2020年10月29日
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2020年10月29日木島平村の「カヤの平高原」でパトロール
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
志賀高原管理官事務所が担当している6市町村のうち、木島平(きじまだいら)村の「カヤの平高原」で「高山植物等保護強化パトロール」が10月27日に行われました。
高山植物等保護対策協議会(北信地区協議会)を構成する行政機関や団体などから約20名が参加しました。
カヤの平高原には'日本一美しい'と評されるブナの原生林があります。27日には紅葉が終わり、落葉が進んでいました。
パトロールでは、ブナ林と「北ドブ湿原」を歩きました。
北ドブ湿原にある東屋の屋根が破損しています。これはスノーモービルが乗り入れ、接触し破損したとのことでした。
<環境省では北ドブ湿原付近をスノーモービル等の乗入れ規制区域にしています。>
環境省では、北ドブ湿原付近から野沢温泉村の毛無山付近までの尾根部を「乗入れ規制区域」にしています。
規制は冬期のスノーモービルを主な対象にしています。
乗入れ規制地区に車馬を乗り入れる場合には環境大臣の許可が必要です。許可を得ずに車馬を乗り入れた場合、自然公園法の規定により、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられます。
乗入れ規制区域は下図のとおりです。
カヤの平高原の標高は約1,500mです。キャンプ場があり、キャンプをしていた方に聞いたところ、27日の朝はペットボトルの水が凍っていたとのことでした。
標高の高い所では氷点下になる回数が増えてきます。寒さに対する準備をしてお出かけください。
なお、キャンプ場の営業は11月2日(月)までとのことです。<https://kijimadaira.org/sights/164>
<奥のほうではカラマツの紅葉が進んでいます。>
【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】
上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ<https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/>、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。
厚生労働省「新しい生活様式の実践例」
<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
乗鞍上高地地域で歩道整備の業務を行いました。
今回の業務は近年注目されている「近自然工法」による整備とし、
大雪山国立公園や全国各地で整備や技術移転に取り組んでいる北海道山岳整備の方に来ていただきました。
「近自然工法」とは自然の作用(水、霜、雪など)をよく観察し、
どのようにすれば土壌が安定するかに着眼して施工します。
土壌が安定すれば植生が回復し、さらに崩れにくく安定した歩道となります。
まずは机上講習で考え方や施工事例を紹介していただきました。
現地講習会として地元の皆さんに「近自然工法」の技術移転をしながら施工をしました。
この場所は、かつて設置した階段の周辺土壌が流れ出していました。
元々の階段工は土留めとして活用しつつ新しく階段を整備しました。
安定感もあり歩きやすくなりました。
どのような観点で施工しているか、改めて紹介したいと思います。
作業は、地元の方も私自身もとても楽しいものでした。
いつも歩く道、見る自然が良くなっていくことは心から嬉しいですね!
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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。