2019年4月24日
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2019年04月24日志賀草津道路(国道292号)待望の全線開通!
上信越高原国立公園 万座 小林 直樹
4/19(金)、群馬県草津町と長野県山ノ内町を結ぶ国道292号、通称「志賀草津高原ルート」が
冬季閉鎖の解除に合わせて全線開通しました。
草津白根山の火山活動により、これまで一部区間が通行止めとなっておりましたが、
今回、道路管理者の群馬県が例外的に全線開通することを認めました。
ただし、湯釜付近は噴火警戒レベル2が継続されていることを踏まえ、
湯釜から半径1km範囲の通行は、日中、屋根付きの車のみ(バイクや自転車、オープンカーは不可)。
駐停車は禁止で、徒歩での立ち入りもできません。
また、安全対策として草津白根レストハウスなど3箇所に監視員が配置され、
現場の天候が悪化した場合や振動や異臭などの異常が見られた場合等は、通行止めになります。
開通を前に、長野県側、群馬県側でそれぞれ式典が開催されました。
【長野県側の式典】
【群馬県側の式典】
【除雪式】
【除雪車による最後の除雪】
除雪式が終わるといよいよ開通です!
朝早くから10:00の開通を待って並んでいた約100台もの車が、次々とスタートしました。
【草津の天狗ゲート前】
草津白根山周辺の雄大な景色をドライブしながら楽しめます。
今年は麓では比較的雪が少なかったようですが、高原ルート沿いには大量の雪が残っており、
春にしか見られない名物「雪の壁」は、山田峠付近で約6mもありました。
【草津白根山】
【雪の壁】
そして最後に、県境である渋峠で長野県側、群馬県側の関係者が集合し、祝賀会が開催されました。
【祝賀会】
高原ルートの開通は地元の人々の悲願で、観光にも大きな影響を与えます。
GWをはじめ、多くの観光客がこの景色やそれぞれの温泉を楽しみに通行することでしょう。
しかし一方で、草津白根山の火山活動は続いており、安全対策の徹底や
「火山を通行する」という利用者の意識も重要です。
皆さんもルールを守った上で、ぜひこの素晴らしい景色を堪能しにお越しください!
新年度が始まって、あっという間に4月も下旬となりましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
(新年度の白山。4月2日白峰地区から撮影)
白山はまだ雪山の様相ですが、平地では夏日のニュースも聞かれるようになりましたね。もう春は終わりというところも多くなってきましたが、皆さんは今年の春は満喫できましたか?白山国立公園では、これから春真っ盛りです!!
キブシやヤナギの花の黄色、新芽は萌黄色、若葉の輝く黄緑など、白山の山々はやさしい色であふれはじめていて、これから春を満喫できます♪
春の訪れを感じる市ノ瀬地区では、現在、市ノ瀬ビジターセンターと市ノ瀬休憩所の開館準備を進めています。
(市ノ瀬休憩所の開館準備の様子。4月23日撮影)
開館は 【 4月27日(土) 】!
春を探しにぜひ市ノ瀬へ遊びにお越しください♪
(※4月24日現在、市ノ瀬へ向かう白山公園線は冬期通行止めのため、一般車両は通行できません。ご注意ください。)
(※白峰から市ノ瀬に向かう道路、白山公園線の最新の道路交通規制情報については、石川土木総合事務所のホームページをご確認ください。)
♪♪ 市ノ瀬とその周辺の情報 ♪♪
■ 根倉谷園地のミズバショウ
白峰から市ノ瀬へ向かう途中にある根倉谷園地では、毎年ミズバショウが咲きますが、雪解けの早い今年は開花も早いようです。
4月18日(木)の巡視の時点でかなり花が咲いていました。
(4月18日のミズバショウの開花状況)
■ 別当出合
4月22日には、別当出合園地の状況も確認しましたが、こちらはまだ雪が残っていました。
(別当出合園地の様子。4月22日撮影)
今日からの雨で、雪解けがさらに進むとは思いますが、白山はまだまだ春山(雪山)です。ここから先は、十分な積雪期登山の経験と装備が必要ですので、ご注意ください。
■ おまけ
この冬は雪がとても少なかったのですが、その少なさをちょっと感じていただきたいので、2017年、2018年のAR日記で紹介した国道157号沿いの神社(堂埜森神社)の残雪状況を掲載します。
(4月2日撮影)
4月2日の朝、雪が積もったので、一面銀世界ですが、2017年、2018年のAR日記の写真と見くらべると、周りの雪の厚みがないことがわかるかと思います。
2017年、2018年のAR日記はコチラ↓
2017年04月21日 「白山から 初めまして」
2018年の記事はコチラ↓
2018年04月06日「春うらら けれど白山はまだまだ純白♪」