅葉に彩られた素敵な道でした。

<紅葉の鎌池>

<紅葉の鎌池>

<紅葉の鎌池>

<色づき始めたブナ>

<意外に美しいオオカメノキの紅葉>

<オオカメノキの葉>

<ホウ>

<苔むした朽木>

雨飾山は登っていて楽しくなる山でした。何度も訪れる人が多いというのにも頷けます。私もまた訪れたいと思いましたよ。

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